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第1章 ダンジョン編
クラン隊員募集 Pert2
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今日は朝から新入赤魔導士のペア探しだ。
面接会場は、集団お見合いパーティーの装いだ。
俺と楓が挨拶を済ませると、面接官はペアを組む赤魔導士だと説明して、後は勝手にやってもらう。
資料をめくるとレベル48~30まで30名集まった。
レベル48と46の双剣士は自衛隊上がりでレベル30台の自衛隊出身が他に5名いる。他は4人パーティーから外され休業中の冒険者達だった。
赤魔導士レベル45の中川美里さんと、レベル48の嶋野敦也の二人は面識があるようで、早速ペアが完成したようだ。
二人には、ホテルに移動してもらい動画を見ながら戦い方の研究を始めてもらう。
赤魔導士レベル42の岡本夏美さんも、レベル46の自衛隊上がりの畠山和志を選んだ。
双剣士はレベルの高い者から埋まるのかと思ったが、自衛隊出身者の売れ行きがいい。
高レベルの赤魔導士に優先権があるのだが、自分のレベルが低くても自衛隊出身者が先に売れていく。
「冒険者はダメね」
「どこがダメなんだ?」
「自衛隊の皆さんは全員爪の手入れが奇麗でしょ」
「昨日俺が言った、剣士は衝撃で爪が縦に裂けるからマニュキアを厚塗りして強化するってやつか?」
「冒険者で爪の手入れできているの半分いないわよ。それと匂いよ。あんな臭い装備なら着てこないほうがマシよ」
「男は匂いに対して無頓着だからな。それにクラフターが身近にいないとクリーニングも安くないしな」
「あれでは女子が近寄らないわよ」
「けど冒険者って大半があんなもんだろ」
「十文字を見てしまってるからよ。
あなたは、女性にモテる要素は少ないけど、女性から嫌われる要素は余りないもの」
「俺は姉がそういったのに、厳しかったんだよ。
『あなたは、30歳からモテそうなタイプよ。諦めないで清潔さを心がけなさい』とね。
そろそろ俺、モテキに入るはずなんだけどな。」
(モテてるのに気づかないのはあなただけよ)
自衛隊が売れて膠着状態になりかけたので、
「ちょっと時間を空ける。女性は全員出てくれ」
面接会場に男だけが残った。
「お前ら、自衛隊ばっかり合格してお前らは何なんだよ。なさけない」
「そういった情報は女性陣は知っているのでしょうか?」
「レベルしか教えてないよ。それなのに自衛隊ばかり売れてんだよ。違いに気づいた者は、言ってみろ」
「はい、売れた男子は全員、小ぎれいな洋服をきていました。」
「そうだな。全員、昨日買ってきましたというような、おしゃれな服装だったな。ほかは?」
「髪型が短髪でした。」
「軍紀があるからだろうな。冒険者は自由だ。ほかは?」
「・・・・」
「まずは、両手の爪を出して並べ」
「不合格、合格、合格、不合格・・・・・」
「不合格と言われたものは一歩下がれ。それから不合格と言われたものは合格者の爪を見せてもらえ」
「次は匂いだ」
「-2、-1、-2、-5・・・・」
「マイナスと言われて者はその数だけ後ろに下がれ」
「次は、髭と髪型だ」
・・・・
減点方式で現状をおしえたやった。
「それがお前らの現状だよ。なんとか残りそうなのは5名くらいしかいねーよ」
「2時間やる。どうにかしてこい。13時から昼食をとりながら再開する。急げ」
「はい」
理容室に走るもの、洋服を買いに出るもの作戦は自由にやらせた。
13時近くになると男性はどんどん戻ってきた。
少しはマシな洋服に髪型は何故か俺のまねをして、ソフトモヒカンにする者が多かった。
しかし一人残念な奴もいる。
半袖から、刺青がチラチラと見えている。
「なんだそれ」
「かっこいいタトゥーでしょ。俺の自慢です」
「かっこいいと思う女子がいるといいな」
こいつは、レベル38と高いけど、無いな・・・・
再開されると少しは女子も警戒心が取れたようで、話しかけるようになった。
ここで、食事会にしたのは、女性陣からの要望だった。
食事する姿をみたいということだ。
残念ながら、くちゃくちゃ音を立てて食べる者、マナーが足りないものが一目瞭然だった。
女性陣も妥協をしてくれたようで、全員のペアリングが完了した。
「ペアリングしなかった男性は今回は残念だったな。落ち着いたらまた応募があるから参加してくれ」
「なんで、冒険者で一番レベルの高い俺がおちるのだよ」
タトゥーの男が文句を言い始めた。
「俺に言われてもな。決めるのは赤魔導士だ。俺に決定権はないよ。
それでも、あえて言わせてもらえば、その刺青と食事のマナーが最低だったな」
「そんなの強さに関係ないじゃないか」
「ないだろうね」
「じゃあ、なんで」
「俺と楓はペアで戦っているのは知っているだろ」
「おう」
「俺は、そのペアでの戦い方を教えるのだよ。ペアが組めない人間は不要だ。
今のままでは、君の場合は何度面接にきても落ちるだろう。何故落ちたのかは自分で考えろ」
