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13巻
13-1
しおりを挟むプロローグ
鍋の中身がぐつぐつ煮え、フライパンからはジュージューと焼ける音がする。包丁がリズムよく奏でる音に合いの手を入れるかのように、ボウルの中で泡立て器がテンポよく音を刻む。
そんな中――
「こっちもやってくれ!」
「おい、これどうなってんだ!」
怒鳴り声にも近い、男たちの声が飛び交う。
ここは王宮にある厨房。食事の数時間前からはじまる調理は、佳境を迎えていた。王宮に関わる人間すべての食事を作っているため、その数は百食以上。
大きな会議や催しがある時は、その数倍を用意しなければならないこともざらだ。
そんな厨房の中を、真新しいコック服に身を包んだ青年が足早に移動する。
彼はハウル・シュスト。
この秋から王宮の厨房で働きはじめた新米料理人だ。
「ハウル、こっち手伝ってくれ!」
「はい!」
前菜の下ごしらえが終わり、それを担当者に届けたところで、今度はスープの担当者から声をかけられる。まだ新人のハウルはそうやって、いろんな部門の間を行き来していた。
やがて嵐のような時間が過ぎ去り、料理人たちは次の調理がはじまるまでの間、休憩を取る。
厨房から料理人たちが出ていく中、ハウルだけが一人残っていた。
「はぁ……」
ハウルは深い深いため息を吐く。
このため息は疲労のせいもあるが、それだけが理由じゃない。
さっきまで賑やかにいろんな音が響いていた厨房は、しんとしている。
「はぁ……」
もう一度こぼれたハウルのため息が、広い厨房の中にとても大きく響いた。
第一章 お腹が大きくなりました。
「よいしょ」
椅子から立ち上がる拍子に漏れた言葉に、彼女はハッとした。最近、動く時についつい『よいしょ』と言ってしまう。
その理由である大きなお腹を、彼女は自然と手で撫でた。
ここフェリフォミア王国では珍しい黒髪を持つ彼女の名前は、リサ・クロカワ・クロード。
元々この世界の住人ではなく、異世界からやってきた。しかし、現在は王都にある人気店カフェ・おむすびのオーナー兼店長であり、フェリフォミア国立総合魔術学院に設立された料理科の主任講師でもあった。
ただ、それらの仕事は一時的にお休みしている。
なぜならリサのお腹には新たな命が宿っているからだ。
最近、お腹はさらに大きく、そして重くなってきた。そのため、先程のようなかけ声を自然と出してしまう。
「リサ、そろそろ行ってくる」
部屋の外から顔を出した男性が、そう声をかけてきた。
銀髪に青い瞳の、容姿が整った彼はジーク・ブラウン・クロード。リサの夫であり、今は彼女に代わってカフェ・おむすびの臨時店長をしている。
「玄関までお見送りするね」
彼を見送るために、リサは大きいお腹を気遣いながら立ち上がったのだ。
「外は寒いからここでいいよ」
「大丈夫! さっきメリルにストール出してもらったから!」
ほらと言って、リサは持っていた大判のストールを体に巻きつける。これは先程、リサ付きのメイドであるメリルが用意してくれたものだ。
ここ数日は一段と寒くなった。冬本番に向けて、冷たい風が吹きはじめている。
「それに家の中でくらい運動しないと」
カフェと料理科の仕事をお休みしている今は、きっかけがなければ体を動かすことがない。玄関まではそう遠い距離ではないけれど、せめてそれくらいは歩きたいと思っていた。
「わかったよ」
ジークはやれやれと言わんばかりだが、エスコートしてくれるのだろう。リサに手を差し出してくれた。
手を重ねると、彼の体温が伝わってくる。骨張っていて大きな彼の手にすっぽりと包まれた。
そのまま手を引かれ、リサは玄関へ移動する。
玄関ホールにやってくると、ジークはドアを背にしてリサに向き直った。
「それじゃあ、行ってくる」
「うん、いってらっしゃい。カフェのことよろしくね」
お腹を労りつつ、軽くハグをする。ジークから頬にキスをされ、リサも同じようにした。
出る間際、「温かくするんだぞ」と言い残していったジークに小さく笑いながら、リサは手を振って彼を送り出した。
「リサ様、体が冷えますのでお早く」
メイドのメリルに呼びかけられて、リサは玄関ホールから部屋に戻る。後ろからついてくるのは、玄関の外までジークを見送っていたヴァレットのクライヴだ。
「リサ様、本日はアナスタシア様と本館で過ごされるとお聞きしていますが……」
「そうそう。シアさんが相談したいことがあるって言ってたけど……」
――生まれてくる子供の服のことかな……?
