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1章
40. パーティーの裏側で
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「ソフィア、後でガーデンに出て露店メニューを振舞うことになったよ。オイルライターの実演つきで」
アド兄様が、周囲に笑顔を振りまいていた私の興味を一気にはぎ取って、自分の方に向かせます。
うん、周りの事はどうでもよくなりました。
オイルライターの実演、大事。
「どういう事なのですか? 侯爵様はすでにライター開発のことは知っておられるの?」
子供たち、とくに私とレオン様の暴走で生まれてしまったオイルライター、という段取りは、今どんな段階なのか想像つきません。
「俺の親はまだ知らない」
とレオン様。
「実演もお父様を驚かせるサプライズって形になる」
とアレク兄様。
「オイルライターについて領民たちから質問が多数上がってきていて、セバスのところで止めている状態だよ。今日の今日だし、貴族たちもちょっとした噂程度にしか把握していないところだね。だからこの後の実演で、噂の真相が明かされる感じ」
アド兄様が一番現状を理解しているみたい。
「実質オイルライターについての追及が始まったら、レオン様もソフィアも表に出ざるを得ないけど、そこはお父様たちに任せるとして、今日は兄様と俺が責任持つから。レオン様はソフィアを任せるからどっかに逃げておいてね」
アド兄様の悪い笑みにレオン様が了承した。
「返礼品はお渡ししたの? 届いたお祝いのお礼はもう発送した?」
私は途中からセバスチャンを見る。
「返礼品はお帰りの際にお渡しする予定です。ホールに警備付きで用意してあります。実演披露の際に皆さまにプレゼントすることを、アドライト様が口を滑らせてしまう予定ですので、確実に配られるでしょう。送付する分は既に信用できる者が出立しています。明日には大騒ぎになるかと思われます」
こんな国家的陰謀を首謀しておいて逃げるのか、私。
「じゃあ、そろそろ移動しつつ、皆の興味がアド君に向いたらとんずらしよう」
最も陰謀の責任を取らされるであろうレオン様は、楽しそうに私をエスコートしつつ、壁際へ移動します。
お兄様たちは従者を連れて実演の準備に入りました。
壁際の一角で、飲み物を選んで飲んで、と周囲から少しずつ距離を置くと、ガーデンから呼びかけがあり、ホールの皆は一斉に大窓から外へ出て行った。
反対側の扉から、レオン様に手を引かれホールの裏手に出る。
そのまま邸内を走り抜ける。
使用人たちはホールに集中しているので、廊下にはほとんど人がいない。
どこへ行くかと思ったら、レオン様が使っている客室だ。
シャロンとレオン様の従者も引き連れて室内へ入る。
そのままリビングのソファーへ二人で座り込む。
はあ、はあ、と息を吐きながら私たちは皆で見つめ合った。
従者たちもこの1ヶ月、ずっと一緒に行動していたのだ。
今、パーティー会場のガーデンで何が起きているかわかっている。
レオン様の従者が、はっと気づいたように窓を開けると、遠くからざわめきが、時々大きなどよめきが届いてきた。
「ははは。始まったな」
レオン様の乾いた笑い声。
「今頃辺境伯が名演技をかましているさ」
これで本当に良かったのか。
オイルライターなど開発してレオン様に迷惑をかけまくってしまうのが目に見えて、私は不安になった。
レオン様はそれを見逃さない。
身体ごと下を向いた私に覆いかぶさるように肩を抱く。
「大丈夫。俺、けっこう強いんだよ。こっちを向いて」
どうしても下を向いてしまう私の肩を持ち上げ、正面を向けて、無理やり顔を上げさせられる。
「心配ない。大丈夫。心配するな。領民に火を届けるんだろう?」
不思議な力に満ちたレオン様の声。
安心や温かみではなく、圧倒的に強く確かな言葉が、私の胸に届いた。
「・・・はい」
私は目を上げて、レオン様の煌めくグレーアイを見つめ返した。
この日、ソフィア・シルエット辺境伯ご令嬢の10歳の誕生パーティーは、同時多発的に後世に影響を与える出来事が起きた『衝撃の一日』となった。
まず、チャリティーバザーの大盛況は周辺諸国にまで知れ渡り、貴族にチャリティーブームを巻き起こすようになる。
