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第1章
23話
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その後俺が元々所属していたグループ【LW1】がどうなったかを聖から聞いた。
山本 大雅は、俺がグループから抜けたため、俺の代わりグループのリーダーになってくれたそうだ。
元々大雅は、面倒見のいい性でそれもあって俺が抜けて混乱しているグループを上手に纏めてくれたらしい。
大雅のお兄さんであり、俺が昔お世話になった事務所の社長の、山本 悠一が癌で亡くなってしまったらしく大雅は悠一さんの子供で健太郎と同じグループに所属している、悠介くんの面倒を見ているらしい。
悠一さんには沢山お世話になったから、最後に挨拶出来なかったことが悔しかった。
それに悠一さんは俺が聖の子供を身篭っていることを知っていた唯一の人物だった。
悠一さんにはオメガの奥さんが居て、悠一さんの奥さんは昔オメガ嫌いの人に暴行され自殺してしまった過去があり、その経験から俺の逃げたす助けになってくれた。
俺が逃げて1年間、安定するまでの間は、連絡を取っていたが聖にバレないために連絡をとるのをやめた。
まさか亡くなっていたなんて、
「事務所の社長は今、かわりに誰がやってるの?」
俺はずっと悠一さんが事務所の社長だと思っていたから、自分の息子が所属している事務所の社長を知らないことになる。
俺は思わず聖にそう聞くと聖から信じられない一言が飛び出す。
「俺」
俺は驚きのあまり一瞬フリーズしてしまった。
聖に詳しく事情を聞くと、俺が聖の前から居なくなって聖は相当荒れてしまったらしい。
その聖をどうにかしようと考えた悠一さんが、俺の後に事務所を継ぐことで社長になれば自由に俺を探すことが出来るし、社長になれば今まで以上に情報が入ってくるから俺を探しやすいと、言われてなったそうだ。
だけど本当は多分、俺を血眼になって探している聖をどうにか俺に近ずけないように社長にさせたんだろう。
聖にはカリスマ性があるし、社長としての能力もきっと発揮したんだろう。
「でも、お前も見つかったことだし、もう辞める」
「えっいいの?」
「元々大した仕事もしてないから大丈夫だろう」
聖がそう言うならいいのかもしれないけど、ほんとにいいのだろうか…
多分聖はこう言っているけどきっと聖のことだから知らないところで尊敬されてうまく会社を回していただろうに、
聖はそんな俺の気なんて知らないで元メンバーの現状についての説明を再開した。
赤坂 勝莉は、グループの活動以外にラッパーとしての個人活動をはじめたそうだ。
勝莉のラップは日本だけにとどまらず世界特にアメリカでの人気が高く、最近ではずっとアメリカと日本の往復で活動を行っているそうだ。
そして、勝莉は大のオメガ嫌い。
【LW1】には松長 白と、言うオメガのメンバーが居たのだが当時も一緒にデビューなんてしたくないと言い、白と話す姿は見たことがなかった。
だけど今は未だにオメガ嫌いは治って居ないけど白のことだけは10年ほど前にやっと認めたそうで今では普通に話をしているそうだ。
もし今後俺が【LW1】のメンバーに再開した時に俺が後天性のオメガであると言うことを勝莉はなかなか受け入れてくれそうにないな、なんて思う。
次に七尾 連。
連は当時まだ高校生だったがその後大学までしっかり卒業して今では立派な大人になっているそうだ。
連は当時から、最年少で可愛がられていたが今でもバライティーなので可愛がられているそうだ。
元々【LW1】はバライティー向きなメンバーがおらず今ではグループに来たバライティー番組やMCの仕事もほとんど連が行っているそうだ。
連は俺がいた時からマネージャーをしていた櫻井 涼にとても懐いていて、【LW1】の仕事が忙しくなって涼さんだけではとても回らないと、なった時にあの手この手で涼さんを自分専属のマネージャーにしようとしたため一時は大騒ぎになったそうだ。
結局、涼さんはメンバー、一人一人にマネージャーを付けて、自身はこのグループの、統括マネージャーをしているそうだ。
そして俺が1番気になっていた西園寺 永と、松長 白。
彼らは当時の俺から見ても多分相思相愛だったと思う。2人は養成所の頃から大の仲良しで、グループでもほとんど2人一緒に居ることが多かった。
だけど二人ともずっと自分の想いを相手に伝えようとはせず、俺までももどかしい想いをしていた。
だけど2人は2年ほど前にやっと番になり結婚したそうだ。
初めは白がオメガだからと言う理由でずっと渋っていたそうだが、永が15年間諦めずにアタックをし続けた結果やっと2人は結ばれたそうだ。
白は永の子供を産みたいと、そのまま芸能界から引退をし、今は妊活をしているらしい。
永はそんな白の分まで働いて今ではダンサーと、して世界的に成功しているそうだ。
そして永は俺が居なくなって荒れていた聖を支えてくれていたらしい。
元々同い年の聖と、永は互いになかなかうまく行かない恋路にお互いに相談したりしていたそうだった。
聖はみんなの現状を話したあと、「みんなお前に会いたがっている。」と、言った。
俺も会えるなら会いたい。
だけど自分勝手な理由で勝手にグループから居なくなって姿を消して、物凄い迷惑をかけたに、今更どんな顔をすればいいかわからないし、俺自身、未だに世間に顔を出すということを怖がってしまっている。
今は健太郎もアイドルとしてデビューした。
もし俺が産んだ子だと分かれば世間から、なんて言われるかはわからない。
もし聖にも健太郎にも不利益があるのなら俺はここで死ぬまでひっそりと過ごしていたい。
