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アステリカに癒して貰い、決めたダンジョンの1から5階層を反映させてから一晩硬い床でぐっすり寝た俺は今朝、重要な事を思い出した。
「アステリカ! リーダー格は殺すなって言ったじゃん!」
「あっ、つい勢いで」
「勢い!?」
山賊の根城になるくらいな森の奥では、きっと誰も来ないだろう。1人だけは生かしておき、近くに街があるかやここからどれくらいかかるかなどの情報を集め、頃合いを見てそこへダンジョンの発見報告をさせるつもりだったのだ。
「うーん、お気になさらずとも良いのでは無いですか?」
「どうして?」
「ボスは他に居る口振りでしたから。そのうち部下を探しに来ると思いますわ」
確かに、長らく部下が戻らなければ不審に思うだろう。既に殺す事を決められている山賊親分(仮)には可哀想だが、ダンジョンの入り口で待たせて貰おう。
その間に昨日る。すると重苦しい地響きと共に洞穴の行き止まりが崩れ、階段ができた。奥には設計図通りの迷宮が続いているが、実際の物を目にすると別物のように感じた。
かなりの魔力が持っていかれたが、まだ余裕はある。一体アステリカにはどれだけ掛かったのだろうか。
そういえば魂の残滓を使っていなかった。むさい男の残り物と考えると、風呂に浮いた垢みたいな感じがして嫌だがそんなことは言っていられない。モンスターの強化もできるが、予定通り保有魔力量を増やす。
感覚的には8%程だろうか。1人分の残滓で1%増えると考えると、かなり高いと思う。何せ元がトラップ付き5階層を作って余裕があるくらいだからな。しかしアステリカに言わせればこれでも少ないほうなのか…。よし、気を取り直して増えた分で剣を作ってやるか。
「アステリカ、剣に好みはあるか?」
「私は細身であまり装飾の派手でない物が好きですわ」
ふむ、シンプルで上品な細身の剣とな? 難しいがやってみよう。彼女は剣を握る訳ではないから、大きなハンドガードは要らないだろう。無くしてしまってもいいが、見た目的にちょっと落ち着かない。幅2cmほどだけ残す。
そうか、握らないなら柄に布を巻く必要はないな。柄に薔薇の装飾を彫り込み、花の中心に目立たない程度の小さな宝石を埋める。ガーネットとアクアマリン、オニキスの3種類だ。それぞれ1本に1つ、計3本の剣を作る。
刃は一直線に伸びる両刃にし、対称になるよう整える。とりあえずサンプルをくず鉄で作り、アステリカにデザインを見せOKサインを貰う。せっかくならと奮発して金属は全てミスリルとかいうファンタジー鉱物を使った。
非常に軽いにも関わらず、岩にぶつけても傷一つ付かない。アステリカ曰く魔法のノリも優れているんだと。お化粧のノリが良いみたいな言い方だった。出来上がった3本の剣を彼女に渡す。丁寧に受け取ると、すぐに周囲で漂わせた。リズム良く上下していて機嫌よさそうに見える。
「ありがとうございます、王」
「能力をもてあますのはもったいないからな。何本まで操れそうだ?」
「そうですね、今はまだ15本程度ですわ」
えっ増えるの? まあ多い分にはいいか。そうだ、アステリカに格納魔法を覚えさせるのを忘れていた。ずっと剣を出しっぱなし操りっぱなしは効率が悪い。次に魂の残滓を得られたら使おう。そう考えた直後だった。
「おい! なんだこの穴は! こんなもの昨日まではなかったぞ!」
「ボス、誰かいますぜ」
「ガキに女ぁ…? いや待て、なんかやばいぞアイツ」
外でがやがやし始めたのでアステリカが俺の前に立つと、獣の皮を羽織った筋肉ゴリラが訝しがってすぐ警戒心をあらわにした。どうやら彼だけは長年のカンみたいな物を持っているらしい。
「ごきげんよう、皆様? 誰かお探しで?」
「……お前らか。部下をやったのは」
「ええ。今でしたら貴方の命だけで、他は見逃して差し上げますわ?」
