5 / 82
婚姻の儀式
しおりを挟む
け、結婚って一体どういうこと?まさか私とランス様が、結婚……するわけじゃないよね???
「あぁ、すまない。その話もちゃんとすべきだな。いつも説明していることだからつい端折ってしまう。すまんすまん」
騎士団長が苦笑しながら謝る姿をランス様はやれやれという顔で眺めている。まさか、ランス様は結婚するってことをわかっているの?
「白龍使いの騎士と選ばれた聖女は婚姻の契約を結ばなければいけない。契約することによってその力を自由に分けることができるんだ」
つまり、婚姻の契約をしなければ私の聖女の力はミゼル様にもランス様にも分け与えることができないっていうことなのか……。
「……も、もし、もしもの話ですが、その契約をお断りした場合は?」
「断ることはできる。できるが、白龍に選ばれた聖女が契約を断れば聖女の力は失われ、そのまま命を落とすことになる、らしい。実際見たことはないし、歴史書に書いてあるだけだからな。過去に騎士が気に食わないから交換しろと騒いだ聖女達はそのまま力を失って亡くなったらしい」
わかんないことが一番怖いことなんですけど……。でも、断ったら死ぬ確率の方が高いってことだ。はぁ~、思わずため息が出ちゃう。
「俺なんかと結婚するのは嫌だよね。なんだかごめん」
私のため息を聞いてランス様が申し訳なさそうに謝ってくる。わぁ、美しい顔立ちの方が申し訳なさそうな顔になるのもそれはそれでやっぱり美しいんだわ……じゃ、な・く・て!
「いえいえいえいえいえ、そんなことないです!むしろ、私なんかとランス様のような素敵な男性が結婚しなきゃいけないなんて申し訳ないです!私みたいな者にランス様は勿体無いですから!」
思わず大声で言ってしまい、目の前のお二人の驚く顔に気づいて恥ずかしくなってしまう。何を私は勢い余ってこんなこと言ってしまったんだろう、めちゃめちゃ恥ずかしい!
顔、赤くなってないかな。チラッとランス様を見ると、なんだかちょっと嬉しそうに微笑んでるし、騎士団長はなぜかニヤニヤしてる。とりあえず失礼なことは言ってないみたい。
「君はじゅうぶん魅力的な女性だよ。そんなに否定しなくても大丈夫」
ふふっと微笑みながらそんなこと言われたら、世の女性はみんな落ちてしまいますよランス様!さらに自分の顔が赤くなっていくのがわかる。どうしよう!
「この様子だと結婚については双方問題なさそうだが、いいか?」
騎士団長に最終確認を取られてしまう。ここで決断しなければいけないんだろうけれど、いいのかな。
両手を見つめて考える。ずっとずっとこんな力のせいで生贄になって食べられてしまうのだと嘆いていたけれど食べられるわけではなかったし、この力を白龍様や騎士様に分け与えるという役目はとてつもなく重大なことだと思う。この力が、実際にこの国のためになるんだ。
ふうっ。緊張した時も、大きな決断をする時も、とにかく大きく深呼吸。
「わかりました。ここに来るまでずっと生贄で食べられるのだと思っていたんですから、むしろ生きて白龍様や騎士様、この国に貢献できるのであればとても誇らしいことだと思います。だから、婚姻の契約を結びます」
私の決意を聞いてランス様と騎士団長は目を合わせて喜んでいる。
よかった、んだよね。これで、きっとよかったんだ。
「よし、それじゃ早速だが契約の儀式をする。俺が立会人だ。場所を変えるからランスと聖女様は一緒に来てくれ」
騎士団長は鍵のかかった机の引き出しを開けて何かを取り出すと、部屋を出るよう促した。
騎士団長に連れられてきた場所は、騎士団本部の中の一角にある、大聖堂のような場所だった。奥には大きな龍の白い銅像が建っている。
ステンドグラスが夕日に照らされてとても綺麗。私がいた教会より少しこじんまりしているけれど、それでも神聖さを感じる素敵な場所だ。
「ランスと聖女様はここに横並びで立ってくれ」
騎士団長に指示された足元には、うっすらと魔法陣が描かれている。
「よし、それじゃ始めるぞ」
騎士団長が手に持っていた小さな箱を掲げると、その小箱は突然光って中に浮いた。
「新しき白龍使いの騎士ランスとその聖女セシルの婚姻の儀を行う。聖女はいかなる時もその力を白龍と騎士に捧げ、騎士は聖女を全ての災いから守る。最期のその時まで愛を持ってお互いを支え合うことが契約の条件となる」
騎士団長が言い始めると、魔法陣が青白く光だして光が私とランス様を包み込む。小箱がランス様の目の前に来ると、ランス様はその小箱を開けた。そこには、青く輝く小さな石が嵌め込まれた指輪が2つ入っている。
ランス様はその指輪を1つ取り出して、私の左手薬指にゆっくりとはめた。魔法で調整されるのだろうか、驚くことに大きく見えた指輪はピッタリと私の指にはまった。
もしかして残りの1つも同じように私がランス様に指輪をはめるのだろうか。ランス様を見ると、そうだよと言う顔で頷いてくる。指輪を取ってランス様の左手薬指にゆっくりはめると、やはりその指輪はピッタリとランス様の指にはまった。
「白龍使いの騎士ランス、生涯をかけて聖女を愛し守り抜くことを誓うか」
「誓います」
騎士団長がランス様に問うと、ランス様がしっかりとした声で宣誓した。なるほど、これも儀式の一つなのね。
「聖女セシル。生涯をかけてその力を白龍と騎士へ捧げ、騎士を愛し抜くことを誓うか」
「誓います」
ランス様と同じように宣誓すると、ランス様は嬉しそうに微笑んでくれている。よかった、嫌がられてはいないみたい。
二人の宣誓が終わった瞬間に指輪のキラキラした青い石が大きく光った。
「よし、儀式は無事に終了だ」
騎士団長の声と共に、指輪の光も魔法陣の光も小さくなって消えていった。
「さて、一般的な結婚式だと誓いのキスをするんだろうが、するか?まだ会って間もない二人だから強制はしないが」
騎士団長がニヤリとしながら言う。えっ、誓いのキス?するの?ランス様の方を見るとランス様もなぜか少し顔が赤い。
「え、いや、俺はいいけど、セシルが困るだろうからやめておきます」
俺はいいって、ランス様は私とキスしても構わないってこと?えっ、何それどういうこと??と、とにかく顔が熱くなってきちゃった……!
ランス様の返事を聞いて騎士団長はずっとニヤニヤしてるし、絶対に揶揄からかってると思う。あぁ、やっぱり逃げ出したい!
「あぁ、すまない。その話もちゃんとすべきだな。いつも説明していることだからつい端折ってしまう。すまんすまん」
騎士団長が苦笑しながら謝る姿をランス様はやれやれという顔で眺めている。まさか、ランス様は結婚するってことをわかっているの?
「白龍使いの騎士と選ばれた聖女は婚姻の契約を結ばなければいけない。契約することによってその力を自由に分けることができるんだ」
つまり、婚姻の契約をしなければ私の聖女の力はミゼル様にもランス様にも分け与えることができないっていうことなのか……。
「……も、もし、もしもの話ですが、その契約をお断りした場合は?」
「断ることはできる。できるが、白龍に選ばれた聖女が契約を断れば聖女の力は失われ、そのまま命を落とすことになる、らしい。実際見たことはないし、歴史書に書いてあるだけだからな。過去に騎士が気に食わないから交換しろと騒いだ聖女達はそのまま力を失って亡くなったらしい」
わかんないことが一番怖いことなんですけど……。でも、断ったら死ぬ確率の方が高いってことだ。はぁ~、思わずため息が出ちゃう。
「俺なんかと結婚するのは嫌だよね。なんだかごめん」
私のため息を聞いてランス様が申し訳なさそうに謝ってくる。わぁ、美しい顔立ちの方が申し訳なさそうな顔になるのもそれはそれでやっぱり美しいんだわ……じゃ、な・く・て!
