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第1章 ダンジョン編
51層攻略
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今日は朝一から51層を探索している。
二日ダンジョンに入らなかったおかげか、体が軽い。
「体軽くないか?」
「そうね。私も調子いいかも。体を休めることも大事ってことね」
「俺たち正月以来休んでなかったな」
「たまには服でも買いにつれていって欲しいわ」
「今日中に51層探索したら連れてってやるよ」
「これからは昨日みたいにパーティーなんかにも呼ばれそうだからドレスでも買ってもらおうかしら」
「おう、しまむらに売ってるならドレスでもなんでも買ってやるぞ」
「しまむらかよ」
「家から歩いて行ける場所ってしまむらくらいしかないぞ」
「タクシー使えばいいでしょ」
「タクシーでしまむら?」
「しまむら以外でお願いします」
「今まで、しまむら以外行ってなかったのにか?」
「大阪の阪急デパート行きたい。レンタカーでも借りて行こうよ」
「俺が車運転するのを見たことあるか?」
「ない」
「当然だ。免許は中型2輪しか持ってない」
「じゃあ、葉山さんからバイク借りて行こうよ」
「聞いてみる」
奥に進んでいくと今まで見たことのない魔物が現れた。
「蜘蛛だな」
「蜘蛛ね。毒とかありそうね」
「持っている毒消しポーションで効くといいがな」
「慎重に行きましょう」
楓が3本のライトニングランスを発射して3匹の蜘蛛にあてる。
俺はまずは3匹に1発ずつ攻撃をあてる。その間5秒だ。
その途端に2発目のライトニングランスが飛んでくる。
4秒の間に蜘蛛の頭に短剣を3度突き刺すと蜘蛛は動きを止めた。
3発目のライトニングランスが飛んでくる。
俺は2匹目の蜘蛛の相手をする。倒す直前に毒針に当たってしまった。
それを見た楓はライトニングランスからアイスランスの3発連続で打ち込み倒す。
俺は急いで毒消しポーションを腰道具から取り出し飲む。
どうやら毒の中和に成功したようで、息苦しさが消えた。
「すまん。避けきれんかった」
「あと何本毒消しあります?」
「9本だ」
「残り5本になったら引き揚げましょう」
「仕方がないな」
「ドロップは蜘蛛の糸のようだな」
「奇麗な糸。強度もありそうね」
「藤田に良い土産ができたな」
「蜘蛛の乱獲が始まりそうね」
「ドロップ量がこれだと、装備1着に10匹は倒さないと無理だな」
「それは十文字がどれだけ毒を避けることができるかにかかってるわよ。
まあ次からは、ザコ戦だけどバリア使っていくわ」
「頼む」
その後は24体の蜘蛛を倒すのに毒消しを3本使ってしまったが、後半は12体連続で毒攻撃を受けずにすんだ。
何とか27束の蜘蛛の糸を手にすることができた。
「これはボス部屋の扉だな。MPは大丈夫か?」
「30分待ってよ。マジックポーションを飲んで回復させる」
「今が3時半、戦闘開始が4時なら6時には戻れそうだな。今日攻略してしまおう」
「了解」
ボスは大型の蜘蛛なら厄介だと思ったが俺たちにとってはやりやすい熊型の魔物だった。
こいつらは一撃は強いがスピードが遅い。スピード重視の俺たちにとってはカモだ。
「油断はしないでよ」
「いくぞ」
思った通りのカモだった。俺たちの動きに全くついてこれずに空振りばかり。
咆哮で範囲攻撃のダメージは受そうになったがあっさりとバリアでふさいでくれた。
ボスを倒すと石碑が現れて、俺と楓の名前が表記された。
ドロップは毛皮だった。
石碑の横にできた魔法陣に入り0層に戻った。
51層を攻略したことにより次回からは52層から開始することができる。
新たな石碑がでるとギルド窓口の上にあるモニターに石碑が表示される。
