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双子のシンデレラ
しおりを挟む昔々あるところに双子の姉妹がおりました。姉はとても優しい女性でした。妹はいたずら好きの明るい女性でした。二人の名前は姉妹揃ってシンデレラという名前でした。だから周りからシンデレラ姉、シンデレラ妹と呼ばれていました。
ある日この国の王子様がお城でダンスパーティーを行うという知らせが入ってきました。二人のシンデレラはそのパーティーに参加したいと思いましたが、継母達に
「私たちはお城に行ってくるけどあんたたちは家の掃除、洗濯その他諸々やっておくのよ!」
と言われてしまいました。二人は出来るだけ早く終わらせようとしましたがこのままでは間に合いそうにありません。二人がダンスパーティーを諦めかけたその時二人の目の前に一人の魔法使いが現れました。その魔法使いは
「私が貴女たちをダンスパーティーに連れていってあげましょう。」
と言いました。しかし二人は顔を見合わせて言いました。
「だけどまだ仕事が残っているの… このままじゃもう行けないわ。」
「私が魔法で仕事すべてを終わらせてあげましょう」
魔法使いは手に持っているステッキを一振りしました。すると家が綺麗になり洗濯も全て終わっていました。
「さぁ シンデレラドレスも用意してあげましょう」
魔法使いは再びステッキを一振りしました。するとシンデレラたちの服はとても綺麗なドレスに変わっていました。
「この馬車に乗って!行ってらっしゃい。だけど気を付けて十二時を過ぎたら魔法が解けてしまうわ」
「ありがとうございます!」
二人は魔法使いに感謝しました。
それから数分後馬車はお城に着きました。二人は笑顔でお城の中に入っていきました。これからパーティーが始まるようです。中では王子様が一緒に踊る人を探していました。王子様がシンデレラ姉を見つけすぐさまシンデレラ姉に近づいていきました。王子様はシンデレラ姉に手を出し
「一緒に踊ってくださいませんか?」
と聞いてきました。
シンデレラ妹は
「ほら 行ってきなよ!私のことはいいからさ」
と後押ししてくれました。
シンデレラ姉は王子様の手を取り歩いていきました。歩いている途中シンデレラ姉は誰かの足に引っかかり転んでしまいました。王子様は慌てました。
「大丈夫ですか?」
「は…はい」
「怪我はありませんか?」
「大丈夫です」
「血が…」
「こ…このくらい平気ですよ」
「いいえ、こちらに来てください」
王子様はシンデレラ姉を城の奥へ連れていきました。
「すみません」
「いえいえ」
王子様は優しく絆創膏を貼ってあげました。それから先ほどの場所に戻りダンスをしました。王子様とシンデレラ姉はとても仲良くなりました。
「あっ もうこんな時間!!!」
時計は12時十五分前を指していました。
「待ってくれ!!!せめて手紙を書きたいんだけど、住所など教えてくれないか?」
シンデレラ姉は王子様に住所を教え走ってシンデレラ妹が待つ馬車の中へ入っていきました。
それから数日継母達がシンデレラ姉を連れ街へ買い物に行きました。シンデレラ妹は一人で留守番です。シンデレラ妹が留守番していると一通の手紙が来ました。宛先の名前はシンデレラ、送ってくれた人の名前は書いていませんでした。シンデレラ妹は自分宛の手紙だと思い開いてしまいました。
「シンデレラへ
先日は本当に楽しかった。ありがとう。君にまた会いたいんだけど明日迎えに行くよ
王子」
これはシンデレラ妹宛ではなくシンデレラ姉宛だったのです。シンデレラ妹は少しいたずらしようとシンデレラ姉の変わりに王子様に会いに行こうと思いました。
次の日継母達が裏庭でティーパーティーやっている隙を見てシンデレラ妹は王子様が出してくれた馬車に乗り込みました。シンデレラ妹が城に着くとすぐに王子様が出迎えてくれました。
「待っていたよ。シンデレラ来てくれてありがとう。」
すると王子様は膝をつき
「僕と結婚してください」
と指輪を差し出しました。シンデレラ妹は固まってしまいました。こんなことを言われるとは思っていなかったのです。しばらくシンデレラが固まっていると
「シンデレラ?どうしたんだ?」
王子様が立ってシンデレラ妹に近づいていきました。するとシンデレラ妹の後ろから
「待って!!!」
「「!?」」
そこにはシンデレラ姉が立っていました。
「お姉ちゃんなんでここに…」
「あなた手紙を出したまま机に置いたでしょ?継母様達に隠してくるの大変だったのよ」
「ごめんなさい」
「これはどういうことなんだ?」
王子様はすごく混乱していました。
「黙っていてごめんなさい。私達は双子でどっちもシンデレラという名前なんです。」
「そうだったのか… すまないね。知らなかったとはいえ面倒臭いことをしてしまったね」
シンデレラ妹はすまなそうに言いました。
「いいえ、私知ってたんです。私宛じゃないって、だけどちょっとした出来心で…」
そんなシンデレラ妹は涙目になっていました。
「もういいわよ。これからはこういうことしないでね?」
「うん…」
シンデレラ姉は妹の頭をなでました。
「では改めてシンデレラ僕と結婚してください」
「もちろんです。だけど妹も連れていってもいいかしら?」
「当たり前じゃないか!今回のことも改めて謝りたいしね。」
「ありがとうございます」
こうして3人は仲良くお城で暮らしましたとさ
めでたしめでたし
ある日この国の王子様がお城でダンスパーティーを行うという知らせが入ってきました。二人のシンデレラはそのパーティーに参加したいと思いましたが、継母達に
「私たちはお城に行ってくるけどあんたたちは家の掃除、洗濯その他諸々やっておくのよ!」
と言われてしまいました。二人は出来るだけ早く終わらせようとしましたがこのままでは間に合いそうにありません。二人がダンスパーティーを諦めかけたその時二人の目の前に一人の魔法使いが現れました。その魔法使いは
「私が貴女たちをダンスパーティーに連れていってあげましょう。」
と言いました。しかし二人は顔を見合わせて言いました。
「だけどまだ仕事が残っているの… このままじゃもう行けないわ。」
「私が魔法で仕事すべてを終わらせてあげましょう」
魔法使いは手に持っているステッキを一振りしました。すると家が綺麗になり洗濯も全て終わっていました。
「さぁ シンデレラドレスも用意してあげましょう」
魔法使いは再びステッキを一振りしました。するとシンデレラたちの服はとても綺麗なドレスに変わっていました。
「この馬車に乗って!行ってらっしゃい。だけど気を付けて十二時を過ぎたら魔法が解けてしまうわ」
「ありがとうございます!」
二人は魔法使いに感謝しました。
それから数分後馬車はお城に着きました。二人は笑顔でお城の中に入っていきました。これからパーティーが始まるようです。中では王子様が一緒に踊る人を探していました。王子様がシンデレラ姉を見つけすぐさまシンデレラ姉に近づいていきました。王子様はシンデレラ姉に手を出し
「一緒に踊ってくださいませんか?」
と聞いてきました。
シンデレラ妹は
「ほら 行ってきなよ!私のことはいいからさ」
と後押ししてくれました。
シンデレラ姉は王子様の手を取り歩いていきました。歩いている途中シンデレラ姉は誰かの足に引っかかり転んでしまいました。王子様は慌てました。
「大丈夫ですか?」
「は…はい」
「怪我はありませんか?」
「大丈夫です」
「血が…」
「こ…このくらい平気ですよ」
「いいえ、こちらに来てください」
王子様はシンデレラ姉を城の奥へ連れていきました。
「すみません」
「いえいえ」
王子様は優しく絆創膏を貼ってあげました。それから先ほどの場所に戻りダンスをしました。王子様とシンデレラ姉はとても仲良くなりました。
「あっ もうこんな時間!!!」
時計は12時十五分前を指していました。
「待ってくれ!!!せめて手紙を書きたいんだけど、住所など教えてくれないか?」
シンデレラ姉は王子様に住所を教え走ってシンデレラ妹が待つ馬車の中へ入っていきました。
それから数日継母達がシンデレラ姉を連れ街へ買い物に行きました。シンデレラ妹は一人で留守番です。シンデレラ妹が留守番していると一通の手紙が来ました。宛先の名前はシンデレラ、送ってくれた人の名前は書いていませんでした。シンデレラ妹は自分宛の手紙だと思い開いてしまいました。
「シンデレラへ
先日は本当に楽しかった。ありがとう。君にまた会いたいんだけど明日迎えに行くよ
王子」
これはシンデレラ妹宛ではなくシンデレラ姉宛だったのです。シンデレラ妹は少しいたずらしようとシンデレラ姉の変わりに王子様に会いに行こうと思いました。
次の日継母達が裏庭でティーパーティーやっている隙を見てシンデレラ妹は王子様が出してくれた馬車に乗り込みました。シンデレラ妹が城に着くとすぐに王子様が出迎えてくれました。
「待っていたよ。シンデレラ来てくれてありがとう。」
すると王子様は膝をつき
「僕と結婚してください」
と指輪を差し出しました。シンデレラ妹は固まってしまいました。こんなことを言われるとは思っていなかったのです。しばらくシンデレラが固まっていると
「シンデレラ?どうしたんだ?」
王子様が立ってシンデレラ妹に近づいていきました。するとシンデレラ妹の後ろから
「待って!!!」
「「!?」」
そこにはシンデレラ姉が立っていました。
「お姉ちゃんなんでここに…」
「あなた手紙を出したまま机に置いたでしょ?継母様達に隠してくるの大変だったのよ」
「ごめんなさい」
「これはどういうことなんだ?」
王子様はすごく混乱していました。
「黙っていてごめんなさい。私達は双子でどっちもシンデレラという名前なんです。」
「そうだったのか… すまないね。知らなかったとはいえ面倒臭いことをしてしまったね」
シンデレラ妹はすまなそうに言いました。
「いいえ、私知ってたんです。私宛じゃないって、だけどちょっとした出来心で…」
そんなシンデレラ妹は涙目になっていました。
「もういいわよ。これからはこういうことしないでね?」
「うん…」
シンデレラ姉は妹の頭をなでました。
「では改めてシンデレラ僕と結婚してください」
「もちろんです。だけど妹も連れていってもいいかしら?」
「当たり前じゃないか!今回のことも改めて謝りたいしね。」
「ありがとうございます」
こうして3人は仲良くお城で暮らしましたとさ
めでたしめでたし
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