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一つめの願い
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翌朝、アデライデは激しく窓にぶつかる風の音で目を覚ますと同時に大声で叫んだ。
「お父さん、嵐がくるわ!」
しかし目に映ったのは木の香りとぬくもりを漂わせた森の我が家ではなく、ほこりと蜘蛛の巣ばかりの暗く古びた見慣れぬ館の一室だった。赤々と燃えている暖炉の炎に視線を移し、しばらく薪のはぜる音に耳を澄ませているうちに、アデライデの意識はだんだんと明瞭になってきた。すると自分がもう森の小屋に父親とふたりで暮らしているのではないことが思い出され、思わず涙まじりのため息をついた。一晩経っても火勢の弱まらない暖炉の炎は、ここが魔物の館であるという事実をアデライデにまざまざと突き付けているようだった。
アデライデは汚れで曇った窓の向こうを見た。朝とはいえ、空は厚い雲で覆われて、太陽は薄い灰色に翳っていた。むき出しのひび割れた大地は吹きすさぶ風に乾いた土ぼこりを巻き上げて、ときおりアデライデがのぞく窓に勢いよくぶつかった。アデライデは首を振ると、気を紛らわすために、館の中を見て回ることにした。
アデライデが一晩を過ごした居間兼正餐室のほかにも大小さまざまな部屋があったが、いずれの部屋もほこりや蜘蛛の巣で覆われ、中には床板や壁などが半ば朽ちて崩落しかけている部屋もあった。どこも陰鬱な空気が濃密に漂っている。
二階に上がる階段を見つけたが、その向こうに台所と思しき空間が見え、アデライデは先にそっちに行ってみることにした。
立派だが、ほとんど使われた形跡のない調理器具を備えた大きな台所の隣には、食品を保管するための小さな小部屋まであり、中を覗くとたくさんの食材がぎっしりと詰め込まれていた。それを見ると、アデライデは急に空腹を覚えた。魔物に無断で食べても良いものか迷ったが、好きに使ってよいと言われた部屋のうちには台所も含まれているだろうと思い直し、食事の支度に取りかかることにした。
保管室にはシカやキジなどの新鮮な肉や卵、チーズ、ナッツ、ハーブなどの野菜類に加え、マスなどの川魚やニシンといった海の魚まであった。その他にも、挽いた小麦の粉や塩、砂糖、スパイス、ワイン、紅茶葉など、つつましい森の暮らしでは滅多に見ることのなかった豊かな食材がふんだんに保管されていた。
アデライデは幼い頃に通った町の修養院で、読み書きや計算、裁縫をはじめ掃除や洗濯、薬草の見分け方や野菜の育て方など、およそ人間が生きていくに必要な知識を幅広く教わっていた。そうした授業の中には贅沢で珍しい食材を使っての調理の実習もあった。アデライデは料理をすることが好きだったこともあり、そのときのことをよく憶えていた。豊富な食材を前にして、俄かに気持ちがわくわくと生気を取り戻していくような気がして、さっそく食事の準備に取り掛かった。
用意が整うと、そのまま台所の調理台の隅で食事を始めた。食べ始めの最初こそ、何かを食べたり飲んだりするたびに、贅沢な食事に感動し、感謝の気持ちが沸いたが、すぐに父のことが思い出されて涙がにじみそうになった。もしこの場に父がいて、一緒にこの恵みに与っているのなら、どんなにかアデライデの心は幸福に満たされたことだろうか。感傷的な気分は尽きることを知らず、涙は勝手にあふれて来たが、ぎゅっと瞼を閉じて我慢し、無理に食べ物を口に放り込んでくよくよと考える自分を振り払った。
昨日の朝食以来何も口にしていなかったアデライデだったが、お腹にあたたかい食べ物や飲み物が入ったおかげで、食事が済む頃には落ち着いた気分を取り戻していた。
後片付けを終えて再び薄暗い廊下に出ると、あちこちに蜘蛛の巣がかかり、ほこりがたまっていることが気になり始めた。魔物と結婚してこの館にずっと住むというのなら、せめて居心地よくしたいという思いが浮かんだ。そこでアデライデはまず、掃除道具を探すことにした。
二階に上がる階段の下にもうひとつ扉がついていた。開けてみると、壁のろうそくに一斉にボッと火が灯り、炎の明かりの中に地下へと続く階段が浮かび上がって見えた。階段を下りていくと、壊れた椅子や割れた鏡、空のワインのボトルなどが投げ捨てられているのに混じって、ホウキやハタキ、古い布などが散乱しているのを見つけた。アデライデはそれらを拾い上げ、階段を上っていきながら、この館は魔物の住まいと言うよりは、まるで人間の屋敷のようだと思った。この分なら、きれいに掃除をして手を加えれば、快適に暮らすことができそうだ。
アデライデは台所に戻ると、さっそく掃除をはじめた。一生懸命掃除をするうちに、台所は見違えるようにきれいになっていき、アデライデの気分もだんだんと前向きなものになっていった。
「そうね、きっと悪いことばかりではないはずよ。少なくとも、こんなに立派な館に住めるのだもの。それにあの魔物さんだって、見かけほど恐ろしい方ではないみたいだったわ……」
呟きながら、アデライデは魔物のことを思い出していた。今朝はまだ魔物に会っていないが、館のどこかにいるような気配もない。アデライデの瞼の裏に昨夜見た魔物の赤い目がちらついたが、意識的に頭の片隅に追いやって、掃除をする手に集中した。
ふと、アデライデは誰かに見られているような気がした。思わず掃除の手を止め、あたりを窺った。誰かがいる気配はないが、自分を見つめる瞳を感じる。どこか遠慮がちな、それでいて強い関心を示す目で見つめられているようだった。しかしその視線がアデライデを嫌な気分にさせることはなかった。
が、次の瞬間アデライデは自分の体の内側までも貫くような強烈な視線にさらされたのを感じ、思わず身震いした。その視線はアデライデを恐れさせ、不安が嵐の前の黒い雲のように沸き出した。
アデライデはまるで全く性質の違う四つの目に見られている感覚に混乱した。しかしやがて視線はアデライデのまわりから波が引くように消えていった。
「気のせい、かしら……」
アデライデはどきどきする胸を押さえ、乱れかけた呼吸を整えようとした。少し休憩しようと思い、食品庫から紅茶の葉を取り出して準備を始めた。
「お父さん、嵐がくるわ!」
しかし目に映ったのは木の香りとぬくもりを漂わせた森の我が家ではなく、ほこりと蜘蛛の巣ばかりの暗く古びた見慣れぬ館の一室だった。赤々と燃えている暖炉の炎に視線を移し、しばらく薪のはぜる音に耳を澄ませているうちに、アデライデの意識はだんだんと明瞭になってきた。すると自分がもう森の小屋に父親とふたりで暮らしているのではないことが思い出され、思わず涙まじりのため息をついた。一晩経っても火勢の弱まらない暖炉の炎は、ここが魔物の館であるという事実をアデライデにまざまざと突き付けているようだった。
アデライデは汚れで曇った窓の向こうを見た。朝とはいえ、空は厚い雲で覆われて、太陽は薄い灰色に翳っていた。むき出しのひび割れた大地は吹きすさぶ風に乾いた土ぼこりを巻き上げて、ときおりアデライデがのぞく窓に勢いよくぶつかった。アデライデは首を振ると、気を紛らわすために、館の中を見て回ることにした。
アデライデが一晩を過ごした居間兼正餐室のほかにも大小さまざまな部屋があったが、いずれの部屋もほこりや蜘蛛の巣で覆われ、中には床板や壁などが半ば朽ちて崩落しかけている部屋もあった。どこも陰鬱な空気が濃密に漂っている。
二階に上がる階段を見つけたが、その向こうに台所と思しき空間が見え、アデライデは先にそっちに行ってみることにした。
立派だが、ほとんど使われた形跡のない調理器具を備えた大きな台所の隣には、食品を保管するための小さな小部屋まであり、中を覗くとたくさんの食材がぎっしりと詰め込まれていた。それを見ると、アデライデは急に空腹を覚えた。魔物に無断で食べても良いものか迷ったが、好きに使ってよいと言われた部屋のうちには台所も含まれているだろうと思い直し、食事の支度に取りかかることにした。
保管室にはシカやキジなどの新鮮な肉や卵、チーズ、ナッツ、ハーブなどの野菜類に加え、マスなどの川魚やニシンといった海の魚まであった。その他にも、挽いた小麦の粉や塩、砂糖、スパイス、ワイン、紅茶葉など、つつましい森の暮らしでは滅多に見ることのなかった豊かな食材がふんだんに保管されていた。
アデライデは幼い頃に通った町の修養院で、読み書きや計算、裁縫をはじめ掃除や洗濯、薬草の見分け方や野菜の育て方など、およそ人間が生きていくに必要な知識を幅広く教わっていた。そうした授業の中には贅沢で珍しい食材を使っての調理の実習もあった。アデライデは料理をすることが好きだったこともあり、そのときのことをよく憶えていた。豊富な食材を前にして、俄かに気持ちがわくわくと生気を取り戻していくような気がして、さっそく食事の準備に取り掛かった。
用意が整うと、そのまま台所の調理台の隅で食事を始めた。食べ始めの最初こそ、何かを食べたり飲んだりするたびに、贅沢な食事に感動し、感謝の気持ちが沸いたが、すぐに父のことが思い出されて涙がにじみそうになった。もしこの場に父がいて、一緒にこの恵みに与っているのなら、どんなにかアデライデの心は幸福に満たされたことだろうか。感傷的な気分は尽きることを知らず、涙は勝手にあふれて来たが、ぎゅっと瞼を閉じて我慢し、無理に食べ物を口に放り込んでくよくよと考える自分を振り払った。
昨日の朝食以来何も口にしていなかったアデライデだったが、お腹にあたたかい食べ物や飲み物が入ったおかげで、食事が済む頃には落ち着いた気分を取り戻していた。
後片付けを終えて再び薄暗い廊下に出ると、あちこちに蜘蛛の巣がかかり、ほこりがたまっていることが気になり始めた。魔物と結婚してこの館にずっと住むというのなら、せめて居心地よくしたいという思いが浮かんだ。そこでアデライデはまず、掃除道具を探すことにした。
二階に上がる階段の下にもうひとつ扉がついていた。開けてみると、壁のろうそくに一斉にボッと火が灯り、炎の明かりの中に地下へと続く階段が浮かび上がって見えた。階段を下りていくと、壊れた椅子や割れた鏡、空のワインのボトルなどが投げ捨てられているのに混じって、ホウキやハタキ、古い布などが散乱しているのを見つけた。アデライデはそれらを拾い上げ、階段を上っていきながら、この館は魔物の住まいと言うよりは、まるで人間の屋敷のようだと思った。この分なら、きれいに掃除をして手を加えれば、快適に暮らすことができそうだ。
アデライデは台所に戻ると、さっそく掃除をはじめた。一生懸命掃除をするうちに、台所は見違えるようにきれいになっていき、アデライデの気分もだんだんと前向きなものになっていった。
「そうね、きっと悪いことばかりではないはずよ。少なくとも、こんなに立派な館に住めるのだもの。それにあの魔物さんだって、見かけほど恐ろしい方ではないみたいだったわ……」
呟きながら、アデライデは魔物のことを思い出していた。今朝はまだ魔物に会っていないが、館のどこかにいるような気配もない。アデライデの瞼の裏に昨夜見た魔物の赤い目がちらついたが、意識的に頭の片隅に追いやって、掃除をする手に集中した。
ふと、アデライデは誰かに見られているような気がした。思わず掃除の手を止め、あたりを窺った。誰かがいる気配はないが、自分を見つめる瞳を感じる。どこか遠慮がちな、それでいて強い関心を示す目で見つめられているようだった。しかしその視線がアデライデを嫌な気分にさせることはなかった。
が、次の瞬間アデライデは自分の体の内側までも貫くような強烈な視線にさらされたのを感じ、思わず身震いした。その視線はアデライデを恐れさせ、不安が嵐の前の黒い雲のように沸き出した。
アデライデはまるで全く性質の違う四つの目に見られている感覚に混乱した。しかしやがて視線はアデライデのまわりから波が引くように消えていった。
「気のせい、かしら……」
アデライデはどきどきする胸を押さえ、乱れかけた呼吸を整えようとした。少し休憩しようと思い、食品庫から紅茶の葉を取り出して準備を始めた。
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