上 下
15 / 127
ミュッドガル帝国編

カリス大国VS魔王軍

しおりを挟む
その数日後…

魔王軍の一部が領土拡大を主張してきて、ウッズ平野で戦争になった。
カリス大国を囲むウッズ平野で魔王軍と戦争になったのだ。

【カリス大国VS魔王軍】

魔王軍約5000、
カリス大国軍隊約1000

【カリス大国】

大将:パンドラ・スカーレット
側近1:天使ラピエル
側近2:パンドラ騎士団

中将:ケイン・ブラッディ
兵約:1000人

【魔王軍】

魔王幹部:イフリート
魔王幹部:ベヒモス
デーモンロード
マグマゴーレム
ゴブリンロード
ヴァンパイア
スケルトン

合計5000


パンドラは後ろの方で側近の天使ラピエルと話していた。戦術のアドバイスも役に立つ仲間で回復担当でもある。

「今日の相手…パンドラが出る必要はないのでは?
いずれ真の魔王も出てくるでしょうし技をあまり見せるべきではないでしょう」

「同感です、しかし一撃ぐらいは打ち込みませんと帰ってから文句を言われてしまいます。
私の城を守るためにも戦うフリはしなくてはね。」

話していると向かいから悪魔の軍勢が大量に走ってくる。最初に突っ込んで来たのはヴァンパイアの集団だった。

それを見てパンドラの後ろから、黒いミニスカポリス風の軍服、続けてメイド、シスター、お嬢様が現れた、パンドラよりも年上だろう。
彼女らはパンドラ騎士団のメンバーで一人一人が中将以上の強さだった。
中でもミニスカはパンドラに匹敵するらしい。

「どうやら本当に雑魚ばかりですわね、
パンドラ、雑魚は私達に任せてくださる?」

「ええ、お願いします」

気の強そうな、金髪で黒いドレスのお嬢様が前に出た、武器は何も持っていない。しかし彼女が目で見つめただけでヴァンパイア達が炎で燃え上がっていく。それは彼女の妄想が現実になる能力だった。

ちなみに今イメージしたものはヴァンパイアが燃え上がるイメージ。
目で見た全てのヴァンパイアが燃え上がり塵になって消滅していった。

続けて筋肉の塊のような巨大な体のゴブリンロード30体が剣を持って襲いかかってきた。

「次は私が掃除致しましょう」

メイドが物凄い早さで走り出し、二刀流の刀、干将莫耶で敵を斬り裂いていく。
近接戦闘だがゴブリンロード達は追いきれず、何も出来ずに切り裂かれるだけだった。

続けて全身ぐつぐつ煮え上がってるマグマゴーレム50体ぐらいが歩いてくる。

「ありゃ、熱そうだけど、やるしかないか」

シスターがガードを纏った体術でマグマゴーレムを破壊していく、回し蹴りやパンチ一発で破壊するその威力は凄まじかった。

「そして後ろにデーモンロード達か、これだけ少し手強いかな。」

ミニスカが言うとデーモンロードが10体で襲いかかってきた。既に闇魔法を使って来ていて黒い玉を連射してきている。

「当たるわけないだろ」

彼女は黒い玉を全て避けながら聖剣レーヴァテインを鞘から抜いた、それは黒く輝く剣で周囲の魔法を全て無効化させた。
そしてメイドに負けない早さで動きデーモンロード達をミニスカは斬っていった。

「ケイン中将、我々は今回も出番はないのでしょうか?」

「ないな…いつもの事だ…気にしたら負けだよ」

ケイン・ブラッディは部下と一緒に戦いを眺めているだけだった。パンドラ騎士団は他の雑魚も余裕で倒していった。

そしてついに、魔王幹部クラスが出てきた。イフリート、ベヒモスの2体だった。
イフリートがパンドラに炎魔法上級クラスの技で攻撃してくる「イラプション」という技で地面から炎が現れ包まれる技だ。

