17 / 57
1章
11. お宝倉庫
しおりを挟む
セバスチャンの話を聞いて、記憶がみるみる蘇る。
ああ、やったわ、私。
料理長相手に味見の重要性と、分量の正確性を叩き込み、他にも熱量、時間、もちろん素材の切り方から下ごしらえまで、ノウハウを作ってスパルタに覚えさせた。
調理器具も倉庫の管理人やら邸内の修復師をかき集め、実験させ、再現させ、昼夜を惜しんで計量スプーン、計量カップ、計量ボウル、温度計、正確な砂時計など、邸内のすべての料理人分作らせた。
5歳の私、恐ろしい。
よく嫌われなかったものだ。
悔い改めねば!
ああ、でも確か、火力の部分で妥協したのよね。
火をおこし火力を調整することだけは簡単に出来なかった。だから今でもコンロは魔道具を使っている。
5年前の自分に辟易しているうちに5棟の館の真ん中の倉庫に案内される。
「まずはこちらから」
セバスチャンの手で大きな扉が開き、くすんだ古い香りが漂ってきた。
入り口から縦に奥まで続く棚がずらりと並んでいる。
「ここには約400年から300年前の品々が保管されています。棚毎に分別されていて、それぞれ奥が古く手前が新しいものです。棚の奥のスペースには家具などの大型の物が置かれています」
セバスチャンの説明を受けながら棚の間を進んでいく。
丁寧に物が陳列されて埃をかぶっていない。よく管理されているようだ。
「そしてこちらが、5年前にみつけた掘り出し物です」
セバスチャンが指さす棚には小さな木箱がたくさん置いてあり、その一つ一つに料理器具が分別して置いてあった。
今使っている調理器具の原型となった物たちだ。
よく見ると黒く汚れた少し大きめの箱を発見。これは何だっけ?
覗いてみる。
「!!!」
驚いて箱を閉じた。
深呼吸する。
5年前、私はこれに気付かなかったのかな?
もしくは幼かったから扱いあぐねたのかもしれない。
私は周りを見渡した。棚には用途の知れない古い機具がたくさんある。
急ぎ足で奥へ行き、大物たちを調べる。
家具はさておき、農機具。織機。製材機。
ーーーそうか。
「ねぇ、セバスチャン。魔道具が生まれたのは約300年前よね」
振り返って聞くと、皆さん私について来ていたようです。
ちょっと我を忘れていました。
恥ずかしい。
「7代前のアイル・シルエット伯の功績で、290年前に少ない魔力を増幅させる装置と魔力を貯める魔石を開発しました。それきっかけに、その仕掛けを使った魔道具が各国で作られ急速に普及したのが280年前となります」
「では古い魔道具はここには無いのかしら?」
「そうですね。魔道具が出来る前の物ばかりですね。次の倉庫にはたくさんありますが」
「なるほど」
つまり、ここにあるものは魔力を必要としない道具だ。
なんで放っておかれているの!?
「ねえ、皆さま。これらは何だかわかりますか?」
私は近くにあった耕うん機を指差し聞いてみる。
兄も従者たちも、そしてセバスチャンも首を振る。
なるほどね!
使い方がわからないのね!
何に使うかもわからないのよね!
魔道具の普及でこの農機具も使わなくなったのでしょうね!
なるほどね!
私は秘かに鼻息が荒くなってしまいます。
そんな中レオン様が近づいてきた。
「なんか、どっかで見たことある。なんだっけ? 農作業で使うやつだっけ?」
「そうなのか?」
アレク兄様が聞いてくるので頷きます。
ピンポーン。
そうなのです。
今は土魔法の魔道具でばーっと畑を耕していますがね、昔はきっとこの鍬が連なった機械を使って少しずつ地道に土を掘り返していたのですよ。
「なに? これがお宝?」
レオン様が小さな私を覗き込むように聞いてきます。
「これだけじゃなく、お宝だらけです・・・」
私は小さな声で言った。
「へえ・・・」
私はレオン様の低い声にそのお顔を見た。
想像したにこにこ顔はしていなかった。どちらかといえば、真剣な表情だ。
レオン様もこの価値に気付いてらっしゃる?
「何か目ぼしいものはありますか?」
思考を遮るようにセバスチャンが聞いてくる。
「そうね、あるわ。けどバザーには使えないかも。先程の黒く汚れた木箱だけ持ち出してもいいかしら?」
私の言葉に従者たちが木箱を取りに戻ってくれた。
倉庫を出ると、外の空気を思いきり吸い込む。
「お兄様、歴史に価値を感じます?」
森から流れ来る青い風を受けながら、アレク兄様とアド兄様に聞いてみる。
「まあ、歴史は尊いものだよね」
「価値か。どうやって価値に置き換えるの? 歴史家にとっては価値あるものかも知れないけどね」
とイマイチな反応が帰って来ました。
うーん。
過去の物に触れてみて、過去の本の記述を思い出してそこに価値を感じるのは、私がただ単に本が好きだからなのかしら?
「ねえ、レオン様。王都には、王宮には、このような倉庫はあるのかしら?」
聞くとレオン様は首を振った。
「ない」
なんですと!?
「え、本当にないのですか?」
「ないよ」
レオン様は断言する。
「王宮の歴史はドロドロだからね。覇権を平和的に移行した時はともかく、奪ったり奪われたりしたときは前の時代のものなんかゴミ同様の扱いだ。破棄してしまう。それは豪快に建物ごと壊して作り変える勢いだ」
「ほ、本は!? 書物は!?」
「理性的な王なら残すだろうけど、過去に何度か書物も図書館ごと燃やされているな。燃えやすいから攻撃の対象にもなりやすいし、火事も多い」
「~~~~~!!!!!」
私は驚愕に叫びたくなったが声も出ない。
「・・・そうなのか?」
とアレク兄様。
「野蛮」
とアド兄様。
「そう。このグラスロット王国にシルエット家ほど長く続いている名家は無いよね。
シルエット家500年の歴史、それが詰まったこの倉庫はそのものに歴史的価値があるのかもしれないよ。」
春風に吹かれてレオン様は爽やかに言う。
「ソフィア嬢は良くお分かりだ。この価値を」
柔らかい笑顔で私を見つめるレオン様。
「この価値をあなたがどう使うのか、これからが楽しみですよ」
あ、丸投げされました。
この価値を生かすも殺すも私次第ということですか?
本当はレオン様も今見た倉庫の中身に気付いているんですよね?
いい性格しています、レオン様。
お顔はこんなにお美しいのに。
少しは協力とか、お手伝いとか、せっかくお知り合いになれたのに申し出てはくれないのかしら?
「その話はまた今度にしましょう。今はバザーです!」
私は胸に生まれたチクリとする棘を隠すように気持ちを切り替えるしかなかった。
ああ、やったわ、私。
料理長相手に味見の重要性と、分量の正確性を叩き込み、他にも熱量、時間、もちろん素材の切り方から下ごしらえまで、ノウハウを作ってスパルタに覚えさせた。
調理器具も倉庫の管理人やら邸内の修復師をかき集め、実験させ、再現させ、昼夜を惜しんで計量スプーン、計量カップ、計量ボウル、温度計、正確な砂時計など、邸内のすべての料理人分作らせた。
5歳の私、恐ろしい。
よく嫌われなかったものだ。
悔い改めねば!
ああ、でも確か、火力の部分で妥協したのよね。
火をおこし火力を調整することだけは簡単に出来なかった。だから今でもコンロは魔道具を使っている。
5年前の自分に辟易しているうちに5棟の館の真ん中の倉庫に案内される。
「まずはこちらから」
セバスチャンの手で大きな扉が開き、くすんだ古い香りが漂ってきた。
入り口から縦に奥まで続く棚がずらりと並んでいる。
「ここには約400年から300年前の品々が保管されています。棚毎に分別されていて、それぞれ奥が古く手前が新しいものです。棚の奥のスペースには家具などの大型の物が置かれています」
セバスチャンの説明を受けながら棚の間を進んでいく。
丁寧に物が陳列されて埃をかぶっていない。よく管理されているようだ。
「そしてこちらが、5年前にみつけた掘り出し物です」
セバスチャンが指さす棚には小さな木箱がたくさん置いてあり、その一つ一つに料理器具が分別して置いてあった。
今使っている調理器具の原型となった物たちだ。
よく見ると黒く汚れた少し大きめの箱を発見。これは何だっけ?
覗いてみる。
「!!!」
驚いて箱を閉じた。
深呼吸する。
5年前、私はこれに気付かなかったのかな?
もしくは幼かったから扱いあぐねたのかもしれない。
私は周りを見渡した。棚には用途の知れない古い機具がたくさんある。
急ぎ足で奥へ行き、大物たちを調べる。
家具はさておき、農機具。織機。製材機。
ーーーそうか。
「ねぇ、セバスチャン。魔道具が生まれたのは約300年前よね」
振り返って聞くと、皆さん私について来ていたようです。
ちょっと我を忘れていました。
恥ずかしい。
「7代前のアイル・シルエット伯の功績で、290年前に少ない魔力を増幅させる装置と魔力を貯める魔石を開発しました。それきっかけに、その仕掛けを使った魔道具が各国で作られ急速に普及したのが280年前となります」
「では古い魔道具はここには無いのかしら?」
「そうですね。魔道具が出来る前の物ばかりですね。次の倉庫にはたくさんありますが」
「なるほど」
つまり、ここにあるものは魔力を必要としない道具だ。
なんで放っておかれているの!?
「ねえ、皆さま。これらは何だかわかりますか?」
私は近くにあった耕うん機を指差し聞いてみる。
兄も従者たちも、そしてセバスチャンも首を振る。
なるほどね!
使い方がわからないのね!
何に使うかもわからないのよね!
魔道具の普及でこの農機具も使わなくなったのでしょうね!
なるほどね!
