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第三幕:大人達の夜
大人達の夜
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最初にそれに気づいたのはニネットの父親だった。
枕元にそっとプレゼントの箱をおくと布団を深くかぶって眠っている愛おしい娘の寝顔を見ようとそっとそれをめくった時に発覚したのだ。
「ニネットが居ない! 」
フォースグレード(日本で言う小学四年生)の娘が真夜中に寝床にいないなんて事があってたまるだろうか!
ニネットの父親は妻にそれを告げ、娘と親しくしていた友達の親に電話をかけた。
親に内緒でクリスマスのパジャマパーティでもしてくれていれば良いとそう願ったからだ。
所が同性の友達の親の総てからそうではないと言う確認が取れてしまった。
次に連絡したのは幼馴染のジャスティンの家だった。
まさか男の子の家に泊まりに行くなんて事はないだろうが何か知っているかもしれないと思ったからだった。
連絡を受けたジャスティンの母は事態の深刻さを感じ、息子を起こしてでも何か知っていないか確認を取ろうとした。
所が、なんとジャスティンも寝床に居ないかったのである!
ニネットの父親は警察に連絡する事に決め、ジャスティンの母親は防寒具を着こんで真冬の空の下に息子を探しに飛び出した。
街に出たは良いものの、一体どこを探して良いものか見当もつかない。
ひとまず彼が夕食に使っていた店や、子供が立ち寄りそうな所に見当をつけてあたり始める。
まれに見る寒波は大人であってもこれほど厳しいものであるのに小さな子供だったらどれほど辛いものだろうとふと考えた。
凍てつくビル風に阻まれたり、積もったばかりの雪に足を取られつつうんざりする思いをしながら店を訪ねたりしてみたが、クリスマスイブのこの時間に営業している所など一つもなかった。
試しに息子の通う学校にも行ってみたが、門は固く閉ざされていた。
わずかな希望をかけて守衛に頼んでみたが、子供の出入りの様子は一切ないと断言されてしまった。
それでも母親が必死なものだから守衛は一応念入りに見回ってみることを約束してくれた。
氷点下の夜の中、楽しげなイルミネーションで彩られた都会の街をジャスティンの母親は爪先から頭のてっぺんまで痛みを伴う寒さに耐えながら歩いた。
手袋もブーツもイヤーマフも仕事を放棄したように手足の指先や耳などの末端が凍えすぎて痛みが酷く、どこかで温めたかったが息子がそう言う目にあっていないかと思うとどうでもよくなった。
彼女はショックを受けていた。
家計を支えるために働かなくてはならなかったが、息子はそれを理解してくれていると勝手に思っていたのだ。
そして今回息子がなぜこのような事をしたのか全く理解できなかったからだ。
寒々とした煌びやかな闇の中でジャスティンの母親はその事実に気付き、そして気づいていなかった事にさえ気づき、愕然とした。
自分は何をやっていたのだろう。何のために仕事を優先していたのだろう。そこに正当な理由などあるのだろうか。
次々と自責の念が湧きあがってきた。
母親でありながら息子に甘えさせてあげないどころか自分が甘えていたのではないだろうかと。
母子家庭である事がハンデであると思わせない為に、仕事には一切支障が出ない印象を持たせ続ける為に、人よりも有能であるように印象付ける為に、自分はどれほど母親である事を放棄してきたのだろう。
家に戻ると無理からの解放につい疲れが出て自分を優先してしまい息子と向き合うことをせず、さらには明日職場で戦うための準備をしてしまう。
息子を探しながら自分は息子が行きそうな、興味を持ちそうなものがなんであるか知らない事にも気づかされた。
でも仕方ないじゃない、偏見から職を失ったりしたら生活を支えられなくなるのだもの。いくらか仕事を優先してもそれは無理もない事よ。
そんな言い訳を自分にして見せた。
しかしその一方で、そう言う事をしている後ろめたさからジャスティンに向かい合う事ができなかったのではないの?と言う別の自分の声も聞こえていた。
12月の寒さだけではなく自責の念がジャスティンの母親を一層凍えさせていた。
探すべき場所がわからないものだから彼女はやみくもに計画性も無く歩きまわった。
寒さのあまり足が上がらなくなって来てもそれでも歩いた。
意識がもうろうとし、足元がおぼつかなくなってきた頃、偶然にもニネットの父親に出会った。彼もまた娘を見つけられずにいた様だった。
ニネットの父親はジャスティンの母親が限界に来ている事を見てとり、一度自分の家に連れて行く事にした。
ふらつく彼女を支えながらニネットの父親は歩き、途中合流した妻と共に家に迎え入れた。
「ああ、情けないわ!どこを探していいのかわからないなんて!私は母親なのに! 」
ジャスティンの母の言葉にニネットの父親は自分の不安も押し殺しながら言った。
