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「やっばああぁぁーーーい!!英語の宿題忘れてたぁぁぁーー!!」
二時間目が終わり皆が次の授業の準備をしていると、大絶叫がビリビリと教室を震わせた。
「もー、ハルまたぁ~?」
「今月何回目?」
「これ忘れたら10回目ーっ!」
「マジ?!え、確か10回忘れたら補習じゃなかったっけ?」
「そうだよぉーーっ!松センマジ超怖いのにぃー!」
松センとは英語の松田先生のことだ。補習が超絶スパルタなことで有名だった。
「それなのに10回も忘れるあんたは強者だよ…」
「ホントホント」
頭を抱えもだえていた中学二年生、斉川陽乃は友人2人にガバリとすがりついた。
「リコ!マユ!お願い宿題見せて!!」
「やだ」
「ムリ」
しかし2人の答えはなんとも厳しいものだった。
「なんで?!」
「そうやって、いっつも誰かに見せてもらえるなんて考えでいるから忘れるんだよ」
「そーそー。ちゃんとやってるうちらがバカみたいじゃん。少しはあんたも苦しめ」
「そんなぁ~!!」
ならばと他のクラスメイトに助けを求める。
…が、誰に頼んでも結果は同じだった。
「お前忘れすぎ」
「やだよ、私この前も見せたじゃん」
「誰が見せるか!」
「今からやれば?」
「うわーんっ!みんな冷たいぃー!!」
「「自業自得だ!」」
絶対絶命の大ピンチに半泣きになりながら教室中を見回すも、皆陽乃から目をそらす。
だがそんな中、一人の生徒がチラリとこちらを向いた。
陽乃の隣の席に座る気弱そうな眼鏡男子、倉井悟だった。
「あっ…」
「あ!」
倉井がヤバイと悟った時にはもう遅く、陽乃は機を逃すまいと目にありったけの力を込め彼を見つめた。
「倉井くぅ~~~ん!」
「うっ…」
「こらっ!倉井を誘惑するな!」
「負けるな倉っち!!」
キラキラウルウル攻撃が倉井を襲う。
「うぅぅ…!」
倉井の顔が湯気が出るほどに赤くなり、そして……。
「……ぼ…僕ので、良ければ…………いいよ」
「本当?!」
倉井の敗北に皆がどよめく。
「それでいいのか倉井~っ!」
「ダメだよ!それじゃハルのためにならないって!」
「あ、あの……今度…お礼してくれるなら…」
「するする!絶対するっ!!倉井くんチョー神!ありがとぉー!!」
「うわぁっ!?」
陽乃は勢いづくままに倉井に抱きついた。
「ああー!倉井が取り込まれたーっ!」
「倉っちの優しさにつけこむなんて卑怯だよハル!」
「おのれ魔性め!」
陽乃にノートを渡した所で、顔が真っ赤の倉井はそのまま頭をショートさせた。
二時間目が終わり皆が次の授業の準備をしていると、大絶叫がビリビリと教室を震わせた。
「もー、ハルまたぁ~?」
「今月何回目?」
「これ忘れたら10回目ーっ!」
「マジ?!え、確か10回忘れたら補習じゃなかったっけ?」
「そうだよぉーーっ!松センマジ超怖いのにぃー!」
松センとは英語の松田先生のことだ。補習が超絶スパルタなことで有名だった。
「それなのに10回も忘れるあんたは強者だよ…」
「ホントホント」
頭を抱えもだえていた中学二年生、斉川陽乃は友人2人にガバリとすがりついた。
「リコ!マユ!お願い宿題見せて!!」
「やだ」
「ムリ」
しかし2人の答えはなんとも厳しいものだった。
「なんで?!」
「そうやって、いっつも誰かに見せてもらえるなんて考えでいるから忘れるんだよ」
「そーそー。ちゃんとやってるうちらがバカみたいじゃん。少しはあんたも苦しめ」
「そんなぁ~!!」
ならばと他のクラスメイトに助けを求める。
…が、誰に頼んでも結果は同じだった。
「お前忘れすぎ」
「やだよ、私この前も見せたじゃん」
「誰が見せるか!」
「今からやれば?」
「うわーんっ!みんな冷たいぃー!!」
「「自業自得だ!」」
絶対絶命の大ピンチに半泣きになりながら教室中を見回すも、皆陽乃から目をそらす。
だがそんな中、一人の生徒がチラリとこちらを向いた。
陽乃の隣の席に座る気弱そうな眼鏡男子、倉井悟だった。
「あっ…」
「あ!」
倉井がヤバイと悟った時にはもう遅く、陽乃は機を逃すまいと目にありったけの力を込め彼を見つめた。
「倉井くぅ~~~ん!」
「うっ…」
「こらっ!倉井を誘惑するな!」
「負けるな倉っち!!」
キラキラウルウル攻撃が倉井を襲う。
「うぅぅ…!」
倉井の顔が湯気が出るほどに赤くなり、そして……。
「……ぼ…僕ので、良ければ…………いいよ」
「本当?!」
倉井の敗北に皆がどよめく。
「それでいいのか倉井~っ!」
「ダメだよ!それじゃハルのためにならないって!」
「あ、あの……今度…お礼してくれるなら…」
「するする!絶対するっ!!倉井くんチョー神!ありがとぉー!!」
「うわぁっ!?」
陽乃は勢いづくままに倉井に抱きついた。
「ああー!倉井が取り込まれたーっ!」
「倉っちの優しさにつけこむなんて卑怯だよハル!」
「おのれ魔性め!」
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