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53話すごいお金と奴隷商
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「ここがお母様の…いいえ。これからは私のお店としてかまえていくわ」
「ずいぶんと大きなお店だね。すごく立派だよ」
お店に行く前に父親に出かけますが、しっかり頼みますよ!と伝えドメイツさんも苦笑いしながら大丈夫だと答えていた。
「それで、あのポーションは手持ちはあるのかしら?」
「まぁ、100本はあるかな」
「そんなにあるの!?」
リリーに僕がアイテムボックス持ちなのを伝え、あのポーションは従魔が関係しているものだと伝える。詳しくは言えないけど、今後も作ることは可能だと話した。
「このポーション、一本いくらで売っていたの?」
「作ってはいたけど売ったことはないから、いくらでと言われても困るんだよね。ある人に見てもらったら、金貨20枚はすると言われたことはあるけど…」
「ごめんなさい…。倍の値段と言ったから金貨40枚で買い取りたいのだけど、さすがにそれだと採算がつかないわ…。1つ金貨30枚でどうかしら?」
「金貨30枚!?なんか金額おかしくない??」
「別におかしくはないわ。それだけの価値があるのよ。それに、薄めれば低い効果のポーションとして数を増やして売ることも可能だから、こちらが損をすることはないわ。高いポーションを買えない冒険者もいるしね」
この子がもらった遺産どれだけあるんだろう…。相当母親は稼いだ人なんだろうな。
他にもないの?と聞かれたため、上級に近い中級の回復ポーションも100本はあると伝えると、それは金貨10枚で買い取ると言われた。
合計白金貨40枚。日本円で4000万円になった。白金貨では使い道が悪いからと白金貨10枚は金貨500枚と大金貨50枚でくれる細かさ。
今後も可能なら月に1回は買取をさせてほしいと言われたため、都合を見つけて来るよと伝えた。
「助かったわ。これで店の目玉ができるわ。ハヤトはこの後帰るの?」
「戦闘ギルドマスターに紹介状を預かってきてるから、これから顔を出すして帰るよ」
「そう。私はこれからお店の準備とかに取り掛かるから、ここでお別れでもいいかしら?」
「大丈夫だよ。頑張ってね」
リリーに別れを告げ、とりあえず腹ごしらえに行こう。お腹減った…。
「ご飯食べに行こうか?」
『お腹減った!ロッソのリンゴもあと2つしかないよ』
『あるじ、今日中に帰らないとまずいんじゃないの?』
しまった!!5日ほど出かけるって言っておいて、今日すでに5日目だ。なにもできてないうえに、帰るのに2日かかる。どうしよう…。
『ルピと飛んで帰ればすぐお家だよ?』
「僕も飛べるの?」
『大丈夫だよ!ビューンって行けばいいの。ハヤト、ルピが飛んでても聞かないから飛ぶの嫌いなのかと思ってた』
「飛べるなら飛んでみたいよ!でも、なるべく早く用事を済ませよう」
ロッソがボソッと、あとで後悔するわよ…と言ったけど僕の耳には聞こえていなかった。
見つけたお店に入り食事を頼んだけど、ここでも簡単な物しかできないと言われ味は不味くはないけど普通だった。
ルピとロッソは不満そうにしていたけど我慢してもらうしかない。食事を終えると戦闘ギルドへと顔を出した。
「すいません。ゲーハさんからの紹介状を預かってきました。ギルドマスターにお会いできますか?」
「ラッカの冒険者ギルドマスターか!たしかにゲーハさんの紹介状だな。ちょっと待ってろ。呼びに行ってくるから」
ドリーがある街はラッカというのか。そういえばラッカは実力主義でギルドマスターを決めるって誰か言ってたな。ここは違うみたいだから、街ごとに決め方があるのかもしれない。
「待たせたな。ゲーハからの紹介状は確認させてもらった。奴隷商を紹介しろと書いてあったが、お前たちが奴隷を買うのか?」
「はい。家の修理をするのに…」
この人もゲーハさんに負けず劣らず雰囲気が怖いよ。高い背に眉間の深いシワ。腰に下げている剣がとてもよく似合っている。
「詳しいことは聞くなと書いてあるから聞かんが、この街には2つの奴隷商がある。大工がいる奴隷商は、ここから西に行った建物の地下にある。ふっかけられないよう気をつけろよ」
「わかりました。ありがとうございます」
「あぁ。あと、冒険者ギルドが騒がしかったがお前は行ったのか?」
「はい。あそこの娘さんとちょっと顔見知りになったので」
にやりと笑いながら、くく…ゲーハの言う通り面白いことをしてくれると話してくるその顔が怖い。
紹介状になんて書いてあるのか気になるけど、早く奴隷商に向かおう。
お礼を伝え教えてもらった場所へと向かった。向かうにつれさらに街の人は減っていく。目当ての場所を見つけ地下の階段を下りていった。
ギィィ…
鈍い音がする扉を開けると、でっぷりと太った油ぎちぎちの中年男が両手を擦り合わせながら話しかけてる。
「いらっしゃいませ。素敵な旦那様。今日は何をお求めでしょう」
「大工が売られたって聞いて見に来たんですけど…」
「大工でございますね。良いのが数人おります。どうぞどうぞ奥まで」
気持ち悪く薄っぺらな笑顔で対応される。ルピとロッソも、なにあの男。気持ち悪いと言ってくるので僕も同感だ。
でも、奴隷を見て使えるか使えないか僕にはさっぱりわからないと思っていると、あたし達がわかるから大丈夫よ。気になるのが混じってるしね。
気になるのがよくわからないけど心強い。ルピとロッソを信じて任せよう。
