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56話植えますか!
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今日は朝から生産ギルドに来ていた。薬草の種と、出来れば他にも果物の種とか欲しい。庭でたくさんのものを育てるのは僕の夢に1つだからね!
「すいません。薬草の種や果物の種を頂けますか?」
「はい。大丈夫ですよ。薬草担当お呼びしますね」
もしかして…。やっぱり…。ルーナさんが、お待たせしましたー!と元気よく出て来た。
「また来てくれたんですか‼︎嬉しいです!今日はどの勉強にしますか?」
「今日は種だけ欲しくて。売ってもらえないかなと」
「かしこまりました!では数種類の種をご用意しますね!」
お!意外とすんなり終わりそうだなって思った僕がバカでした。これが毒消しでこれが麻痺に効果があってと、今回も永遠と話が続くんじゃないかと思ったよ。途中で飽きたロッソが、ヒューイと鳴いてくれたおかげで、またやるところでした!と話が終わって助かった。
今回は毒消しに麻痺消し、回復用の薬草や桃と梨の種をもらって来た。この世界では、あまり季節は関係ないみたいでいつでも育つらしい。でも、育てるのは難しいですから諦めない気持ちが大切ですよ!と言われる。ルピにかかれば一瞬だから大丈夫ですと心の中で答え、全部で銀貨5枚のお支払いをしコリーの元へ向かった。
『待ちくたびれたぞ。外装はできておる。中をどうするか決めるのを待っておったのじゃ』
「え!?もうそんな段階なの??」
『ワシ1人だからの。外装だけで丸一日かかってしまった。人間には出来ん技じゃがの!』
丸一日でこの状態がすごいよ。僕の予想以上だ。
「コリー寝てるの?」
『オシャレな家に睡眠は不要じゃ!』
「いやいや、体あっての建築だからね!?今日はこれから寝ること!それまで僕達は庭の手入れするから」
まだまだワシはできるんじゃ!年より扱いしおってと言われるけど、寝るまで家さわるの禁止令出しました。早く家が見たかったから、朝ご飯はお弁当にして持たせてもらった。開けるとサンドイッチと玉子焼きや唐揚げが入っていた。唐揚げ定番になってるな。
「コリーも食べる?朝ご飯お弁当にしてもらったんだけど」
『ワシはリンゴで大丈夫じゃ。リンゴは魔力が高いからの。それに人間が作る飯はあまり口に合わん』
『奴隷のご飯が口に合う魔物なんているはずないじゃない。あんなご飯、良く食べる気になったわね。よっぽどお腹減ってたんでしょうね』
ロッソ、朝からつっかかるのやめてあげて。僕達のために頑張ってくれてるんだから。コリーはロッソのいうことなんて気にせず、朝から威勢が良いの!若い証拠じゃと笑ってくれて助かる。
『はい!』
『なんじゃ、ワシは人間の食べ物はのぉ。口には合わんがくれるものを無下にはできんからの…』
ルピが差し出した唐揚げに、パクっと頬張る。ルピは誰に対しも優しいいい子だね。
『ムホォ!なんじゃこれは!噛むとジューシーな肉汁があふれ、肉臭さもなくうま味が広がる。そしてこの適切な揚げ加減。こりゃ上手いの!』
『一緒に食べればいいじゃない。美味しいわよ』
『一緒に食べよう!』
コリー意外と食レポが上手で笑ってしまいそうだった。それにムホォってなにムホォって。ロッソもなんだかんだいいながら、優しいんだからそのツンデレやめればいいのに。
腹いっぱいになったら少し眠気が襲ってきたぞと言って、木の上に登り器用に枝で寝ていた。寝返り売ったら落ちそうだけど大丈夫なのかな…。
「コリーが寝てる間に、お庭の準備しようか!その前に、この雑草どうにかしないとね。ロッソとルピで綺麗にしてくれる?本当は芝生が理想だけど、雑草を短く切っても芝生にはならないから全部刈っちゃおう」
『お家の周りの草を全部切ればいいの?』
「うん。草だけ刈るとまた生えてくるから、根っこ事抜いてくれる?」
『わかったー!』
ルピが力任せにぼっこぼっこと土を掘り起こして、根ごと抜いていく。ロッソが、それだとぐちゃぐちゃになるでしょ!抜いたら土は整えなさいよとルピに指導してくれていた。2人にかかればあっという間に家の周りの雑草取り終了。
「ありがとう。さっそく植えようか!どこになに植える?」
『木の近くにリンゴの木を植えるわ。その方が魔力操作がしやすいから。あとは任せるわ』
『ルピが他の決める!』
2人に種を渡したし、僕は昨夜植え今朝採取した薬草をポーションに変える作業をしようかな。昨日雑貨ギルドに行った時に大量のビンも購入したし。リリーは薄めるから良いと言っていたけど、僕の方で効果の低いポーションを量産できるなら、他の店にも卸せる可能性が広がるしね。
いろいろ試行錯誤しながらやってみると、上級に近い中級のポーションは普通のポーション5個。低級のポーションなら10個作ることが可能だった。作っては1つ1つビンに詰めていく。順調順調。
『あるじ、植え終わったわ』
『見て見てハヤト!』
2人が示した場所を見ると、泉の近くに小学校にある25メートルプール二つ分の畑が出来ていた。これまさか毎朝収穫するつもり⁉︎売れるかな…。毎朝50メートルプールの収穫考えるだけで頭が痛いよ…。でも、やってやったぜ‼︎という顔の2人に僕は何も言えない。