アナスタシアはリサの養母であり、シリルメリーという女性に大人気の服飾ブランドのオーナー兼デザイナーだ。
リサの妊娠がわかってからというもの、アナスタシアは初孫の誕生を待ち望んでいる。だから相談したいことがあると言われて、真っ先に『また赤ちゃんの服のことか』とリサは思ったのだ。
そうリサが思うのも無理はない。何しろアナスタシアは気が早いことに、すでにたくさんの服を作ってくれている。それこそ赤ちゃんが着尽くせないくらいに……
しかも、まだ性別がわからないからといって、男女両方の服を作っている。どちらの性別でも使えそうなデザインのものもあるとはいえ、それはごくごく一部だ。
リサもたびたび『もういいから』と言っているのだが、シリルメリーでも売り出したいと言われ、強く止められないでいた。
リサとジークが生活している別館から、渡り廊下を通ってクロード邸の本館へ向かう。ジークと結婚するまではリサも本館に住んでいたため、勝手知ったる建物だ。
メリルからアナスタシアはサンルームにいると聞いていたので、リサもそこへ向かう。お茶会でも使われているクロード家のサンルームは、屋敷の中で一番陽当たりのいい場所にある。
天気がいい日は陽が差し込んで部屋が暖かくなるため、今のような冬の時期でも快適に過ごせるのだ。
部屋の前に到着するとメリルが扉をノックする。部屋の中から「どうぞ~」という返事があったので、リサは入室した。
「リサちゃん、いらっしゃい」
ソファでくつろいでいたのは、ゆるりとしたウェーブのかかるピンク色の髪を持つ女性だ。彼女がアナスタシアである。
「お待たせしました、シアさん」
アナスタシアとは先程、朝食の席でも顔を合わせていた。
「さあ、こっちにどうぞ」
アナスタシアはリサを手招きして、自分が座るソファの隣へ誘う。
リサは促されるまま、彼女の隣に腰を下ろした。
「日に日に大きくなるわねぇ」
座ると余計に目立つお腹に視線を落として、アナスタシアは表情を緩ませる。
「胎動も結構激しくなってきたんですよ」
「まあ! 触らせてもらってもいいかしら?」
「もちろんですよ!」
リサが快諾すると、アナスタシアはワクワクした顔でリサのお腹に手を当てた。
「赤ちゃん、お祖母様ですよ~」
優しく呼びかけるリサの声に、一瞬、間を置いてからポコンとお腹が動いた。
「わっ! 今ハッキリと感じたわ……!」
アナスタシアは興奮したように頬を染めた。そして、もう一度リサのお腹に手を当て直すと、今度は自ら話しかける。
「赤ちゃん、お祖母様ですよ~!」
また少し間を置いてから、ポコンと反応があった。
「うふふ、もう言葉がわかるのかしら?」
楽しげに微笑んだアナスタシアは、感触があった箇所を撫でる。
「声は伝わっていると思いますよ」
「そうだといいわねぇ。それにしても、私、お祖母ちゃんになるのね」
「……あ、嫌でした……?」
違う呼び方の方がよかっただろうか、とリサはハッとしてアナスタシアの顔を窺った。
「ああっ、違うの! むしろ嬉しいのよ~! 実際に赤ちゃんからそう呼ばれるのはまだ先でしょうけれど、初めて自分がお祖母様って呼ばれて、赤ちゃんがそれに応えてくれたから実感が湧いてきたの」
「そうだったんですね……それならよかったです」
「ふふ、お祖母様って早く呼ばれたいわ」
そう言ってアナスタシアはとても嬉しそうに笑う。それを見てリサもホッとした。
大きな窓から差し込む冬の日差しがぽかぽかと気持ちいい。
そんな中、リサとアナスタシアは、お腹の子供の存在を確かに感じながら、微笑み合うのだった。
第二章 経験者の話はためになります。
「そうそう、リサちゃんに相談があるのよ!」
アナスタシアが何かを思い出したように、そう切り出した。
「あのね、リサちゃん。スティルベンルテアをやらない?」
「スティルベンルテア?」
リサは初めて聞く言葉に首を傾げる。そのリサの反応を見て、アナスタシアが説明をはじめた。
「スティルベンルテアっていうのはね、赤ちゃんが無事に生まれてくるように、って願いを込めて開くパーティーのことよ。お母さんになる女性を勇気づけるためでもあるから、友達や親しい人を集めてお祝いするの。でも妊婦さんにお酒はよくないから、お茶を振る舞うのよ」
「そんな行事があるんですね」
リサが元いた世界ではベビーシャワーと呼ばれるものだ。といっても日本ではそこまでメジャーなイベントではなかったため、リサはあまりピンと来ていない。でも、話を聞いて楽しそうだなと思った。
「基本的に妊娠中の女性が主催するんだけど、一人じゃ大変だから家族や友人が協力するのよ。もしよかったらリサちゃんのスティルベンルテアは私が協力したいと思ってるんだけど……」
「もちろんです! というか、私はスティルベンルテアを知らないので、すごく頼っちゃうと思うんですが……」
「全然! むしろ頼ってほしいわ~! ……そうは言っても、私は自分のスティルベンルテアを開いたことがないから、人に招待された経験を元にやるしかないんだけどね」
そう言ってアナスタシアは苦笑する。
アナスタシアと夫であるギルフォードの間には実の子供がいない。だからアナスタシアは自身のスティルベンルテアを開いた経験がないのだ。
そのせいもあって、リサのスティルベンルテアに協力したいのかもしれないし、それなら自分だけでなくアナスタシアにも楽しんでほしいとリサは思った。
「うん、やりましょう、シアさん! スティルベンルテア!!」
「ええ、楽しい会にしましょう!」
リサとアナスタシアは、手を取り合って頷いた。
「スティルベンルテアにはいろいろな形があるのよ」
アナスタシアはスティルベンルテアについての知識がまったくないリサに説明をはじめた。
「まずはテーマね。どういう会にするか、きちんと決めておくのが成功の秘訣だと聞いたわ」
「テーマ、ですか……?」
「たとえば、誰を招待するかによってテーマが変わってくるわ。友達だけなのか、親族も呼ぶのか、はたまた仕事の関係者まで広げるのか。規模も雰囲気も十人十色なのよ」
リサがイメージしたのは、本当に親しい人だけを呼んでする気楽なパーティーだったが、それだけじゃないようだ。
「女性だけを呼ぶ会もあるし、子供も参加可能にしたり、逆に大人だけに限定したり、主催する人によるわね」
「すごく自由なんですね」
「そうねぇ。でもあくまで主役は妊婦さんとお腹の赤ちゃんよ。主役の妊婦さん自身がどういう会にしたいか、っていうのが重要なの」
「なるほど」
アナスタシアの言葉を聞いて、リサは少し考える。
――私なら、親しい人たちを呼んで、日頃のお礼を伝える会にしたいかなぁ。今もカフェ・おむすびや料理科を支えてくれる人たちのおかげで、こうして休んでいられるわけだし……
リサがカフェや料理科で担っていた役割はとても大きかった。
だからリサの妊娠がわかってからというもの、主に夫であるジークの働きかけで、リサがいなくても仕事が回るような態勢を作っていった。
幸い、料理科は年を重ねることに講師の数が増え、リサが直接教えなくても大丈夫な環境になりつつあったし、カフェ・おむすびの方も王宮の厨房からの出向期間を延長したヘクターと、新しくメンバーになった料理科の卒業生・ルトヴィアスが頑張ってくれている。
もしこれが、数年前――リサがこの世界に来たばかりの頃や、カフェや料理科ができたばかりの頃であれば、不可能だったはずだ。
当時、フェリフォミアの食文化はまだ発達していなかった。リサにしか作れない料理がたくさんあり、その役目を誰も代わることができなかっただろう。
それから数年。
カフェ・おむすびや王宮、料理科などでリサが努力し、周りの人たちが協力し続けてくれたおかげで、リサの代わりを務められる料理人が何人も育っている。
リサは彼らに成長するきっかけを与えたかもしれないが、成長したのは彼ら自身の努力の結果だ。
そんな彼らをはじめ、これまで関わった人々に感謝の気持ちを伝えたいとリサは思っていた。
豪華でかしこまった会にするよりも、温かくもてなせたら嬉しい。そのことをアナスタシアに伝えると、「リサちゃんらしいわね」と笑顔で賛成してくれた。
「じゃあ、招待する人たちはそれぞれお仕事もあると思うから、早めに招待状を送りましょう」
「そうですね。皆さん、スケジュールの調整が必要だと思いますし」
リサとアナスタシアは相談し、スティルベンルテアをひと月半後に開くことに決めた。
その日の夜。
「スティルベンルテア?」
「そう。シアさんから開いてみたらって提案されてね。楽しそうだなって」
カフェから帰ってきたジークに、リサは今日決めたことを話す。そしてソファに座ったままジークにたずねた。
「ちなみにジークは参加したことある?」
「確かライラが生まれる前に、母さんが開いてたな」
ライラというのはジークの妹だ。といっても歳が離れているため、ライラの生まれる前に母親が開いたスティルベンルテアのことを、ジークは覚えていたようだ。
「その時のスティルベンルテアはどんな感じだったの?」
「詳しくは覚えてないけど、割と小ぢんまりとした感じだったと思う。自宅にごく身近な人だけを呼んで開いたはずだ。ライラは三人目の子供だっていうのもあって、そんなに大きな会にはしなかったのかもな」
「なるほど……」
「身近なメンバーだけを呼んで、気張らずにやるのが一番じゃないか? 妊娠中なんだから準備も大変だし、頑張りすぎるのは体によくないぞ」
そう言いながらソファの隣に座ると、ジークはそっとリサのお腹に手を当てた。
前から何かとリサのお腹を触ることが多かったが、最近はその頻度がさらに高くなった気がする。
日に日に大きくなっていくお腹。胎動も頻繁にあり、それを感じることでジークも父親になる心構えをしているのだろう。
ただ、無言でじっと手を当てるのはどうかとリサは苦笑する。せっかくなら何か話しかければいいのに……
――心の中で会話してるのかな?
「今触っているのは、あなたのお父さんですよー」
代わりにリサが話しかけてあげると、その瞬間、お腹の赤ちゃんが動いた。
「……おお」
ジークの手にもその感触が伝わったのだろう。彼は小さく声を上げた。
チラリと彼を見れば、とても嬉しそうにしている。無表情だけれど少しだけ口角が上がり、雰囲気が柔らかくなるのだ。
そんなジークをじっと見つめていたら、リサの視線に気付いたのか彼が顔を上げた。少しばつの悪そうな表情になったので、リサはクスリと笑う。
「ジークも何か話しかけてよ。その方が赤ちゃんも嬉しいはずだし」
「ああ……」
どうやら話しかけるのは照れくさいらしい。何度か同じことを言っているが、一向に話しかける様子はなく、リサはその度にやれやれと思うのだ。
ただ、リサは知らない。
彼女が寝ている間、ジークがお腹の赤ちゃんに向かって話しかけていることを……
「それで、スティルベンルテアはどうするんだ?」
ジークはリサのお腹から手を離すと、話題を元に戻した。
「ひと月半後にやることだけは決まったけど、どういう内容にするかはまだ考え中。そもそもスティルベンルテアのことを知ったのが今日だし、経験者の話を聞いてから決めたいかな」
「カフェのメンバーの中で経験者といえば、オリヴィアとデリアか?」
オリヴィアとデリアはカフェ・おむすびの従業員で、接客を担当している。二人とも子供がいるため、そういう意味ではリサの先輩である。
おそらくスティルベンルテアの経験もあると思うので、彼女たちにまず話を聞きたいとリサは考えていた。
「そうだね。明日カフェはお休みだけど、二人は出勤する?」
明日はカフェの休業日。従業員はレシピの試作をしたり、備品の補充をしたりと、営業日には手が回らないことをするのだ。
ただ、オリヴィアとデリアは子供がいるし、調理スタッフに比べて休業日にやるべき仕事は少ない。だから、休んで家族サービスに務めてもらうこともあるのだ。
ここ最近の勤務体制についてはジークに一任しているので、明日の二人の予定も知っているだろう。
「ああ、昼過ぎに来るって言ってたぞ」
「じゃあ、そのくらいに私も行こうかな。二人に会いたいし」
最近は家にばかりいて人に会わないので、リサは退屈していた。気分転換も兼ねて外に出るのもいいだろう。
デリアとオリヴィアに会って、久しぶりにおしゃべりしたい。友人としてもそうだし、先輩ママである二人と話をするのは、リサにとってとても有意義なことだ。
「わかった。二人にも一応伝えておくな」
「うん! お願いね!」
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