しかしパンドラが鞘を地面に当てるとイラプションの魔法が突然、消えてしまった。

「雑魚の癖に面倒ですね、一撃だけ打ち込んでさっさと終わらせましょうか」

パンドラが鞘から聖剣エクスカリバーを抜いた。その剣は抜いた瞬間から光輝き、その剣を振り上げてベヒモスに向けた。

するとベヒモスは四つん這いで走ってくる、体当たりでもしてくるのだろうか。
イフリートは詠唱をして上級炎魔法エクスプロージョンを放ってきた。

パンドラは鞘を上に向けてエクスプロージョンを吸い取った、周りからは消えたように見えるが吸い取ったのだ。

「返しますよ肉達磨、エクスプロージョンとイラプションを同時発動」

鞘に入った魔法がベヒモスに向けて跳ね返され大爆発をしてベヒモスは消滅してしまった。そしてイフリートが魔法の詠唱をしていると。

「遅いんですよ、雑魚」

イフリートの体はエクスカリバーで真っ二つ斬られ、切れた場所から毒が回り溶けるかのように消滅してしまった。

「終わりましたか?
パンドラ騎士団の皆さん」

戦場にはもはや何も残ってはいなかった、呆然と立ってるだけの1000人の兵とケイン中将が撤収の合図をした。

一方カリス大国では…

戦場での戦いがテレビで中継されていた。国民達はパンドラや騎士団の活躍に大興奮、アイドルのライブを見ている雰囲気の国民までいた。

ちなみにその映像中継を家で見ていたショウは別人のような冷めた顔でパンドラを見ていた。

「死ねばいいのに…」

ショウはズボンの下に紙オムツを履いたまま、ズキズキする肛門の痛みを我慢してテレビの中継を見ていた。


【カリス大国上層部】

場所は会議室…制服姿の男達がなにやら会話をしていた。

「パンドラ殿が勝利したようですよ、しかも本人とその騎士団だけで」

「もはや少数精鋭にして、中将以下は切り捨てても良いかも知れませんな!はっはっはっはっ」

「相変わらず凄い活躍ですなパンドラ殿は、彼女がいる限り人類の平和は約束されたようなもの」

「しかし…小さな少年のアナルは守れません…」

一人の男が震えながら俯いて泣きそうな顔をしていた。その発言内容に席の男達は嫌そうな顔をして聞き返した。

「あのねぇ、この席でそのような下ネタを言うようならつまみ出しますよ?」

しかし俯いていた男は目を見開き怒った顔で言った。

「息子がねぇ!!
数日前公園でパンドラに掘られたんだよ!!!
それからどうなったと思います???」

「羨ま…コホン、何を言ってるんだね君は…退室したまえ」

「本当に羨ま…じゃなくて、おかしな事を言うなら出て行きなさい!」

泣き叫ぶ男は引き下がらない、机をバンバン叩いて立ち上がった。

「アナルが裂け…戻らなくて…もう、このまま一生オムツ生活だと…
そして息子は泣いてましたよ…こんなの親として見過ごせるわけがありません!」

「……」

「………」

無言になる、流石に垂れ流しはドMなおじさん達でも怖かったのだろう。

「確かに…最近の少年のレイプ事件でそういった話はよく聞く…」

「声には出さないが、軍人を冷めた目で見る少年も、最近増えたな。」

「しかし、いまパンドラを取り締まれば、この国の戦力は中将だけになってしまうだろう。騎士団はパンドラについていくだろうしな。
でも、魔王軍に負けて皆殺しにされるよりは、この件に目を瞑ったほうがマシだ。」

それを聞いて震えていた男が目を見開いて言った。

「マシだと??
息子の人生壊されて許せる親がどこにいるってんですか!!ええ!?」

「例えば「オムツ男子」とか、流行らせるのはどうかな?
元々皆が履いてるなら、不自然さも減るし…」

「メディアに宣伝させて、学校でもオムツ着用を義務にすればあるいは…」

男はキレてテーブルを思いっきり叩いて出て行ってしまった。

「こうなったら、パンドラ殿と話をするしかなさそうですね」

会議室はとても暗い雰囲気のまま、話が終わった。

コンコン

「はい、どうぞ」

「失礼します…」

パンドラのいる部屋に制服の男が来て話をしていた。

(「そろそろ庇いきれないから、もう少年を襲わないでくれ」と言わなければならない…
どう伝えればいいものか…)

「なるほど、そうでしたか、もう私を庇いきれないと…」

「あれ?私まだ口に出して言ってないのに」

「そういうスキルを持っているんですよ」

「はぁ…そうですか…」

「しかし困りましたね、そうなるとこの国にいる意味がありません…」

「え??」

「少年をレイプ出来ないなら私、この国を出て行くかも知れませんよ?
騎士団も連れて」

「それだけはお待ち頂きたい、どうか、どうかお時間を下さいパンドラ様…」

「いいですよ、何か別の解決策を一緒に考えてみましょう。あれば良いですがね。」

そうして話が終わり、部屋を出ていった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

変身シートマスク

廣瀬純一
ファンタジー
変身するシートマスクで女性に変身する男の話

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...