お礼に半分食べてあげる

羽衣野 由布

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15話

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 体育が終わり急いで着替えを済ませると、陽乃は気持ちが逸るままに教室へ向かい倉井の姿を探した。

 まずは神崎と別れたことを伝えないと。そうすればまた、パフェ友に戻れるよね。

 自分の席に座る彼を見つけ、笑顔で近付いた。
 こちらに気付き立ち上がった所を呼び止める。

 「倉井くん待って!」
 「っ……」
 「聞いてー。あのね私、神崎と別れちゃった」

 ピクリと倉井の肩が動く。

 「なんか相性悪かったみたいでさ~。やっぱ勢いで付き合っちゃ──」
 「残念だったね」

 倉井は陽乃の言葉を遮るように声を発した。

 「え…」
 「でも斉川さんならすぐまたいい人見つかるよ。ごめん、僕教科書忘れたから隣に借りに行かなきゃ」
 「え、あのっ」

 そう言うなり彼は陽乃の前を横切り、一度も目を合わせることなく教室を出ていった。

 「倉井、くん……」



 なんで…………?

 話…聞いてくれないの?
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