みんなで収穫すればどうにかなるでしょ!その頃ちょうどコリーも起きてきて、続きをやるかの!とこっちもこっちでやる気満々になっていた。
「すいません。薬草の種や果物の種を頂けますか?」
「はい。大丈夫ですよ。薬草担当お呼びしますね」
もしかして…。やっぱり…。ルーナさんが、お待たせしましたー!と元気よく出て来た。
「また来てくれたんですか‼︎嬉しいです!今日はどの勉強にしますか?」
「今日は種だけ欲しくて。売ってもらえないかなと」
「かしこまりました!では数種類の種をご用意しますね!」
お!意外とすんなり終わりそうだなって思った僕がバカでした。これが毒消しでこれが麻痺に効果があってと、今回も永遠と話が続くんじゃないかと思ったよ。途中で飽きたロッソが、ヒューイと鳴いてくれたおかげで、またやるところでした!と話が終わって助かった。
今回は毒消しに麻痺消し、回復用の薬草や桃と梨の種をもらって来た。この世界では、あまり季節は関係ないみたいでいつでも育つらしい。でも、育てるのは難しいですから諦めない気持ちが大切ですよ!と言われる。ルピにかかれば一瞬だから大丈夫ですと心の中で答え、全部で銀貨5枚のお支払いをしコリーの元へ向かった。
『待ちくたびれたぞ。外装はできておる。中をどうするか決めるのを待っておったのじゃ』
「え!?もうそんな段階なの??」
『ワシ1人だからの。外装だけで丸一日かかってしまった。人間には出来ん技じゃがの!』
丸一日でこの状態がすごいよ。僕の予想以上だ。
「コリー寝てるの?」
『オシャレな家に睡眠は不要じゃ!』
「いやいや、体あっての建築だからね!?今日はこれから寝ること!それまで僕達は庭の手入れするから」
まだまだワシはできるんじゃ!年より扱いしおってと言われるけど、寝るまで家さわるの禁止令出しました。早く家が見たかったから、朝ご飯はお弁当にして持たせてもらった。開けるとサンドイッチと玉子焼きや唐揚げが入っていた。唐揚げ定番になってるな。
「コリーも食べる?朝ご飯お弁当にしてもらったんだけど」
『ワシはリンゴで大丈夫じゃ。リンゴは魔力が高いからの。それに人間が作る飯はあまり口に合わん』
『奴隷のご飯が口に合う魔物なんているはずないじゃない。あんなご飯、良く食べる気になったわね。よっぽどお腹減ってたんでしょうね』
ロッソ、朝からつっかかるのやめてあげて。僕達のために頑張ってくれてるんだから。コリーはロッソのいうことなんて気にせず、朝から威勢が良いの!若い証拠じゃと笑ってくれて助かる。
『はい!』
『なんじゃ、ワシは人間の食べ物はのぉ。口には合わんがくれるものを無下にはできんからの…』
ルピが差し出した唐揚げに、パクっと頬張る。ルピは誰に対しも優しいいい子だね。
『ムホォ!なんじゃこれは!噛むとジューシーな肉汁があふれ、肉臭さもなくうま味が広がる。そしてこの適切な揚げ加減。こりゃ上手いの!』
『一緒に食べればいいじゃない。美味しいわよ』
『一緒に食べよう!』
コリー意外と食レポが上手で笑ってしまいそうだった。それにムホォってなにムホォって。ロッソもなんだかんだいいながら、優しいんだからそのツンデレやめればいいのに。
腹いっぱいになったら少し眠気が襲ってきたぞと言って、木の上に登り器用に枝で寝ていた。寝返り売ったら落ちそうだけど大丈夫なのかな…。
「コリーが寝てる間に、お庭の準備しようか!その前に、この雑草どうにかしないとね。ロッソとルピで綺麗にしてくれる?本当は芝生が理想だけど、雑草を短く切っても芝生にはならないから全部刈っちゃおう」
『お家の周りの草を全部切ればいいの?』
「うん。草だけ刈るとまた生えてくるから、根っこ事抜いてくれる?」
『わかったー!』
ルピが力任せにぼっこぼっこと土を掘り起こして、根ごと抜いていく。ロッソが、それだとぐちゃぐちゃになるでしょ!抜いたら土は整えなさいよとルピに指導してくれていた。2人にかかればあっという間に家の周りの雑草取り終了。
「ありがとう。さっそく植えようか!どこになに植える?」
『木の近くにリンゴの木を植えるわ。その方が魔力操作がしやすいから。あとは任せるわ』
『ルピが他の決める!』
2人に種を渡したし、僕は昨夜植え今朝採取した薬草をポーションに変える作業をしようかな。昨日雑貨ギルドに行った時に大量のビンも購入したし。リリーは薄めるから良いと言っていたけど、僕の方で効果の低いポーションを量産できるなら、他の店にも卸せる可能性が広がるしね。
いろいろ試行錯誤しながらやってみると、上級に近い中級のポーションは普通のポーション5個。低級のポーションなら10個作ることが可能だった。作っては1つ1つビンに詰めていく。順調順調。
『あるじ、植え終わったわ』
『見て見てハヤト!』
2人が示した場所を見ると、泉の近くに小学校にある25メートルプール二つ分の畑が出来ていた。これまさか毎朝収穫するつもり⁉︎売れるかな…。毎朝50メートルプールの収穫考えるだけで頭が痛いよ…。でも、やってやったぜ‼︎という顔の2人に僕は何も言えない。
みんなで収穫すればどうにかなるでしょ!その頃ちょうどコリーも起きてきて、続きをやるかの!とこっちもこっちでやる気満々になっていた。
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