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10巻
10-3
しおりを挟むリサはアナスタシアから助言をもらい、カフェのメンバーからも情報を仕入れながら、お茶会に向けての準備を進めていく。
そして二度目の打ち合わせのため、再びメルディアルアと会うことになった。
以前も通った道を馬車で進み、メルディアルアの離宮に到着する。彼女は前と同じく笑顔でリサを迎えてくれた。
サロンに通され、さっそく打ち合わせに入る。大まかな情報は手紙でやりとりしていたため、ある程度共有はできていた。今日はそれをさらに煮詰めて具体的な形にすることが目的だ。
「ご招待する令嬢については、リサ様のご提案通りでよろしいかと思います。……と言っても私が直接知っている方々ではないので、リサ様からお声がけしていただくしかないのですが……」
「それは気にしないでください。彼女たちと知り合うことが、今回のお茶会の目的でもあるんですから」
「そうですね。ありがとうございます」
メルディアルアはおっとりと微笑む。つられてリサも笑顔になった。
「王宮のサロンは使えそうですか?」
「エドガー様にお聞きしたら、大丈夫とのお返事をいただきました。アデリシア王妃も困ったことがあったら相談するようにとおっしゃってくださいました」
話を聞く限り、メルディアルアとアデリシア王妃の関係が良好なようで安心した。
メルディアルアたちの結婚に反対していたフェリフォミア国王を説得したのは、アデリシア王妃だったのだ。そのこともあって、メルディアルアとアデリシア王妃の間には、今のところ嫁姑問題はなさそうだ。
次は、当日使う茶器や食器の準備について決める。アナスタシアが言うには、会場のセッティングも主催者のセンスを問われる重要な部分とのこと。招待される側はそういうところもチェックしているのだそうだ。
そちらの方面はメルディアルアの方が得意そうなので、リサは全面的に任せることにした。メルディアルアも異存はないらしく、快く請け負ってくれた。
だが問題は、お茶会の話題についてだ。連名で開くとはいえ、リサの役目はメルディアルアに令嬢たちを紹介すること。そこから先はメルディアルア自身で人間関係を築かなければならない。
「メルディアルア様の方で、何か話題にできそうな事柄はありますか? その……」
『他の人にとって利益になるようなこと』とはさすがに言えず、リサは言葉を詰まらせる。その様子を見てメルディアルアは柔らかく微笑む。
「私と付き合う利点を示せるような話題、ですね?」
リサの言わんとしていることを察したらしく、メルディアルアがはっきりと言った。
「……はい」
「エンゲルドの文化を紹介するのがいいかと考えたのですが、どういうものが求められているのかいまいちわからなくて……リサ様にご相談できたらと思っていたのです」
「そうだったんですね。例えば、どういったものを考えていたのですか?」
「食べ物ですと、エンゲルドは島国なので海産物が有名ですね。あと、少し変わったフルーツもあります。ファッション関係ですと、織物と染め布ですね」
「いろいろとあるんですね」
「ええ。ちなみに、リサ様自身はどういった話題を考えているのですか?」
「えーっと、まずはお菓子のことですね。新作のお菓子を持参する予定なので、それを食べてもらえば会話が弾むかと思いまして。あとは、ファッションのことですね。シリルメリーの顧客のご令嬢もいらっしゃいますから、興味があるのではないかと」
「それは良いですね。私もその流れで自国のファッションについて、お話しできればいいのですが……」
会話の流れを読まず、全く違うジャンルの話をするのは難しい。リサの話題にうまく絡められればとメルディアルアは考えているようだ。
「お洋服といえば、今作っていただいている結婚衣装のことがありますが、できあがるまで人に詳しく話さないよう言われているのです。エンゲルドのファッションのことも、一歩間違うと押しつけがましい感じになってしまいそうで……」
メルディアルアは難しい顔で悩む。リサもアナスタシアからメルディアルアの結婚衣装を製作していることは聞いているが、確かに詳細は話してもらえなかった。
エドガーとメルディアルアの結婚式は国家規模のイベントなので、衣装も含めてあまり公にしてはいけないようだ。
「なかなか難しいですね。ちなみにエンゲルドでのお茶会はどういったものなんですか?」
「エンゲルドのお茶会も基本的にフェリフォミアと変わりませんよ。お茶を飲んで、お話をします。ただ、お菓子ではなくフルーツを摘まむことが多いですね」
その時メルディアルアの背後から「あっ」と声が聞こえた。リサとメルディアルアが声のした方を見ると、一人の侍女がハッとした様子で口を押さえている。
「ミーシャ、どうかしたの?」
メルディアルアは彼女に声をかける。ミーシャと呼ばれた侍女が、おずおずと口を開いた。
「お話し中に申し訳ございません。あの、マレナ茶をお出しするのはいかがでしょうか?」
「マレナ茶、ですか」
ミーシャの提案を受け、メルディアルアはうーんと唸る。
「あの、マレナ茶ってなんですか?」
リサにとっては初めて聞くお茶だった。こちらの世界で新しいお茶に出会えると思うと、すごく興味が湧く。
好奇心に瞳を輝かせるリサを見て、メルディアルアは一瞬目を丸くしたが、すぐに微笑んでミーシャに合図した。
「マレナ茶はエンゲルドではよく飲まれているお茶なのです。ただ、独特の苦みがあるので、苦手な方もいらっしゃいますね。私も子供の頃は苦手だったのですよ。今は好きですけれど」
メルディアルアが説明をしている間に、ミーシャともう一人の侍女がマレナ茶を準備する。
メルディアルアの前に、カフェオレボウルのような取っ手のない陶器や、注ぎ口から湯気の出ているポットなどが置かれていく。
道具を準備し終えると、ミーシャたちは後ろに下がった。メルディアルアが蓋付きの容器を手に取ったところを見ると、どうやら手ずから淹れてくれるらしい。
容器の中に入っているのは茶葉ではなく緑色の粉末だった。それをメルディアルアは小さなスプーンで掬い、カフェオレボウルのような陶器に入れ、ポットのお湯を注いだ。
メルディアルアが次に手に取ったのは、小さな箒のような道具だった。太い筒状の持ち手から針みたいに細い棒が放射状についている。
それを見て、リサは既視感を覚えた。似たものを元の世界で見たことがある。
メルディアルアはその木製の道具をボウルの中に入れ、シャカシャカと音を鳴らしてかき混ぜ始めた。
粉末だったものがお湯に溶け、泡立っていく。やがてきめ細かな泡ができた頃、メルディアルアが手を止めた。
「こちらがマレナ茶です」
淡い緑色の泡が浮かんだボウルがリサの前に置かれる。
「器を両手で持って飲んでくださいませ。……苦みがあるので、無理はしなくて良いですからね」
「では、いただきます」
リサは言われた通りボウルを両手で持つと、縁にそっと口をつけて一口飲む。
――やっぱり! これは抹茶だ!
ほろ苦さとともに抹茶の香りが広がる。柔らかく泡立てられたそのお茶は、とろりと舌を滑って喉に落ちていく。
懐かしい味わいに、リサはうっとりと息を吐いた。
「どうでしょう? お口に合いましたか?」
メルディアルアは心配そうにリサの反応を窺っている。リサはボウルに落としていた視線を上げると、勢い込んで言った。
「抹茶――じゃなかったマレナ茶、とてもいいと思います! というか私がお菓子に使わせてもらいたいです!」
「お、お菓子にですか?」
テンション高く話し出したリサに、メルディアルアは目を瞬かせる。ここまでリサが食いつくとは予想していなかったようだ。
「マレナ茶はお菓子に練り込んだり、振りかけたり、いろいろと使えますよ! マレナ茶味のクッキーなんて、すごくおいしいと思います!」
「マレナ茶のクッキーですか! それは食べてみたいです!」
クッキーが好きなメルディアルアは、期待に目を輝かせた。
この世界でお茶といえば、花茶だ。フェリフォミアの名産でもある花茶は、その名の通りお茶の葉ではなく、花やハーブで作られている。リサが元の世界で慣れ親しんだ緑茶や紅茶は、これまで見たことがなかった。
「ちなみに、エンゲルドでは他の飲み方はしないんですか?」
「他の飲み方、ですか?」
きょとんとして首を傾げるメルディアルア。それを見るに、マレナ茶はお湯に溶かして飲むことしかしていないらしい。
「では、お砂糖と温めたミルクを用意していただくことはできますか?」
「ええ……すぐに用意させますわ」
メルディアルアは戸惑いつつも、侍女たちに指示を出した。
「それにしても、リサ様があっさり飲んでしまわれたのに驚きました。マレナ茶は独特の苦みがあるので……」
「ああ、それは以前、似たようなものを飲んだことがあるからです」
「そうだったのですか。他の飲み方というのもその時に?」
「まあ、そんなところです」
そんな話をしているうちに、温めたミルクの入ったポットと砂糖を持って、侍女が戻ってきた。
「ではメルディアルア様。お手数ですが、先程と同じようにマレナ茶を作っていただけますか?」
「わかりました」
メルディアルアが先程と同じようにマレナ茶を点てる。しっかりと泡立ったところで、リサの出番だ。
点ててもらったマレナ茶に、温めたミルクを注ぎ、適当にお砂糖を入れる。スプーンで砂糖が溶けるまで混ぜたらできあがりだ。
「どうぞ試してみてください」
リサが勧めると、メルディアルアは丁寧な手つきで器を持ち上げ、口をつける。
「……! 甘くて飲みやすいですね!」
一口飲んだメルディアルアは目を見開き、驚きの声を上げた。
「お口に合ったようで良かったです」
「これなら苦みが苦手な子供たちにも、マレナ茶に親しんでもらえそうですね!」
リサが作ったのはいわゆる抹茶ミルク。苦みのある抹茶にミルクと砂糖を入れることで飲みやすくしたものだ。メルディアルアの言う通り、苦みが苦手な子供でも飲むことができるし、初めて飲む人も気軽に飲めると思う。
「これならお茶会で出しても大丈夫だと思うんですけど、どうでしょうか?」
「そうですね! 苦みが抑えられて飲みやすいですから、お茶会でも気軽に試していただけそうです!」
「よければ、マレナ茶を使ったお菓子も持参しようと思うんですけど……」
「まあ! 是非お願いします」
リサの頭の中には、すでに試作したいお菓子が次々と浮かんでいる。何から作ろうかとわくわくしながら、自分用に作ったマレナ茶ミルクを飲もうと、ボウルに手を伸ばした。
その時、メルディアルアが「あの」と口を開く。
リサが視線を向けると、何やら逡巡する様子を見せていたメルディアルアが、意を決したように顔を上げた。
「……リサ様は、このような飲み方をどちらでお知りになったのですか?」
意味深な問いかけに、リサは思わず目をパチパチとさせる。
「マレナ茶を飲んでもあまり驚かれなかったですし、新しい飲み方をご提案くださった際、まるでマレナ茶のことをご存じだったかのような口ぶりでしたので……」
「あー……」
リサは言葉に詰まる。
リサの周りにいる人たちは、リサが異世界出身だと知っている。説明する機会はめっきりなくなり、人に聞かれるのも久々だ。
それに、この手の質問にはいつも窮してしまう。突飛な話なので、リサ自身の口から説明しても信じてもらえるかどうかわからない。
他にリサの事情を知っている人は……と周囲に視線を向けると、侍女のメリルと精霊のバジルがいた。
メリルは事情を知ってはいるが、この場で侍女に説明させるのは憚られるし、バジルは精霊なので、メルディアルアには姿を見ることも声を聞くこともできない。
うーんと悩みながらも、リサは口を開いた。
「ええっと、マレナ茶そのものではないのですが、よく似たものを私の故郷で飲んだことがあるんです」
「リサ様の故郷ですか? てっきりフェリフォミアのご出身かと思っていましたが……」
「いえ、違います。そもそもこの世界ではないんです」
「……この世界ではない、とはどういうことでしょう?」
「私は別の世界にある日本という国から来ました。精霊が言うには『女神様の思し召し』らしいのですが……」
リサの言葉を聞いて、メルディアルアは驚きに目を丸くする。
「……あの、なんと言ったらいいか……すごく驚いてしまって……」
「あはは、驚くのも無理はありませんよ。自分で話していても、すごく荒唐無稽な感じがしてますし……でも精霊は嘘を吐かないので、本当のことなんだと思います。私の契約している精霊から直接聞きましたから」
リサがそう言ってテーブルの上にいるバジルに視線を向けると、バジルはリサの言葉に同意するようにうんうんと頷く。
「まあ、リサ様は精霊と契約を?」
メルディアルアがさらに驚きを露わにした。
「はい。私は魔術師ではないのですが、たまたま相性が良かったようで……」
リサがそう答えると、メルディアルアの後ろに控えている一人の侍女がピクリと反応した。先程マレナ茶のことを進言してくれたミーシャという侍女だ。
彼女の視線はバジルに向けられている。冷静な顔をしているが、目だけは好奇心に輝いているように見えた。
「あの、ミーシャさん……でしたよね。もしかして、この子のこと見えてますか?」
リサは思い切ってミーシャに聞いてみる。
すると彼女は目を大きく見開いた。
「ああ、そういえばミーシャは精霊が見えるのでしたわね。もしや、この辺りにリサ様の精霊が?」
メルディアルアが少しわくわくした様子でミーシャに問う。
「はい。私は声はたまにしか聞くことができないのですが、お姿だけは見ることができまして……テーブルの上にいらっしゃる可愛らしいお姿が見えています」
「テーブルの上にいらっしゃるの? 私は見えないので残念ですわ……」
メルディアルアはため息を吐きながらも、バジルがいるテーブルに視線を向けている。
ミーシャはそんなメルディアルアを気遣いつつも口を開いた。
「先程リサ様がご説明されていた時、精霊様は何度も頷いていらっしゃいました」
「そうですよ! マスターがこちらの世界に来たのは『女神様の思し召し』なのです!」
バジルはミーシャの言葉に答えるように、胸を張って言った。その自信満々の姿を見て、ミーシャにもなんとなく言っていることが伝わったようだ。
メルディアルアも納得したように言う。
「リサ様は違う世界からいらしたのですね……私も、フェリフォミアは隣国とはいえ、エンゲルドとは別の世界のような気がしています。今回のお茶会のこともそうですが、リサ様に親身になっていただけて嬉しく思っています。これからもどうぞ仲良くしてくださいませ」
「メルディアルア様……」
メルディアルアの言葉に、リサは胸がジーンとした。
「こちらこそ仲良くしていただけたら嬉しいです!」
フェリフォミア出身でないからこそ、わかり合えることもあるだろう。
リサは、メルディアルアに親近感を覚えて笑みを浮かべた。
その後、リサとメルディアルアは打ち合わせを続けながら、楽しいお茶の時間を過ごした。帰り際、お土産にマレナ茶をもらったリサは、弾んだ足取りで離宮を後にしたのだった。
第四章 お茶会にはお菓子が必要です。
抹茶、もといマレナ茶を手に入れたリサは、翌日からさっそくマレナ茶を使ったお菓子の試作を始めた。
カフェの閉店後、鼻歌交じりにいそいそと準備をしていると、翌日の仕込みを終えたジークが話しかけてくる。
「ご機嫌だな」
「だって新しい食材だよ! いろいろ試したいじゃん?」
新しいお菓子を作れると思うと、リサは興奮が隠せない。最近は新たな食材に出会うことも少なくなっていた。そんな中、メルディアルアがマレナ茶を教えてくれたのだ。気持ちが高揚するのも無理はない。
「それで、何を作るんだ?」
冷静そうに見えるが、実はジークも興味津々だ。無表情ながらも目は爛々としている。
「まずはお菓子かなぁ。お茶会に出せそうなのを中心に作るつもり」
メルディアルアはクッキーが好きなので、クッキーだけでも数種類は作る予定だ。マドレーヌやフィナンシェなどの焼き菓子は、ある程度日持ちするので、お茶会のお土産にもいいかもしれない。
リサの言葉を聞きながら、ジークは制服の袖をまくり始めた。どうやら手伝ってくれるらしい。
さりげない気遣いと彼の好奇心に、リサはふふっと笑った。
今日リサが作ろうと思っているのは三種類のクッキーだ。
まずは、ナッツ入りのクッキー。生地に刻んだナッツを練り込んで焼き上げる。
次にアイスボックスクッキー。棒状にして冷凍した生地を薄く切って焼き上げる。格子柄と渦巻き柄の二パターンを作るつもりだ。
そして、最後はラングドシャ。『猫の舌』という意味のクッキーで、薄焼きでサクサクとした軽い食感が特徴だ。
リサたちはボウルや泡立て器、ヘラなどを準備してから、材料を計量する。
新しいお菓子といっても、薄力粉にマレナ茶を混ぜて作るだけなので、そう難しいわけではない。ジークも普段クッキーを作るのと同じ感覚で作業を進めていく。
「それにしても、これがお茶なのか」
生まれも育ちもフェリフォミアのジークにとって、お茶といえば花茶だ。粉末をお湯に溶かして飲むマレナ茶には、とても驚いたらしい。
「よく似た抹茶っていうのが私の世界にもあったよ。あ、今度ミルクと混ぜる飲み方を教えるね」
「ミルクと……カフェオレみたいなものか?」
「そうそう、そんな感じ」
花茶はミルクと混ぜて飲んだりはしないので、ジークはコーヒーを思い浮かべたらしい。
「マレナ茶か……エンゲルドには他にも珍しい食材がありそうだな」
何気なくジークが呟いた言葉に、リサはハッと顔を上げた。
「そっか……そうだよね! エンゲルドはフェリフォミアと気候が違うし、文化も違うみたいだから、まだ知らない食材がありそう! 今度メルディアルア姫に聞いてみようっと!」
もしかしたら新たな食材を大量にゲットできるかもしれない。リサの期待は大きく膨らんだ。
メルディアルアと付き合う利。それは誰よりもリサが一番得られるのではないだろうか。
着々と作業を進め、オーブンからいい香りがしてくる頃になると、リサとジークは使った道具を片付け始めた。ジークが道具を水で洗い、リサは洗い上がったものを布巾で拭く。
「アイスボックスクッキーは固まるまで時間がかかるから、焼くのは明日だね」
「そうだな」
「どうせなら、みんなにも試食してもらおう」
既存のレシピをアレンジしたものなので、出来は上々だ。だが、初めて使うマレナ茶への反応を見たかった。
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