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魔王
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電波だな。電波だよ。
魔王って何だっけ。パフォメットみたいな黒魔術じゃなくて、えーと、えーと。
「出していた方がいいですか?あると、色々邪魔なので」
セルフィーユは角を撫でながら、細目にする。ぽかんと見上げている角はどうやらまだ大きくなるらしく、今は手の平サイズで実際のところ抑えめらしい。
「大きくするとあなたに驚かれてしまいますから、やめておきますね」
ちょっと赤面して言うんだが、どう突っ込めばいいだろうか。
セルフィーユはどうにも感覚が自分と違うらしい。いや、魔王ならそうなのかな。そうなの?ちょっと理解に色々苦しむので、とりあえず見なかったことにした。セルフィーユには角を隠してもらう。
隠すと言ってもぺたんこにするだけなので、髪の毛で隠れる程度らしい。生え際だけはどうしても消せないようだ。左右シンメトリー十円ハゲだね。
そうして、角を隠すと再び抱きついてきた。おいっ。
「凛花、口付けたいです」
これはもうしつこく言い続けるのだろう。頭をお腹に当ててぐりぐりしてくる。やめろ、お腹が鳴る。
どこぞの魔王様はどうやら精神が子供らしい。やっぱり撫でたくなって撫でてやると、セルフィーユはゆっくりと起き上がり、凛花の頰にそっと触れた。
「凛花…」
物欲しそうに見る瞳が子犬のそれである。少しずつ近付いてきて、セルフィーユは凛花の許可を待った。
くっそう。ずるいでしょ、その子犬の目。待ての状態でずっと待つ子犬だ。
小さく頷くと、セルフィーユは一度破顔して見せた。何その笑顔、キュンとするからやめてほしい。
「凛花」
囁きは耳元で聞こえて、背筋がぞくりとした。迫ってくると迫力が出るのは一体何なのだろうか。セルフィーユは毒を滲ませるように口角を上げて、ぺろりと凛花の唇を舐める。それは口付けなどではなく、子犬が飼い主に舐めるような仕草だった。
セルフィーユは吐息のかかる位置で動かぬまま、凛花の唇をなぞるようにもう一度舐める。
ぺろりと舐めてそのまま、凛花の唇が開くのを待っていた。
「凛花、口を開けてください」
痺れるような響く声音が、凛花の身体を硬直させた。このまま口を開いたら、逃げられなくなる気がする。セルフィーユは迫ってくると子犬の気配を消して、激しい獣のように襲ってくるのだ。話しているとすぐに忘れてしまいそうになるが、迫られると一瞬でその獣の様相を思い出した。
「凛花。さあ…、早く」
セルフィーユの声音が深みを増した。セルフィーユの舌が両唇を抑えるようにじりじりと触れてくる。凛花の唇が小さく開くと、それはあっという間に侵入してきた。
入り込んだ生暖かいものが凛花の舌に重なった。それは絡まり口内を自由に蠢いてくる。
セルフィーユは凛花の唇に吸い付き、逃げられまいと頭を固定してくる。
「んんっ、んふっ」
離れることのない激しい愛撫は息継ぎすらできない。息苦しさに大きく口を開けると、貪りつくように覆いかぶさった。
セルフィーユの口付けはまるで全てを食べ尽くそうとしてくる獣のようだ。吐き出す息すら吸い込まれるように、セルフィーユに食い尽くされてしまう。押さえ付けるように舌は合わさり、抵抗もできずに絡め取られる。飲み込む唾液は誰のものか分からず、ただその蠢く舌を自由にさせるだけだ。
「ふあ、あっ」
離れた唇が胸元に移動する。緩められた首元の隙間から、セルフィーユの舌が降りてきた。