ホテルに移動して、立花さんから内規の説明があった後、男性陣を契約した。
全員の装備を準備するのに3日はかかると藤田から回答があったので、3日間は動画をみたり闘技場で組手をしてもらった。
面接会場は、集団お見合いパーティーの装いだ。
俺と楓が挨拶を済ませると、面接官はペアを組む赤魔導士だと説明して、後は勝手にやってもらう。
資料をめくるとレベル48~30まで30名集まった。
レベル48と46の双剣士は自衛隊上がりでレベル30台の自衛隊出身が他に5名いる。他は4人パーティーから外され休業中の冒険者達だった。
赤魔導士レベル45の中川美里さんと、レベル48の嶋野敦也の二人は面識があるようで、早速ペアが完成したようだ。
二人には、ホテルに移動してもらい動画を見ながら戦い方の研究を始めてもらう。
赤魔導士レベル42の岡本夏美さんも、レベル46の自衛隊上がりの畠山和志を選んだ。
双剣士はレベルの高い者から埋まるのかと思ったが、自衛隊出身者の売れ行きがいい。
高レベルの赤魔導士に優先権があるのだが、自分のレベルが低くても自衛隊出身者が先に売れていく。
「冒険者はダメね」
「どこがダメなんだ?」
「自衛隊の皆さんは全員爪の手入れが奇麗でしょ」
「昨日俺が言った、剣士は衝撃で爪が縦に裂けるからマニュキアを厚塗りして強化するってやつか?」
「冒険者で爪の手入れできているの半分いないわよ。それと匂いよ。あんな臭い装備なら着てこないほうがマシよ」
「男は匂いに対して無頓着だからな。それにクラフターが身近にいないとクリーニングも安くないしな」
「あれでは女子が近寄らないわよ」
「けど冒険者って大半があんなもんだろ」
「十文字を見てしまってるからよ。
あなたは、女性にモテる要素は少ないけど、女性から嫌われる要素は余りないもの」
「俺は姉がそういったのに、厳しかったんだよ。
『あなたは、30歳からモテそうなタイプよ。諦めないで清潔さを心がけなさい』とね。
そろそろ俺、モテキに入るはずなんだけどな。」
(モテてるのに気づかないのはあなただけよ)
自衛隊が売れて膠着状態になりかけたので、
「ちょっと時間を空ける。女性は全員出てくれ」
面接会場に男だけが残った。
「お前ら、自衛隊ばっかり合格してお前らは何なんだよ。なさけない」
「そういった情報は女性陣は知っているのでしょうか?」
「レベルしか教えてないよ。それなのに自衛隊ばかり売れてんだよ。違いに気づいた者は、言ってみろ」
「はい、売れた男子は全員、小ぎれいな洋服をきていました。」
「そうだな。全員、昨日買ってきましたというような、おしゃれな服装だったな。ほかは?」
「髪型が短髪でした。」
「軍紀があるからだろうな。冒険者は自由だ。ほかは?」
「・・・・」
「まずは、両手の爪を出して並べ」
「不合格、合格、合格、不合格・・・・・」
「不合格と言われたものは一歩下がれ。それから不合格と言われたものは合格者の爪を見せてもらえ」
「次は匂いだ」
「-2、-1、-2、-5・・・・」
「マイナスと言われて者はその数だけ後ろに下がれ」
「次は、髭と髪型だ」
・・・・
減点方式で現状をおしえたやった。
「それがお前らの現状だよ。なんとか残りそうなのは5名くらいしかいねーよ」
「2時間やる。どうにかしてこい。13時から昼食をとりながら再開する。急げ」
「はい」
理容室に走るもの、洋服を買いに出るもの作戦は自由にやらせた。
13時近くになると男性はどんどん戻ってきた。
少しはマシな洋服に髪型は何故か俺のまねをして、ソフトモヒカンにする者が多かった。
しかし一人残念な奴もいる。
半袖から、刺青がチラチラと見えている。
「なんだそれ」
「かっこいいタトゥーでしょ。俺の自慢です」
「かっこいいと思う女子がいるといいな」
こいつは、レベル38と高いけど、無いな・・・・
再開されると少しは女子も警戒心が取れたようで、話しかけるようになった。
ここで、食事会にしたのは、女性陣からの要望だった。
食事する姿をみたいということだ。
残念ながら、くちゃくちゃ音を立てて食べる者、マナーが足りないものが一目瞭然だった。
女性陣も妥協をしてくれたようで、全員のペアリングが完了した。
「ペアリングしなかった男性は今回は残念だったな。落ち着いたらまた応募があるから参加してくれ」
「なんで、冒険者で一番レベルの高い俺がおちるのだよ」
タトゥーの男が文句を言い始めた。
「俺に言われてもな。決めるのは赤魔導士だ。俺に決定権はないよ。
それでも、あえて言わせてもらえば、その刺青と食事のマナーが最低だったな」
「そんなの強さに関係ないじゃないか」
「ないだろうね」
「じゃあ、なんで」
「俺と楓はペアで戦っているのは知っているだろ」
「おう」
「俺は、そのペアでの戦い方を教えるのだよ。ペアが組めない人間は不要だ。
今のままでは、君の場合は何度面接にきても落ちるだろう。何故落ちたのかは自分で考えろ」
ホテルに移動して、立花さんから内規の説明があった後、男性陣を契約した。
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