正直この後俺がどうすればいいのか全くわからない、だけど多分これからどんなことがあってももう俺は聖から逃げることはないと思う。
今度は聖と一緒に相談してこれからの未来を決めていきたい。
山本 大雅は、俺がグループから抜けたため、俺の代わりグループのリーダーになってくれたそうだ。
元々大雅は、面倒見のいい性でそれもあって俺が抜けて混乱しているグループを上手に纏めてくれたらしい。
大雅のお兄さんであり、俺が昔お世話になった事務所の社長の、山本 悠一が癌で亡くなってしまったらしく大雅は悠一さんの子供で健太郎と同じグループに所属している、悠介くんの面倒を見ているらしい。
悠一さんには沢山お世話になったから、最後に挨拶出来なかったことが悔しかった。
それに悠一さんは俺が聖の子供を身篭っていることを知っていた唯一の人物だった。
悠一さんにはオメガの奥さんが居て、悠一さんの奥さんは昔オメガ嫌いの人に暴行され自殺してしまった過去があり、その経験から俺の逃げたす助けになってくれた。
俺が逃げて1年間、安定するまでの間は、連絡を取っていたが聖にバレないために連絡をとるのをやめた。
まさか亡くなっていたなんて、
「事務所の社長は今、かわりに誰がやってるの?」
俺はずっと悠一さんが事務所の社長だと思っていたから、自分の息子が所属している事務所の社長を知らないことになる。
俺は思わず聖にそう聞くと聖から信じられない一言が飛び出す。
「俺」
俺は驚きのあまり一瞬フリーズしてしまった。
聖に詳しく事情を聞くと、俺が聖の前から居なくなって聖は相当荒れてしまったらしい。
その聖をどうにかしようと考えた悠一さんが、俺の後に事務所を継ぐことで社長になれば自由に俺を探すことが出来るし、社長になれば今まで以上に情報が入ってくるから俺を探しやすいと、言われてなったそうだ。
だけど本当は多分、俺を血眼になって探している聖をどうにか俺に近ずけないように社長にさせたんだろう。
聖にはカリスマ性があるし、社長としての能力もきっと発揮したんだろう。
「でも、お前も見つかったことだし、もう辞める」
「えっいいの?」
「元々大した仕事もしてないから大丈夫だろう」
聖がそう言うならいいのかもしれないけど、ほんとにいいのだろうか…
多分聖はこう言っているけどきっと聖のことだから知らないところで尊敬されてうまく会社を回していただろうに、
聖はそんな俺の気なんて知らないで元メンバーの現状についての説明を再開した。
赤坂 勝莉は、グループの活動以外にラッパーとしての個人活動をはじめたそうだ。
勝莉のラップは日本だけにとどまらず世界特にアメリカでの人気が高く、最近ではずっとアメリカと日本の往復で活動を行っているそうだ。
そして、勝莉は大のオメガ嫌い。
【LW1】には松長 白と、言うオメガのメンバーが居たのだが当時も一緒にデビューなんてしたくないと言い、白と話す姿は見たことがなかった。
だけど今は未だにオメガ嫌いは治って居ないけど白のことだけは10年ほど前にやっと認めたそうで今では普通に話をしているそうだ。
もし今後俺が【LW1】のメンバーに再開した時に俺が後天性のオメガであると言うことを勝莉はなかなか受け入れてくれそうにないな、なんて思う。
次に七尾 連。
連は当時まだ高校生だったがその後大学までしっかり卒業して今では立派な大人になっているそうだ。
連は当時から、最年少で可愛がられていたが今でもバライティーなので可愛がられているそうだ。
元々【LW1】はバライティー向きなメンバーがおらず今ではグループに来たバライティー番組やMCの仕事もほとんど連が行っているそうだ。
連は俺がいた時からマネージャーをしていた櫻井 涼にとても懐いていて、【LW1】の仕事が忙しくなって涼さんだけではとても回らないと、なった時にあの手この手で涼さんを自分専属のマネージャーにしようとしたため一時は大騒ぎになったそうだ。
結局、涼さんはメンバー、一人一人にマネージャーを付けて、自身はこのグループの、統括マネージャーをしているそうだ。
そして俺が1番気になっていた西園寺 永と、松長 白。
彼らは当時の俺から見ても多分相思相愛だったと思う。2人は養成所の頃から大の仲良しで、グループでもほとんど2人一緒に居ることが多かった。
だけど二人ともずっと自分の想いを相手に伝えようとはせず、俺までももどかしい想いをしていた。
だけど2人は2年ほど前にやっと番になり結婚したそうだ。
初めは白がオメガだからと言う理由でずっと渋っていたそうだが、永が15年間諦めずにアタックをし続けた結果やっと2人は結ばれたそうだ。
白は永の子供を産みたいと、そのまま芸能界から引退をし、今は妊活をしているらしい。
永はそんな白の分まで働いて今ではダンサーと、して世界的に成功しているそうだ。
そして永は俺が居なくなって荒れていた聖を支えてくれていたらしい。
元々同い年の聖と、永は互いになかなかうまく行かない恋路にお互いに相談したりしていたそうだった。
聖はみんなの現状を話したあと、「みんなお前に会いたがっている。」と、言った。
俺も会えるなら会いたい。
だけど自分勝手な理由で勝手にグループから居なくなって姿を消して、物凄い迷惑をかけたに、今更どんな顔をすればいいかわからないし、俺自身、未だに世間に顔を出すということを怖がってしまっている。
今は健太郎もアイドルとしてデビューした。
もし俺が産んだ子だと分かれば世間から、なんて言われるかはわからない。
もし聖にも健太郎にも不利益があるのなら俺はここで死ぬまでひっそりと過ごしていたい。
正直この後俺がどうすればいいのか全くわからない、だけど多分これからどんなことがあってももう俺は聖から逃げることはないと思う。
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