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11話
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その日以来、倉井とは一緒にいることも、会話をすることもなくなった。
彼の気遣いなのか何なのか、挨拶をしようと近付いただけでも、するりとかわされあっという間に離れていった。
そこまでしなくていいのに……。
陽乃は、なんとも言いようのないモヤモヤを抱えて日々を過ごしていた。
リコ達と過ごすのは変わらないのに、神崎ともうまくやれているのに……なんだろう?
なんか…………楽しくない。
「どうした?」
「…へっ?」
突然の隣からの声に、陽乃の思考は現実へと引き戻された。
部活が終わり、陽乃は神崎と共に帰り道を歩いていた。
「なんかボーッとしてたけど」
「え?あ、あー……あはは!実は昨日夜更かししすぎちゃってさぁー!もう朝から眠くて眠くて」
テキトーな言い訳をしながら頭をガシガシ掻いてみせる。
「何やってんだよ。そんなんじゃまた宿題忘れるぞ」
「えへ。忘れたら見せてね?」
「やだよ」
「えー!けち」
倉井くんだったら見せてくれるのに。
「それよりさー、次の日曜どっか行かね?」
「ん?日曜?」
「お前も空いてるだろ?」
「うん、まぁ。でもどこ行くの?」
「まだ決めてない。どっかある?」
「うーん…。あ、じゃあさー…」
彼の気遣いなのか何なのか、挨拶をしようと近付いただけでも、するりとかわされあっという間に離れていった。
そこまでしなくていいのに……。
陽乃は、なんとも言いようのないモヤモヤを抱えて日々を過ごしていた。
リコ達と過ごすのは変わらないのに、神崎ともうまくやれているのに……なんだろう?
なんか…………楽しくない。
「どうした?」
「…へっ?」
突然の隣からの声に、陽乃の思考は現実へと引き戻された。
部活が終わり、陽乃は神崎と共に帰り道を歩いていた。
「なんかボーッとしてたけど」
「え?あ、あー……あはは!実は昨日夜更かししすぎちゃってさぁー!もう朝から眠くて眠くて」
テキトーな言い訳をしながら頭をガシガシ掻いてみせる。
「何やってんだよ。そんなんじゃまた宿題忘れるぞ」
「えへ。忘れたら見せてね?」
「やだよ」
「えー!けち」
倉井くんだったら見せてくれるのに。
「それよりさー、次の日曜どっか行かね?」
「ん?日曜?」
「お前も空いてるだろ?」
「うん、まぁ。でもどこ行くの?」
「まだ決めてない。どっかある?」
「うーん…。あ、じゃあさー…」
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