その結果、衣装や食器などの生活用品のレベルが上がり、職人が増え、生産業が目覚ましく発展した。
路馬車のピストン輸送の影響は大きく、そのまま定期馬車を営むようになり、国内の馬車街道は整備され、町から町への移動が早く安全になった。
露店での町民グルメは各都市の商人が目を付け、ブレスに料理人を修行に出すのが主流となった。
宮廷料理もしかりで、シルエット邸では定期的に料理研修会が行われ、多くの料理人が研修の末に、料理の基本を習得する機会を得た。料理のノウハウについても均一化が図られ、国内の料理は爆発的進化を遂げることとなる。
一方水面下では断捨離が一部の貴族の心を捕らえ、断捨離教なるものも誕生した。
こちらの活動はどこまでも謎であるが、定期的に、天使が誕生するとの噂が流れ出るのである。
そしてオイルライターだ。
政治がストップをかける間も無く、オイルライターは疾風の勢いで流通し、仕舞いには国の一大産業となった。
その仕組みは照明器具、空調器具、料理器具にまで発展し、シルエット工房は冬を終わらせたとして、『エンドオブウィンター』という称号を国から賜ることとなるのである。
箱庭の中で過保護に育てられたご令嬢は、お披露目会で天使の笑顔を振りまいたことで、『シルエットの妖精』と噂されるようになる。
『シルエットの妖精』には金の狼と銀の虎と火を操る魔女が付いているのだとか。
そんな噂は露知らず、今日もソフィアは書庫室に籠り、家庭教師を質問責めにするのだ。
「畜産が問題なのよ! 魔物を寄せ付けない方法を探さないと、お肉が食べられなくなるのよ! 誰か、調査に出て頂戴!」
1章 完
つたない文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。
ソフィアの10歳お誕生日までのお話はこれで終わりです。
2章は13歳のお話になると思います。
13歳といえば、レオン様との関係がどうなるか、ですね。
恋愛色を強めていきたいです。
初めて小説を書きましたが楽しかったです。
長くなってしまうのが未熟ですね。
でも、楽しいので少し休憩してから2章を書きます。
また付き合って頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
アド兄様が、周囲に笑顔を振りまいていた私の興味を一気にはぎ取って、自分の方に向かせます。
うん、周りの事はどうでもよくなりました。
オイルライターの実演、大事。
「どういう事なのですか? 侯爵様はすでにライター開発のことは知っておられるの?」
子供たち、とくに私とレオン様の暴走で生まれてしまったオイルライター、という段取りは、今どんな段階なのか想像つきません。
「俺の親はまだ知らない」
とレオン様。
「実演もお父様を驚かせるサプライズって形になる」
とアレク兄様。
「オイルライターについて領民たちから質問が多数上がってきていて、セバスのところで止めている状態だよ。今日の今日だし、貴族たちもちょっとした噂程度にしか把握していないところだね。だからこの後の実演で、噂の真相が明かされる感じ」
アド兄様が一番現状を理解しているみたい。
「実質オイルライターについての追及が始まったら、レオン様もソフィアも表に出ざるを得ないけど、そこはお父様たちに任せるとして、今日は兄様と俺が責任持つから。レオン様はソフィアを任せるからどっかに逃げておいてね」
アド兄様の悪い笑みにレオン様が了承した。
「返礼品はお渡ししたの? 届いたお祝いのお礼はもう発送した?」
私は途中からセバスチャンを見る。
「返礼品はお帰りの際にお渡しする予定です。ホールに警備付きで用意してあります。実演披露の際に皆さまにプレゼントすることを、アドライト様が口を滑らせてしまう予定ですので、確実に配られるでしょう。送付する分は既に信用できる者が出立しています。明日には大騒ぎになるかと思われます」
こんな国家的陰謀を首謀しておいて逃げるのか、私。
「じゃあ、そろそろ移動しつつ、皆の興味がアド君に向いたらとんずらしよう」
最も陰謀の責任を取らされるであろうレオン様は、楽しそうに私をエスコートしつつ、壁際へ移動します。
お兄様たちは従者を連れて実演の準備に入りました。