「せ、セルフィーユ、口付けだけって!」
セルフィーユの唇はあっという間に頂に辿り着き、同じく舌を絡めて口付ける。
「これも口付けです」
胸元でクスリと笑う男は、獣のそれだった。そんなトンチはいらないよ。
激しい口付けにただでさえ腰砕けなのに、セルフィーユは膨らみかけた頂に吸い付き、ぬるぬると舌で刺激してきた。
「あっ、やだ、」
ちゅぽんと音を立てて離すと、頂がしっかりと膨らみ立ち上がる。それをセルフィーユは飴を舐めるように舌先で転がした。
ちゅぱちゅぱとわざと音を立てて、セルフィーユは美味しそうに貪るのだ。
指も使わず舌だけで刺激されているのに、びりびりと何かが背筋を這っていくような感覚に陥る。舌先で突いては転がし、口内に入れてじっくりといたぶるように舐め回す。
「あっ、やんっ」
「ここが嫌なら、別の場所に移動しましょうか」
そう言うとセルフィーユはするりと凛花の太ももに手を伸ばし、凛花の足を広げ、太ももにかぶりついた。
「や、待って」
凛花の内太ももに生暖かい何かが触れた。つうっと舌先が凛花の内太ももを辿っていく。それは段々と股下に近付いて、広がったスカートの中に入り込んだ。
「んっ」
セルフィーユが下着越しに舌を這わせた。凛花の敏感なところに生暖かな息が届く。
一度食んで下着を引っ張ると、ずれた隙間から中へと侵入してくる。
「あ、だめっ!」
言って頭を抑えると、セルフィーユは気にもせず凛花の下着をずり下ろし、そのまま自分の頭の上に掲げた。その勢いでソファーから滑り落ちそうになる。自分の太ももがお腹につくくらい押されて、凛花の秘所が露わになった。
「や、馬鹿、やめっ、あんっ」
セルフィーユは太ももを押さえたまま、自らの肩にそれを乗せるようにして、凛花の秘所へと口付ける。丸見えになった花弁に舌を這わせ、セルフィーユは舌先でくすぐった。
「ひうっ」
ちろちろと周囲を撫でて窪みに辿り着くと、セルフィーユはすくうように舌を動かしてくる。そうして時折中を穿り、入りきらずに眠っている突起に舌を伸ばした。
再びちろちろと舌先で刺激する。
「あんっ!」
途端セルフィーユが吸い付いた。敏感な突起は一気に眠りを覚まして小さく立ち上がる。その立ち上がりを見逃すまいと、セルフィーユは吸い付きながら舌を絡めた。
「やあっ、だめ、それっ」
頭を押しやろうとしてもセルフィーユは身動き一つしない。突起を下で転がすと、窪みに戻りそこを穿り始めた。凛花の身体がびくりと動く。しかしそれを見越していたか、セルフィーユががっちりと凛花の足を押さえていた。
「凛花のここ、とろとろになってきましたね。口付けだけで溢れてきていますよ?」
ぴちゃぴちゃという舌舐めずりする音が耳に入る。その音に促されるように更に中から溢れてくるのを感じた。
「やあ、もおっ」
「ふふ、凛花はかわいいですね。ねえ、凛花、これだけじゃ、物足りないんじゃないですか?」
セルフィーユは滑った花弁をなぞり、中へとぐぷぐぷ入っていく。しかし長さは短く、奥深くの内壁には到底届かない。潜ったまま同じ場所をただかき混ぜる。
「ひう、あっ」
凛花の声に、セルフィーユはクスリと笑う。セルフィーユの舌は洞房の入り口を穿るだけ。届いて欲しいところには届かない。切なさが増えるだけで、しくしくと疼いてきた。
「凛花、ここに欲しいんじゃないんですか?ほら、ここ、よだれが溢れて止まらない」
セルフィーユは言いながら舌を奥へと入り込ませる。
「あんっ、あっ、ああっ」
くちくち音を立てては舌を抜き、太ももに舌を這わせた。凛花の秘所がセルフィーユの唾液と凛花の花蜜で溢れている。口元についたそれをセルフィーユが腕で拭うと、碧眼を煌めかせた。