手を合わせて「良い提案をした」と言わんばかりの表情をする彼女。山賊達は気色悪そうにする者、舐められていると怒る者といる。親分は一人、恐怖に震える者だった。
アステリカは良いアドリブをするな。1人残ればいいのだが、過剰火力過ぎてまた殲滅しかねん。ならば相手から1人になって貰おうと言うのだろう。
「お、俺だけでこいつらは見逃してくれるんだなっ?」
「ボス!?」
「何言ってんですか、こんな女にっ」
「黙ってろ!!」
騒ぎ出した部下達を一喝して沈黙させる。それにしても、すぐに自分の命を差し出す判断をするのか。俺もこれくらい部下思いの上司が欲しかったな……。
山賊の頭をやっているし、普通の職をやればかなり重役までこなせるんじゃないだろうか。部下の信頼を得て仕事を任せられる、というのは実際難しいのだ。とりあえず街での情報収集・拡散役でも任せてみるか? 俺はアステリカの隣に並び、声を掛ける。
「少し聞きたい事がある」
「な、なんだ」
「この近くに町はあるのか?」
「近く、かは言い切れないが、2日くらい歩いた先にある」
「そうか。お前達、人を殺したことは?」
「ある」
「楽しいか?」
「楽しくはない。だがそうしないと俺達が生きられない」
彼ら山賊は様々な経緯で仕事が得られず、かといって冒険者になるには金も力も無く、スラムに行くにも年を取り過ぎて受け入れてもらえない者達だという話だそうだ。
だが、山賊が住み着いていると知られれば冒険者による山狩りが行われてしまう。彼らは数の力に頼って一般人を襲っているだけの一般人だ。戦闘を生業にしている冒険者には束になっても歯が立たない。そのため、存在を悟られないように襲ったら必ず生きて返さないようにしている。
話を聞いている最中、ボスは達観した顔をしていた。アステリカに目配せすると、軽く頷く。嘘は吐いていないようだ。なら、生活を保障すれば当面は裏切らないはず。まあ裏切られたところでアステリカに処されるのがオチだ。俺達に目を付けられた事が不運だったと思ってくれ。
「お前達、職をくれてやると言ったら従うか?」
「何?」
「食わせてやると言っているんだ。従うか?」
「断ればどうする」
「本来なら一人で十分だ」
「……わかった、従う」
人里で情報収集させる人材ゲットだ。脅したとはいえ、雇用条件とか聞いてこなかったな。死んだほうがマシな条件だったらどうするのだろうか。とりあえず、飯を出してやろう。コンソールを開き、長椅子二つとテーブルを作る。突然現れた家具に山賊たちが驚いているが、構わず適当に米とパン、サラダとスープを出す。始めから美味しいものを食べさせると、いざ高級品を出した時に特別感が無くなるためコンビニランクのものにした。
「ほら、座って食え」
「あ、あぁ……」
「うめぇ! うめぇよ!」
「か、噛み切れるパンだ…」
「まともな味の食いモンなんて久々だぁ」
それでも今までの暮らしからすればご馳走なのだろう。むさくるしい男達が揃って泣きながらかっ込んでいた。言っちゃ悪いが、酷く汚い光景に思える。酷い言い草なのは分かってるんだけど、せめて何人か女性が居れば違ったと思う。
俺は半泣きの親分に話しかける。
「お前達、他に仲間はいるのか?」
「隠れ家にあと15人だ。つれてきて良いのか?」
「そうしてくれ。ただし、お前一人で迎えに行って貰う」
「ああ、そのつもりだ」
「帰ってくるまでに生活するための仮部屋を造っておく」
「わかった」
食事を終え、親分は隠れ家へと向かっていった。俺は入り口へ入ってすぐの壁に隠し扉を設置し、その先に学校の教室2つ分ほどの部屋を作る。特に装飾などはないが壁紙は穏やかなベージュ色だ。少し魔力の消費が多くても三段階調整のライトや敷布団、アイテムの生成で水・湯の出る蛇口とトイレも完備した。贅沢な暮らしをさせるつもりはなくとも人としての生活は保障する。なので俺の死に様はその分マシにしてください。お願いします。
「おーい、連れて来たぞー」
「……」
親分が残りの15人を連れて戻ってきた。男5人、女8人、子供2人。23人の山賊一味が集まると体臭が凄まじく、俺は即座に風呂を造ると全員湯船に叩き込んだ。
