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3. ここが一番エロがない
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テオは考えなしに見えるようで、ルタに提案をのませる術を心得ている。
それはある休み時間のこと。
「今日うち来ない?」
だしぬけに誘われて、ルタは固まった。
「…なんで?」
非活動家には共感してもらえるだろうが、ルタにとって他人の家に行くという行為は意外とハードルが高い。
テオは少し首をかしげた後、せっかくの美しい眼を下世話に歪めて
「そうだ、エッチなビデオあるよ」
と誘った。
「誰が行くか」
両断する。
「嘘!?これで断られたことないよ!?」「一緒に見ていいことあったか?」「…性癖の共有?」「他所でやってろ」
そう邪険にあしらうのだが、テオがこれでめげることはない。
下手な泣き真似でルタに拝み倒し、ウザそうな顔で睨んだが最後、例の奥義で溶かされかけ、ルタは承諾せざるを得なくなるのだった。
「オレンジジュースとサイダー、どっち?」
「サイダー」
二階に案内されたルタを、テオが手際よくもてなす。
「よし、ビデオだ!」
「だから良いって!」
ジャンクフードの盛り合わせを二人の前に広げたテオがノリノリでテレビをつけるので、ルタは慌てて止めた。
「え?なんで?」
まるで初めからアダルトビデオの鑑賞会を約束していたような口ぶりだ。
「いや、お前が誘ってきた理由って他にこう…色々あんだろ、ゲームとか」
しかしテオは、あー、と悪びれる様子もなく返す。
「俺ん家、テレビゲームの類い無いんだよね」
(じゃあなんで招いたんだ)
かくしてテオの意図が分からないまま、二人は秘蔵のビデオを見ることになる。
それはある休み時間のこと。
「今日うち来ない?」
だしぬけに誘われて、ルタは固まった。
「…なんで?」
非活動家には共感してもらえるだろうが、ルタにとって他人の家に行くという行為は意外とハードルが高い。
テオは少し首をかしげた後、せっかくの美しい眼を下世話に歪めて
「そうだ、エッチなビデオあるよ」
と誘った。
「誰が行くか」
両断する。
「嘘!?これで断られたことないよ!?」「一緒に見ていいことあったか?」「…性癖の共有?」「他所でやってろ」
そう邪険にあしらうのだが、テオがこれでめげることはない。
下手な泣き真似でルタに拝み倒し、ウザそうな顔で睨んだが最後、例の奥義で溶かされかけ、ルタは承諾せざるを得なくなるのだった。
「オレンジジュースとサイダー、どっち?」
「サイダー」
二階に案内されたルタを、テオが手際よくもてなす。
「よし、ビデオだ!」
「だから良いって!」
ジャンクフードの盛り合わせを二人の前に広げたテオがノリノリでテレビをつけるので、ルタは慌てて止めた。
「え?なんで?」
まるで初めからアダルトビデオの鑑賞会を約束していたような口ぶりだ。
「いや、お前が誘ってきた理由って他にこう…色々あんだろ、ゲームとか」
しかしテオは、あー、と悪びれる様子もなく返す。
「俺ん家、テレビゲームの類い無いんだよね」
(じゃあなんで招いたんだ)
かくしてテオの意図が分からないまま、二人は秘蔵のビデオを見ることになる。
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