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ますみは老神父の話が大好きだった。
子供であろうと大人であろうと接し方を変えない彼には深い親しみと敬意を感じていた。
「ねぇしんぷさま、どうしてかみさまはおかあさんをおまねきになったの? 」
ますみが何度もした質問だった。
「そうですね、神様はますみさんのお母さんがますみさんの事を、そしてますみさんがお母さんの事をとても愛している事をご存じだからだったのかもしれませんね」
ますみはそこでたいてい不満そうな顔を浮かべる。
「なかよくしてるのにべつべつにしちゃうんなんておかしいわ」
老神父は幼子を撫でて答える、
「引き離しても大丈夫なくらい仲が良いとお考えだったのかもしれません、お母さんはいつもますみさんを愛して見守っていますからね。ますみさんだってほら、お母さんの事を思っています。ますみさんの愛もお母さんの愛もそのくらい強いのですよ。引き離したくらいでは何ともならないのです。そんな愛情深いお母さんだから天の国での大切なお役目が与えられたのかもしれませんね。すごいですねますみさんのお母さんは」
母親を誉められたますみは少し得意になる。
「アブラハムは息子を差し出す事を受け入れ神様の信頼を受けました。ヨブは家族を差し出しより神に愛されました。ますみさん、あなたもきっと神様に祝福されるでしょう」
「かみさまがおかあさんをかえしてくれたらいちばんいいのにな」
老神父は微笑んだ。
「あなたも必ず天の国に行きます。その時会えますよ。神様もお母さんも、ますみさんをたくさん褒めて迎えてくれます」
「かなたも?かなたもおかあさんのこどもよ。かなたもいっしょがいい! 」
老神父は微笑んだまま二度頷いた。
「もちろんです、ますみさん、あなたがお母さんから受け継いだ愛情がかなたさんを良い子にしています、神様はきっとあなたのお望みを叶えて下さいますよ」
子供であろうと大人であろうと接し方を変えない彼には深い親しみと敬意を感じていた。
「ねぇしんぷさま、どうしてかみさまはおかあさんをおまねきになったの? 」
ますみが何度もした質問だった。
「そうですね、神様はますみさんのお母さんがますみさんの事を、そしてますみさんがお母さんの事をとても愛している事をご存じだからだったのかもしれませんね」
ますみはそこでたいてい不満そうな顔を浮かべる。
「なかよくしてるのにべつべつにしちゃうんなんておかしいわ」
老神父は幼子を撫でて答える、
「引き離しても大丈夫なくらい仲が良いとお考えだったのかもしれません、お母さんはいつもますみさんを愛して見守っていますからね。ますみさんだってほら、お母さんの事を思っています。ますみさんの愛もお母さんの愛もそのくらい強いのですよ。引き離したくらいでは何ともならないのです。そんな愛情深いお母さんだから天の国での大切なお役目が与えられたのかもしれませんね。すごいですねますみさんのお母さんは」
母親を誉められたますみは少し得意になる。
「アブラハムは息子を差し出す事を受け入れ神様の信頼を受けました。ヨブは家族を差し出しより神に愛されました。ますみさん、あなたもきっと神様に祝福されるでしょう」
「かみさまがおかあさんをかえしてくれたらいちばんいいのにな」
老神父は微笑んだ。
「あなたも必ず天の国に行きます。その時会えますよ。神様もお母さんも、ますみさんをたくさん褒めて迎えてくれます」
「かなたも?かなたもおかあさんのこどもよ。かなたもいっしょがいい! 」
老神父は微笑んだまま二度頷いた。
「もちろんです、ますみさん、あなたがお母さんから受け継いだ愛情がかなたさんを良い子にしています、神様はきっとあなたのお望みを叶えて下さいますよ」
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