「アステリカ! リーダー格は殺すなって言ったじゃん!」
「あっ、つい勢いで」
「勢い!?」
山賊の根城になるくらいな森の奥では、きっと誰も来ないだろう。1人だけは生かしておき、近くに街があるかやここからどれくらいかかるかなどの情報を集め、頃合いを見てそこへダンジョンの発見報告をさせるつもりだったのだ。
「うーん、お気になさらずとも良いのでは無いですか?」
「どうして?」
「ボスは他に居る口振りでしたから。そのうち部下を探しに来ると思いますわ」
確かに、長らく部下が戻らなければ不審に思うだろう。既に殺す事を決められている山賊親分(仮)には可哀想だが、ダンジョンの入り口で待たせて貰おう。
その間に昨日る。すると重苦しい地響きと共に洞穴の行き止まりが崩れ、階段ができた。奥には設計図通りの迷宮が続いているが、実際の物を目にすると別物のように感じた。
かなりの魔力が持っていかれたが、まだ余裕はある。一体アステリカにはどれだけ掛かったのだろうか。
そういえば魂の残滓を使っていなかった。むさい男の残り物と考えると、風呂に浮いた垢みたいな感じがして嫌だがそんなことは言っていられない。モンスターの強化もできるが、予定通り保有魔力量を増やす。
感覚的には8%程だろうか。1人分の残滓で1%増えると考えると、かなり高いと思う。何せ元がトラップ付き5階層を作って余裕があるくらいだからな。しかしアステリカに言わせればこれでも少ないほうなのか…。よし、気を取り直して増えた分で剣を作ってやるか。
「アステリカ、剣に好みはあるか?」
「私は細身であまり装飾の派手でない物が好きですわ」
ふむ、シンプルで上品な細身の剣とな? 難しいがやってみよう。彼女は剣を握る訳ではないから、大きなハンドガードは要らないだろう。無くしてしまってもいいが、見た目的にちょっと落ち着かない。幅2cmほどだけ残す。
そうか、握らないなら柄に布を巻く必要はないな。柄に薔薇の装飾を彫り込み、花の中心に目立たない程度の小さな宝石を埋める。ガーネットとアクアマリン、オニキスの3種類だ。それぞれ1本に1つ、計3本の剣を作る。
刃は一直線に伸びる両刃にし、対称になるよう整える。とりあえずサンプルをくず鉄で作り、アステリカにデザインを見せOKサインを貰う。せっかくならと奮発して金属は全てミスリルとかいうファンタジー鉱物を使った。
非常に軽いにも関わらず、岩にぶつけても傷一つ付かない。アステリカ曰く魔法のノリも優れているんだと。お化粧のノリが良いみたいな言い方だった。出来上がった3本の剣を彼女に渡す。丁寧に受け取ると、すぐに周囲で漂わせた。リズム良く上下していて機嫌よさそうに見える。
「ありがとうございます、王」
「能力をもてあますのはもったいないからな。何本まで操れそうだ?」
「そうですね、今はまだ15本程度ですわ」
えっ増えるの? まあ多い分にはいいか。そうだ、アステリカに格納魔法を覚えさせるのを忘れていた。ずっと剣を出しっぱなし操りっぱなしは効率が悪い。次に魂の残滓を得られたら使おう。そう考えた直後だった。
「おい! なんだこの穴は! こんなもの昨日まではなかったぞ!」
「ボス、誰かいますぜ」
「ガキに女ぁ…? いや待て、なんかやばいぞアイツ」
外でがやがやし始めたのでアステリカが俺の前に立つと、獣の皮を羽織った筋肉ゴリラが訝しがってすぐ警戒心をあらわにした。どうやら彼だけは長年のカンみたいな物を持っているらしい。
「ごきげんよう、皆様? 誰かお探しで?」
「……お前らか。部下をやったのは」
「ええ。今でしたら貴方の命だけで、他は見逃して差し上げますわ?」
手を合わせて「良い提案をした」と言わんばかりの表情をする彼女。山賊達は気色悪そうにする者、舐められていると怒る者といる。親分は一人、恐怖に震える者だった。
アステリカは良いアドリブをするな。1人残ればいいのだが、過剰火力過ぎてまた殲滅しかねん。ならば相手から1人になって貰おうと言うのだろう。
