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関係が、はじまる……?
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「おはよう。碧乃」
「…あ、ああ……お…おはよう…」
月曜日。教室にて。
碧乃はそれを直視できず、視線を反らし気味に応えた。
目の前にあるのは、甘くとろけるような笑顔。
色気を増しに増した『優しいお兄さん』が、そこに立っていた。
挨拶を返してもらえた喜びで笑みが更に深くなり、近くにいた女子生徒らを気絶させた。
「っ!?……」
なんという破壊力。見たらきっと目が潰れる。
しかしながらそれは、全て碧乃へと向けられたもの。
昨日の事を思い出し、恐怖なのか羞恥なのかもうよく分からないものが碧乃を襲い、思わず身構える。
だが光毅はそれ以上何もせず、大人しく自分の席へと離れていった。
「はぁぁー………」
化け物の呪縛が解け、強張る体から力が抜けた。
……が、安心したのも束の間。
「~~~っ」
色気を纏う視線が、ずっと碧乃に突き刺さってきた。
授業中も、その合間も、ただの一度も途切れる事なく。
まるで喰らうタイミングを伺っているかのようで、怖い事この上ない。
そして………昼休み。
「…碧乃」
「っ!」
ビクッと反応し、近付いてきた彼を恐る恐る見上げた。
「昼、一緒に食べよう?」
「え!や、ちょっと待──あっ!」
光毅は返事を待つ事なく碧乃の弁当を取ると、腕を掴み教室から連れ出した。
しっかりと捕まえられ、強制的に階段を登らされる。
やだやだやだやだ怖い怖い怖い怖い!
一体どこへ向かってるんだ!
……………ん?……上へ…登ってる……?
という事は………。
碧乃は慌てて踵を返した。
絶対イヤ!!
しかしやはり逃げる事は叶わず、ぐいっと引き寄せられ、甘ったるい笑みを向けられた。
「どうした?」
「っ!?だ、だってそっちは……!」
よほど怖がっているように見えたのか、化け物はその目に優しさを滲ませた。
「大丈夫。怖い事はしないから」
言いながら、指を絡めるように手を繋がれた。
「ひっ」
初めての感触に、背筋を良からぬものが這う。
絶対大丈夫じゃないっ!!
しかしどうにも逃げられず、あれよあれよという間に目的地へ到着。
彼はポケットから一つの鍵を取り出した。
そしてにこりと笑いかけると、美術準備室の扉を開けた。
抵抗虚しく中へと連れ込まれ、ガチャリと鍵のかかる音がした瞬間、思い切り抱きしめられた。
「ひゃあっ!」
「ごめん。もう無理。限界」
「ち、ちょっと何して……!」
「人前ではしないから、今だけ許して…?」
「んやっ」
耳元で話され、またしても良からぬものが背筋を這う。
しかしながらそれは、他の人から受けるものとは違い、甘くしびれる毒のようだった。油断すると、途端に抵抗力を奪われてしまうだろう。
2人の関係が変わった昨日、調子に乗り出したこの馬鹿に『次に人前でやったら絶対許さない』と強く強く釘を刺した。だから彼はそれを忠実に守った。
だがまさか、こんな形で反動が返ってくるとは。
碧乃の首筋に、整った顔が埋められる。
「んんっ!」
背筋を這うものが止まらない。
顔どころか、全身が熱くなっていくのを感じる。心拍数はどんどん速く乱れていく。
触れた所から流し込まれる毒に、脳がじわじわと動きを鈍らせていった。
早く離れてくれないだろうかと必死に耐えていたら、突然耳にキスをされた。
「いやぁっっ!」
一番人に触られたくない場所を攻められ、碧乃は耳を押さえ床にへたり込んだ。
やだ!もうやだ!この人嫌い!
怒るままに睨み付けると、少し驚いていた光毅はふっと笑って、しゃがんで目線を合わせてきた。
「碧乃敏感すぎ。もしかしてここ弱い?」
かすかに意地悪さを瞳に宿しながら耳を触ろうとしてきたので、その手を掴んで止め、更に鋭く睨んだ。
「ふふ。その顔で睨むの可愛いな」
「なっ?!」
なんでだ?!
