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諦めない
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「あなたが、未来の俺?」
今、目の前にはアリシアの婚約者となるフレデリックと、未来のフレデリック、もといフレンが話をしている。顔合わせ当日、何とか理由をつけて家族と合う前にフレデリックとフレンを会わせたのだ。フレデリックは不審な目でフレンを見た後、アリシアに目を向けた。
「この人は一体何なのですか」
「えっと、その、つまり」
「だから、さっきから言ってる通り、未来のお前だよ」
フレンがそう言うと、フレデリックは呆れたようにため息をついた。だが、フレンはフレデリックに近づきそっと耳打ちをする。
「お前が昔からアリシアを好きだったこと、婚約を自分の父親に頼んで強引に進めたこと、アリシアにばらそうか?」
フレンの言葉に、フレデリックは思わずフレンへ驚愕の眼差しを向ける。
「そうだな、信じてもらえないならお前自身しか知らないことを話そうじゃないか。たとえば……そうだな、学生時代にアリシアからもらったハンカチを今でも大事に持っていて、洗った後でもたまに匂いを嗅いでいるとか、アリシアに近づく同級生を片っ端から潰していたこととか。これ、アリシアに話してもいいか?」
アリシアに聞こえないようフレデリックの耳元でコソコソと話すフレン。フレデリックの顔色がみるみる変わっていくのを見て、きっとろくなことを話していないのだろうなとアリシアは気の毒な気持ちで見つめていた。
「コホン、えっと、フレン?と言いましたか。話はわかりました。納得はできませんが、とりあえずあなたの望みはなんですか?」
「はは、話が早いな」
がしっとフレデリックの肩に腕を回し、フレンは嬉しそうに笑った。こうして、口裏を合わせて未来のフレデリック、もといフレンは何の問題もなくアリシアのそばにいることになった。
◇
「それで、あなたはなぜ未来からやって来たんですか」
無事に顔合わせが終わった後、せっかくだからフレンと二人きりで話がしたいと、アリシアに席を外してもらったフレデリックは腕を組みながらフレンに聞いた。
「さあな。俺自身も全くわからないよ。ただ、死ぬ間際に強く願ったんだ。アリシアに会いたいって。それが叶ったんだろう」
フレンの言葉にフレデリックの眉がピクリと動く。
「いつまでここにいることができるかわからないけれど、せっかくこうしてアリシアに会うことができたんだ。ここにいる間は、精一杯アリシアとの時間を大切にしたい。だから、ここにいる間だけはそれを許してくれ。お前にとっては気に食わない話かもしれなが、俺にとってはもう二度と訪れない時間なんだ」
何かを諦めたような顔で悲しげに微笑むフレンを見て、フレデリックは真顔でフレンの目の前まで足を運び、フレンの胸ぐらを掴んで、殴った。ダンッと音を立てながらフレンは床に倒れ込む。
「おま、一体何して……」
「何が二度と訪れない時間だよ。あんたそれでいいのか!?」
驚いた顔でフレデリックを見上げるフレンの胸ぐらを、もう一度掴んでフレデリックは怒鳴った。
「あんた、死ぬ間際だったって言ってたよな。未来のアリシアを一人にするのか?一人残してあんたは容易く死ぬのかよ!ふざけんな!俺は絶対に許さない。アリシアを、一人にして、悲しませるなんて、絶対に許さないからな!」
怒鳴るフレデリックを唖然として見つめるフレン。だが、次の瞬間、フレンもフレデリックの胸ぐらを両手で掴んで怒鳴った。
「いいわけねぇだろ!俺だって嫌だよ!アリシアを、未来のアリシアを、大切なアリシアを、たった一人残して死ぬなんて!いいわけねぇだろうが!……いいわけ、ねぇだろうが」
