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1章
28. 夜会ハプニング
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食堂にはいつもの長いテーブルではなく円卓がたくさん並べてあった。
同テーブルの人とお話ししながらご飯を頂ける。
これがカジュアルな形、というやつですか。
一番上座の円卓にはシルエット家とレオン様。
次の左側円卓にはなんと、正装の使用人服を着たセバスチャンやシャロンなど、見慣れた従属たちが6人いる。
彼らがこういった席に出る姿を初めて見た。
右側円卓には、王都から来たメンバーでリーダー格の方々がいると思われる。
他にも6つのテーブルが交差型に並べられていて、両家の使用人たちが楽しそうに歓談している。
私の経験上初めての大人数だ。
でも、手順もマナーも分かっている。大丈夫。粗相はしない。
こんな時のためにわざわざ普段の夕食を夜会形式にしているのだと改めて気付く。
お父様、お母様、レオン様が簡単な挨拶をし、食事が始まります。
円卓での食事は初めてだ。
この場合順番的にレオン様がお隣に来るのですね。
お隣で食事など初めてなので、話が弾んでしまいます。
どうしてもオイルライターのお話になってしまい、でも内緒なので小声で「あれ」とか「それ」とか、指示代名詞ばかりの会話で、なんだか楽しくなっていく。
食事は好評の様子で、あちこちのテーブルから驚きと歓声の声が聞こえます。
揚げ物の進化に私たちもビックリです。
「野菜はそのまま揚げただけ。お肉は衣に包んで揚げると俺的には一番美味しい」
アド兄様が自信満々に説明した。
「美味しい! なんていうのかしら? 油が逃げてなくて・・・」
衣に包まれたお肉を口にしたお母様が表現に困っている。可愛らしいです。
「ジューシー、ですよ。パサパサしていなくて旨味が凝縮されていることを表現します」
私が教えると、
「ジューシーだわ!」
と満面の笑みで褒め直します。
美味しい料理は本当に素敵です。
このホールの皆が笑顔で幸せそう。
「50は失敗したからね」
アド兄様、たった一日で50のアイデアを出して実験なさったのね。
食に対する熱意に感服です。
「この料理は確か・・・フリットと呼ぶのですよ」
私が教えると皆が「フリット!」と新たな料理を頭に叩き込んでいた。
男性陣は優雅に、なのに凄い勢いでお肉を消費している。
既に見慣れた光景だが、これもまた見ていて幸せになる。
「レオン様って、博識ですのにお料理の事はあまり知らないのですね?」
「うん、今まで興味を持ったことがなかったな。おかげでシルエット家に来てから食事への意識がガラッと変わったよ。美味しい食事は何事にも代えがたいね」
幸せそうな笑顔で語ってくれます。
今なら聞いてもいいかしら?
レオン様に聞きたかったことのひとつ。
「まぁ、でしたら好物とかはないのですか?」
聞いちゃった、聞いちゃった!
好きな方の好物は何よりも先に知りたい項目です。
・・・ん? 好きな方・・・?
「好物ねぇ。意識した事なかったな。肉は好きだったけど、この家の肉は格別すぎて今までの肉が好きだったとは言えない気がするよ。あの、胡椒が効いた玉ねぎのタレのステーキ! あれが一番好き」
好き
と幸せそうな笑顔で言われるとドキッとします。
炒めたみじん切りの玉ねぎと調味料を煮込んだ我が家秘伝のタレですね。我が家の男性陣もあれにはメロメロだ。レオン様もがっつり男性舌ですね。
スープはソーセージ入りのコンソメ味、パンは塩みの強いパン、サラダはチーズ入り、お菓子は甘すぎずしっとり系が食べやすい。お茶は絶対ストレート。
私はレオン様の食の傾向を聞き出すことに成功しました。
レオン様の事を知るのは私も幸せになる。
何でしょう、この感情。
ふわふわと地に足が着かない状態でレオン様と、家族と会話を弾ませていると、一通りの食事が終わった。
大人の方は少しお酒が入って、各テーブルの盛り上がりも増している。
デザートを待つ段になると、席を立つ者が出てくる。
先ずは使用人の代表者がシルエット家のテーブルに挨拶に来た。
なるほど、ここで社交が始まるのね。
そして話を進めたい人を目当てに次の場へ移るわけか。
男子はサロン。女子はテラスだ。
私は誰とお話ししようかしら。
みんな大人だし、アド兄様とは男女で離れてしまう。
シャロンがいるからなんとか1人にならずに済むかしら?
「レオン様、ご紹介頂けますか?」
考えに耽っているとお隣のレオン様の元に、王都のフォレスト邸でレオン様付の侍女だと記憶しているアリーという妙齢の女性がやって来た。
「ああ、ソフィア嬢。いいかな?」
私ですか?
レオン様に呼ばれて気付く。
ああ、ご紹介とは私のこと?
「はい」
私は普段の勉強の成果を発揮とばかりに、外向きの笑顔を繕って背筋を立てた。
相手は身分が下なので立ち上がる必要はない。
けれども年上だし、人を見下すような態度は嫌いなので、身体ごと女性の方を向いた。
「彼女は俺が幼いころから世話になってる侍女のアリー」
アリーはメイド特有のカテーシーをした。
さすがは様になってます。
「こちら、ソフィア嬢。シルエット家の末の令嬢で、俺が今一番夢中になってる方だからよろしくね」
とレオン様が私を紹介する。
「まぁ、やっぱり。レオン様のお召し物がいつもと違うのでひょっとしてと思っていたのです。シルエット辺境伯ご令嬢のお召し物もレオン様の髪色に近かったので、これはちゃんとお聞きせねばと、皆で話していたのですよ」
アリーは腑に落ちたとばかりのお顔でとんでもない勘違いをしております!
衣装はたまたまお互いの色に近づいてしまっただけなのに!
「・・・レオン様、ご冗談がお好きですね」
一瞬ばくんと心臓が跳ねたが、悪い冗談に気持ちが沈んで来るのがわかった。
少なからず私はレオン様に好意を抱いているのだ。それはもう、認めよう。
でも、そのお相手に冗談で好意を向けられるのは、少し、いやかなり、嫌な感じだ。
その感情を表に出さないように気を引き締めて、私はにっこりとアリーに笑みを送った。
「ソフィアと呼んでください。レオン様には私の方こそお世話になっております。アリーはいつからレオン様付になったのですか?」
「冗談じゃないよー」
横からレオン様がちゃちゃを入れて来ますが、もう知りません。
あらあら、というお顔のアリーを私は質問攻めにしているうちに、レオン様の発した冗談は忘れて、レオン様の幼いころの話に夢中になったのでした。
同テーブルの人とお話ししながらご飯を頂ける。
これがカジュアルな形、というやつですか。
一番上座の円卓にはシルエット家とレオン様。
次の左側円卓にはなんと、正装の使用人服を着たセバスチャンやシャロンなど、見慣れた従属たちが6人いる。
彼らがこういった席に出る姿を初めて見た。
右側円卓には、王都から来たメンバーでリーダー格の方々がいると思われる。
他にも6つのテーブルが交差型に並べられていて、両家の使用人たちが楽しそうに歓談している。
私の経験上初めての大人数だ。
でも、手順もマナーも分かっている。大丈夫。粗相はしない。
こんな時のためにわざわざ普段の夕食を夜会形式にしているのだと改めて気付く。
お父様、お母様、レオン様が簡単な挨拶をし、食事が始まります。
円卓での食事は初めてだ。
この場合順番的にレオン様がお隣に来るのですね。
お隣で食事など初めてなので、話が弾んでしまいます。
どうしてもオイルライターのお話になってしまい、でも内緒なので小声で「あれ」とか「それ」とか、指示代名詞ばかりの会話で、なんだか楽しくなっていく。
食事は好評の様子で、あちこちのテーブルから驚きと歓声の声が聞こえます。
揚げ物の進化に私たちもビックリです。
「野菜はそのまま揚げただけ。お肉は衣に包んで揚げると俺的には一番美味しい」
アド兄様が自信満々に説明した。
「美味しい! なんていうのかしら? 油が逃げてなくて・・・」
衣に包まれたお肉を口にしたお母様が表現に困っている。可愛らしいです。
「ジューシー、ですよ。パサパサしていなくて旨味が凝縮されていることを表現します」
私が教えると、
「ジューシーだわ!」
と満面の笑みで褒め直します。
美味しい料理は本当に素敵です。
このホールの皆が笑顔で幸せそう。
「50は失敗したからね」
アド兄様、たった一日で50のアイデアを出して実験なさったのね。
食に対する熱意に感服です。
「この料理は確か・・・フリットと呼ぶのですよ」
私が教えると皆が「フリット!」と新たな料理を頭に叩き込んでいた。
男性陣は優雅に、なのに凄い勢いでお肉を消費している。
既に見慣れた光景だが、これもまた見ていて幸せになる。
「レオン様って、博識ですのにお料理の事はあまり知らないのですね?」
「うん、今まで興味を持ったことがなかったな。おかげでシルエット家に来てから食事への意識がガラッと変わったよ。美味しい食事は何事にも代えがたいね」
幸せそうな笑顔で語ってくれます。
今なら聞いてもいいかしら?
レオン様に聞きたかったことのひとつ。
「まぁ、でしたら好物とかはないのですか?」
聞いちゃった、聞いちゃった!
好きな方の好物は何よりも先に知りたい項目です。
・・・ん? 好きな方・・・?
「好物ねぇ。意識した事なかったな。肉は好きだったけど、この家の肉は格別すぎて今までの肉が好きだったとは言えない気がするよ。あの、胡椒が効いた玉ねぎのタレのステーキ! あれが一番好き」
好き
と幸せそうな笑顔で言われるとドキッとします。
炒めたみじん切りの玉ねぎと調味料を煮込んだ我が家秘伝のタレですね。我が家の男性陣もあれにはメロメロだ。レオン様もがっつり男性舌ですね。
スープはソーセージ入りのコンソメ味、パンは塩みの強いパン、サラダはチーズ入り、お菓子は甘すぎずしっとり系が食べやすい。お茶は絶対ストレート。
私はレオン様の食の傾向を聞き出すことに成功しました。
レオン様の事を知るのは私も幸せになる。
何でしょう、この感情。
ふわふわと地に足が着かない状態でレオン様と、家族と会話を弾ませていると、一通りの食事が終わった。
大人の方は少しお酒が入って、各テーブルの盛り上がりも増している。
デザートを待つ段になると、席を立つ者が出てくる。
先ずは使用人の代表者がシルエット家のテーブルに挨拶に来た。
なるほど、ここで社交が始まるのね。
そして話を進めたい人を目当てに次の場へ移るわけか。
男子はサロン。女子はテラスだ。
私は誰とお話ししようかしら。
みんな大人だし、アド兄様とは男女で離れてしまう。
シャロンがいるからなんとか1人にならずに済むかしら?
「レオン様、ご紹介頂けますか?」
考えに耽っているとお隣のレオン様の元に、王都のフォレスト邸でレオン様付の侍女だと記憶しているアリーという妙齢の女性がやって来た。
「ああ、ソフィア嬢。いいかな?」
私ですか?
レオン様に呼ばれて気付く。
ああ、ご紹介とは私のこと?
「はい」
私は普段の勉強の成果を発揮とばかりに、外向きの笑顔を繕って背筋を立てた。
相手は身分が下なので立ち上がる必要はない。
けれども年上だし、人を見下すような態度は嫌いなので、身体ごと女性の方を向いた。
「彼女は俺が幼いころから世話になってる侍女のアリー」
アリーはメイド特有のカテーシーをした。
さすがは様になってます。
「こちら、ソフィア嬢。シルエット家の末の令嬢で、俺が今一番夢中になってる方だからよろしくね」
とレオン様が私を紹介する。
「まぁ、やっぱり。レオン様のお召し物がいつもと違うのでひょっとしてと思っていたのです。シルエット辺境伯ご令嬢のお召し物もレオン様の髪色に近かったので、これはちゃんとお聞きせねばと、皆で話していたのですよ」
アリーは腑に落ちたとばかりのお顔でとんでもない勘違いをしております!
衣装はたまたまお互いの色に近づいてしまっただけなのに!
「・・・レオン様、ご冗談がお好きですね」
一瞬ばくんと心臓が跳ねたが、悪い冗談に気持ちが沈んで来るのがわかった。
少なからず私はレオン様に好意を抱いているのだ。それはもう、認めよう。
でも、そのお相手に冗談で好意を向けられるのは、少し、いやかなり、嫌な感じだ。
その感情を表に出さないように気を引き締めて、私はにっこりとアリーに笑みを送った。
「ソフィアと呼んでください。レオン様には私の方こそお世話になっております。アリーはいつからレオン様付になったのですか?」
「冗談じゃないよー」
横からレオン様がちゃちゃを入れて来ますが、もう知りません。
あらあら、というお顔のアリーを私は質問攻めにしているうちに、レオン様の発した冗談は忘れて、レオン様の幼いころの話に夢中になったのでした。
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