射殺すほど力を込めているはずなのに、全く効かなくなっていた。
反対の手で頬を撫でられ、ビクリと碧乃の肩が跳ねる。
「可愛い…」
「やっ……さ、触るな!」
「……あー……ダメだ…………見てたら襲いたくなるな、これ」
「は?!なっ、何言って……っ!」
目の前に化け物の存在を感じ、思わず後ずさった。
だが、碧乃の顔が恐怖に染まったのを認めると、光毅は瞳から意地悪さを消した。
「…ふっ。ごめん、怖がらせて。今はしないから安心して」
「え…」
『今は』……?
「お昼食べよ」
穏やかな表情になり碧乃の両手を取って立たせると、一緒にソファーに座らせた。
「…………」
居心地の悪さを感じるも、今のこの状況では鍵の奪還はおろか逃げる事すら難しい気がするので、渋々諦めて弁当を開ける。
「今日のは全部碧乃が作ったのか?」
「え?…う、うん……そうだけど…」
「ふーん…」
「………」
ものすごく見つめてきたが、無駄に関わりたくないので無視。こういうのは放っておくに限る。
しかし突然、箸を持つ手を掴まれ、つまんでいた玉子焼きがバクリと食べられた。
「あぁっっ?!」
なっ、何やってんの?!
強奪の衝撃に、脳が一瞬ショートした。
「ん、うまっ」
「ちょっと!!」
私の玉子焼き!!
「ごめん。だって美味そうだから、食いたくなっちゃって」
その瞳には、再び意地悪さが宿る。どうやらさっきの事で、意地悪スイッチが完全に入ってしまったらしい。
なんて面倒くさい事に。
「だからって奪うな!」
「ごめんて。代わりに俺のあげるから」
そう言うと、光毅は自分の弁当の玉子焼きを指でつまみ、碧乃の口元に近付けた。
「い、いらないっ…!」
「あげるって。ほら、口開けて」
「やっ、いらな…っ、ん!」
拒絶しようと閉じた口に、玉子焼きが押し付けられた。
「んんぅ」
やめてと目で懇願するも、愉しむ表情が見えるだけ。逃れる術はなかった。
「………」
後で覚えとけと睨みつつ、碧乃は渋々口を開けた。
唇に指が触れるほどに押し込まれ、仕方なく咀嚼する。
離れていったその指は、色香を放ち出した持ち主によってペロリと舐められた。
「っ!?」
脳で警鐘が鳴る。
まずい。この状況は非常にまずい。
頑張って噛み砕き、何とか玉子焼きを飲み込んだ。
「…おいしい?」
「甘い……」
玉子焼きも甘かったが、今の空気はもっと甘い。甘過ぎて胸やけがしそうだ。早く離れないと。
しかし時すでに遅し。
「そっか……………俺も食べていい?」
返事を待たず、化け物は顔を近付けてきた。
「あっ、やだっ!!」
寸での所で口の前に両手をかざし、キスを阻止した。
「………」
「っ……」
近い近い近い近い近い!!!無理っっ!!
「…………キスもダメ?」
「だ、だめっ」
「…なんで?」
「な、なんでって……だって、かお近いの、とか…むり…っ」
今までずっと人を遠ざけて生きてきたのに、いきなりゼロ距離に迫られるなど耐えられる訳がない。
昨日は毒に冒され過ぎて、危ない所までいってしまったが。
ってかこの距離で話さないでっ!!
「ねぇ…もうやだ…っ。お願い離れてっ」
顔が熱過ぎる。心臓がおかしくて死にそうだ。
「んー。…そんなにむり?」
困惑し赤らむ顔でこくりと頷く。
「試しにしてみたら変わるかもよ?」
「んーん!」
今度は全力で首を横に振る。
「……どうしても?」
「だってできない…っ」
半ば泣きそうになりながら懸命に訴える。
すると、息を吐く音が聞こえ、『わかった』と優しく抱きしめられた。
「今はしない」
「っ……」
よ、良かった……。
「できるようにちゃんと練習しないとな」
「……………は?」
なんだって?
