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恐怖には恐怖を

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 木曜日。時は昼休み。碧乃は1人で2階の廊下に立ち、窓から外を眺めていた。

 「あーおのちゃん」

 …きた。

 振り返ると、谷崎がすぐ後ろに立っていた。

 「そんな所で何してるのー?」

 にこやかに話しかける彼に、同じ笑顔を浮かべてみせた。

 「そうやって話しかけてくれるのを待ってました」

 「…へぇー。そんなに俺に会いたかった?」

 一瞬返答が遅れた事を、碧乃は聞き逃さなかった。

 「そうですね。朝は来てくれませんでしたから」

 今日登校した際も1人で廊下を歩いていたのだが、谷崎に出会う事はなかった。

 「朝練頑張ってたからねー。なになに?俺に何の用?」

 「実は、あなたに聞いてほしい事がありまして」

 「聞いてほしい事?」

 「はい。ですがここではちょっと話しにくい事ですし、内容も長くなってしまうと思うので、放課後美術部の部室に来てもらえませんか?」

 その言葉に、谷崎は警戒の色を滲ませた。

 「…なんで美術部の部室なの?」

 「そこなら完全に2人きりになれるからです」

 平然と返すと、彼はフッと鼻で笑った。

 「そんなの嘘だね。どうせ部長さんがいるんでしょ?」

 「いえ、いませんよ。それにもしいたとしても、もうあなたの事に口出しできる立場にはありません」

 「…どういう意味?」

 「先輩の絵、昨日で完成したんです」

 谷崎は軽く目を見張った。

 「だから、私達2人が何をしようと、先輩にはもう関係ありません」

 …私が先輩に頼らない限り。

 嘘ではない。省略しただけ。

 「…ふーん。でも2人っきりになりたいなら、もっと良い場所知ってるんだけどなぁー」

 谷崎は碧乃に近付いた。

 不敵さを宿したその顔に、碧乃は呆れてため息をついた。

 「そんなに先輩が怖いんですか?」

 「あ?…何言ってんの?んな訳ないじゃん」

 彼の目に苛立ちが現れた。

 「だったら良いじゃないですか。あの絵もきちんとお見せしたいですし。あなたが知ってるその場所は、話が終わったら行きましょう?絵が完成したと知った時点で、明日まで待つ気はないでしょうから」

 「…いつも逃げるくせに、どういう風の吹き回し?」

 「あなたが追うから逃げてただけです。得体の知れないものに恐怖を感じるのは、当然の事でしょう?」

 「得体の知れないって…随分酷い言い方だなぁー」

 「だって私はあなたの事をよく知らない。約束を交わした人なのに。先輩にあなたの事を訊かれて気付きました。だから逃げるのをやめて、あなたと向き合ってみる事にしました」

 「へぇー、俺と向き合うねぇ」

 「けど…先輩を怖がってしまうようなあなたには、何の魅力も感じませんね」

 「はぁ?だから違うって言ってんじゃん」

 谷崎の苛立ちが更に強くなった。

 「なら、証明してみせて下さいよ。堂々と部室に来て、私の話を聞いて下さい。怖くないなら余裕でしょ?」

 「……いいよ、分かった。行ってあげるよ。だから碧乃ちゃんも逃げちゃダメだよ?」

 ニコッと笑いかける谷崎に、碧乃も笑顔で返した。

 「はい。では放課後、部室にてお待ちしています」





 放課後。職員室で鍵を借り、碧乃は1人で部室へ向かった。

 扉を開けて中へ入ろうとした時、すぐ後ろに人の気配を感じた。

 「本当に2人っきりなんだねぇー」

 見ると、触れる程近くに谷崎がいた。

 彼は扉に手をついて、部室の中を覗き込んでいた。

 距離の近さに嫌悪を感じるも、碧乃は表情を変える事なく1歩中に入った。

 「もう来たんですか?随分せっかちな人ですね」

 「早く碧乃ちゃんに会いたくてねー」

 入口に立ったまま、谷崎はニコッと笑いかけた。

 「そんなに警戒しなくても、怖い先輩はいませんよ?」

 笑顔で首を傾げてみせると、彼の目に苛立ちが宿った。

 「…怖くないって言ったよね?俺ちゃんとここに来たでしょ?」

 「ふふっ、そうでしたね。すみません。では中へどうぞ」

 碧乃に促され、谷崎は部室の中に足を踏み入れた。

 「あの絵はそこに置いてあります」

 碧乃は、少し端に寄せられたイーゼルに乗せてあるキャンバスを指差した。

 絵は壁の方を向いているので、谷崎は絵が見える位置に回り込んだ。

 「へぇー、本当にあったんだぁー」

 「まだ疑ってたんですか」

 「信じなくていいって言ってたじゃん」

 「ああ、そういえばそうでしたね」

 碧乃は扉を閉めると、奥のテーブルへ向かった。

 「なぁんだ、普通の格好だね」

 「ご期待に添えずすみません」

 「普通過ぎてつまんないなぁー。部長さんセンスないんじゃないの?」

 「さぁ?それは私には分かりません」

 かばんを置きつつ、適当に受け流した。

 絵に興味がなくなった谷崎は、碧乃の方へと近付いてきた。

 「それで?俺に聞いてほしい事って何?」

 その言葉に、碧乃はふっと微笑みかけた。

 「…それは、あなたの事についてです」

 「俺について…?」

 谷崎は怪訝な表情を浮かべた。

 「はい。長くなるので座りましょうか」

 2人はテーブルを挟んで向かい合わせに座った。

 ……さて、あなたはどこまで耐えられるかな?

 碧乃は谷崎を見つめ、話し出した。

 「私は、あなたから逃げるのをやめると言いましたよね?あなたと向き合うと」

 「うん、言ったねぇ」

 「でもそのためには、あなたの事をもっとよく知る必要があると思いました」

 「ふーん。でも、俺の事ならこの前色々教えてあげたよね?」

 頬杖をつき、碧乃にニコッと笑ってみせた。

 「あんな表面的な情報では何も分かりませんよ。私が知りたいのは…あなたのその中身」

 碧乃の目は、真っ直ぐ谷崎を射抜いた。

 「だから、あなたをよく見てみる事にしました。今までのあなたの行動、あなたの表情、あなたの言葉。それら全てを思い返し、あなたの内側を知ろうとした。…すると、ある推測に行き着きました」

 「…推測?」

 「はい。…あなたは、とても臆病な人なのではないかと」

 「……は?」

 谷崎の目が鋭さを帯びた。

 「…何言ってんの、碧乃ちゃん?」

 「派手な身なりと大胆な行動でひた隠しにしているだけで、実はいつも何かに怯えビクビクしている、とても弱い心の持ち主。…違いますか?」

 彼はフッと鼻で笑った。

 「全然違うね。俺のどこが臆病だって言うの?」

 「なら訊きますが、あなたはなぜ私が1人の時にしか話しかけてこなかったんですか?」

 「それは碧乃ちゃんと2人きりで話したいからに決まってんじゃん」

 「…『その時しか話しかけられなかった』、の間違いではないですか?」

 「…なに?」

 彼の目に苛立ちが宿った。

 「あなたが私に言い寄っている事を、私のクラスの人間に知られたくなかった」

 「はぁ?なんで俺がそんな事思う訳?」

 「そこには、あなたが怖れを抱く存在がいるから」

 「…あ?」

 「その存在とは…小坂光毅」

 「!」

 静かに紡いだその名に一瞬目を見開くと、谷崎は急に笑い出した。

 「ふっ、ははっ、はははははっ!…面白いねぇー碧乃ちゃん。なーんでそんな可笑しな事考えちゃったかなぁ?俺が小坂光毅を怖れてる?んな事ある訳ないじゃん、馬鹿だなぁー」

 笑う彼を前にしても、碧乃の表情は微塵も乱れない。

 「そうですか。だったら今から私がする話も、どうぞ笑って聞き流して下さい。私の単なる想像ですから」

 「いいよ。聞かせてもらおうじゃないの」

 「…あなたは中学の頃、その整った容姿とサッカーの才能のおかげで、校内一と言える程の人気を誇っていた。そしてそれ故に、欲しいものは何でも手に入れる事ができていた。何の苦労もする事なく。高校に上がってもそれは変わらないと思っていた。実際あなたはスポーツ推薦という形で、大した苦労もなくこの学校に入学できたのだから」

 「…碧乃ちゃん、俺の事調べたの?」

 「いいえ?単なる想像と言ったでしょう?…そのように訊いたという事は、ここまでの話は当たっているんですね」

 碧乃はふっと笑いかけた。

 「!」

 「話を続けます。高校に入学したあなたは、始めは自分が思い描く通りの順風満帆な学校生活を送っていた。しかし程なくして、それは突然崩れ去った。新しい恋人を欲したあなたは、その時気になっていた女の子に付き合わないかと持ちかけた。当然彼女は承諾する、そう思っていたのに、彼女の答えは予想だにしないものだった。……『ごめんね。私、小坂君の事が好きなの』」

 「っ!」

 その言葉に谷崎は目を見開き、顔を引きつらせた。

 彼の様子を認め、碧乃は更に話を続けた。

 「今まで何でも手に入れてきたあなたが、恋人だって思いのままだったあなたが、あろう事か彼女に振られた。それも、他に好きな人がいるという理由で。『あり得ない。こんな屈辱あって良いはずがない』…けれど、それは一度に留まらなかった。声をかけた子達は皆、決まった言葉を口にした。…『小坂光毅の方が好き』」

 「……」

 谷崎の顔からは、すっかり笑顔が消えていた。

 「何度も屈辱を味わううちに、あなたは小坂光毅に恨みを抱いた。『あいつが目立っているせいで、俺はこんな目に遭ったんだ。あいつがいるのが悪いんだ』そう思ったあなたは、彼より上に立とうとした。一体どうすれば良いのか。どうすれば彼より自分の方が優れていると、皆に分からせる事ができるだろうか。そう考えていた矢先、彼がとある騒ぎを起こした。これは何か掴めるかも知れない。あなたは早速、騒ぎの渦中にあった私に接触した。話を聞いてみると、小坂に興味を抱いていない事が分かった。そして一瞬、私に利用価値を見出した。小坂が落とせなかった女を自分が落としたと触れ回れば、自分の方が魅力があると知らしめる事ができるのではないかと。けれど、いかんせん地味過ぎる。こんな女を横に置いといては、逆に自分の品位が下がってしまう。そう思い、あなたは私への興味を失くした。しかしある日、私服姿の私と鉢合わせた。…わたしはどうも、私服になると見た目がいくらかましになるようで、再びあなたの興味を引いてしまった。これくらいなら利用できると。そしてあなたは、私を手に入れる事にした」

 そこで話を終え、彼にニコリと笑いかけた。

 「どうです?とても面白い話でしょう、私の単なる想像は?」

 碧乃の問いかけで、絶句していた谷崎は我に返った。なんとか口元に笑みを浮かべる。

 「…あ、ああ、本当すごいね碧乃ちゃん。想像力豊かでびっくりしちゃった」

 「ここであなたに質問があります」

 「…何?碧乃ちゃん」

 「あなたと小坂光毅なら、どちらがより魅力ある人間だと思いますか?」

 谷崎は、愚問だと言うように鼻で笑った。

 「そんなの俺に決まってんじゃん。あんな、いっつも皆にヘラヘラ優しくしてるだけの人間に負ける訳がないでしょ」

 「ならどうして皆、あなたより彼の方が良いだなんて言うのでしょうか?」

 「あいつが目立ち過ぎなんだよ。ちょーっと顔が良いからって皆してあいつを甘やかすもんだから、大胆な行動しまくりじゃん。碧乃ちゃんもその被害者でしょ?」

 「まぁ、そこは否定しませんね。多大な迷惑を被ったのは事実ですから。今もあなたに利用されようとしていますし」

 「さっきの話でも思ったけどさー、ちょっと被害妄想強いんじゃない?俺は利用しようなんて思ってないよ?純粋に碧乃ちゃんと仲良くなりたいだけだからね」

 ニコッと笑いかける谷崎に、碧乃はクスリと笑ってみせた。

 「……へぇー、そこはちゃんと否定するんですね。その前は普通に答えたのに」

 「は?…何言ってんの?」

 碧乃の様子に、谷崎は一瞬たじろいだ。

 「『どうして皆、あなたより彼の方が良いだなんて言うのでしょうか?』…この質問に、あなたは疑問を抱かなかった。『なんでそんな事訊くの?それは君のただの想像でしょ?』、って」

 「!」

 「…言われた事があるんですね。小坂光毅の方が良いと。それも疑問を抱けない程に何度も」

 「っ!……」

 谷崎の顔が、苦痛に歪んだ。

 碧乃は彼に憐みの目を向けた。

 「さぞかし辛かった事でしょうねぇ。彼の言動が目立つばっかりに、いつも比べられて。そして誰も、あなたの方が良いとは言ってくれなくて」

 「くっ…」

 「けれど、あなたには何もできなかった。覆すなんて不可能だった。…なぜならあなたは臆病だから」

 「……あ?」

 彼の目に怒りが生じた。

 「誰にでも優しくする彼の事だから、私があなたに迷惑してると分かった途端にあなたを止めに来るかも知れない。臆病なあなたはそう考えてしまった。そのため私の教室どころかクラスメイトにも近付けなかった。あなたが私に接触していたと、彼の耳に入るのを怖れた」

 「…違う。俺は…」

 「あなたが最も怖れる事。それは、自分が弱い人間だと暴かれる事。あなたの強さはただの見せかけ。自分より弱い人間を怖がらせ、強いと思わせているだけ。自分より強い人間の前では、あなたはきっと何もできない」

 「…なんだと?」

 「彼より上に立とうとするうちに、あなたは分かってしまった。小坂光毅が自分より強い人間であると」

 「…違う」

 「だからあなたは彼と接触するのを避けた。彼と直接対峙して、弱さに気付かれるのが怖かった」

 「違う、やめろ!」

 「あなたは決して彼には勝てない。だってあなたは…」

 「やめろっ!俺は弱くない!!ふざけた事言ってんじゃねぇっ!」

 谷崎は椅子を倒す勢いで立ち上がり、碧乃の胸ぐらを掴んだ。

 しかし鬼気迫る顔を前にしても、碧乃の表情は変わらなかった。

 「…ここでの逆上は、私の言葉を肯定する事になりますよ。それに、どんなに酷い仕打ちをしようとも、私はあなたを憐みの目でしか見ない。あなたの事は、もう怖くない。……あなたはとても、可哀想な人」

 「っ!?」

 谷崎は慌てて手を離し後ずさった。

 おもむろに碧乃が立ち上がると、彼はビクッと更に身を引いた。

 その様子に可笑しさが込み上げ、碧乃はクスクスと笑い出した。

 「ふふ……良いですねぇ。あなたのその…恐怖に染まりきった顔」

 「っっ!」

 恐怖で青ざめる男の前には、うっそりと黒い笑みが浮かんでいた。

 「もっと見てみたくなりました」

 そう言うと、すっと彼に片手を差し出した。

 「良いですよ。どうぞ私を連れていって下さい。そうすれば、あなたをもっと知る事ができる。…あなたに恐怖を与える事ができる」

 「っ!!」

 「さぁ、早くこの手を取って。あなたのその顔を、もっと私に見せて下さい。もっと私を楽しませて」

 無垢な笑みが深みを増し、戦慄が彼の体を拘束した。

 その様子を認め、碧乃はふっと表情を消し手を下ろした。

 「…やはりあなたはその程度。これ以上暴かれたくないのなら、今すぐ私の前から消えて。二度と私に近付かないで」

 「っ……くっ…」

 谷崎はギリッと歯噛みし、碧乃を鋭く睨み付けた。

 「…こ、のっ…」

 その時、突然部室の扉が開いた。

 姿を見せたのは田中だった。

 「…お疲れ様です。…どうしました、そんなに怖い顔をして?」

 谷崎は、訝る田中を睨み舌打ちをした。そして碧乃を一瞥すると、田中を押し退け、ズカズカと部室を出ていった。

 谷崎が去ったのを見届けると、田中は部室に入り扉を閉めた。

 「……全く、あなたという人は」

 深いため息と共に発されたそれは、完全なる呆れを含んでいた。

 「もう少し穏やかにできたでしょう?」

 腕を組む先輩の視線が痛く感じ、碧乃は思わず苦笑いで頭に手をやった。

 「あー…いや、あんまり良い反応するもんだから、なんか楽しくなってきちゃって…つい」

 アハハと笑うも、先輩の表情が消え去ったのに気付き、瞬時に笑いと手を引っ込めた。

 「ごめんなさい」

 先輩はずっと、部室の外で2人の会話を聞いていた。そのため碧乃は部室の扉を完全には閉めず、谷崎に気付かれない程度に隙間を開けていた。谷崎に強攻手段を取られた場合を考えて、控えてもらっていたのだった。

 碧乃に近付くべきではないと知らしめて終わるはずだったのに、彼を追い詰めてしまったせいで先輩が登場せざるを得なくなり、こうして今に至っていた。

 また1つ深いため息をつくと、田中は扉の方を見やった。

 「彼が窮鼠とならなければ良いのですが」

 「きっ……そうですね」

 刺さる言葉に、なんとも複雑な表情を浮かべた。

 また猫に例えられたよ、私…。

 「?」

 「いえ、何でも」

 ふと先輩の絵が置いてあるイーゼルが目に入り、そちらに話をそらす事にした。

 「そういえば…あの絵はどうするんですか?」

 碧乃がモデルの絵は、谷崎を誘い入れるというここでの役目を終えた。人目に触れてほしくはないので、できれば早々に持ち帰ってもらいたいのだが。

 先輩も絵の方に目を向けた。

 「そうですねぇ…。我ながら良い出来に仕上がったので、次のコンクールの候補にでも…」

 「え!?だっ、だめです!!やめて下さいっ!」

 驚きのあまり、声を荒げてしまった。

 すると、先輩はクスッと笑ってこちらを見た。

 「冗談ですよ」

 「……」

 先輩にまでからかわれた…。

 「私ってそんなに面白いですか…?」

 そう訊くと、なんとも楽しそうな目をされた。

 「それ、僕が答えても良いんですか?」

 「う……やっぱりいいです…」

 小坂や藤野にいじられるようになって、嫌でも自覚した。想定外の事ですぐに動揺し、反応してしまう自分は、彼らのような人間にとってまさに面白いおもちゃだった。

 だからってどうして先輩までと思ったが、つい今しがた彼を怒らせたせいだと気が付いた。正確には怒りを通り越して呆れていたが。

 次はちゃんと気を付けよう……。次があったらの話だけど。
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