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2. イケメンことテオの手ほどきと王道シチュへの移行
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テオは、その外見からは少し惜しくさえ感じるくらい、人に絡みまくる男だった。
少なくとも、ルタにはそう映った。
自分の琴線に触れた相手にはとことんちょっかいをかけるタチらしい。
おそらく教室ではルタに遠慮しているのだが、彼が人の輪から外れていると、気づけば後からのこのこ着いて来る。
そして今日一緒に遊ぼうだなんだ駄々をこねて、ルタに食い下がる。
そのとき、テオはルタをあやすように背中を撫ぜるので、ルタの下はすぐにもっこりする。
その繰り返しで、盛りたくないルタの態度は以前に増して頑なになっているが、なぜかテオはルタに懐いた。
むしろそのなだめ方は巧妙になっており、すがり倒す時に折、テオはルタの色んなとこを指で辿ってわざとらしい声であんあん啼くこともあった。
しかも一度弄り始めると、これが結構長い。
もちろんそれが芸の一環であることは分かっていた。
しかしそれをルタがやれば見事笑いぐさになっても、テオがやると彼にはどうも違うように映ってしまう。
それもテオはたいてい人が無い場所を選んでするので、ルタの下半身は抑制が効かない。変な気分になって、気を許すと血がパンパンに巡ったそこがうっかり暴発しそうになる。
そんな危機感を持ったことが何度かある。勃起を見られて恥をかくどころの話では無い。
ありがたいことに、未だルタはテオの前で粗相したことはなく、膨らんだそこも上手く隠せているようである。
もっとも、男同士だから察せられていてもおかしくないのだが、テオの優しさなのか、指摘されたことはない。
が、それを知ってなおルタに絡んでくる可能性は極めて低いので、やはり気づいてないのだろう。
(だって、テオだぞ?)
女なんてよりどりみどり、そこから選ぶ権利を持つ側の男だ。
それがもさっこい、しかも同性の人間に性的な目で見られていると知ったらどうだろう。
まあ、キモがるだろうなとルタは思う。殊に、無垢にじゃれ合っているつもりだった相手が拗らせていたと知れば、以降口を利くのも嫌がられるのがオチだ。
だから、ルタは自分を守るべく、遠まきにテオを見られるだけでいいと思っている。
…関わらなくても、いいと思っているのだ。
「はいいらっしゃーい」
テオの底抜けに明るい声が、門前でじっとしているルタを進めさせる。
(でもコイツは)
ルタは疲れのとれない顔で、その彼がにこにこと紹介する裕福そうな邸宅を見上げた。
少なくとも、ルタにはそう映った。
自分の琴線に触れた相手にはとことんちょっかいをかけるタチらしい。
おそらく教室ではルタに遠慮しているのだが、彼が人の輪から外れていると、気づけば後からのこのこ着いて来る。
そして今日一緒に遊ぼうだなんだ駄々をこねて、ルタに食い下がる。
そのとき、テオはルタをあやすように背中を撫ぜるので、ルタの下はすぐにもっこりする。
その繰り返しで、盛りたくないルタの態度は以前に増して頑なになっているが、なぜかテオはルタに懐いた。
むしろそのなだめ方は巧妙になっており、すがり倒す時に折、テオはルタの色んなとこを指で辿ってわざとらしい声であんあん啼くこともあった。
しかも一度弄り始めると、これが結構長い。
もちろんそれが芸の一環であることは分かっていた。
しかしそれをルタがやれば見事笑いぐさになっても、テオがやると彼にはどうも違うように映ってしまう。
それもテオはたいてい人が無い場所を選んでするので、ルタの下半身は抑制が効かない。変な気分になって、気を許すと血がパンパンに巡ったそこがうっかり暴発しそうになる。
そんな危機感を持ったことが何度かある。勃起を見られて恥をかくどころの話では無い。
ありがたいことに、未だルタはテオの前で粗相したことはなく、膨らんだそこも上手く隠せているようである。
もっとも、男同士だから察せられていてもおかしくないのだが、テオの優しさなのか、指摘されたことはない。
が、それを知ってなおルタに絡んでくる可能性は極めて低いので、やはり気づいてないのだろう。
(だって、テオだぞ?)
女なんてよりどりみどり、そこから選ぶ権利を持つ側の男だ。
それがもさっこい、しかも同性の人間に性的な目で見られていると知ったらどうだろう。
まあ、キモがるだろうなとルタは思う。殊に、無垢にじゃれ合っているつもりだった相手が拗らせていたと知れば、以降口を利くのも嫌がられるのがオチだ。
だから、ルタは自分を守るべく、遠まきにテオを見られるだけでいいと思っている。
…関わらなくても、いいと思っているのだ。
「はいいらっしゃーい」
テオの底抜けに明るい声が、門前でじっとしているルタを進めさせる。
(でもコイツは)
ルタは疲れのとれない顔で、その彼がにこにこと紹介する裕福そうな邸宅を見上げた。
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