「…あ、ああ……お…おはよう…」
月曜日。教室にて。
碧乃はそれを直視できず、視線を反らし気味に応えた。
目の前にあるのは、甘くとろけるような笑顔。
色気を増しに増した『優しいお兄さん』が、そこに立っていた。
挨拶を返してもらえた喜びで笑みが更に深くなり、近くにいた女子生徒らを気絶させた。
「っ!?……」
なんという破壊力。見たらきっと目が潰れる。
しかしながらそれは、全て碧乃へと向けられたもの。
昨日の事を思い出し、恐怖なのか羞恥なのかもうよく分からないものが碧乃を襲い、思わず身構える。
だが光毅はそれ以上何もせず、大人しく自分の席へと離れていった。
「はぁぁー………」
化け物の呪縛が解け、強張る体から力が抜けた。
……が、安心したのも束の間。
「~~~っ」
色気を纏う視線が、ずっと碧乃に突き刺さってきた。
授業中も、その合間も、ただの一度も途切れる事なく。
まるで喰らうタイミングを伺っているかのようで、怖い事この上ない。
そして………昼休み。
「…碧乃」
「っ!」
ビクッと反応し、近付いてきた彼を恐る恐る見上げた。
「昼、一緒に食べよう?」
「え!や、ちょっと待──あっ!」
光毅は返事を待つ事なく碧乃の弁当を取ると、腕を掴み教室から連れ出した。
しっかりと捕まえられ、強制的に階段を登らされる。
やだやだやだやだ怖い怖い怖い怖い!
一体どこへ向かってるんだ!
……………ん?……上へ…登ってる……?
という事は………。
碧乃は慌てて踵を返した。
絶対イヤ!!
しかしやはり逃げる事は叶わず、ぐいっと引き寄せられ、甘ったるい笑みを向けられた。
「どうした?」
「っ!?だ、だってそっちは……!」
よほど怖がっているように見えたのか、化け物はその目に優しさを滲ませた。
「大丈夫。怖い事はしないから」
言いながら、指を絡めるように手を繋がれた。
「ひっ」
初めての感触に、背筋を良からぬものが這う。
絶対大丈夫じゃないっ!!
しかしどうにも逃げられず、あれよあれよという間に目的地へ到着。
彼はポケットから一つの鍵を取り出した。
そしてにこりと笑いかけると、美術準備室の扉を開けた。
抵抗虚しく中へと連れ込まれ、ガチャリと鍵のかかる音がした瞬間、思い切り抱きしめられた。
「ひゃあっ!」
「ごめん。もう無理。限界」
「ち、ちょっと何して……!」
「人前ではしないから、今だけ許して…?」
「んやっ」
耳元で話され、またしても良からぬものが背筋を這う。
しかしながらそれは、他の人から受けるものとは違い、甘くしびれる毒のようだった。油断すると、途端に抵抗力を奪われてしまうだろう。
2人の関係が変わった昨日、調子に乗り出したこの馬鹿に『次に人前でやったら絶対許さない』と強く強く釘を刺した。だから彼はそれを忠実に守った。
だがまさか、こんな形で反動が返ってくるとは。
碧乃の首筋に、整った顔が埋められる。
「んんっ!」
背筋を這うものが止まらない。
顔どころか、全身が熱くなっていくのを感じる。心拍数はどんどん速く乱れていく。
触れた所から流し込まれる毒に、脳がじわじわと動きを鈍らせていった。
早く離れてくれないだろうかと必死に耐えていたら、突然耳にキスをされた。
「いやぁっっ!」
一番人に触られたくない場所を攻められ、碧乃は耳を押さえ床にへたり込んだ。
やだ!もうやだ!この人嫌い!
怒るままに睨み付けると、少し驚いていた光毅はふっと笑って、しゃがんで目線を合わせてきた。
「碧乃敏感すぎ。もしかしてここ弱い?」
かすかに意地悪さを瞳に宿しながら耳を触ろうとしてきたので、その手を掴んで止め、更に鋭く睨んだ。
「ふふ。その顔で睨むの可愛いな」
「なっ?!」
なんでだ?!
射殺すほど力を込めているはずなのに、全く効かなくなっていた。
反対の手で頬を撫でられ、ビクリと碧乃の肩が跳ねる。
「可愛い…」
「やっ……さ、触るな!」
「……あー……ダメだ…………見てたら襲いたくなるな、これ」
「は?!なっ、何言って……っ!」
目の前に化け物の存在を感じ、思わず後ずさった。
だが、碧乃の顔が恐怖に染まったのを認めると、光毅は瞳から意地悪さを消した。
「…ふっ。ごめん、怖がらせて。今はしないから安心して」
「え…」
『今は』……?
「お昼食べよ」
穏やかな表情になり碧乃の両手を取って立たせると、一緒にソファーに座らせた。
「…………」
居心地の悪さを感じるも、今のこの状況では鍵の奪還はおろか逃げる事すら難しい気がするので、渋々諦めて弁当を開ける。
「今日のは全部碧乃が作ったのか?」
「え?…う、うん……そうだけど…」
「ふーん…」
「………」
ものすごく見つめてきたが、無駄に関わりたくないので無視。こういうのは放っておくに限る。
しかし突然、箸を持つ手を掴まれ、つまんでいた玉子焼きがバクリと食べられた。
「あぁっっ?!」
なっ、何やってんの?!
強奪の衝撃に、脳が一瞬ショートした。
「ん、うまっ」
「ちょっと!!」
私の玉子焼き!!
「ごめん。だって美味そうだから、食いたくなっちゃって」
その瞳には、再び意地悪さが宿る。どうやらさっきの事で、意地悪スイッチが完全に入ってしまったらしい。
なんて面倒くさい事に。
「だからって奪うな!」
「ごめんて。代わりに俺のあげるから」
そう言うと、光毅は自分の弁当の玉子焼きを指でつまみ、碧乃の口元に近付けた。
「い、いらないっ…!」
「あげるって。ほら、口開けて」
「やっ、いらな…っ、ん!」
拒絶しようと閉じた口に、玉子焼きが押し付けられた。
「んんぅ」
やめてと目で懇願するも、愉しむ表情が見えるだけ。逃れる術はなかった。
「………」
後で覚えとけと睨みつつ、碧乃は渋々口を開けた。
唇に指が触れるほどに押し込まれ、仕方なく咀嚼する。
離れていったその指は、色香を放ち出した持ち主によってペロリと舐められた。
「っ!?」
脳で警鐘が鳴る。
まずい。この状況は非常にまずい。
頑張って噛み砕き、何とか玉子焼きを飲み込んだ。
「…おいしい?」
「甘い……」
玉子焼きも甘かったが、今の空気はもっと甘い。甘過ぎて胸やけがしそうだ。早く離れないと。
しかし時すでに遅し。
「そっか……………俺も食べていい?」
返事を待たず、化け物は顔を近付けてきた。
「あっ、やだっ!!」
寸での所で口の前に両手をかざし、キスを阻止した。
「………」
「っ……」
近い近い近い近い近い!!!無理っっ!!
「…………キスもダメ?」
「だ、だめっ」
「…なんで?」
「な、なんでって……だって、かお近いの、とか…むり…っ」
今までずっと人を遠ざけて生きてきたのに、いきなりゼロ距離に迫られるなど耐えられる訳がない。
昨日は毒に冒され過ぎて、危ない所までいってしまったが。
ってかこの距離で話さないでっ!!
「ねぇ…もうやだ…っ。お願い離れてっ」
顔が熱過ぎる。心臓がおかしくて死にそうだ。
「んー。…そんなにむり?」
困惑し赤らむ顔でこくりと頷く。
「試しにしてみたら変わるかもよ?」
「んーん!」
今度は全力で首を横に振る。
「……どうしても?」
「だってできない…っ」
半ば泣きそうになりながら懸命に訴える。
すると、息を吐く音が聞こえ、『わかった』と優しく抱きしめられた。
「今はしない」
「っ……」
よ、良かった……。
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「……………は?」
なんだって?
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