「落ち着いてください。もちろん子供たちは見つけ出します。でもその前にあなたが倒れてはそれもできない。妻が今ココアをいれてきます。それで温まってください」
「こんな事をしている場合ではないんです! 」
彼女の言葉にニネットの父親も声を荒げた。
「わかっています!しかし、もう一度言いますが、我々が倒れては見つける事は出来ないんです。少しの間体を温めて体力を戻しましょう」
ココアを入れたニネットの母親がカップを一つジャスティンの母親の前に置く。
「さぁ、あがってくださいな。そして少し考えてみましょう。あの子たちが何を考えてこんな事をしたのか。多分ニネットもジャスティンも同じ所に居る筈だわ」
ジャスティンの母親はカップを取り上げてこっくりうなずいた。
口にしたあたたかい液体が凍えた気持ちをゆっくり静かに解きほぐしてゆく。それが涙に代わってしまった。
ニネットの母親がその肩を抱き、そっと額を寄せた。
「ごめんなさい、いなくなったのはうちの子だけじゃないのに」
「だから協力し合いましょ。何か手がかりになる事はないか三人で思い出してみましょう」
その言葉にジャスティンの母はさらに声を震わせた。
「あの子がニネットをそそのかしてこんな事をさせたとしたら私どうしよう!あなた達にどう謝ったらいいの? 」
ニネットの両親は顔を見合わせた後、父親が穏やかに言った。
「まだそうときまった訳じゃないでしょう。ジャスティンの事は小さい頃から知っているが、曲がったことをする子じゃない。横断歩道で困っていたお婆さんの手を引いてあげる様な子だからね。仮にジャスティンが原因だとしても相応の理由があると私たちは考えますよ」
「だからそう言う事よりも今は子供たちの居場所について考えてみましょう」
ニネットの母親も言う。
「そうね」
もう一口ココアを飲むとジャスティンの母親は頷いた。
「ニネットが夜中に抜け出す理由……。あたかもいるように見せかけていた以上これは計画的な事で事件じゃないのは確かだ」
「でもあなた、クリスマスイブによ?サンタさんが来る日に抜け出す子供なんて釈然としませんわ」
二人の会話を聞いていたジャスティンの母親はかすかに目を見開いた。
「ちょっと確かめてみたい事があるの。一度家に戻らなくちゃ」
何か思いだしたのですか? 」
「もしかしたら、です」
立ち上がったジャスティンの母親の様子にニネットの父親も小さく頷く。
「なら、車で送りましょう」
少し時間が経った後、三人はジャスティンが住むアパートにたどり着いていた。
古い形式のカギをあけ、ジャスティンの母親が息子のベッドまで速足で進んで行くとやはりと声を漏らした。
「どうしましたか」
後から入ってきたニネットの父親が言うとジャスティンの母親は自分を罵倒した後言った。
「靴下が置いていないの。毎年毎年、とても目立つ派手で大きな靴下を、あの子はすぐわかる所に置いてあったの。サンタさんが見逃さないようにね……」
「それが手がかり……? 」
ジャスティンの母親は小さく頷いた。
「笑わないでくださいね。あの子は、ジャスティンはサンタを信じようとしているんです。だから毎年、彼に手紙をだすの。自分の居場所と欲しいものを書いて。でもうちには暖炉は無いでしょう? 」
そう言いながらジャスティンの母親は暖房の排気口に近寄った。
そのすぐ横に封筒が置かれていた。
「なんで気付かなかったのかしら。いかに家庭に対して無関心だったか思い知るわ」
ジャスティンの母親はその場で封を切り、中を取り出した。
「酷い母親だと思ってください。リクエストに応える自信がないから一度も開封した事が無かったんですよ」
そこに書かれている文字に目を通しジャスティンの母親は唇を噛んだ。
「何かわかりましたか」
「ええ」
一度ニネットの父親にそう言い、ジャスティンの母親はそれを読み上げた。
「親愛なるサンタクロース 僕はジャスティンです。
これまで僕は一度も贈り物をもらった事がありません。
きっと良い子でいる事が出来なかったのだと思います。
でもこれ以上僕は良い子になる自信はありません。
なので今回でおねだりは最後にします。
世界で一番大きなクリスマスツリーを下さい。
他のものは一切要りません。
僕はあなたを何年も待ち続けました。
でも今回来なかったらもうそうしません。
今度のイブの晩、この街の中央大公園の芝原で待ちます。
そこならきっと見つけてくれますよね。
ジャスティン 」
ニネットの両親は声をあげた。
「中央大公園だ!もしかしたらニネットもいるかもしれない!さっそく行きましょう! 」
それからほどなくして、記された場所で四人の子供が背を預け合って座り、意識を失っているのが発見された。
彼らはみな命が危ぶまれる深刻な低体温症ですぐさま病院で処置を受ける事となった。
枕元にそっとプレゼントの箱をおくと布団を深くかぶって眠っている愛おしい娘の寝顔を見ようとそっとそれをめくった時に発覚したのだ。
「ニネットが居ない! 」
フォースグレード(日本で言う小学四年生)の娘が真夜中に寝床にいないなんて事があってたまるだろうか!
