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第1章
21話
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俺は17年ぶりに再開した聖の腕の中でしばらく泣き続け、目が腫れるまで泣くともう涙が枯れてしまってやっと泣き止むことが出来た。
俺が泣き止んだことを聖は確認すると俺の抱きしめていた腕の力を少し緩め俺の顔を覗き込んだ。
その時俺は初めて気づいた。
聖の頬にも涙がつたっていたことを。
自分だけじゃなくて聖も俺と同じ気持ちだったことに嬉しくも、申し訳ない気持ちになった。
俺はさっき聖がしてくれたようにそっと聖頬に流れている涙を親指で拭い、聖の涙をちょっとだけ舐めてみる。
「しょっぱい……」
俺がそう言うと、聖は困ったように笑った。
聖の涙は俺の涙よりしょっぱくて、そして優しい味がした。
俺が自身の指を舌から離すとそこに今度は聖の唇が近ずいて来て俺にキスをする。
聖は俺の舌に絡ませるように自身の舌を絡ませてきた。
「ほんとだ、しょっぱい」
聖が唇を離すとそう言い、イタズラが成功した子供のように笑う。
俺は思わず顔を真っ赤にして手で自分の顔を隠した。
「ごめん、」聖が謝りながら俺の手を外そうとしてくるから俺は恥ずかしがっている顔を聖に見せたくなくて俺はシーツの中に潜るようにして顔を隠した。
「健斗、ごめん…可愛い顔見せてよ」
聖が上から謝っているのが分かるが、可愛い顔って、何を言ってるだこいつは来年40になるオッサンに可愛いもないだろう。
俺は余計に恥ずかしくなって、シーツから出て行けなくなった。
聖はしばらく俺をシーツの中から出そうとしていたが、途中で諦めて俺のことをシーツごと抱きしめる。
聖はシーツに包まれている俺を上手に抱きしめた。シーツ越しでも聖の体温が伝わって来て安心する。
俺はしばらくこの体制のまま、ここで過ごしたい気持ちになった。
「……………健斗、ずっと1人にしてごめんな」
聖の声が唐突に上から聞こえる。
聖の声色はさっきと違ってどこか悲しそうで、俺は心配になってシーツから顔だけこっそり出した。
シーツに包まれた体をそのまま聖に抱きしめられているため聖の顔を直接見るのことは出来なかった。
「聖?」
俺は聖の名前を呼んだが聖は俺の呼びかけには答えなかった。
「ごめんな、健斗……」
聖の方からすすり泣きながら謝る声が聞こえる。俺は体を身じろいでシーツから抜け出すと、聖の顔が見えるように聖と向かい合って座る。
俺が向かい合うとすぐに聖は俺から顔を背けるように顔を横に向かせた。
「どうした?聖?」
俺がもう一度尋ねると今度は俺の方に顔を向けた。聖の頬にはまた涙の線が生まれてしまっている。
せっかくのイケメンなのに泣きすぎて、台無しになってしまいそう。
「…………1人で大変だっただろう?」
俺は唐突にそう尋ねられて思わず首を傾げた。
聖は俺の左手を取りその手を大切そうに聖手で包み込んだ。
「…………そんな体で、1人であいつを育てさせてごめん、助けに来てあげられなくてごめん……」
聖は俺が1人で、発情期の体を抑え、健太郎を産み育てたことに罪悪感を感じてしまっていたようだった。
別に俺が1人で健太郎を育てたのも、俺が聖に助けを求めなかったのも全て俺が決めたことなのに…
「それは……俺が自分で、」
「でも!健斗は!余命宣告までされて、
俺があと少し間に合わなかったら………………」
聖はそこまで言うと声がつまった。
大粒の涙を流しながら懺悔をするように俺の手を握ったまま頭だけを下に下げた。
俺は何も言うことが出来なかった。
「1人でずっとあいつを育てて!
