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17話
しおりを挟むルーファスの告白から数日が経ち、村はより一層団結を強めていた。だが、その平和も長くは続かなかった。王都からの通達はただの脅しではなかった――次なる圧力が確実に迫っていたのだ。
王都の追及とエドワードの提案
エドワードが村の偵察隊から戻るなり、焦った表情で報告する。
エドワード:
「おいレオン、王都が本気で動き始めたぞ。騎士団が派遣されるって情報をつかんだ。」
アイリス:
「騎士団?何のために?」
エドワード:
「お前の村を”勝手に築いた反逆者の拠点”だと見なして潰すつもりだ。」
会議室に緊張が走る。
レオン:
「反逆者か…いい名付けだな。でも、あいつらの思い通りにはさせない。」
エドワードがニヤリと笑う。
エドワード:
「だったら、こっちからも一芝居打つってのはどうだ?」
反撃の準備、そして村の強化
レオンたちは騎士団に対抗するため、村の防衛を強化することを決める。魔物退治で活躍したルーファスの経験を活かし、村に戦略的な拠点を作ることにした。
ルーファス:
「この場所に防壁を設置しよう。敵の進軍を遅らせるだけで、こちらに有利な状況を作れる。」
村人たちは懸命に働き、ルーファスの指示で次々に要塞のような防衛線を築いていった。
レオンとアイリス、二人の誓い
夜、村が静まり返る中、レオンとアイリスは家の前で星空を見上げていた。
レオン:
「アイリス、王都と戦うことになるかもしれない。でも、俺は君を守るためにここにいる。」
アイリスはレオンの手を握り、力強くうなずく。
アイリス:
「私も一緒よ、レオン。あなた一人で戦わせたりしない。」
レオンは彼女の手を引き寄せ、穏やかな口調で言った。
レオン:
「この村も、君も、全部俺の大切なものだ。誰にも奪わせない。」
騎士団の到着、そして思わぬ展開
ついに王都からの騎士団が村の前に現れる。だが、彼らの様子はどこか奇妙だった。全員が重装備をしているにもかかわらず、戦う気配がないのだ。
騎士団長:
「我々はレオン殿に会いに来た。」
レオンが防壁の上から見下ろすと、騎士団長は頭を下げた。
騎士団長:
「実は…王都内部でも、あなた方の村の独立を支持する勢力が現れています。」
レオンは驚きながらも警戒を緩めない。
レオン:
「何が目的だ?」
騎士団長は静かに答えた。
騎士団長:
「この村の繁栄を見た一部の貴族たちは、あなたと協力したいと考えているのです。」
思わぬ同盟、そして新たな可能性
レオンは一瞬考えたが、彼らの提案を受け入れることにした。
レオン:
「よし、お前たちと協力しよう。ただし、俺たちの村の独立は絶対に守る。」
アイリスがそっとレオンの肩に手を置き、微笑む。
アイリス:
「私たちの戦いはここからね。新しい未来を作りましょう。」
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