ニネットの父親は妻にそれを告げ、娘と親しくしていた友達の親に電話をかけた。
親に内緒でクリスマスのパジャマパーティでもしてくれていれば良いとそう願ったからだ。
所が同性の友達の親の総てからそうではないと言う確認が取れてしまった。
次に連絡したのは幼馴染のジャスティンの家だった。
まさか男の子の家に泊まりに行くなんて事はないだろうが何か知っているかもしれないと思ったからだった。
連絡を受けたジャスティンの母は事態の深刻さを感じ、息子を起こしてでも何か知っていないか確認を取ろうとした。
所が、なんとジャスティンも寝床に居ないかったのである!
ニネットの父親は警察に連絡する事に決め、ジャスティンの母親は防寒具を着こんで真冬の空の下に息子を探しに飛び出した。
街に出たは良いものの、一体どこを探して良いものか見当もつかない。
ひとまず彼が夕食に使っていた店や、子供が立ち寄りそうな所に見当をつけてあたり始める。
まれに見る寒波は大人であってもこれほど厳しいものであるのに小さな子供だったらどれほど辛いものだろうとふと考えた。
凍てつくビル風に阻まれたり、積もったばかりの雪に足を取られつつうんざりする思いをしながら店を訪ねたりしてみたが、クリスマスイブのこの時間に営業している所など一つもなかった。
試しに息子の通う学校にも行ってみたが、門は固く閉ざされていた。
わずかな希望をかけて守衛に頼んでみたが、子供の出入りの様子は一切ないと断言されてしまった。
それでも母親が必死なものだから守衛は一応念入りに見回ってみることを約束してくれた。
氷点下の夜の中、楽しげなイルミネーションで彩られた都会の街をジャスティンの母親は爪先から頭のてっぺんまで痛みを伴う寒さに耐えながら歩いた。
手袋もブーツもイヤーマフも仕事を放棄したように手足の指先や耳などの末端が凍えすぎて痛みが酷く、どこかで温めたかったが息子がそう言う目にあっていないかと思うとどうでもよくなった。
彼女はショックを受けていた。
家計を支えるために働かなくてはならなかったが、息子はそれを理解してくれていると勝手に思っていたのだ。
そして今回息子がなぜこのような事をしたのか全く理解できなかったからだ。
寒々とした煌びやかな闇の中でジャスティンの母親はその事実に気付き、そして気づいていなかった事にさえ気づき、愕然とした。
自分は何をやっていたのだろう。何のために仕事を優先していたのだろう。そこに正当な理由などあるのだろうか。
次々と自責の念が湧きあがってきた。
母親でありながら息子に甘えさせてあげないどころか自分が甘えていたのではないだろうかと。
母子家庭である事がハンデであると思わせない為に、仕事には一切支障が出ない印象を持たせ続ける為に、人よりも有能であるように印象付ける為に、自分はどれほど母親である事を放棄してきたのだろう。
家に戻ると無理からの解放につい疲れが出て自分を優先してしまい息子と向き合うことをせず、さらには明日職場で戦うための準備をしてしまう。
息子を探しながら自分は息子が行きそうな、興味を持ちそうなものがなんであるか知らない事にも気づかされた。
でも仕方ないじゃない、偏見から職を失ったりしたら生活を支えられなくなるのだもの。いくらか仕事を優先してもそれは無理もない事よ。
そんな言い訳を自分にして見せた。
しかしその一方で、そう言う事をしている後ろめたさからジャスティンに向かい合う事ができなかったのではないの?と言う別の自分の声も聞こえていた。
12月の寒さだけではなく自責の念がジャスティンの母親を一層凍えさせていた。
探すべき場所がわからないものだから彼女はやみくもに計画性も無く歩きまわった。
寒さのあまり足が上がらなくなって来てもそれでも歩いた。
意識がもうろうとし、足元がおぼつかなくなってきた頃、偶然にもニネットの父親に出会った。彼もまた娘を見つけられずにいた様だった。
ニネットの父親はジャスティンの母親が限界に来ている事を見てとり、一度自分の家に連れて行く事にした。
ふらつく彼女を支えながらニネットの父親は歩き、途中合流した妻と共に家に迎え入れた。
「ああ、情けないわ!どこを探していいのかわからないなんて!私は母親なのに! 」
ジャスティンの母の言葉にニネットの父親は自分の不安も押し殺しながら言った。
「落ち着いてください。もちろん子供たちは見つけ出します。でもその前にあなたが倒れてはそれもできない。妻が今ココアをいれてきます。それで温まってください」
「こんな事をしている場合ではないんです! 」
彼女の言葉にニネットの父親も声を荒げた。