フレデリックの胸ぐらを掴みながら、俯き震えている。そんなフレンを見て、フレデリックはフレンの胸ぐらを離した。
「……すまない。あんたが一番辛いはずなのに」
フレデリックが静かにつぶやくと、フレンは掴んでいたフレデリックの胸ぐらから両手を離す。その両手はそのまま床にだらんと垂れ下がった。
「いや、いいよ。お前が怒るのも無理ない。だってお前は俺だもんな。アリシアを愛する気持ちは同じなんだから。怒りたくもなるだろ。……でもな、どうしようもないんだよ。あの時、俺は確かに大量の血を流して死にそうだったんだ。……どうしようもないんだよ」
そう言って悲しげに微笑むフレンの両目には涙が浮かんでおり、フレデリックは思わず目を背けた。未来の自分が愛する人を思って泣いている、その事実をまだ若いフレデリックは受け入れられない。静かに深呼吸してぎゅっと拳を握り締め、フレデリックは口を開いた。
「……でもあんたはここにいる。死なずに、なぜか過去に戻ってきたんだろ。何かしらきっと理由があるはずだ。もしかしたら死なないための何かができるのかもしれない」
静かに、だがはっきりとした口調でフレデリックは言った。
「俺は、諦めない。未来のアリシアを一人になんて絶対にしない。あんたが諦めていても、俺は絶対に諦めないから」
顔を背けながら、そう言ってフレデリックは部屋を出ていく。フレンは誰もいなくなった部屋で一人、床をじっと見つめていた。
「っ……!」
「すみません、盗み聞きするつもりはなかったのですが」
部屋を出たフレデリックは、部屋の前で立ちすくむアリシアと遭遇した。手にはティーセットを持っており、おそらくお茶の支度をしてやってきた時に話を聞いてしまったのだろう。アリシアは不安そうな悲しそうな、何とも言えない表情をしていて、フレデリックの胸は張り裂けそうだった。
「俺は、諦めません。あの男が、未来の俺だという男が諦めていたとしても、俺は諦めない。未来のアリシアを一人になんて絶対にしませんから」
そう言って静かにお辞儀をし、フレデリックは立ち去っていった。
今、目の前にはアリシアの婚約者となるフレデリックと、未来のフレデリック、もといフレンが話をしている。顔合わせ当日、何とか理由をつけて家族と合う前にフレデリックとフレンを会わせたのだ。フレデリックは不審な目でフレンを見た後、アリシアに目を向けた。
「この人は一体何なのですか」
「えっと、その、つまり」
「だから、さっきから言ってる通り、未来のお前だよ」
フレンがそう言うと、フレデリックは呆れたようにため息をついた。だが、フレンはフレデリックに近づきそっと耳打ちをする。
「お前が昔からアリシアを好きだったこと、婚約を自分の父親に頼んで強引に進めたこと、アリシアにばらそうか?」
フレンの言葉に、フレデリックは思わずフレンへ驚愕の眼差しを向ける。
「そうだな、信じてもらえないならお前自身しか知らないことを話そうじゃないか。たとえば……そうだな、学生時代にアリシアからもらったハンカチを今でも大事に持っていて、洗った後でもたまに匂いを嗅いでいるとか、アリシアに近づく同級生を片っ端から潰していたこととか。これ、アリシアに話してもいいか?」
アリシアに聞こえないようフレデリックの耳元でコソコソと話すフレン。フレデリックの顔色がみるみる変わっていくのを見て、きっとろくなことを話していないのだろうなとアリシアは気の毒な気持ちで見つめていた。
「コホン、えっと、フレン?と言いましたか。話はわかりました。納得はできませんが、とりあえずあなたの望みはなんですか?」
「はは、話が早いな」
がしっとフレデリックの肩に腕を回し、フレンは嬉しそうに笑った。こうして、口裏を合わせて未来のフレデリック、もといフレンは何の問題もなくアリシアのそばにいることになった。
◇
「それで、あなたはなぜ未来からやって来たんですか」