私は秘かに鼻息が荒くなってしまいます。
そんな中レオン様が近づいてきた。
「なんか、どっかで見たことある。なんだっけ? 農作業で使うやつだっけ?」
「そうなのか?」
アレク兄様が聞いてくるので頷きます。
ピンポーン。
そうなのです。
今は土魔法の魔道具でばーっと畑を耕していますがね、昔はきっとこの鍬が連なった機械を使って少しずつ地道に土を掘り返していたのですよ。
「なに? これがお宝?」
レオン様が小さな私を覗き込むように聞いてきます。
「これだけじゃなく、お宝だらけです・・・」
私は小さな声で言った。
「へえ・・・」
私はレオン様の低い声にそのお顔を見た。
想像したにこにこ顔はしていなかった。どちらかといえば、真剣な表情だ。
レオン様もこの価値に気付いてらっしゃる?
「何か目ぼしいものはありますか?」
思考を遮るようにセバスチャンが聞いてくる。
「そうね、あるわ。けどバザーには使えないかも。先程の黒く汚れた木箱だけ持ち出してもいいかしら?」
私の言葉に従者たちが木箱を取りに戻ってくれた。
倉庫を出ると、外の空気を思いきり吸い込む。
「お兄様、歴史に価値を感じます?」
森から流れ来る青い風を受けながら、アレク兄様とアド兄様に聞いてみる。
「まあ、歴史は尊いものだよね」
「価値か。どうやって価値に置き換えるの? 歴史家にとっては価値あるものかも知れないけどね」
とイマイチな反応が帰って来ました。
うーん。
過去の物に触れてみて、過去の本の記述を思い出してそこに価値を感じるのは、私がただ単に本が好きだからなのかしら?
「ねえ、レオン様。王都には、王宮には、このような倉庫はあるのかしら?」
聞くとレオン様は首を振った。
「ない」
なんですと!?
「え、本当にないのですか?」
「ないよ」
レオン様は断言する。
「王宮の歴史はドロドロだからね。覇権を平和的に移行した時はともかく、奪ったり奪われたりしたときは前の時代のものなんかゴミ同様の扱いだ。破棄してしまう。それは豪快に建物ごと壊して作り変える勢いだ」
「ほ、本は!? 書物は!?」
「理性的な王なら残すだろうけど、過去に何度か書物も図書館ごと燃やされているな。燃えやすいから攻撃の対象にもなりやすいし、火事も多い」
「~~~~~!!!!!」
私は驚愕に叫びたくなったが声も出ない。
「・・・そうなのか?」
とアレク兄様。
「野蛮」
とアド兄様。
「そう。このグラスロット王国にシルエット家ほど長く続いている名家は無いよね。
シルエット家500年の歴史、それが詰まったこの倉庫はそのものに歴史的価値があるのかもしれないよ。」
春風に吹かれてレオン様は爽やかに言う。
「ソフィア嬢は良くお分かりだ。この価値を」
柔らかい笑顔で私を見つめるレオン様。
「この価値をあなたがどう使うのか、これからが楽しみですよ」
あ、丸投げされました。
この価値を生かすも殺すも私次第ということですか?
本当はレオン様も今見た倉庫の中身に気付いているんですよね?
いい性格しています、レオン様。
お顔はこんなにお美しいのに。
少しは協力とか、お手伝いとか、せっかくお知り合いになれたのに申し出てはくれないのかしら?
「その話はまた今度にしましょう。今はバザーです!」
私は胸に生まれたチクリとする棘を隠すように気持ちを切り替えるしかなかった。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

初めから離婚ありきの結婚ですよ
ひとみん
恋愛
シュルファ国の王女でもあった、私ベアトリス・シュルファが、ほぼ脅迫同然でアルンゼン国王に嫁いできたのが、半年前。
嫁いできたは良いが、宰相を筆頭に嫌がらせされるものの、やられっぱなしではないのが、私。
ようやく入手した離縁届を手に、反撃を開始するわよ!
ご都合主義のザル設定ですが、どうぞ寛大なお心でお読み下さいマセ。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
君は僕の番じゃないから
椎名さえら
恋愛
男女に番がいる、番同士は否応なしに惹かれ合う世界。
「君は僕の番じゃないから」
エリーゼは隣人のアーヴィンが子供の頃から好きだったが
エリーゼは彼の番ではなかったため、フラれてしまった。
すると
「君こそ俺の番だ!」と突然接近してくる
イケメンが登場してーーー!?
___________________________
動機。
暗い話を書くと反動で明るい話が書きたくなります
なので明るい話になります←
深く考えて読む話ではありません
※マーク編:3話+エピローグ
※超絶短編です
※さくっと読めるはず
※番の設定はゆるゆるです
※世界観としては割と近代チック
※ルーカス編思ったより明るくなかったごめんなさい
※マーク編は明るいです

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

ヤンデレお兄様から、逃げられません!
夕立悠理
恋愛
──あなたも、私を愛していなかったくせに。
エルシーは、10歳のとき、木から落ちて前世の記憶を思い出した。どうやら、今世のエルシーは家族に全く愛されていないらしい。
それならそれで、魔法も剣もあるのだし、好きに生きよう。それなのに、エルシーが記憶を取り戻してから、義兄のクロードの様子がおかしい……?
ヤンデレな兄×少しだけ活発な妹
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる