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1章
36.5 sideフォレスト侯爵家 その1 ~衝撃~
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激務が続き夜半になって帰宅した。
ファルコ・フォレスト侯爵は疲れた身体に鞭を打ち、馬車を下りる。
既に就寝支度が整ったオレリア・フォレスト侯爵夫人も、息子のケイレブと並んで使用人と共に邸の主を出迎えた。
二人ともいつもは寝室に引きこもっている時間だが、昼間に「レオンの婚約が決まりそうだ」と伝言したのが効いているのだろう。
夜半にも関わらず執務室に集まり、遊学に出かけている次男のレオンから届いた青い羽を囲む。
「コール」
ファルコが言うと、机の上の青い羽はくるくる舞い上がり、小さな風を起こした。
「父上。お忙しい所申し訳ありませんが、お望み通り、ソフィア・シルエット辺境伯ご令嬢との婚約を進めて欲しく連絡しました。彼女は俺にとってこれ以上にない相手だと実感しております。
だが、ブレスは遠い。今後ちんたらとやり取りするのは性に合いません。せっかく私はここにいるのだし、来月には父上もソフィア嬢の誕生パーティーにおいでになるのですから、そこに婚約式を当てて欲しくお願いいたします。」
「「!!!」」
オレリアとケイレブが顔を見合わせた。
最近めっきり鬱々としていたレオンの朗らかな声に驚いている。
シルエット邸で一体何が起きたのだ?
反抗期は終わったのか?
コールは続いていて、ソフィア嬢のために使用人をブレスへ送り込むよう要請しているのだが、そんなことはどうでもいいしどうとでもなる。
人一倍聡明で、代りに扱いが難しく、最近では会話すら少なくなっていたレオンに起きた変化に、ただただ驚くしかなかった。
その衝撃が冷めやらぬまま慌ただしく時は過ぎ、三日も馬車に揺られた末に賑やかな港町に着き、フォレスト侯爵一家は海を臨む白亜の豪邸に出迎えられていた。
馬車を下りるとつい先日まで王都で婚約式の内容を詰めていたシルエット辺境伯と、社交界の時期には親しくしている伯爵夫人、そして時々フォレスト邸にも出入りしている長男が、うやうやしく一家を出迎えた。
「この度はご足労痛み入ります。この館を自由にお使い下さい。先発のフォレスト邸使用人17名もこちらに移動しております。我が家の使用人も常におりますので、手足として使ってください」
一家は皆、王都出身の王宮育ちだ。ある意味、世間知らずで旅慣れしていない。他者に気を使わなくて良い至れり尽くせりの待遇に感謝した。
海を臨む高台に位置する豪邸のバルコニーからは、街の様子も港の様子も見て取れた。
街に並ぶ建物は景観が整えられていて、観光地としても人気が高いのが解る。煙突からは何本も煙が立ち上っていて、街の賑わいが感じられた。
港には大型船が行き来し、港近くの宿屋は外国人も多そうだ。
王都の下町市場がどこまでも広がっているような広い街だ。
港のメイン通りはくねくねと内陸へ続いていて、その先にある広大な土地と豪奢な建物がブレスのシルエット邸なのだろう。
田舎なだけあってひたすらに大きい。内陸の山と繋がっていてどこまでが邸の敷地かわからないが、王宮に引けをとらない広さと見受けられる。
明日はあの邸で息子レオンの婚約式だ。
そして夜になると街はがらりと姿を変えた。
バルコニーへ出て一家はその明かりの少なさに驚く。
王都ではありえない暗さだ。
昼間の喧騒を知っているだけに、夜の息を潜める静けさに不気味さまでを感じる。
「ブレスの街も言うほどではないのね」
夜の賑やかさが繁栄の象徴だと思っているオレリア夫人の発言だ。
「ここまで静かだと逆に怖いですね」
侯爵家の跡取りであるケイレブは敏感にこの事態を感じ取っている。
フォレスト侯爵は夜景とも言えない暗い景色を眺めて、シルエット辺境伯が折を見ては口にする「根本的な問題」を理解する。
「ブレスの街が、ではない。辺境で最も栄えるブレスの街ですらこうなのだ」
王都でのうのうとしているうちに、世界は魔力貧困で静かに沈んでいるのだ。
翌日は朝から婚約式の準備をし、迎えの馬車に乗ってシルエット邸へ向かう。
到着した邸前広場のその広さに度肝を抜く。
広場には何やら会場が設営されていて、お祭りでもはじまるのだろうか? という活気に満ちている。
大きな門扉の前で一旦停止し、門をくぐると、綺麗に整備された庭園が広がっていた。その真ん中を貫く石畳の道を進むと、信じられない程横に広がった邸に辿り着く。
港の館から見てはいたものの、いざ目の前にするととんでもない大きさだ。
正面玄関の前には出迎えの者たちが綺麗に立ち並び、センターには久しぶりに会う次男のレオンが、見事に周囲に馴染んで立っている。
いや、1人だけ正装で、抜きんでた容姿をしているものだから目立っているのだが、なんというか、雰囲気がすでにこの家の者として認められている様子が見て取れる。
「お待ちしておりました」
平素見る事のない息子の屈託のない笑顔に出迎えられ、侯爵も夫人も、兄ですら面を食らう。
「待っていたのは家族の再会か、はたまたこの婚約という機会か?」
フォレスト候は息子の綺麗な銀髪をグシャグシャにする。
夫人が「あなた!」と綺麗にセットされていた髪をおもんばかるが、レオンは気にする様子もない。
「なんだ、お前。骨抜きだな」
ケイレブが弟をからかう。
兄にからかわれるといつもムッとして不機嫌になるレオンだが、今日は違う。
「ふふん。メロメロですよ」
と更なる邪気の無い笑顔が帰って来た。
さて、婚約式に臨む段となる。
煌びやかな部屋に通され、向かい合う位置にいるシルエット一家は、並んで見ると聞きしに勝る美形家族だ。
相変わらずに気高く美しい夫人と、大人びた美貌のアレクサンドライト。
その隣にはまだ二次成長を迎える前の可愛らしい、こちらは初対面の次男。
次男!?
思わず確認してしまうが、衣装は男子のそれだ。まるで少女のように可愛らしい顔に驚いて、フォレスト家の三人は目を合わせる。
沈黙の中、挨拶は目礼だけにして部屋を眺めていると、すぐに扉が開き、今日の主役となるシルエット辺境伯の愛娘、ソフィア・シルエット嬢が、父親にエスコートされて入室する。
婚約式の主役は女性側なのだ。ひと際豪華な、目の覚めるような青いドレス姿に視線が集まる。
ふんわりと編み込まれたプラチナブロンドの髪は美しく煌めき、伏せた長い睫毛の影が頬に落ちている。白磁のような白い肌。ふんわりとした頬と唇。細い肢体。
かっ、可愛い! すっごく可愛いけれど、子供だ!
フォレスト家の初対面の三人は、ソフィアの小ささに予想を裏切られる。シルエット家の令嬢と言うからにはどんな美少女が出て来るかと思っていたが、背が高く大人びた顔立ちのアレクサンドライトに比べると、三つ年下とは思えない程に小さくて華奢な子供だった。
(ちょっと、こんな子供と婚約なんかしちゃっていいの?)
(いや、うん、いや、予想外すぎて何とも言えん)
(ほっそ! ちっこ! レオンの趣味、やばくないですか?)
フォレスト家の面々が無言で身じろぎしながら意志の疎通を図る中、レオンだけは幸せそうな笑顔で目の前の少女にくぎ付けになっている。
挨拶が交わされるが頭に入って来ない。
互いの紹介となり、名を呼ばれ初めて本日の主役であるソフィアが視線を上げ、フォレスト侯爵家の面々を正面に捉えた。
「「「!!!」」」
ソフィアのドレスと同じ明るい青い瞳が露になった瞬間、フォレスト一家は固まった。
凍てつく氷のような、広がる空のような、揺蕩う水のような、とりとめのない青い瞳に魅せられる。
そして溢れ出る神々しいとも思える存在感。見てはいけないという恐れを抱くと同時に、目を逸らせない魅力に捕らわれてしまう。
そして、笑顔。
笑顔と共に広がる幸福感。満足感。達成感。
なんだこれ? 思わずひれ伏してお礼を言いたくなるような衝撃に立ち直れない。
「見すぎ!」
聞きなれたレオンの声に正気を取り戻す。
呆然としたまま紹介を終え、婚約条件の確認に入ったが、異を唱える余裕などなかった。
いや、異などもともとないのだが。
むしろレオンに決めちゃっていいのですか? と聞きたくなったが、終始視線を絡めてにこにこしている当事者二人の幸せそうな様子を見ていると、ただただ触れてはいけないと、刺激してはいけないと、妙な緊迫感を感じるのだった。