「いえいえいえいえいえ、そんなことないです!むしろ、私なんかとランス様のような素敵な男性が結婚しなきゃいけないなんて申し訳ないです!私みたいな者にランス様は勿体無いですから!」
思わず大声で言ってしまい、目の前のお二人の驚く顔に気づいて恥ずかしくなってしまう。何を私は勢い余ってこんなこと言ってしまったんだろう、めちゃめちゃ恥ずかしい!
顔、赤くなってないかな。チラッとランス様を見ると、なんだかちょっと嬉しそうに微笑んでるし、騎士団長はなぜかニヤニヤしてる。とりあえず失礼なことは言ってないみたい。
「君はじゅうぶん魅力的な女性だよ。そんなに否定しなくても大丈夫」
ふふっと微笑みながらそんなこと言われたら、世の女性はみんな落ちてしまいますよランス様!さらに自分の顔が赤くなっていくのがわかる。どうしよう!
「この様子だと結婚については双方問題なさそうだが、いいか?」
騎士団長に最終確認を取られてしまう。ここで決断しなければいけないんだろうけれど、いいのかな。
両手を見つめて考える。ずっとずっとこんな力のせいで生贄になって食べられてしまうのだと嘆いていたけれど食べられるわけではなかったし、この力を白龍様や騎士様に分け与えるという役目はとてつもなく重大なことだと思う。この力が、実際にこの国のためになるんだ。
ふうっ。緊張した時も、大きな決断をする時も、とにかく大きく深呼吸。
「わかりました。ここに来るまでずっと生贄で食べられるのだと思っていたんですから、むしろ生きて白龍様や騎士様、この国に貢献できるのであればとても誇らしいことだと思います。だから、婚姻の契約を結びます」
私の決意を聞いてランス様と騎士団長は目を合わせて喜んでいる。
よかった、んだよね。これで、きっとよかったんだ。
「よし、それじゃ早速だが契約の儀式をする。俺が立会人だ。場所を変えるからランスと聖女様は一緒に来てくれ」
騎士団長は鍵のかかった机の引き出しを開けて何かを取り出すと、部屋を出るよう促した。
騎士団長に連れられてきた場所は、騎士団本部の中の一角にある、大聖堂のような場所だった。奥には大きな龍の白い銅像が建っている。
ステンドグラスが夕日に照らされてとても綺麗。私がいた教会より少しこじんまりしているけれど、それでも神聖さを感じる素敵な場所だ。
「ランスと聖女様はここに横並びで立ってくれ」
騎士団長に指示された足元には、うっすらと魔法陣が描かれている。
「よし、それじゃ始めるぞ」
騎士団長が手に持っていた小さな箱を掲げると、その小箱は突然光って中に浮いた。
「新しき白龍使いの騎士ランスとその聖女セシルの婚姻の儀を行う。聖女はいかなる時もその力を白龍と騎士に捧げ、騎士は聖女を全ての災いから守る。最期のその時まで愛を持ってお互いを支え合うことが契約の条件となる」
騎士団長が言い始めると、魔法陣が青白く光だして光が私とランス様を包み込む。小箱がランス様の目の前に来ると、ランス様はその小箱を開けた。そこには、青く輝く小さな石が嵌め込まれた指輪が2つ入っている。
ランス様はその指輪を1つ取り出して、私の左手薬指にゆっくりとはめた。魔法で調整されるのだろうか、驚くことに大きく見えた指輪はピッタリと私の指にはまった。
もしかして残りの1つも同じように私がランス様に指輪をはめるのだろうか。ランス様を見ると、そうだよと言う顔で頷いてくる。指輪を取ってランス様の左手薬指にゆっくりはめると、やはりその指輪はピッタリとランス様の指にはまった。
「白龍使いの騎士ランス、生涯をかけて聖女を愛し守り抜くことを誓うか」
「誓います」
騎士団長がランス様に問うと、ランス様がしっかりとした声で宣誓した。なるほど、これも儀式の一つなのね。
「聖女セシル。生涯をかけてその力を白龍と騎士へ捧げ、騎士を愛し抜くことを誓うか」
「誓います」
ランス様と同じように宣誓すると、ランス様は嬉しそうに微笑んでくれている。よかった、嫌がられてはいないみたい。
二人の宣誓が終わった瞬間に指輪のキラキラした青い石が大きく光った。
「よし、儀式は無事に終了だ」
騎士団長の声と共に、指輪の光も魔法陣の光も小さくなって消えていった。
「さて、一般的な結婚式だと誓いのキスをするんだろうが、するか?まだ会って間もない二人だから強制はしないが」
騎士団長がニヤリとしながら言う。えっ、誓いのキス?するの?ランス様の方を見るとランス様もなぜか少し顔が赤い。
「え、いや、俺はいいけど、セシルが困るだろうからやめておきます」
俺はいいって、ランス様は私とキスしても構わないってこと?えっ、何それどういうこと??と、とにかく顔が熱くなってきちゃった……!