「お、俺だけでこいつらは見逃してくれるんだなっ?」
「ボス!?」
「何言ってんですか、こんな女にっ」
「黙ってろ!!」
騒ぎ出した部下達を一喝して沈黙させる。それにしても、すぐに自分の命を差し出す判断をするのか。俺もこれくらい部下思いの上司が欲しかったな……。
山賊の頭をやっているし、普通の職をやればかなり重役までこなせるんじゃないだろうか。部下の信頼を得て仕事を任せられる、というのは実際難しいのだ。とりあえず街での情報収集・拡散役でも任せてみるか? 俺はアステリカの隣に並び、声を掛ける。
「少し聞きたい事がある」
「な、なんだ」
「この近くに町はあるのか?」
「近く、かは言い切れないが、2日くらい歩いた先にある」
「そうか。お前達、人を殺したことは?」
「ある」
「楽しいか?」
「楽しくはない。だがそうしないと俺達が生きられない」
彼ら山賊は様々な経緯で仕事が得られず、かといって冒険者になるには金も力も無く、スラムに行くにも年を取り過ぎて受け入れてもらえない者達だという話だそうだ。
だが、山賊が住み着いていると知られれば冒険者による山狩りが行われてしまう。彼らは数の力に頼って一般人を襲っているだけの一般人だ。戦闘を生業にしている冒険者には束になっても歯が立たない。そのため、存在を悟られないように襲ったら必ず生きて返さないようにしている。
話を聞いている最中、ボスは達観した顔をしていた。アステリカに目配せすると、軽く頷く。嘘は吐いていないようだ。なら、生活を保障すれば当面は裏切らないはず。まあ裏切られたところでアステリカに処されるのがオチだ。俺達に目を付けられた事が不運だったと思ってくれ。
「お前達、職をくれてやると言ったら従うか?」
「何?」
「食わせてやると言っているんだ。従うか?」
「断ればどうする」
「本来なら一人で十分だ」
「……わかった、従う」
人里で情報収集させる人材ゲットだ。脅したとはいえ、雇用条件とか聞いてこなかったな。死んだほうがマシな条件だったらどうするのだろうか。とりあえず、飯を出してやろう。コンソールを開き、長椅子二つとテーブルを作る。突然現れた家具に山賊たちが驚いているが、構わず適当に米とパン、サラダとスープを出す。始めから美味しいものを食べさせると、いざ高級品を出した時に特別感が無くなるためコンビニランクのものにした。
「ほら、座って食え」
「あ、あぁ……」
「うめぇ! うめぇよ!」
「か、噛み切れるパンだ…」
「まともな味の食いモンなんて久々だぁ」
それでも今までの暮らしからすればご馳走なのだろう。むさくるしい男達が揃って泣きながらかっ込んでいた。言っちゃ悪いが、酷く汚い光景に思える。酷い言い草なのは分かってるんだけど、せめて何人か女性が居れば違ったと思う。
俺は半泣きの親分に話しかける。
「お前達、他に仲間はいるのか?」
「隠れ家にあと15人だ。つれてきて良いのか?」
「そうしてくれ。ただし、お前一人で迎えに行って貰う」
「ああ、そのつもりだ」
「帰ってくるまでに生活するための仮部屋を造っておく」
「わかった」
食事を終え、親分は隠れ家へと向かっていった。俺は入り口へ入ってすぐの壁に隠し扉を設置し、その先に学校の教室2つ分ほどの部屋を作る。特に装飾などはないが壁紙は穏やかなベージュ色だ。少し魔力の消費が多くても三段階調整のライトや敷布団、アイテムの生成で水・湯の出る蛇口とトイレも完備した。贅沢な暮らしをさせるつもりはなくとも人としての生活は保障する。なので俺の死に様はその分マシにしてください。お願いします。
「おーい、連れて来たぞー」
「……」
親分が残りの15人を連れて戻ってきた。男5人、女8人、子供2人。23人の山賊一味が集まると体臭が凄まじく、俺は即座に風呂を造ると全員湯船に叩き込んだ。
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