そのために、ギルド会館にいる人たちは俺たちが51層を攻略したことを知っているのだ。
二日ダンジョンに入らなかったおかげか、体が軽い。
「体軽くないか?」
「そうね。私も調子いいかも。体を休めることも大事ってことね」
「俺たち正月以来休んでなかったな」
「たまには服でも買いにつれていって欲しいわ」
「今日中に51層探索したら連れてってやるよ」
「これからは昨日みたいにパーティーなんかにも呼ばれそうだからドレスでも買ってもらおうかしら」
「おう、しまむらに売ってるならドレスでもなんでも買ってやるぞ」
「しまむらかよ」
「家から歩いて行ける場所ってしまむらくらいしかないぞ」
「タクシー使えばいいでしょ」
「タクシーでしまむら?」
「しまむら以外でお願いします」
「今まで、しまむら以外行ってなかったのにか?」
「大阪の阪急デパート行きたい。レンタカーでも借りて行こうよ」
「俺が車運転するのを見たことあるか?」
「ない」
「当然だ。免許は中型2輪しか持ってない」
「じゃあ、葉山さんからバイク借りて行こうよ」
「聞いてみる」
奥に進んでいくと今まで見たことのない魔物が現れた。
「蜘蛛だな」
「蜘蛛ね。毒とかありそうね」
「持っている毒消しポーションで効くといいがな」
「慎重に行きましょう」
楓が3本のライトニングランスを発射して3匹の蜘蛛にあてる。
俺はまずは3匹に1発ずつ攻撃をあてる。その間5秒だ。
その途端に2発目のライトニングランスが飛んでくる。
4秒の間に蜘蛛の頭に短剣を3度突き刺すと蜘蛛は動きを止めた。
3発目のライトニングランスが飛んでくる。
俺は2匹目の蜘蛛の相手をする。倒す直前に毒針に当たってしまった。
それを見た楓はライトニングランスからアイスランスの3発連続で打ち込み倒す。
俺は急いで毒消しポーションを腰道具から取り出し飲む。
どうやら毒の中和に成功したようで、息苦しさが消えた。
「すまん。避けきれんかった」
「あと何本毒消しあります?」
「9本だ」
「残り5本になったら引き揚げましょう」
「仕方がないな」
「ドロップは蜘蛛の糸のようだな」
「奇麗な糸。強度もありそうね」
「藤田に良い土産ができたな」
「蜘蛛の乱獲が始まりそうね」
「ドロップ量がこれだと、装備1着に10匹は倒さないと無理だな」
「それは十文字がどれだけ毒を避けることができるかにかかってるわよ。
まあ次からは、ザコ戦だけどバリア使っていくわ」
「頼む」
その後は24体の蜘蛛を倒すのに毒消しを3本使ってしまったが、後半は12体連続で毒攻撃を受けずにすんだ。
何とか27束の蜘蛛の糸を手にすることができた。
「これはボス部屋の扉だな。MPは大丈夫か?」
「30分待ってよ。マジックポーションを飲んで回復させる」
「今が3時半、戦闘開始が4時なら6時には戻れそうだな。今日攻略してしまおう」
「了解」
ボスは大型の蜘蛛なら厄介だと思ったが俺たちにとってはやりやすい熊型の魔物だった。
こいつらは一撃は強いがスピードが遅い。スピード重視の俺たちにとってはカモだ。
「油断はしないでよ」
「いくぞ」
思った通りのカモだった。俺たちの動きに全くついてこれずに空振りばかり。
咆哮で範囲攻撃のダメージは受そうになったがあっさりとバリアでふさいでくれた。
ボスを倒すと石碑が現れて、俺と楓の名前が表記された。
ドロップは毛皮だった。
石碑の横にできた魔法陣に入り0層に戻った。
51層を攻略したことにより次回からは52層から開始することができる。
新たな石碑がでるとギルド窓口の上にあるモニターに石碑が表示される。
そのために、ギルド会館にいる人たちは俺たちが51層を攻略したことを知っているのだ。
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