僕とあいつ

chocolate

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一章

五話(香緒目線)

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一人残された香緒は呆然としていた。。

き、嫌い…?関わらないで…、だと…?






そんなの無理だっ…!俺は…あいつの事が好きで…たまらないのに。

なんで好きになったのかというと、最初は根暗そうで正直好きじゃなかった。そこら辺にいるレベルだった。俺は自慢じゃないが、家が金持ちだ。だけど、金持ちだからって鼻にかけてるつもりはない。だが、どこぞの馬鹿がつっかかってくるから相手したくないけどしてるだけだ。最近は人を使ってこっちを陥れようとしてるから厄介だ。いつだか前に俺が馬鹿どもを相手…(香緒の一方的な暴力)してるところを顔半分をかくすほどの前髪の少年に見られたのだ。その時俺は家の事もありイラついてて、つい怒鳴ってしまった。その少年はびっくりしたようで逃げていった。はっとして謝ろうと呼び止めたのだが、気づかなかったようだった。慌てて、追いかけようとしたら、まだしぶとく生き残ってたやつ(みんな死んでないけど)がいたらしい。足を捕まれたが、引き離して全員潰した。追いかけたが、もういなかった。 
そのあと、俺は徹底的に人も使ってあの少年を探した。
ここまでするのは異常だと、周りに言われたが、俺も異常だと思う。でも何故か気になった。見たときはなんて根暗そうなやつなんだと思った。けれど、去り際にあの長い前髪から覗いた綺麗な泣き顔にドキッとしてしまったんだ。どうやら俺は一目惚れをしてしまったようだった。


そこからすぐに同じ学校だとわかり、、住所や、経歴、性格、普段の様子までてにいれてしまった…。ここまで来たらストーカーだと、自分でも思う。

何度か学校で見かけて、話しかけようとしたが、向こうがびくついて話せる状態じゃなかったし、なんでか俺も、例の「好きなこに意地悪したくなる」やつが出て来て、ちょっかいを出してしまうようになった。

好きだから、他のやつと話してると自分でも制御できないほど、いらっとする。だからつい、こいつは俺のものと言わんばかりに牽制してしまう。ただ、あの幼馴染みだけは離せなかったが。知れば知るほど、好きになる。


好きな人から大嫌い、だと関わらないで、さよなら、といわれたこの気持ちをどうしたらいい?









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