あいつらから、お前がどれだけ苦労したのかも!お前が番と会えない影響で死にかけていることも全部聞いた。
どうしてそこまで!」
聖の泣き声はさっきとは違って叫びなから自分を責めるような声に変わっていた。
俺は右手で聖の肩を触りさっき聖がしてくれたようにさすってあげる。
「…………俺の事嫌いになった?」
聖が顔を上げ俺にそう尋ねた。
聖の顔はとても不安そうで、その不安の中にどこか絶望が混じっているように感じた。
聖のこんな顔17年前も見たことがなかった。
「そんなことない!」
「じゃあどうして、」
「…………聖の邪魔だけはしたくなかった。」
俺がそう言うと信じられないと言った顔で聖がこっちを見てきた。
俺はぽつりぽつりと当時の気持ちを聖に伝える。
「17年前、俺がみんなの前から姿を消す3ヶ月前に俺は健太郎を身篭っていることを知った。
当時俺は俺自身を、アルファだと信じて疑わなくて、まさか自分がオメガになって聖の子供を身篭るなんて思ってもなかった。
俺は初めは聖に伝えようと思ってた。」
聖は俺が話し始めると涙を軽く拭い、黙って俺の話を聞いてくれた。
「だけど、当時はオメガの風当たりがとても強くて、特にオメガアイドルに対する異常なまでのバッシングは、お前もよく分かってるだろう?」
18年前のオメガに対する世間のバッシングは、とんでもないものだった。
世間はオメガが芸能界に進出することにとても否定的で「オメガなんかテレビに出すな!」や「オメガの人の話をするな!」なんて言われていたし、挙句の果てには、オメガから産まれた子供ですらテレビに出すなと、クレームが入ったそうだ。
俺達がデビューする3年前に初めての、オメガアイドルが誕生したのだが、俺達がデビューした直後に、そのアイドルは世間のバッシングに耐えかねて、自殺をしてしまった。
そんな中俺の元グループメイトの白も、オメガのアイドルとしてデビューし、多くのバッシングを受けているのを間近で見ていた。
「俺がオメガで、聖との子供を身篭っているなんて、世間にバレたら俺だけじゃなくお前まで批難される。
それに男性アイドル同士の子供なんて世間から見れば格好の的。産まれてきた健太郎を俺は世間の批難から守り通す自信がなかった。
だから俺はお前の前から逃げたんだ。
お前の将来を、産まれてくる健太郎を守るために」
俺がそう言い切ると聖は俺の目をずっと見つめたまま悲しそうな顔をした。
俺はそんな聖の顔を見ると胸が締め付けられるように苦しくなる。
「…………ありがとう。これまであの子を守ってくれて、」
聖はそう言うと俺の左手に何かをはめ込む。
それは、昔聖からもらった大切な指輪だった。
これは確か俺が唯一この村に来る時に持っていた物で今は家に置いておいたはずのものだった。
「!……どうしてこれを?」
「あの子から預かったんだ。健斗に必ず返すからって」
どうやらこの指輪をこっそり健太郎が持っていき聖さん渡したそうだった。
確かに聖のデビューが決まった1ヶ月前から入院のため家に帰れておらず、この指輪を見てはなかった。
だけどまさか健太郎が勝手に持ち出したなんて思わなかった。
「健斗、今度からは俺がお前もあの子も守るからだから俺と結婚してくれ」
俺は今日何度目かの号泣をした。
幸せ過ぎて泣きすぎるなんて、ほんとに今の俺は信じられないぐらいしあわせものだ。
「返事は直ぐにとは言わない…
健太郎くんと話してからでもいいから……」
聖はそれだけ言うと俺のことを見つめ嬉しそうに微笑んだ。
俺が泣き止んだことを聖は確認すると俺の抱きしめていた腕の力を少し緩め俺の顔を覗き込んだ。
その時俺は初めて気づいた。
聖の頬にも涙がつたっていたことを。
自分だけじゃなくて聖も俺と同じ気持ちだったことに嬉しくも、申し訳ない気持ちになった。
俺はさっき聖がしてくれたようにそっと聖頬に流れている涙を親指で拭い、聖の涙をちょっとだけ舐めてみる。
「しょっぱい……」
俺がそう言うと、聖は困ったように笑った。
聖の涙は俺の涙よりしょっぱくて、そして優しい味がした。
俺が自身の指を舌から離すとそこに今度は聖の唇が近ずいて来て俺にキスをする。
聖は俺の舌に絡ませるように自身の舌を絡ませてきた。
「ほんとだ、しょっぱい」
聖が唇を離すとそう言い、イタズラが成功した子供のように笑う。
俺は思わず顔を真っ赤にして手で自分の顔を隠した。
「ごめん、」聖が謝りながら俺の手を外そうとしてくるから俺は恥ずかしがっている顔を聖に見せたくなくて俺はシーツの中に潜るようにして顔を隠した。
「健斗、ごめん…可愛い顔見せてよ」
聖が上から謝っているのが分かるが、可愛い顔って、何を言ってるだこいつは来年40になるオッサンに可愛いもないだろう。
俺は余計に恥ずかしくなって、シーツから出て行けなくなった。
聖はしばらく俺をシーツの中から出そうとしていたが、途中で諦めて俺のことをシーツごと抱きしめる。
聖はシーツに包まれている俺を上手に抱きしめた。シーツ越しでも聖の体温が伝わって来て安心する。
俺はしばらくこの体制のまま、ここで過ごしたい気持ちになった。
「……………健斗、ずっと1人にしてごめんな」
聖の声が唐突に上から聞こえる。
聖の声色はさっきと違ってどこか悲しそうで、俺は心配になってシーツから顔だけこっそり出した。
シーツに包まれた体をそのまま聖に抱きしめられているため聖の顔を直接見るのことは出来なかった。
「聖?」
俺は聖の名前を呼んだが聖は俺の呼びかけには答えなかった。
「ごめんな、健斗……」
聖の方からすすり泣きながら謝る声が聞こえる。俺は体を身じろいでシーツから抜け出すと、聖の顔が見えるように聖と向かい合って座る。
俺が向かい合うとすぐに聖は俺から顔を背けるように顔を横に向かせた。
「どうした?聖?」
俺がもう一度尋ねると今度は俺の方に顔を向けた。聖の頬にはまた涙の線が生まれてしまっている。
せっかくのイケメンなのに泣きすぎて、台無しになってしまいそう。
「…………1人で大変だっただろう?」
俺は唐突にそう尋ねられて思わず首を傾げた。
聖は俺の左手を取りその手を大切そうに聖手で包み込んだ。
「…………そんな体で、1人であいつを育てさせてごめん、助けに来てあげられなくてごめん……」
聖は俺が1人で、発情期の体を抑え、健太郎を産み育てたことに罪悪感を感じてしまっていたようだった。
別に俺が1人で健太郎を育てたのも、俺が聖に助けを求めなかったのも全て俺が決めたことなのに…
「それは……俺が自分で、」
「でも!健斗は!余命宣告までされて、
俺があと少し間に合わなかったら………………」
聖はそこまで言うと声がつまった。
大粒の涙を流しながら懺悔をするように俺の手を握ったまま頭だけを下に下げた。
俺は何も言うことが出来なかった。
「1人でずっとあいつを育てて!