獰猛な獣が獲物を捕らえている。餌を前にした獣が、ぺろりと自らの唇を舐めて口角を上げた。
凛花の秘所はぴくぴくと痙攣していた。刺激が足らなくて、もっと強い刺激を欲しがっている。我慢したいのにそれがなされないことに物足りなさが募って仕方ない。
「いやらしい顔をしていますね、凛花。欲しいのは分かっているんですよ?あなたは、これが、欲しいのでしょう?」
セルフィーユはゆっくりと自らの分身を露わにした。雄々しく屹立したそれは、凛花の洞房を穿つために太く硬く膨らみきっている。
ごくりと喉が鳴った。セルフィーユはもう獣そのもので、凛花の中を蹂躙する気だ。凛花の秘所にぴたりとくっつくと、中を穿つために洞房の入り口をこじ開けようとする。
「あ…っ」
くぷり、と音が鳴ったが、セルフィーユはそれ以上入り込もうとしない。ただ入り口を閉じて侵入を待っている。
「ねえ、凛花。言ってください。私が欲しいと。私を、あなたの中に入れさせてください」
囁くような声音と共に、セルフィーユの硬い突起がぐぷぷと押し込まれる。
「ふあっ」
しかし奥へ行こうとしない。押し込んでは入り口に戻りそれを繰り返した。
「あっ、やっ、」
繰り返している内に凛花の花弁から花蜜が滴り落ちてくる。ただ洞房の入り口を擦るだけで凛花の花弁はセルフィーユの侵入を欲しがり始めた。セルフィーユは分かっていたと、嬉しそうに口元を上げる。
「凛花のここ、私を咥えようと待っていますね。凛花も欲しくて堪らないのでしょう?ほら、少し入れるだけでどんどん進んでしまいます。よだれを垂らして私を呑み込もうとしている」
「あ、やあ、違っ」
「正直に言ってください。いやらしい音が聞こえませんか?慣らさなくても、どんどん入ってしまいますよ。私を欲しがって、凛花のここが私を咥え始めた。凛花の下の口は正直ですね。けれど、凛花がまだ許してくれません。まだ中に入れませんね」
そう言って、セルフィーユは押し込むのをやめて、入り口へと戻っていく。
凛花の秘所は既に入り口を開いて、セルフィーユが入るのを待っていた。それは自分でも分かっている。セルフィーユは何度も擦って凛花の言葉を待った。
「もお、いじわるっ」
ぴくり、とセルフィーユの突起が更に膨らんだ気がした。
セルフィーユはもう我慢ならないと、凛花の太ももを押し上げ、そのまま一気に洞房へと穿った。
「ひあっ!」
さっきまで開こうとしていた洞房が、途端セルフィーユの形に均された。
セルフィーユは激しく打ち込み、凛花の奥を何度も穿つ。
「あっ、ああっ、やあんんっ!」
「凛花、かわいい。もう、こんなに焦らすなんて、ひどいですよ」
びちゃびちゃと花蜜がはじけ飛ぶのも気にせず、セルフィーユは打ち続けた。溢れる花蜜は股下を濡らし、お互いにぐしょ濡れになって交わっている。セルフィーユの身体は凛花に繋がり、奥へ奥へと楔を打つように穿ち続けた。
「ああっ、ひああっ、だめええっ!セルフィーユ、いっちゃっ、ああんっ!」
「ああ、凛花。りんか。私でいってください。あなたがこんなに焦らすから、私も、簡単に、いきそうっ」
「あああっ、あん、ああんっ、ああああっ!」
セルフィーユは勢いよく内壁へ穿ち続け、汗にまみれて動かし続ける身体を叩きつけるように凛花へ突き刺す。凛花は激しさに嬌声を上げた。ひくついた花弁から溢れる花蜜と共に、白濁の液体が溢れ出てくる。凛花の洞房はそれにまみれて吹き出すようにお互いを濡らした。
「あっ、ああ」
「凛花。かわいい。もっと、入れさせてください。一度では足りない…」