「お待たせしました。奥の部屋に準備ができました。どうぞご案内いたします」
「ずいぶんと大きなお店だね。すごく立派だよ」
お店に行く前に父親に出かけますが、しっかり頼みますよ!と伝えドメイツさんも苦笑いしながら大丈夫だと答えていた。
「それで、あのポーションは手持ちはあるのかしら?」
「まぁ、100本はあるかな」
「そんなにあるの!?」
リリーに僕がアイテムボックス持ちなのを伝え、あのポーションは従魔が関係しているものだと伝える。詳しくは言えないけど、今後も作ることは可能だと話した。
「このポーション、一本いくらで売っていたの?」
「作ってはいたけど売ったことはないから、いくらでと言われても困るんだよね。ある人に見てもらったら、金貨20枚はすると言われたことはあるけど…」
「ごめんなさい…。倍の値段と言ったから金貨40枚で買い取りたいのだけど、さすがにそれだと採算がつかないわ…。1つ金貨30枚でどうかしら?」
「金貨30枚!?なんか金額おかしくない??」
「別におかしくはないわ。それだけの価値があるのよ。それに、薄めれば低い効果のポーションとして数を増やして売ることも可能だから、こちらが損をすることはないわ。高いポーションを買えない冒険者もいるしね」
この子がもらった遺産どれだけあるんだろう…。相当母親は稼いだ人なんだろうな。
他にもないの?と聞かれたため、上級に近い中級の回復ポーションも100本はあると伝えると、それは金貨10枚で買い取ると言われた。
合計白金貨40枚。日本円で4000万円になった。白金貨では使い道が悪いからと白金貨10枚は金貨500枚と大金貨50枚でくれる細かさ。
今後も可能なら月に1回は買取をさせてほしいと言われたため、都合を見つけて来るよと伝えた。
「助かったわ。これで店の目玉ができるわ。ハヤトはこの後帰るの?」
「戦闘ギルドマスターに紹介状を預かってきてるから、これから顔を出すして帰るよ」
「そう。私はこれからお店の準備とかに取り掛かるから、ここでお別れでもいいかしら?」
「大丈夫だよ。頑張ってね」
リリーに別れを告げ、とりあえず腹ごしらえに行こう。お腹減った…。
「ご飯食べに行こうか?」
『お腹減った!ロッソのリンゴもあと2つしかないよ』
『あるじ、今日中に帰らないとまずいんじゃないの?』
しまった!!5日ほど出かけるって言っておいて、今日すでに5日目だ。なにもできてないうえに、帰るのに2日かかる。どうしよう…。
『ルピと飛んで帰ればすぐお家だよ?』
「僕も飛べるの?」
『大丈夫だよ!ビューンって行けばいいの。ハヤト、ルピが飛んでても聞かないから飛ぶの嫌いなのかと思ってた』
「飛べるなら飛んでみたいよ!でも、なるべく早く用事を済ませよう」
ロッソがボソッと、あとで後悔するわよ…と言ったけど僕の耳には聞こえていなかった。
見つけたお店に入り食事を頼んだけど、ここでも簡単な物しかできないと言われ味は不味くはないけど普通だった。
ルピとロッソは不満そうにしていたけど我慢してもらうしかない。食事を終えると戦闘ギルドへと顔を出した。
「すいません。ゲーハさんからの紹介状を預かってきました。ギルドマスターにお会いできますか?」
「ラッカの冒険者ギルドマスターか!たしかにゲーハさんの紹介状だな。ちょっと待ってろ。呼びに行ってくるから」
ドリーがある街はラッカというのか。そういえばラッカは実力主義でギルドマスターを決めるって誰か言ってたな。ここは違うみたいだから、街ごとに決め方があるのかもしれない。
「待たせたな。ゲーハからの紹介状は確認させてもらった。奴隷商を紹介しろと書いてあったが、お前たちが奴隷を買うのか?」
「はい。家の修理をするのに…」
この人もゲーハさんに負けず劣らず雰囲気が怖いよ。高い背に眉間の深いシワ。腰に下げている剣がとてもよく似合っている。
「詳しいことは聞くなと書いてあるから聞かんが、この街には2つの奴隷商がある。大工がいる奴隷商は、ここから西に行った建物の地下にある。ふっかけられないよう気をつけろよ」
「わかりました。ありがとうございます」
「あぁ。あと、冒険者ギルドが騒がしかったがお前は行ったのか?」
「はい。あそこの娘さんとちょっと顔見知りになったので」
にやりと笑いながら、くく…ゲーハの言う通り面白いことをしてくれると話してくるその顔が怖い。
紹介状になんて書いてあるのか気になるけど、早く奴隷商に向かおう。
お礼を伝え教えてもらった場所へと向かった。向かうにつれさらに街の人は減っていく。目当ての場所を見つけ地下の階段を下りていった。
ギィィ…
鈍い音がする扉を開けると、でっぷりと太った油ぎちぎちの中年男が両手を擦り合わせながら話しかけてる。
「いらっしゃいませ。素敵な旦那様。今日は何をお求めでしょう」
「大工が売られたって聞いて見に来たんですけど…」
「大工でございますね。良いのが数人おります。どうぞどうぞ奥まで」
気持ち悪く薄っぺらな笑顔で対応される。ルピとロッソも、なにあの男。気持ち悪いと言ってくるので僕も同感だ。
でも、奴隷を見て使えるか使えないか僕にはさっぱりわからないと思っていると、あたし達がわかるから大丈夫よ。気になるのが混じってるしね。
気になるのがよくわからないけど心強い。ルピとロッソを信じて任せよう。
「お待たせしました。奥の部屋に準備ができました。どうぞご案内いたします」
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