ファルコ・フォレスト侯爵は疲れた身体に鞭を打ち、馬車を下りる。
既に就寝支度が整ったオレリア・フォレスト侯爵夫人も、息子のケイレブと並んで使用人と共に邸の主を出迎えた。
二人ともいつもは寝室に引きこもっている時間だが、昼間に「レオンの婚約が決まりそうだ」と伝言したのが効いているのだろう。
夜半にも関わらず執務室に集まり、遊学に出かけている次男のレオンから届いた青い羽を囲む。
「コール」
ファルコが言うと、机の上の青い羽はくるくる舞い上がり、小さな風を起こした。
「父上。お忙しい所申し訳ありませんが、お望み通り、ソフィア・シルエット辺境伯ご令嬢との婚約を進めて欲しく連絡しました。彼女は俺にとってこれ以上にない相手だと実感しております。
だが、ブレスは遠い。今後ちんたらとやり取りするのは性に合いません。せっかく私はここにいるのだし、来月には父上もソフィア嬢の誕生パーティーにおいでになるのですから、そこに婚約式を当てて欲しくお願いいたします。」
「「!!!」」
オレリアとケイレブが顔を見合わせた。
最近めっきり鬱々としていたレオンの朗らかな声に驚いている。
シルエット邸で一体何が起きたのだ?
反抗期は終わったのか?
コールは続いていて、ソフィア嬢のために使用人をブレスへ送り込むよう要請しているのだが、そんなことはどうでもいいしどうとでもなる。
人一倍聡明で、代りに扱いが難しく、最近では会話すら少なくなっていたレオンに起きた変化に、ただただ驚くしかなかった。
その衝撃が冷めやらぬまま慌ただしく時は過ぎ、三日も馬車に揺られた末に賑やかな港町に着き、フォレスト侯爵一家は海を臨む白亜の豪邸に出迎えられていた。
馬車を下りるとつい先日まで王都で婚約式の内容を詰めていたシルエット辺境伯と、社交界の時期には親しくしている伯爵夫人、そして時々フォレスト邸にも出入りしている長男が、うやうやしく一家を出迎えた。
「この度はご足労痛み入ります。この館を自由にお使い下さい。先発のフォレスト邸使用人17名もこちらに移動しております。我が家の使用人も常におりますので、手足として使ってください」
一家は皆、王都出身の王宮育ちだ。ある意味、世間知らずで旅慣れしていない。他者に気を使わなくて良い至れり尽くせりの待遇に感謝した。
海を臨む高台に位置する豪邸のバルコニーからは、街の様子も港の様子も見て取れた。
街に並ぶ建物は景観が整えられていて、観光地としても人気が高いのが解る。煙突からは何本も煙が立ち上っていて、街の賑わいが感じられた。
港には大型船が行き来し、港近くの宿屋は外国人も多そうだ。
王都の下町市場がどこまでも広がっているような広い街だ。
港のメイン通りはくねくねと内陸へ続いていて、その先にある広大な土地と豪奢な建物がブレスのシルエット邸なのだろう。
田舎なだけあってひたすらに大きい。内陸の山と繋がっていてどこまでが邸の敷地かわからないが、王宮に引けをとらない広さと見受けられる。
明日はあの邸で息子レオンの婚約式だ。
そして夜になると街はがらりと姿を変えた。
バルコニーへ出て一家はその明かりの少なさに驚く。
王都ではありえない暗さだ。
昼間の喧騒を知っているだけに、夜の息を潜める静けさに不気味さまでを感じる。
「ブレスの街も言うほどではないのね」
夜の賑やかさが繁栄の象徴だと思っているオレリア夫人の発言だ。
「ここまで静かだと逆に怖いですね」
侯爵家の跡取りであるケイレブは敏感にこの事態を感じ取っている。
フォレスト侯爵は夜景とも言えない暗い景色を眺めて、シルエット辺境伯が折を見ては口にする「根本的な問題」を理解する。
「ブレスの街が、ではない。辺境で最も栄えるブレスの街ですらこうなのだ」
王都でのうのうとしているうちに、世界は魔力貧困で静かに沈んでいるのだ。
翌日は朝から婚約式の準備をし、迎えの馬車に乗ってシルエット邸へ向かう。
到着した邸前広場のその広さに度肝を抜く。
広場には何やら会場が設営されていて、お祭りでもはじまるのだろうか? という活気に満ちている。
大きな門扉の前で一旦停止し、門をくぐると、綺麗に整備された庭園が広がっていた。その真ん中を貫く石畳の道を進むと、信じられない程横に広がった邸に辿り着く。
港の館から見てはいたものの、いざ目の前にするととんでもない大きさだ。
正面玄関の前には出迎えの者たちが綺麗に立ち並び、センターには久しぶりに会う次男のレオンが、見事に周囲に馴染んで立っている。
いや、1人だけ正装で、抜きんでた容姿をしているものだから目立っているのだが、なんというか、雰囲気がすでにこの家の者として認められている様子が見て取れる。
「お待ちしておりました」
平素見る事のない息子の屈託のない笑顔に出迎えられ、侯爵も夫人も、兄ですら面を食らう。
「待っていたのは家族の再会か、はたまたこの婚約という機会か?」
フォレスト候は息子の綺麗な銀髪をグシャグシャにする。
夫人が「あなた!」と綺麗にセットされていた髪をおもんばかるが、レオンは気にする様子もない。
「なんだ、お前。骨抜きだな」
ケイレブが弟をからかう。
兄にからかわれるといつもムッとして不機嫌になるレオンだが、今日は違う。
「ふふん。メロメロですよ」
と更なる邪気の無い笑顔が帰って来た。
さて、婚約式に臨む段となる。
煌びやかな部屋に通され、向かい合う位置にいるシルエット一家は、並んで見ると聞きしに勝る美形家族だ。
相変わらずに気高く美しい夫人と、大人びた美貌のアレクサンドライト。
その隣にはまだ二次成長を迎える前の可愛らしい、こちらは初対面の次男。
次男!?
思わず確認してしまうが、衣装は男子のそれだ。まるで少女のように可愛らしい顔に驚いて、フォレスト家の三人は目を合わせる。
沈黙の中、挨拶は目礼だけにして部屋を眺めていると、すぐに扉が開き、今日の主役となるシルエット辺境伯の愛娘、ソフィア・シルエット嬢が、父親にエスコートされて入室する。
婚約式の主役は女性側なのだ。ひと際豪華な、目の覚めるような青いドレス姿に視線が集まる。
ふんわりと編み込まれたプラチナブロンドの髪は美しく煌めき、伏せた長い睫毛の影が頬に落ちている。白磁のような白い肌。ふんわりとした頬と唇。細い肢体。
かっ、可愛い! すっごく可愛いけれど、子供だ!
フォレスト家の初対面の三人は、ソフィアの小ささに予想を裏切られる。シルエット家の令嬢と言うからにはどんな美少女が出て来るかと思っていたが、背が高く大人びた顔立ちのアレクサンドライトに比べると、三つ年下とは思えない程に小さくて華奢な子供だった。
(ちょっと、こんな子供と婚約なんかしちゃっていいの?)
(いや、うん、いや、予想外すぎて何とも言えん)
(ほっそ! ちっこ! レオンの趣味、やばくないですか?)
フォレスト家の面々が無言で身じろぎしながら意志の疎通を図る中、レオンだけは幸せそうな笑顔で目の前の少女にくぎ付けになっている。
挨拶が交わされるが頭に入って来ない。
互いの紹介となり、名を呼ばれ初めて本日の主役であるソフィアが視線を上げ、フォレスト侯爵家の面々を正面に捉えた。
「「「!!!」」」
ソフィアのドレスと同じ明るい青い瞳が露になった瞬間、フォレスト一家は固まった。
凍てつく氷のような、広がる空のような、揺蕩う水のような、とりとめのない青い瞳に魅せられる。
そして溢れ出る神々しいとも思える存在感。見てはいけないという恐れを抱くと同時に、目を逸らせない魅力に捕らわれてしまう。
そして、笑顔。
笑顔と共に広がる幸福感。満足感。達成感。
なんだこれ? 思わずひれ伏してお礼を言いたくなるような衝撃に立ち直れない。
「見すぎ!」
聞きなれたレオンの声に正気を取り戻す。
呆然としたまま紹介を終え、婚約条件の確認に入ったが、異を唱える余裕などなかった。
いや、異などもともとないのだが。
むしろレオンに決めちゃっていいのですか? と聞きたくなったが、終始視線を絡めてにこにこしている当事者二人の幸せそうな様子を見ていると、ただただ触れてはいけないと、刺激してはいけないと、妙な緊迫感を感じるのだった。
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