壁際の一角で、飲み物を選んで飲んで、と周囲から少しずつ距離を置くと、ガーデンから呼びかけがあり、ホールの皆は一斉に大窓から外へ出て行った。
反対側の扉から、レオン様に手を引かれホールの裏手に出る。
そのまま邸内を走り抜ける。
使用人たちはホールに集中しているので、廊下にはほとんど人がいない。
どこへ行くかと思ったら、レオン様が使っている客室だ。
シャロンとレオン様の従者も引き連れて室内へ入る。
そのままリビングのソファーへ二人で座り込む。
はあ、はあ、と息を吐きながら私たちは皆で見つめ合った。
従者たちもこの1ヶ月、ずっと一緒に行動していたのだ。
今、パーティー会場のガーデンで何が起きているかわかっている。
レオン様の従者が、はっと気づいたように窓を開けると、遠くからざわめきが、時々大きなどよめきが届いてきた。
「ははは。始まったな」
レオン様の乾いた笑い声。
「今頃辺境伯が名演技をかましているさ」
これで本当に良かったのか。
オイルライターなど開発してレオン様に迷惑をかけまくってしまうのが目に見えて、私は不安になった。
レオン様はそれを見逃さない。
身体ごと下を向いた私に覆いかぶさるように肩を抱く。
「大丈夫。俺、けっこう強いんだよ。こっちを向いて」
どうしても下を向いてしまう私の肩を持ち上げ、正面を向けて、無理やり顔を上げさせられる。
「心配ない。大丈夫。心配するな。領民に火を届けるんだろう?」
不思議な力に満ちたレオン様の声。
安心や温かみではなく、圧倒的に強く確かな言葉が、私の胸に届いた。
「・・・はい」
私は目を上げて、レオン様の煌めくグレーアイを見つめ返した。
この日、ソフィア・シルエット辺境伯ご令嬢の10歳の誕生パーティーは、同時多発的に後世に影響を与える出来事が起きた『衝撃の一日』となった。
まず、チャリティーバザーの大盛況は周辺諸国にまで知れ渡り、貴族にチャリティーブームを巻き起こすようになる。
その結果、衣装や食器などの生活用品のレベルが上がり、職人が増え、生産業が目覚ましく発展した。
路馬車のピストン輸送の影響は大きく、そのまま定期馬車を営むようになり、国内の馬車街道は整備され、町から町への移動が早く安全になった。
露店での町民グルメは各都市の商人が目を付け、ブレスに料理人を修行に出すのが主流となった。
宮廷料理もしかりで、シルエット邸では定期的に料理研修会が行われ、多くの料理人が研修の末に、料理の基本を習得する機会を得た。料理のノウハウについても均一化が図られ、国内の料理は爆発的進化を遂げることとなる。
一方水面下では断捨離が一部の貴族の心を捕らえ、断捨離教なるものも誕生した。
こちらの活動はどこまでも謎であるが、定期的に、天使が誕生するとの噂が流れ出るのである。
そしてオイルライターだ。
政治がストップをかける間も無く、オイルライターは疾風の勢いで流通し、仕舞いには国の一大産業となった。
その仕組みは照明器具、空調器具、料理器具にまで発展し、シルエット工房は冬を終わらせたとして、『エンドオブウィンター』という称号を国から賜ることとなるのである。
箱庭の中で過保護に育てられたご令嬢は、お披露目会で天使の笑顔を振りまいたことで、『シルエットの妖精』と噂されるようになる。
『シルエットの妖精』には金の狼と銀の虎と火を操る魔女が付いているのだとか。
そんな噂は露知らず、今日もソフィアは書庫室に籠り、家庭教師を質問責めにするのだ。
「畜産が問題なのよ! 魔物を寄せ付けない方法を探さないと、お肉が食べられなくなるのよ! 誰か、調査に出て頂戴!」
1章 完
つたない文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。
ソフィアの10歳お誕生日までのお話はこれで終わりです。
2章は13歳のお話になると思います。
13歳といえば、レオン様との関係がどうなるか、ですね。
恋愛色を強めていきたいです。
初めて小説を書きましたが楽しかったです。
長くなってしまうのが未熟ですね。
でも、楽しいので少し休憩してから2章を書きます。
また付き合って頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
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