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1章
14. エスコート
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シルエット家の夕食は本格的だ。
お客様を招く晩餐会とほぼ同等のことが執り行われる。
シルエット伯爵家族は貴族としての立ち居振舞いやマナーをここで身体に叩き込む。
使用人たちもこの疑似晩餐会で鍛えられ、『シルエット邸の使用人』というステータスを身に付けていく。
毎日の事なので正装への着替えもお手のものだ。貴族ご令嬢とは思えない早さで準備が終わる。
今日はレオン様を招いた初の夕食なので、シルエット家の色である青いグラデーションドレスを選んだ。所作に合わせて金のラメが光を弾く上品な生地だ。
デザインは子供らしく露出の少ないプリンセスライン。スカートも足首までの短めだ。
髪も子供らしく大きな青いリボンでハーフアップにまとめている。
背中に流れるプラチナブロンドの髪は、なんの魔法かキラキラと輝いているのが侍女たちの手腕だ。
「ソフィア様、お可愛らしいです・・・」
専属侍女のシャロンが、毎度お馴染みのうっとり口調で褒め言葉をくれます。
「シャロンのおかげよ。ありがとう」
私も感謝の言葉を返します。
侍女たちが満足そうに頷き合っています。
彼女たちの技術でいつも私は三割増しなのです。
私はお迎えを待つ間、窓を開けて外を眺めた。
すでに夜の帳が降りている。
邸内は魔道具により明るく保たれているが、遠くに見える街の景色は年々灯火が減っている。
夜、暗いのは当たり前だが悪人は必ずいる。
犯罪抑止のためにも街にある程度の灯りは欲しい。
昼間の、倉庫で見つけたあれ。
薄汚れた木箱はこの自室のサイドテーブルに置かれている。
時間ができたら試したいことがあるのだ。
まだ確証はないが、もしあれが思った通りの物だったら、世の中が変わるかもしれない。
早く試してみたいな。
お迎えはまだかしら?
視線が木箱に吸い寄せられてしまう。
ちょっとだけ試しちゃダメかしら?
そんなことを思っていると前室から人の動く気配が伝わり、お迎えが来たことがわかる。
私は慌てて椅子に腰掛けた。
扉の向こうで侍女たちがざわついている。
いつもはアド兄様ですが、今日はアレク兄様がお迎えに来てくれたのだろう。
アレク兄様は帰郷の度に大人っぽくなって、侍女たちにも人気なのです。
私はシャンとして扉が開くのを待つ。
ノックの音に続いて侍女の声。
「ソフィア様。レオン様が・・・」
ええぇーーー。
語尾を聞く間も無く私はシャロンと目を合わせてびっくりした。
シャロンはブンブン顔を振っているので知らなかった様子です。
扉が開く。
ちょっと、ちょっと待って。
私は早くなった心臓の音を静めるように深呼吸をした。
「お迎えにあがりました。ソフィア嬢」
爽やかなレオン様の声。
きゃー、来たー、ぜんぜん深呼吸が間に合っていません!
開いた扉から颯爽と歩み寄るレオン様。
黒でまとめた服装がスタイルの良さを強調しています。
足長っ!
大股で私の前まで来ると立ち止まり、じっくりと見つめてくる。
するとホワンと優しい笑顔になり、一見冷たくも見える深いシルバーアイがまろみを帯びる。
なんですか!?
その甘さは!?
「今晩は私がエスコートの栄誉を賜りました。全てねじ伏せて来ましたが、凄い倍率でしたよ」
あああ!
自室に家族以外の男性がいるーーー!!
初めての事実に今さら恥ずかしさが込み上げてしまう。
えーと、倍率とは? お父様とお兄様たちのことかな?
情報が処理出来ません!
レオン様はジャケットの金の刺繍をキラキラさせて手を差し出してくれます。
私はその手に右手を載せ椅子から立ち上がります。
えーと、ここで何か言わなきゃならないのです。
家族のお迎えのときはすらすらと出てくる言葉が何故か何も思い浮かびません!
おっきな手、温かい!
「なんとも、夢見るようなお可愛らしさですね、ソフィア嬢」
身長差に覗き込まれるような視線が甘いです!
