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12:歓喜し、また悩める者たち
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サムはヴィアンの宣言後、人知れず会場を抜け出し、王都郊外にある森の屋敷を訪れていた。
「お久しゅうございます、主様」
そう愛想よく挨拶したサムの容姿は、およそヴィアンの記憶にあるものとはかけ離れていた。
日焼けしたのではない、浅黒い肌。少しばかり傷んだ、銀とまでは言えない灰色の髪。何よりその、人間を圧迫する―――緑眼。
アレジセと男も、市井を歩き回っていた時とまるで変って、サムと似たような容姿に変貌している。
顔はさほど変わらぬようだが、その風貌は、ロンネーナ国民の恐怖の記憶と一致するものがあった。
「この四年間、本当にご苦労だった。ファニジセ」
館の主である男は、鷹揚に返した。男は続ける。
「お前が私の目となってくれていた事、本当に感謝している」
「いいえ、主様。俺は自分のためにやったまでの事。俺が感謝こそすれ、されるようなことは何一つしてはおりませなんだ」
サムは皮肉っぽく言う。彼から受ける印象も、ヴィアンといた時とは異なって感じられた。
「だが………」
「主、こやつに何も言ってやる必要はありませんよ」
厳しく言ったのは、アレジセだ。
「こやつは、基本自分のためにしか動かないんですから」
「そうですよ~、主様。我が『兄上』の言う通りです」
アレジセはサムの言葉に、どの口が言うかと眉をひそめたが、当の本人はどこ吹く風だった。
「――ふむ、そうなのか。では、ファニジセは、心から我らと向かうべき所を共にしているのだな」
そんなアレジセの険悪な雰囲気をよそに、男は満足げな笑顔を見せた。
「………」
「…………」
男に仕える兄弟は、主人のこの抜けている(天然な)所を重々承知していたので、いまさら何も口にはしなかった。律儀に沈黙を取ったのである。たとえ、ある意味慈愛溢れる神父ようなのカオをしていたとしても、である。
それに、主人のこの天然さに陰険な口喧嘩を幾度となく和されて来たのも事実であった。
「それで、どうであった? 我が従妹殿のご様子は?」
「はい。ご変化といたしましては、さらなる魔力の増幅、それに伴って瞳の色が濃くなっておられるように感じられます」
「そうかっ! それは喜ばしい事だ。順調に××となられるためにご成長なさっておいでなのだな」
子供が手を叩いて喜びそうなほど、男は歓喜した。
「はい。あと一押し、でございますね。ですが、その一押しが中々に難かしいように思います」
サムは懸念している事柄を指摘する。
「そうですね。『ヴィアコルドーナ』とおなり遊ばされるには、まだ『鍵』がそろっておりません」
弟の指摘に、兄も事を付け加えながら同意した。
「全くもってその通りだ。僕にはさっぱり『鍵』の正体がわからない。従妹殿に、何が欠けているのか見当もつかないんだ」
男はお手上げ、と文字通り両手を上げた。
「俺らもですよ、主様。『鍵』って言われてても、実際は何の形をしているかも分からないんですからねぇ」
サムが文句ったらしく同意する。
「『鍵』とは比喩らしいですから」
「まぁ、そんな事かとは思っていたが…………」
こう、何のヒントも隠されていない単語だけが手元にあるとは、ある意味ものすごく嫌な情報の入り方のではないだろうか。
男は眉を八の字にし、頬杖をつく。酒のつまみのアーモンドを、一つ口に放り込んだ。
「あの方に足りないものとは何だ?」
「―――しいて言えば記憶、でしょうか」
アレジセが神妙に言う。これはつい数日前にも話に上がった事だった。
「そう、だな……」
男は顔を曇らせる。今度はカシューナッツをつまんだ。
少しの間、男がナッツを咀嚼する音だけが部屋を支配する。
「―――そんなに記憶って、大事なもんなんですかね?」
静寂を破ったのは、サムの軽い台詞だった。
「は?」
「いや、ですから、そんなに大事なもんなんですかねぇ。記憶って。だって、力を引き出すために必要なのは、ご本人の資質でしょう? あとは、『カシルリィザ』に認められるかどうか。こう考えると、記憶はそんなに『覚醒』に重要な部品とは思えないんですよねぇ」
アレジセの冷ややかな視線の無言の促しに、サムは手を頭の後ろに組みながら面倒臭そうに答えた。
「確かに、な。現段階ではそうなる。あくまで現段階では、だが………」
我々には、手にしていない情報が多すぎる、と男は感じた。今初めて思ったわけではないが、いざそれを認めてしまうと、なかなか厳しい状況である。
「何せ、我々が積み重ねてきた歴史の中で、初めての事だからな……。手探り状態なのは否めない。この三百年間、あれだけ探し回っても、従妹殿の居場所さえつかめていなかったのだ。それを思えば、これしきの事、何の差支えもない」
とりあえず、そう思っていないとやっていけない。最近、やっと小さいながらも進展があったのだ。たったそれだけで、なんと喜ばしい事か。これ以上を今望むのは、罰当たりな気がする。
男に仕える兄弟も、その言葉に異論はないようだった。
「主様、現段階で出そろっている『鍵』は何がありましたっけ?」
確認のために、サムが問うた。ここでまた、戦況を確かめておいた方がいいだろうと考えたのだ。
「ん? そ、だな……。アレジセ、書き出すから紙とペンを持ってきてくれないか」
「はい」
アレジセに手渡された紙に、男は凝った細工の施してあるペンで幾つか書きだした。
・勇者 ・国王
・魔族 ・王族
・『運命の導き手(グズナイサ・ローネ)』 ・国民
・ロゥガリヤ ・心棒者
・ロンネーナ
・ユーストリア教会
「こんなところか………」
男はもう一度読み直してから、ペンをインク壺に戻した。
「こうして見てみると、結構あるんですねぇ」
全部で十個だ、とサムは言った。
「かなり具体的なものもあるんですね」
「そうは言っても、『グズナイサ・ローネ』以外は、時代とともに変化するものばかりだがな」
アレジセの指摘に、男は返す。
「まぁ、それもそうですか」
「その視点でものを見ると、大分抽象的だな。役どころが重要なのであって、その役をやる人間は誰でもいいようにも感じられる。並べてみると、まるで舞台の台本のようじゃないか」
「だとしたら、『ロンネーナ』や『ユーストリア教会』なんかはどうなるんです? どちらも一個の団体であって、誰にどうという役どころがあるとは思えませんが」
そこが難しいところなんだ、と男はサムを諭した。
「『鍵』には、一貫性があるようでない。無いようである。ひとえには言えないんだ」
意味深長に、男はサムの疑問に回答をやった。
「つまり、何にでも『鍵』たる可能性がある、と?」
「そうなるな」
男はサムの結論にひとまず頷いた。間違ってはいまいだろう。
「あぁ、これじゃ何に手掛かりにもなりませんね。何でもいいんじゃ、具体的に何がいいんだか分からないんですから」
「全くもってその通りだ」
サムは、思いっきり溜息をついてから、その場にあぐらをかいた。
「無礼なっ! ファニジセ、そんなところに座り込まないでください。行儀が悪い」
アレジセが目をむいてサムを叱責する。サムは、兄の叱責を受けて、気怠そうに渋々立ち上がった。
「頭の堅いことで、兄・上・さ・ま」
「売っているケンカなら喜んで買うが?」
「やー、そんな怖い顔しないでくださいよぉ。俺が兄上に立ち向かって勝てたためしがないじゃないですか」
ニヤニヤしながらいうものだから、いちいちアレジセの癇に障る。サムを見据える瞳は、もはや氷点下である。
「まぁまぁ、そんなにトゲトゲするものじゃない。我らは、主従以前に同志だろう?」
仲裁に入ったのは男だった。というより、この場にいる者だけで考えると、男しかいないのだが。
「主。同志と言えど、上下関係はしっかりしておくべきかと存じます」
「あまり堅苦しいのは好かん」
アレジセが苦言を呈すと、男はそう跳ね返してしまった。反論しようとして口を開けると、先にサムが言葉を発す。
「そーですよー、兄上。主様はお堅いのがお嫌いなんです」
サムが得意げに言うものだから、アレジセは顔をしかめた。主に言われるのならまだいいが、小生意気な弟に言われるのは腹が立つ。こめかみに血管が浮きそうになって、アレジセは必死にこらえた。
その兄の様子を的確にとらえていた弟は兄と同様、必死に笑いをこらえていた。だが中途半端で、結局忍び笑いになっているのは否めない。それが余計に、アレジセの癇に障るのだ。
二人の様子を目の前で一部始終見ていた男は、微笑ましいとでもいうかのようにふわりと笑った。これまた途中から部屋に来て扉を開けたものの、そのまま何と無くきちんと中に入れずにいる家守は、男の心理に深い疑問を抱くのだった。
「お久しゅうございます、主様」
そう愛想よく挨拶したサムの容姿は、およそヴィアンの記憶にあるものとはかけ離れていた。
日焼けしたのではない、浅黒い肌。少しばかり傷んだ、銀とまでは言えない灰色の髪。何よりその、人間を圧迫する―――緑眼。
アレジセと男も、市井を歩き回っていた時とまるで変って、サムと似たような容姿に変貌している。
顔はさほど変わらぬようだが、その風貌は、ロンネーナ国民の恐怖の記憶と一致するものがあった。
「この四年間、本当にご苦労だった。ファニジセ」
館の主である男は、鷹揚に返した。男は続ける。
「お前が私の目となってくれていた事、本当に感謝している」
「いいえ、主様。俺は自分のためにやったまでの事。俺が感謝こそすれ、されるようなことは何一つしてはおりませなんだ」
サムは皮肉っぽく言う。彼から受ける印象も、ヴィアンといた時とは異なって感じられた。
「だが………」
「主、こやつに何も言ってやる必要はありませんよ」
厳しく言ったのは、アレジセだ。
「こやつは、基本自分のためにしか動かないんですから」
「そうですよ~、主様。我が『兄上』の言う通りです」
アレジセはサムの言葉に、どの口が言うかと眉をひそめたが、当の本人はどこ吹く風だった。
「――ふむ、そうなのか。では、ファニジセは、心から我らと向かうべき所を共にしているのだな」
そんなアレジセの険悪な雰囲気をよそに、男は満足げな笑顔を見せた。
「………」
「…………」
男に仕える兄弟は、主人のこの抜けている(天然な)所を重々承知していたので、いまさら何も口にはしなかった。律儀に沈黙を取ったのである。たとえ、ある意味慈愛溢れる神父ようなのカオをしていたとしても、である。
それに、主人のこの天然さに陰険な口喧嘩を幾度となく和されて来たのも事実であった。
「それで、どうであった? 我が従妹殿のご様子は?」
「はい。ご変化といたしましては、さらなる魔力の増幅、それに伴って瞳の色が濃くなっておられるように感じられます」
「そうかっ! それは喜ばしい事だ。順調に××となられるためにご成長なさっておいでなのだな」
子供が手を叩いて喜びそうなほど、男は歓喜した。
「はい。あと一押し、でございますね。ですが、その一押しが中々に難かしいように思います」
サムは懸念している事柄を指摘する。
「そうですね。『ヴィアコルドーナ』とおなり遊ばされるには、まだ『鍵』がそろっておりません」
弟の指摘に、兄も事を付け加えながら同意した。
「全くもってその通りだ。僕にはさっぱり『鍵』の正体がわからない。従妹殿に、何が欠けているのか見当もつかないんだ」
男はお手上げ、と文字通り両手を上げた。
「俺らもですよ、主様。『鍵』って言われてても、実際は何の形をしているかも分からないんですからねぇ」
サムが文句ったらしく同意する。
「『鍵』とは比喩らしいですから」
「まぁ、そんな事かとは思っていたが…………」
こう、何のヒントも隠されていない単語だけが手元にあるとは、ある意味ものすごく嫌な情報の入り方のではないだろうか。
男は眉を八の字にし、頬杖をつく。酒のつまみのアーモンドを、一つ口に放り込んだ。
「あの方に足りないものとは何だ?」
「―――しいて言えば記憶、でしょうか」
アレジセが神妙に言う。これはつい数日前にも話に上がった事だった。
「そう、だな……」
男は顔を曇らせる。今度はカシューナッツをつまんだ。
少しの間、男がナッツを咀嚼する音だけが部屋を支配する。
「―――そんなに記憶って、大事なもんなんですかね?」
静寂を破ったのは、サムの軽い台詞だった。
「は?」
「いや、ですから、そんなに大事なもんなんですかねぇ。記憶って。だって、力を引き出すために必要なのは、ご本人の資質でしょう? あとは、『カシルリィザ』に認められるかどうか。こう考えると、記憶はそんなに『覚醒』に重要な部品とは思えないんですよねぇ」
アレジセの冷ややかな視線の無言の促しに、サムは手を頭の後ろに組みながら面倒臭そうに答えた。
「確かに、な。現段階ではそうなる。あくまで現段階では、だが………」
我々には、手にしていない情報が多すぎる、と男は感じた。今初めて思ったわけではないが、いざそれを認めてしまうと、なかなか厳しい状況である。
「何せ、我々が積み重ねてきた歴史の中で、初めての事だからな……。手探り状態なのは否めない。この三百年間、あれだけ探し回っても、従妹殿の居場所さえつかめていなかったのだ。それを思えば、これしきの事、何の差支えもない」
とりあえず、そう思っていないとやっていけない。最近、やっと小さいながらも進展があったのだ。たったそれだけで、なんと喜ばしい事か。これ以上を今望むのは、罰当たりな気がする。
男に仕える兄弟も、その言葉に異論はないようだった。
「主様、現段階で出そろっている『鍵』は何がありましたっけ?」
確認のために、サムが問うた。ここでまた、戦況を確かめておいた方がいいだろうと考えたのだ。
「ん? そ、だな……。アレジセ、書き出すから紙とペンを持ってきてくれないか」
「はい」
アレジセに手渡された紙に、男は凝った細工の施してあるペンで幾つか書きだした。
・勇者 ・国王
・魔族 ・王族
・『運命の導き手(グズナイサ・ローネ)』 ・国民
・ロゥガリヤ ・心棒者
・ロンネーナ
・ユーストリア教会
「こんなところか………」
男はもう一度読み直してから、ペンをインク壺に戻した。
「こうして見てみると、結構あるんですねぇ」
全部で十個だ、とサムは言った。
「かなり具体的なものもあるんですね」
「そうは言っても、『グズナイサ・ローネ』以外は、時代とともに変化するものばかりだがな」
アレジセの指摘に、男は返す。
「まぁ、それもそうですか」
「その視点でものを見ると、大分抽象的だな。役どころが重要なのであって、その役をやる人間は誰でもいいようにも感じられる。並べてみると、まるで舞台の台本のようじゃないか」
「だとしたら、『ロンネーナ』や『ユーストリア教会』なんかはどうなるんです? どちらも一個の団体であって、誰にどうという役どころがあるとは思えませんが」
そこが難しいところなんだ、と男はサムを諭した。
「『鍵』には、一貫性があるようでない。無いようである。ひとえには言えないんだ」
意味深長に、男はサムの疑問に回答をやった。
「つまり、何にでも『鍵』たる可能性がある、と?」
「そうなるな」
男はサムの結論にひとまず頷いた。間違ってはいまいだろう。
「あぁ、これじゃ何に手掛かりにもなりませんね。何でもいいんじゃ、具体的に何がいいんだか分からないんですから」
「全くもってその通りだ」
サムは、思いっきり溜息をついてから、その場にあぐらをかいた。
「無礼なっ! ファニジセ、そんなところに座り込まないでください。行儀が悪い」
アレジセが目をむいてサムを叱責する。サムは、兄の叱責を受けて、気怠そうに渋々立ち上がった。
「頭の堅いことで、兄・上・さ・ま」
「売っているケンカなら喜んで買うが?」
「やー、そんな怖い顔しないでくださいよぉ。俺が兄上に立ち向かって勝てたためしがないじゃないですか」
ニヤニヤしながらいうものだから、いちいちアレジセの癇に障る。サムを見据える瞳は、もはや氷点下である。
「まぁまぁ、そんなにトゲトゲするものじゃない。我らは、主従以前に同志だろう?」
仲裁に入ったのは男だった。というより、この場にいる者だけで考えると、男しかいないのだが。
「主。同志と言えど、上下関係はしっかりしておくべきかと存じます」
「あまり堅苦しいのは好かん」
アレジセが苦言を呈すと、男はそう跳ね返してしまった。反論しようとして口を開けると、先にサムが言葉を発す。
「そーですよー、兄上。主様はお堅いのがお嫌いなんです」
サムが得意げに言うものだから、アレジセは顔をしかめた。主に言われるのならまだいいが、小生意気な弟に言われるのは腹が立つ。こめかみに血管が浮きそうになって、アレジセは必死にこらえた。
その兄の様子を的確にとらえていた弟は兄と同様、必死に笑いをこらえていた。だが中途半端で、結局忍び笑いになっているのは否めない。それが余計に、アレジセの癇に障るのだ。
二人の様子を目の前で一部始終見ていた男は、微笑ましいとでもいうかのようにふわりと笑った。これまた途中から部屋に来て扉を開けたものの、そのまま何と無くきちんと中に入れずにいる家守は、男の心理に深い疑問を抱くのだった。
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