無事に顔合わせが終わった後、せっかくだからフレンと二人きりで話がしたいと、アリシアに席を外してもらったフレデリックは腕を組みながらフレンに聞いた。
「さあな。俺自身も全くわからないよ。ただ、死ぬ間際に強く願ったんだ。アリシアに会いたいって。それが叶ったんだろう」
フレンの言葉にフレデリックの眉がピクリと動く。
「いつまでここにいることができるかわからないけれど、せっかくこうしてアリシアに会うことができたんだ。ここにいる間は、精一杯アリシアとの時間を大切にしたい。だから、ここにいる間だけはそれを許してくれ。お前にとっては気に食わない話かもしれなが、俺にとってはもう二度と訪れない時間なんだ」
何かを諦めたような顔で悲しげに微笑むフレンを見て、フレデリックは真顔でフレンの目の前まで足を運び、フレンの胸ぐらを掴んで、殴った。ダンッと音を立てながらフレンは床に倒れ込む。
「おま、一体何して……」
「何が二度と訪れない時間だよ。あんたそれでいいのか!?」
驚いた顔でフレデリックを見上げるフレンの胸ぐらを、もう一度掴んでフレデリックは怒鳴った。
「あんた、死ぬ間際だったって言ってたよな。未来のアリシアを一人にするのか?一人残してあんたは容易く死ぬのかよ!ふざけんな!俺は絶対に許さない。アリシアを、一人にして、悲しませるなんて、絶対に許さないからな!」
怒鳴るフレデリックを唖然として見つめるフレン。だが、次の瞬間、フレンもフレデリックの胸ぐらを両手で掴んで怒鳴った。
「いいわけねぇだろ!俺だって嫌だよ!アリシアを、未来のアリシアを、大切なアリシアを、たった一人残して死ぬなんて!いいわけねぇだろうが!……いいわけ、ねぇだろうが」
フレデリックの胸ぐらを掴みながら、俯き震えている。そんなフレンを見て、フレデリックはフレンの胸ぐらを離した。
「……すまない。あんたが一番辛いはずなのに」
フレデリックが静かにつぶやくと、フレンは掴んでいたフレデリックの胸ぐらから両手を離す。その両手はそのまま床にだらんと垂れ下がった。
「いや、いいよ。お前が怒るのも無理ない。だってお前は俺だもんな。アリシアを愛する気持ちは同じなんだから。怒りたくもなるだろ。……でもな、どうしようもないんだよ。あの時、俺は確かに大量の血を流して死にそうだったんだ。……どうしようもないんだよ」
そう言って悲しげに微笑むフレンの両目には涙が浮かんでおり、フレデリックは思わず目を背けた。未来の自分が愛する人を思って泣いている、その事実をまだ若いフレデリックは受け入れられない。静かに深呼吸してぎゅっと拳を握り締め、フレデリックは口を開いた。
「……でもあんたはここにいる。死なずに、なぜか過去に戻ってきたんだろ。何かしらきっと理由があるはずだ。もしかしたら死なないための何かができるのかもしれない」
静かに、だがはっきりとした口調でフレデリックは言った。
「俺は、諦めない。未来のアリシアを一人になんて絶対にしない。あんたが諦めていても、俺は絶対に諦めないから」
顔を背けながら、そう言ってフレデリックは部屋を出ていく。フレンは誰もいなくなった部屋で一人、床をじっと見つめていた。
「っ……!」
「すみません、盗み聞きするつもりはなかったのですが」
部屋を出たフレデリックは、部屋の前で立ちすくむアリシアと遭遇した。手にはティーセットを持っており、おそらくお茶の支度をしてやってきた時に話を聞いてしまったのだろう。アリシアは不安そうな悲しそうな、何とも言えない表情をしていて、フレデリックの胸は張り裂けそうだった。
「俺は、諦めません。あの男が、未来の俺だという男が諦めていたとしても、俺は諦めない。未来のアリシアを一人になんて絶対にしませんから」
そう言って静かにお辞儀をし、フレデリックは立ち去っていった。
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