キラキラの銀髪が揺れてレオン様の輝きを引き立てています。
「お兄様が来ると思っていたので、驚きました。レオン様も素敵です」
反らせない視線を精一杯受け止めて、口から出るのはなんの捻りもない言葉だけです。
「もしかして家族以外のお迎えは初めてですか?」
「はい」
もうこれは不慣れを暴露してしまった方が楽だわ!
私の素直な返事にレオン様は溢れんばかりの笑顔です。
「それは、なんという光栄でしょう」
ニコニコですねレオン様。
逆に私は引かれる手も、少しヒールのある靴も、いつもは気にならないのに慎重になってしまいます。
そんな戸惑いを隠せない未熟な私を見守るように、エスコートはゆったりとしたものでした。
ありがたい。
緊張で転げてしまいそうです!
カーブした階段を下りホールへ。
階下では両親とお兄様2人が待ち構えていた。
我が家族、恐ろしくお美しいです。
完璧な笑顔のお母様。相対して張り付けたような笑顔のお父様。アレク兄様はエスコート役を奪われたのが腹立たしいのか渋い顔。アド兄様はそんなアレク兄様を呆れたお顔で眺め、私には「今日も素敵だよ」といつものように言ってくれます。
あれ?
私もそちら側のはずですが。
でも、お客様の華を添える立場としてはこのままエスコートされていてよいのかな?
少し悩んでいると腕が前へ押し出されクルリと家族の元に送り込まれた。
なんとも滑らかにシルエット家の末席に加わることが出来ました。
レオン様、スマートです。
「この度のお招き感謝いたします。我が人生の中で二度とない僥倖となりますでしょう」
私たちと対面に立つレオン様は臆することなく謝辞を述べた。
辺境伯家族5人におひとりで対応するという素晴らしい胆力にお父様も脱帽気味です。
謝辞、賛辞の応酬を終えて、朝昼とは別の広い食堂へ向かう。
長テーブルに置かれたキャンドルスタンドもフラワーアレンジも豪華で優美だ。
そこでの食事は何時もより華やかで美味しかった。
レオン様も仕切りに賛辞を送ってくれます。
我が家の食事って、他とはそんなに違うのかな?
レオン様だって普段から美味しい物を召し上がっているお立場のはずなのに、とても気に入ってくれた様子です。
そして、大人男性陣、やはり物凄い食欲です。
ペロリとお皿を平らげていきます。
肉が次々追加されます。
お隣のアド兄様と呆れてしまいました。
食事が終わると、また朝とは別の広いサロンへ移動した。
夜のキャンドルが映える内装の豪華さだ。
本来はここからが社交の本番となるのだか、今日のお客様はレオン様おひとりだ。
一つのローテーブルを皆で囲んで雰囲気は和み、食後の休憩となった。
「王都邸から連絡がきたよ。バザーの準備に15人確保した。ブレスに来たことが無い者も多いから、希望者が殺到したようだよ」
アレク兄様が報告をくれる。
「ありがとうございます。お父様、お兄様。
王都邸で働く方々ですから、また違ったセンスを見せてくれそうですね」
私は単純に喜んだ。
だが、お父様は何やら渋い顔をしています。
何でしょう?
「こちらも約束通り15人、確保しましたよ。明日にもこちらへ向かって出発するでしょう」
レオン様も晴れ晴れと報告をくれます。
「まぁ・・・。ご助力ありがとうございます」
私は戸惑いつつお礼を述べた。
我が家の企画に他家のお力をお借りしていいのでしょうか?
私がお父様を窺がうと、そのハンサムなお顔は更に渋くなっています。
やっぱり駄目よね。
せっかくのレオン様の申し入れですが、どうしましょうかしら。
「いいんだよ、ソフィア。フォレスト家にもそれなりのメリットがあるからこその申し入れだ。ありがたく手を借りよう」
眉間の皺はそのままですが、お父様の許可が下りました。
政治的取引でもあったのでしょうか。
それならばお父様がシルエット家のためになさることです。私が口出すことは出来ません。
「では、ありがたくお力をお借りしますわ」
私が改めてレオン様に礼を述べると、レオン様は相変わらずの笑顔です。
お兄様たちのため息が聞こえました。
全く、何でしょうか。
教えて頂けないのならば知りません!
お客様を招く晩餐会とほぼ同等のことが執り行われる。
シルエット伯爵家族は貴族としての立ち居振舞いやマナーをここで身体に叩き込む。
使用人たちもこの疑似晩餐会で鍛えられ、『シルエット邸の使用人』というステータスを身に付けていく。
毎日の事なので正装への着替えもお手のものだ。貴族ご令嬢とは思えない早さで準備が終わる。
今日はレオン様を招いた初の夕食なので、シルエット家の色である青いグラデーションドレスを選んだ。所作に合わせて金のラメが光を弾く上品な生地だ。
デザインは子供らしく露出の少ないプリンセスライン。スカートも足首までの短めだ。
髪も子供らしく大きな青いリボンでハーフアップにまとめている。
背中に流れるプラチナブロンドの髪は、なんの魔法かキラキラと輝いているのが侍女たちの手腕だ。
「ソフィア様、お可愛らしいです・・・」
専属侍女のシャロンが、毎度お馴染みのうっとり口調で褒め言葉をくれます。
「シャロンのおかげよ。ありがとう」
私も感謝の言葉を返します。
侍女たちが満足そうに頷き合っています。
彼女たちの技術でいつも私は三割増しなのです。
私はお迎えを待つ間、窓を開けて外を眺めた。
すでに夜の帳が降りている。
邸内は魔道具により明るく保たれているが、遠くに見える街の景色は年々灯火が減っている。
夜、暗いのは当たり前だが悪人は必ずいる。
犯罪抑止のためにも街にある程度の灯りは欲しい。
昼間の、倉庫で見つけたあれ。
薄汚れた木箱はこの自室のサイドテーブルに置かれている。
時間ができたら試したいことがあるのだ。
まだ確証はないが、もしあれが思った通りの物だったら、世の中が変わるかもしれない。
早く試してみたいな。
お迎えはまだかしら?
視線が木箱に吸い寄せられてしまう。
ちょっとだけ試しちゃダメかしら?
そんなことを思っていると前室から人の動く気配が伝わり、お迎えが来たことがわかる。
私は慌てて椅子に腰掛けた。
扉の向こうで侍女たちがざわついている。
いつもはアド兄様ですが、今日はアレク兄様がお迎えに来てくれたのだろう。
アレク兄様は帰郷の度に大人っぽくなって、侍女たちにも人気なのです。
私はシャンとして扉が開くのを待つ。
ノックの音に続いて侍女の声。
「ソフィア様。レオン様が・・・」
ええぇーーー。
語尾を聞く間も無く私はシャロンと目を合わせてびっくりした。
シャロンはブンブン顔を振っているので知らなかった様子です。
扉が開く。
ちょっと、ちょっと待って。
私は早くなった心臓の音を静めるように深呼吸をした。
「お迎えにあがりました。ソフィア嬢」
爽やかなレオン様の声。
きゃー、来たー、ぜんぜん深呼吸が間に合っていません!
開いた扉から颯爽と歩み寄るレオン様。
黒でまとめた服装がスタイルの良さを強調しています。
足長っ!
大股で私の前まで来ると立ち止まり、じっくりと見つめてくる。
するとホワンと優しい笑顔になり、一見冷たくも見える深いシルバーアイがまろみを帯びる。
なんですか!?
その甘さは!?
「今晩は私がエスコートの栄誉を賜りました。全てねじ伏せて来ましたが、凄い倍率でしたよ」
あああ!
自室に家族以外の男性がいるーーー!!
初めての事実に今さら恥ずかしさが込み上げてしまう。
えーと、倍率とは? お父様とお兄様たちのことかな?
情報が処理出来ません!
レオン様はジャケットの金の刺繍をキラキラさせて手を差し出してくれます。
私はその手に右手を載せ椅子から立ち上がります。
えーと、ここで何か言わなきゃならないのです。
家族のお迎えのときはすらすらと出てくる言葉が何故か何も思い浮かびません!
おっきな手、温かい!
「なんとも、夢見るようなお可愛らしさですね、ソフィア嬢」
身長差に覗き込まれるような視線が甘いです!
キラキラの銀髪が揺れてレオン様の輝きを引き立てています。
「お兄様が来ると思っていたので、驚きました。レオン様も素敵です」
反らせない視線を精一杯受け止めて、口から出るのはなんの捻りもない言葉だけです。
「もしかして家族以外のお迎えは初めてですか?」
「はい」
もうこれは不慣れを暴露してしまった方が楽だわ!
私の素直な返事にレオン様は溢れんばかりの笑顔です。
「それは、なんという光栄でしょう」
ニコニコですねレオン様。
逆に私は引かれる手も、少しヒールのある靴も、いつもは気にならないのに慎重になってしまいます。
そんな戸惑いを隠せない未熟な私を見守るように、エスコートはゆったりとしたものでした。
ありがたい。
緊張で転げてしまいそうです!
カーブした階段を下りホールへ。
階下では両親とお兄様2人が待ち構えていた。
我が家族、恐ろしくお美しいです。
完璧な笑顔のお母様。相対して張り付けたような笑顔のお父様。アレク兄様はエスコート役を奪われたのが腹立たしいのか渋い顔。アド兄様はそんなアレク兄様を呆れたお顔で眺め、私には「今日も素敵だよ」といつものように言ってくれます。
あれ?
私もそちら側のはずですが。
でも、お客様の華を添える立場としてはこのままエスコートされていてよいのかな?
少し悩んでいると腕が前へ押し出されクルリと家族の元に送り込まれた。
なんとも滑らかにシルエット家の末席に加わることが出来ました。
レオン様、スマートです。
「この度のお招き感謝いたします。我が人生の中で二度とない僥倖となりますでしょう」
私たちと対面に立つレオン様は臆することなく謝辞を述べた。
辺境伯家族5人におひとりで対応するという素晴らしい胆力にお父様も脱帽気味です。
謝辞、賛辞の応酬を終えて、朝昼とは別の広い食堂へ向かう。
長テーブルに置かれたキャンドルスタンドもフラワーアレンジも豪華で優美だ。
そこでの食事は何時もより華やかで美味しかった。
レオン様も仕切りに賛辞を送ってくれます。
我が家の食事って、他とはそんなに違うのかな?
レオン様だって普段から美味しい物を召し上がっているお立場のはずなのに、とても気に入ってくれた様子です。
そして、大人男性陣、やはり物凄い食欲です。
ペロリとお皿を平らげていきます。
肉が次々追加されます。
お隣のアド兄様と呆れてしまいました。
食事が終わると、また朝とは別の広いサロンへ移動した。
夜のキャンドルが映える内装の豪華さだ。
本来はここからが社交の本番となるのだか、今日のお客様はレオン様おひとりだ。
一つのローテーブルを皆で囲んで雰囲気は和み、食後の休憩となった。
「王都邸から連絡がきたよ。バザーの準備に15人確保した。ブレスに来たことが無い者も多いから、希望者が殺到したようだよ」
アレク兄様が報告をくれる。
「ありがとうございます。お父様、お兄様。
王都邸で働く方々ですから、また違ったセンスを見せてくれそうですね」
私は単純に喜んだ。
だが、お父様は何やら渋い顔をしています。
何でしょう?
「こちらも約束通り15人、確保しましたよ。明日にもこちらへ向かって出発するでしょう」
レオン様も晴れ晴れと報告をくれます。
「まぁ・・・。ご助力ありがとうございます」
私は戸惑いつつお礼を述べた。
我が家の企画に他家のお力をお借りしていいのでしょうか?
私がお父様を窺がうと、そのハンサムなお顔は更に渋くなっています。
やっぱり駄目よね。
せっかくのレオン様の申し入れですが、どうしましょうかしら。
「いいんだよ、ソフィア。フォレスト家にもそれなりのメリットがあるからこその申し入れだ。ありがたく手を借りよう」
眉間の皺はそのままですが、お父様の許可が下りました。
政治的取引でもあったのでしょうか。
それならばお父様がシルエット家のためになさることです。私が口出すことは出来ません。
「では、ありがたくお力をお借りしますわ」
私が改めてレオン様に礼を述べると、レオン様は相変わらずの笑顔です。
お兄様たちのため息が聞こえました。
全く、何でしょうか。
教えて頂けないのならば知りません!
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