セルフィーユの甘い声は、一瞬だけ。むくむくと膨れ出した突起が再び入り込むと、獣のように凛花を貪り始めた。
魔王って何だっけ。パフォメットみたいな黒魔術じゃなくて、えーと、えーと。
「出していた方がいいですか?あると、色々邪魔なので」
セルフィーユは角を撫でながら、細目にする。ぽかんと見上げている角はどうやらまだ大きくなるらしく、今は手の平サイズで実際のところ抑えめらしい。
「大きくするとあなたに驚かれてしまいますから、やめておきますね」
ちょっと赤面して言うんだが、どう突っ込めばいいだろうか。
セルフィーユはどうにも感覚が自分と違うらしい。いや、魔王ならそうなのかな。そうなの?ちょっと理解に色々苦しむので、とりあえず見なかったことにした。セルフィーユには角を隠してもらう。
隠すと言ってもぺたんこにするだけなので、髪の毛で隠れる程度らしい。生え際だけはどうしても消せないようだ。左右シンメトリー十円ハゲだね。
そうして、角を隠すと再び抱きついてきた。おいっ。
「凛花、口付けたいです」
これはもうしつこく言い続けるのだろう。頭をお腹に当ててぐりぐりしてくる。やめろ、お腹が鳴る。
どこぞの魔王様はどうやら精神が子供らしい。やっぱり撫でたくなって撫でてやると、セルフィーユはゆっくりと起き上がり、凛花の頰にそっと触れた。
「凛花…」
物欲しそうに見る瞳が子犬のそれである。少しずつ近付いてきて、セルフィーユは凛花の許可を待った。
くっそう。ずるいでしょ、その子犬の目。待ての状態でずっと待つ子犬だ。
小さく頷くと、セルフィーユは一度破顔して見せた。何その笑顔、キュンとするからやめてほしい。
「凛花」
囁きは耳元で聞こえて、背筋がぞくりとした。迫ってくると迫力が出るのは一体何なのだろうか。セルフィーユは毒を滲ませるように口角を上げて、ぺろりと凛花の唇を舐める。それは口付けなどではなく、子犬が飼い主に舐めるような仕草だった。
セルフィーユは吐息のかかる位置で動かぬまま、凛花の唇をなぞるようにもう一度舐める。
ぺろりと舐めてそのまま、凛花の唇が開くのを待っていた。
「凛花、口を開けてください」
痺れるような響く声音が、凛花の身体を硬直させた。このまま口を開いたら、逃げられなくなる気がする。セルフィーユは迫ってくると子犬の気配を消して、激しい獣のように襲ってくるのだ。話しているとすぐに忘れてしまいそうになるが、迫られると一瞬でその獣の様相を思い出した。
「凛花。さあ…、早く」
セルフィーユの声音が深みを増した。セルフィーユの舌が両唇を抑えるようにじりじりと触れてくる。凛花の唇が小さく開くと、それはあっという間に侵入してきた。
入り込んだ生暖かいものが凛花の舌に重なった。それは絡まり口内を自由に蠢いてくる。
セルフィーユは凛花の唇に吸い付き、逃げられまいと頭を固定してくる。
「んんっ、んふっ」
離れることのない激しい愛撫は息継ぎすらできない。息苦しさに大きく口を開けると、貪りつくように覆いかぶさった。
セルフィーユの口付けはまるで全てを食べ尽くそうとしてくる獣のようだ。吐き出す息すら吸い込まれるように、セルフィーユに食い尽くされてしまう。押さえ付けるように舌は合わさり、抵抗もできずに絡め取られる。飲み込む唾液は誰のものか分からず、ただその蠢く舌を自由にさせるだけだ。
「ふあ、あっ」
離れた唇が胸元に移動する。緩められた首元の隙間から、セルフィーユの舌が降りてきた。
「せ、セルフィーユ、口付けだけって!」
セルフィーユの唇はあっという間に頂に辿り着き、同じく舌を絡めて口付ける。
「これも口付けです」
胸元でクスリと笑う男は、獣のそれだった。そんなトンチはいらないよ。
激しい口付けにただでさえ腰砕けなのに、セルフィーユは膨らみかけた頂に吸い付き、ぬるぬると舌で刺激してきた。
「あっ、やだ、」
ちゅぽんと音を立てて離すと、頂がしっかりと膨らみ立ち上がる。それをセルフィーユは飴を舐めるように舌先で転がした。
ちゅぱちゅぱとわざと音を立てて、セルフィーユは美味しそうに貪るのだ。
指も使わず舌だけで刺激されているのに、びりびりと何かが背筋を這っていくような感覚に陥る。舌先で突いては転がし、口内に入れてじっくりといたぶるように舐め回す。
「あっ、やんっ」
「ここが嫌なら、別の場所に移動しましょうか」
そう言うとセルフィーユはするりと凛花の太ももに手を伸ばし、凛花の足を広げ、太ももにかぶりついた。
「や、待って」
凛花の内太ももに生暖かい何かが触れた。つうっと舌先が凛花の内太ももを辿っていく。それは段々と股下に近付いて、広がったスカートの中に入り込んだ。
「んっ」
セルフィーユが下着越しに舌を這わせた。凛花の敏感なところに生暖かな息が届く。
一度食んで下着を引っ張ると、ずれた隙間から中へと侵入してくる。
「あ、だめっ!」
言って頭を抑えると、セルフィーユは気にもせず凛花の下着をずり下ろし、そのまま自分の頭の上に掲げた。その勢いでソファーから滑り落ちそうになる。自分の太ももがお腹につくくらい押されて、凛花の秘所が露わになった。
「や、馬鹿、やめっ、あんっ」
セルフィーユは太ももを押さえたまま、自らの肩にそれを乗せるようにして、凛花の秘所へと口付ける。丸見えになった花弁に舌を這わせ、セルフィーユは舌先でくすぐった。
「ひうっ」
ちろちろと周囲を撫でて窪みに辿り着くと、セルフィーユはすくうように舌を動かしてくる。そうして時折中を穿り、入りきらずに眠っている突起に舌を伸ばした。
再びちろちろと舌先で刺激する。
「あんっ!」
途端セルフィーユが吸い付いた。敏感な突起は一気に眠りを覚まして小さく立ち上がる。その立ち上がりを見逃すまいと、セルフィーユは吸い付きながら舌を絡めた。
「やあっ、だめ、それっ」
頭を押しやろうとしてもセルフィーユは身動き一つしない。突起を下で転がすと、窪みに戻りそこを穿り始めた。凛花の身体がびくりと動く。しかしそれを見越していたか、セルフィーユががっちりと凛花の足を押さえていた。
「凛花のここ、とろとろになってきましたね。口付けだけで溢れてきていますよ?」
ぴちゃぴちゃという舌舐めずりする音が耳に入る。その音に促されるように更に中から溢れてくるのを感じた。
「やあ、もおっ」
「ふふ、凛花はかわいいですね。ねえ、凛花、これだけじゃ、物足りないんじゃないですか?」
セルフィーユは滑った花弁をなぞり、中へとぐぷぐぷ入っていく。しかし長さは短く、奥深くの内壁には到底届かない。潜ったまま同じ場所をただかき混ぜる。
「ひう、あっ」
凛花の声に、セルフィーユはクスリと笑う。セルフィーユの舌は洞房の入り口を穿るだけ。届いて欲しいところには届かない。切なさが増えるだけで、しくしくと疼いてきた。
「凛花、ここに欲しいんじゃないんですか?ほら、ここ、よだれが溢れて止まらない」
セルフィーユは言いながら舌を奥へと入り込ませる。
「あんっ、あっ、ああっ」
くちくち音を立てては舌を抜き、太ももに舌を這わせた。凛花の秘所がセルフィーユの唾液と凛花の花蜜で溢れている。口元についたそれをセルフィーユが腕で拭うと、碧眼を煌めかせた。
獰猛な獣が獲物を捕らえている。餌を前にした獣が、ぺろりと自らの唇を舐めて口角を上げた。
凛花の秘所はぴくぴくと痙攣していた。刺激が足らなくて、もっと強い刺激を欲しがっている。我慢したいのにそれがなされないことに物足りなさが募って仕方ない。
「いやらしい顔をしていますね、凛花。欲しいのは分かっているんですよ?あなたは、これが、欲しいのでしょう?」
セルフィーユはゆっくりと自らの分身を露わにした。雄々しく屹立したそれは、凛花の洞房を穿つために太く硬く膨らみきっている。
ごくりと喉が鳴った。セルフィーユはもう獣そのもので、凛花の中を蹂躙する気だ。凛花の秘所にぴたりとくっつくと、中を穿つために洞房の入り口をこじ開けようとする。
「あ…っ」
くぷり、と音が鳴ったが、セルフィーユはそれ以上入り込もうとしない。ただ入り口を閉じて侵入を待っている。
「ねえ、凛花。言ってください。私が欲しいと。私を、あなたの中に入れさせてください」
囁くような声音と共に、セルフィーユの硬い突起がぐぷぷと押し込まれる。
「ふあっ」
しかし奥へ行こうとしない。押し込んでは入り口に戻りそれを繰り返した。
「あっ、やっ、」
繰り返している内に凛花の花弁から花蜜が滴り落ちてくる。ただ洞房の入り口を擦るだけで凛花の花弁はセルフィーユの侵入を欲しがり始めた。セルフィーユは分かっていたと、嬉しそうに口元を上げる。
「凛花のここ、私を咥えようと待っていますね。凛花も欲しくて堪らないのでしょう?ほら、少し入れるだけでどんどん進んでしまいます。よだれを垂らして私を呑み込もうとしている」
「あ、やあ、違っ」
「正直に言ってください。いやらしい音が聞こえませんか?慣らさなくても、どんどん入ってしまいますよ。私を欲しがって、凛花のここが私を咥え始めた。凛花の下の口は正直ですね。けれど、凛花がまだ許してくれません。まだ中に入れませんね」
そう言って、セルフィーユは押し込むのをやめて、入り口へと戻っていく。
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「もお、いじわるっ」
ぴくり、とセルフィーユの突起が更に膨らんだ気がした。
セルフィーユはもう我慢ならないと、凛花の太ももを押し上げ、そのまま一気に洞房へと穿った。
「ひあっ!」
さっきまで開こうとしていた洞房が、途端セルフィーユの形に均された。
セルフィーユは激しく打ち込み、凛花の奥を何度も穿つ。
「あっ、ああっ、やあんんっ!」
「凛花、かわいい。もう、こんなに焦らすなんて、ひどいですよ」
びちゃびちゃと花蜜がはじけ飛ぶのも気にせず、セルフィーユは打ち続けた。溢れる花蜜は股下を濡らし、お互いにぐしょ濡れになって交わっている。セルフィーユの身体は凛花に繋がり、奥へ奥へと楔を打つように穿ち続けた。
「ああっ、ひああっ、だめええっ!セルフィーユ、いっちゃっ、ああんっ!」
「ああ、凛花。りんか。私でいってください。あなたがこんなに焦らすから、私も、簡単に、いきそうっ」
「あああっ、あん、ああんっ、ああああっ!」
セルフィーユは勢いよく内壁へ穿ち続け、汗にまみれて動かし続ける身体を叩きつけるように凛花へ突き刺す。凛花は激しさに嬌声を上げた。ひくついた花弁から溢れる花蜜と共に、白濁の液体が溢れ出てくる。凛花の洞房はそれにまみれて吹き出すようにお互いを濡らした。
「あっ、ああ」
「凛花。かわいい。もっと、入れさせてください。一度では足りない…」
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