「わかっています!しかし、もう一度言いますが、我々が倒れては見つける事は出来ないんです。少しの間体を温めて体力を戻しましょう」
ココアを入れたニネットの母親がカップを一つジャスティンの母親の前に置く。
「さぁ、あがってくださいな。そして少し考えてみましょう。あの子たちが何を考えてこんな事をしたのか。多分ニネットもジャスティンも同じ所に居る筈だわ」
ジャスティンの母親はカップを取り上げてこっくりうなずいた。
口にしたあたたかい液体が凍えた気持ちをゆっくり静かに解きほぐしてゆく。それが涙に代わってしまった。
ニネットの母親がその肩を抱き、そっと額を寄せた。
「ごめんなさい、いなくなったのはうちの子だけじゃないのに」
「だから協力し合いましょ。何か手がかりになる事はないか三人で思い出してみましょう」
その言葉にジャスティンの母はさらに声を震わせた。
「あの子がニネットをそそのかしてこんな事をさせたとしたら私どうしよう!あなた達にどう謝ったらいいの? 」
ニネットの両親は顔を見合わせた後、父親が穏やかに言った。
「まだそうときまった訳じゃないでしょう。ジャスティンの事は小さい頃から知っているが、曲がったことをする子じゃない。横断歩道で困っていたお婆さんの手を引いてあげる様な子だからね。仮にジャスティンが原因だとしても相応の理由があると私たちは考えますよ」
「だからそう言う事よりも今は子供たちの居場所について考えてみましょう」
ニネットの母親も言う。
「そうね」
もう一口ココアを飲むとジャスティンの母親は頷いた。
「ニネットが夜中に抜け出す理由……。あたかもいるように見せかけていた以上これは計画的な事で事件じゃないのは確かだ」
「でもあなた、クリスマスイブによ?サンタさんが来る日に抜け出す子供なんて釈然としませんわ」
二人の会話を聞いていたジャスティンの母親はかすかに目を見開いた。
「ちょっと確かめてみたい事があるの。一度家に戻らなくちゃ」
何か思いだしたのですか? 」
「もしかしたら、です」
立ち上がったジャスティンの母親の様子にニネットの父親も小さく頷く。
「なら、車で送りましょう」
少し時間が経った後、三人はジャスティンが住むアパートにたどり着いていた。
古い形式のカギをあけ、ジャスティンの母親が息子のベッドまで速足で進んで行くとやはりと声を漏らした。
「どうしましたか」
後から入ってきたニネットの父親が言うとジャスティンの母親は自分を罵倒した後言った。
「靴下が置いていないの。毎年毎年、とても目立つ派手で大きな靴下を、あの子はすぐわかる所に置いてあったの。サンタさんが見逃さないようにね……」
「それが手がかり……? 」
ジャスティンの母親は小さく頷いた。
「笑わないでくださいね。あの子は、ジャスティンはサンタを信じようとしているんです。だから毎年、彼に手紙をだすの。自分の居場所と欲しいものを書いて。でもうちには暖炉は無いでしょう? 」
そう言いながらジャスティンの母親は暖房の排気口に近寄った。
そのすぐ横に封筒が置かれていた。
「なんで気付かなかったのかしら。いかに家庭に対して無関心だったか思い知るわ」
ジャスティンの母親はその場で封を切り、中を取り出した。
「酷い母親だと思ってください。リクエストに応える自信がないから一度も開封した事が無かったんですよ」
そこに書かれている文字に目を通しジャスティンの母親は唇を噛んだ。
「何かわかりましたか」
「ええ」
一度ニネットの父親にそう言い、ジャスティンの母親はそれを読み上げた。
「親愛なるサンタクロース 僕はジャスティンです。
これまで僕は一度も贈り物をもらった事がありません。
きっと良い子でいる事が出来なかったのだと思います。
でもこれ以上僕は良い子になる自信はありません。
なので今回でおねだりは最後にします。
世界で一番大きなクリスマスツリーを下さい。
他のものは一切要りません。
僕はあなたを何年も待ち続けました。
でも今回来なかったらもうそうしません。
今度のイブの晩、この街の中央大公園の芝原で待ちます。
そこならきっと見つけてくれますよね。
ジャスティン 」
ニネットの両親は声をあげた。
「中央大公園だ!もしかしたらニネットもいるかもしれない!さっそく行きましょう! 」
それからほどなくして、記された場所で四人の子供が背を預け合って座り、意識を失っているのが発見された。
彼らはみな命が危ぶまれる深刻な低体温症ですぐさま病院で処置を受ける事となった。
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