あいつらから、お前がどれだけ苦労したのかも!お前が番と会えない影響で死にかけていることも全部聞いた。
どうしてそこまで!」
聖の泣き声はさっきとは違って叫びなから自分を責めるような声に変わっていた。
俺は右手で聖の肩を触りさっき聖がしてくれたようにさすってあげる。
「…………俺の事嫌いになった?」
聖が顔を上げ俺にそう尋ねた。
聖の顔はとても不安そうで、その不安の中にどこか絶望が混じっているように感じた。
聖のこんな顔17年前も見たことがなかった。
「そんなことない!」
「じゃあどうして、」
「…………聖の邪魔だけはしたくなかった。」
俺がそう言うと信じられないと言った顔で聖がこっちを見てきた。
俺はぽつりぽつりと当時の気持ちを聖に伝える。
「17年前、俺がみんなの前から姿を消す3ヶ月前に俺は健太郎を身篭っていることを知った。
当時俺は俺自身を、アルファだと信じて疑わなくて、まさか自分がオメガになって聖の子供を身篭るなんて思ってもなかった。
俺は初めは聖に伝えようと思ってた。」
聖は俺が話し始めると涙を軽く拭い、黙って俺の話を聞いてくれた。
「だけど、当時はオメガの風当たりがとても強くて、特にオメガアイドルに対する異常なまでのバッシングは、お前もよく分かってるだろう?」
18年前のオメガに対する世間のバッシングは、とんでもないものだった。
世間はオメガが芸能界に進出することにとても否定的で「オメガなんかテレビに出すな!」や「オメガの人の話をするな!」なんて言われていたし、挙句の果てには、オメガから産まれた子供ですらテレビに出すなと、クレームが入ったそうだ。
俺達がデビューする3年前に初めての、オメガアイドルが誕生したのだが、俺達がデビューした直後に、そのアイドルは世間のバッシングに耐えかねて、自殺をしてしまった。
そんな中俺の元グループメイトの白も、オメガのアイドルとしてデビューし、多くのバッシングを受けているのを間近で見ていた。
「俺がオメガで、聖との子供を身篭っているなんて、世間にバレたら俺だけじゃなくお前まで批難される。
それに男性アイドル同士の子供なんて世間から見れば格好の的。産まれてきた健太郎を俺は世間の批難から守り通す自信がなかった。
だから俺はお前の前から逃げたんだ。
お前の将来を、産まれてくる健太郎を守るために」
俺がそう言い切ると聖は俺の目をずっと見つめたまま悲しそうな顔をした。
俺はそんな聖の顔を見ると胸が締め付けられるように苦しくなる。
「…………ありがとう。これまであの子を守ってくれて、」
聖はそう言うと俺の左手に何かをはめ込む。
それは、昔聖からもらった大切な指輪だった。
これは確か俺が唯一この村に来る時に持っていた物で今は家に置いておいたはずのものだった。
「!……どうしてこれを?」
「あの子から預かったんだ。健斗に必ず返すからって」
どうやらこの指輪をこっそり健太郎が持っていき聖さん渡したそうだった。
確かに聖のデビューが決まった1ヶ月前から入院のため家に帰れておらず、この指輪を見てはなかった。
だけどまさか健太郎が勝手に持ち出したなんて思わなかった。
「健斗、今度からは俺がお前もあの子も守るからだから俺と結婚してくれ」
俺は今日何度目かの号泣をした。
幸せ過ぎて泣きすぎるなんて、ほんとに今の俺は信じられないぐらいしあわせものだ。
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聖はそれだけ言うと俺のことを見つめ嬉しそうに微笑んだ。
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