ランス様の返事を聞いて騎士団長はずっとニヤニヤしてるし、絶対に揶揄からかってると思う。あぁ、やっぱり逃げ出したい!
25
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説

聖女だったけど魔王にジョブチェンジしました。魔獣たちとほっこり生活を満喫します。
棚から現ナマ
ファンタジー
聖女リーリアは婚約者である王太子リカルドにより、偽の聖女だと断罪される。
えん罪を着せられたリーリアは、あろうことか獣や魔獣が出没する”魔の森”へと捨てられるのだった。
攻撃や身を護る手段を持たないリーリアは…… なんだかんだあって、魔王になり、魔獣や魔物たちとワチャワチャ楽しく暮らしていくのでした。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。

訳あり侯爵様に嫁いで白い結婚をした虐げられ姫が逃亡を目指した、その結果
柴野
恋愛
国王の側妃の娘として生まれた故に虐げられ続けていた王女アグネス・エル・シェブーリエ。
彼女は父に命じられ、半ば厄介払いのような形で訳あり侯爵様に嫁がされることになる。
しかしそこでも不要とされているようで、「きみを愛することはない」と言われてしまったアグネスは、ニヤリと口角を吊り上げた。
「どうせいてもいなくてもいいような存在なんですもの、さっさと逃げてしまいましょう!」
逃亡して自由の身になる――それが彼女の長年の夢だったのだ。
あらゆる手段を使って脱走を実行しようとするアグネス。だがなぜか毎度毎度侯爵様にめざとく見つかってしまい、その度失敗してしまう。
しかも日に日に彼の態度は温かみを帯びたものになっていった。
気づけば一日中彼と同じ部屋で過ごすという軟禁状態になり、溺愛という名の雁字搦めにされていて……?
虐げられ姫と女性不信な侯爵によるラブストーリー。
※小説家になろうに重複投稿しています。
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

大嫌いな幼馴染の皇太子殿下と婚姻させられたので、白い結婚をお願いいたしました
柴野
恋愛
「これは白い結婚ということにいたしましょう」
結婚初夜、そうお願いしたジェシカに、夫となる人は眉を顰めて答えた。
「……ああ、お前の好きにしろ」
婚約者だった隣国の王弟に別れを切り出され嫁ぎ先を失った公爵令嬢ジェシカ・スタンナードは、幼馴染でありながら、たいへん仲の悪かった皇太子ヒューパートと王命で婚姻させられた。
ヒューパート皇太子には陰ながら想っていた令嬢がいたのに、彼女は第二王子の婚約者になってしまったので長年婚約者を作っていなかったという噂がある。それだというのに王命で大嫌いなジェシカを娶ることになったのだ。
いくら政略結婚とはいえ、ヒューパートに抱かれるのは嫌だ。子供ができないという理由があれば離縁できると考えたジェシカは白い結婚を望み、ヒューパートもそれを受け入れた。
そのはず、だったのだが……?
離縁を望みながらも徐々に絆されていく公爵令嬢と、実は彼女のことが大好きで仕方ないツンデレ皇太子によるじれじれラブストーリー。
※こちらの作品は小説家になろうにも重複投稿しています。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる