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2羽中抜き丸抜き
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それにしてもでかい鳥だな。これは中抜きしてあるのか?それとも丸のままなのか?
ちなみに丸か中抜きかの違いは、ざっくり簡単にいうと羽を毟ってある状態で、内臓取ってるか取ってないかの差だな。
しかもこれだけデカい鳥の内臓抜くのは一苦労だが、ひっくり返してみないとわからないか…。おまけにシートも何もない土の上で捌くのもなぁ。
なんかデカい葉っぱでもあれば助かるんだが。動かない俺に、どうしたの?って感じでスライムが下から覗き込んでくる。
「言ってもわからないと思うけど、今目の前にある鳥を敷けるぐらいのデカい葉っぱがないかなと思ってさ。このままだと土まみれになるだろ?」
あぁ、なんだそんなことかという声が聞こえてきそうな感じで、スライムは鳥に近づいていく。俺は鳥を食べに行ってると勘違い。
「おいおいおい。それは食うなよマジで!ってなんだよ…」
俺の言葉に振り返り、ジトっとこちらを見てくるスライム。食べたりしないけど?って感じで見られてるのは、気のせいなんだろうか…。
言葉発しないんだから、お前の思ってることなんてわからないっての。そんなジトーと俺見なくても良いだろ。
フゥ…とため息をつくように鳥に向き直ると、ぺったんぺったんと鳥に近づき下に潜り込むスライム。
潜り込むとブワーと広がりシートのようになった。え?これってこの上で捌けって言ってくれてる?しかも、鳥についてる土や草をジュワジュワと取ってくれてるし、俺の言葉を理解してくれてるのか…。
鳥の下でシートになってるスライム。それを傍観する俺。動かない俺に、早くやれと言わんばかりにシートからニュッと短い手が出てきてチョイチョイと鳥を捌けと合図してくる。
「あ、あぁ。踏んでも大丈夫なのか?」
親指立てて大丈夫!の手をしてくるので大丈夫なんだろう。恐る恐る足を乗せてみる。弾力があって柔らかいかと思ったけど、しっかりと足腰に力を入れられそうな感じだ。よくできてんな。
「よっこいせっとッ!!あー、やっぱり丸か。腹に包丁入れるだけで一苦労だな」
スライムに今から腹捌いた内臓は食っていいぞと言うと、ニュッと手が出てきてわかったと返してくれる。
レバーやハツに脾臓旨いところはたくさんあるが、初めて見る鳥の内臓を食べるのは怖い。今回は肉だけでいいだろう。
どこから包丁入れるか腹を触りながら確認し、場所を見極め包丁を入れていく。かなり力がいるな。捌くだけで大仕事だ。血抜きは完璧で内臓も綺麗な色をしている。
ただ、これだけデカいと腕ごと腹の中に入れて内臓搔き出すしかないな。覚悟を決めてシャツの袖を肩まで捲る。捲るけど、スライムの手?の方が早く鳥の中に入っていて、ジュウジュウ内臓消化中。
便利だなお前。
スライムの助けのおかげで、モモ・ササミ・手羽・皮・ナンコツ・ムネ・ボンジリの捌き終わる。うんうん。良い感じに捌けたぞ。1つ1つがデカいがな。
捌けたものをどこに保管しようか。このままでは暑さで傷んでしまう…。
「せっかく来てやったのに、まだ解体途中じゃないか」
「爺さんもう来たのか!?せっかち過ぎだろ!」
「なにを言う。シャッと捌いてチャッと焼けばいい話しを、お前がダラダラしとったんじゃろ」
「ダラダラって、初めて来た世界でシャッとやってチャット焼けるか!」
でもちょうど良かった。これ作った爺さんなら、保存方法聞いたら教えてくれるだろ。へそは曲げてくれるなよ。早く来た爺さんが悪いんだ。
それに水道や電気の動力源も聞かなきゃわかんないからな。今後使えないと困る。
「爺さん、これどうやって保存すればいいんだ?これが入るデカい冷蔵庫なんて置いてなかったぞ」
「アイテムボックスやったじゃろ。その中は時間停止を付けておる。そこに入れればいいじゃろ。要求しといてなんじゃ文句か?」
「俺アイテムボックスなんて言ってないだろ!?」
「保冷庫くれと言ったじゃろ!?アイテムボックスなら、腐らん傷まん溶けん文句ないじゃろ?」
「で、それをどうやって使うんだよ!?くれたなら取り扱い説明してこそ納品終了だろ?」
ワシを業者扱いか!?と言われたけど、わからんものはわからん。爺さんがアイテムボックスと頭の中で思えば出てくるというので試すと
マジか!目の前にブラックホールみたいなの出て来た。しかも調味料や串など消費するものは無限提供。いい仕事するぜ爺さん!
電気・ガス・水道も自動供給。詳しいことはお前に言っても理解できん。言うだけ時間の無駄じゃとさ。無くならないなら良いんだけどね。
――ぺったんぺったん――
「おぉ。無下にされ取らんか?」
「そのスライムも爺さんがくれたのか?」
「そうじゃ。可愛いじゃろう?ワシのタレが魔物や悪意ある人間に取られては敵わん。すこぉし、スライムに力をやっての。タレを守ってくれと言ったのじゃ。ついでにゴミ処理もな」
「悪意ある人間ってなんだよ…。俺の事か!?俺のタレだからなって無視かよ!とにかく爺さん、今から串にさして焼くから食って行くんだろ?」
「当り前じゃ。美味いのを頼むぞ!」
ちなみに丸か中抜きかの違いは、ざっくり簡単にいうと羽を毟ってある状態で、内臓取ってるか取ってないかの差だな。
しかもこれだけデカい鳥の内臓抜くのは一苦労だが、ひっくり返してみないとわからないか…。おまけにシートも何もない土の上で捌くのもなぁ。
なんかデカい葉っぱでもあれば助かるんだが。動かない俺に、どうしたの?って感じでスライムが下から覗き込んでくる。
「言ってもわからないと思うけど、今目の前にある鳥を敷けるぐらいのデカい葉っぱがないかなと思ってさ。このままだと土まみれになるだろ?」
あぁ、なんだそんなことかという声が聞こえてきそうな感じで、スライムは鳥に近づいていく。俺は鳥を食べに行ってると勘違い。
「おいおいおい。それは食うなよマジで!ってなんだよ…」
俺の言葉に振り返り、ジトっとこちらを見てくるスライム。食べたりしないけど?って感じで見られてるのは、気のせいなんだろうか…。
言葉発しないんだから、お前の思ってることなんてわからないっての。そんなジトーと俺見なくても良いだろ。
フゥ…とため息をつくように鳥に向き直ると、ぺったんぺったんと鳥に近づき下に潜り込むスライム。
潜り込むとブワーと広がりシートのようになった。え?これってこの上で捌けって言ってくれてる?しかも、鳥についてる土や草をジュワジュワと取ってくれてるし、俺の言葉を理解してくれてるのか…。
鳥の下でシートになってるスライム。それを傍観する俺。動かない俺に、早くやれと言わんばかりにシートからニュッと短い手が出てきてチョイチョイと鳥を捌けと合図してくる。
「あ、あぁ。踏んでも大丈夫なのか?」
親指立てて大丈夫!の手をしてくるので大丈夫なんだろう。恐る恐る足を乗せてみる。弾力があって柔らかいかと思ったけど、しっかりと足腰に力を入れられそうな感じだ。よくできてんな。
「よっこいせっとッ!!あー、やっぱり丸か。腹に包丁入れるだけで一苦労だな」
スライムに今から腹捌いた内臓は食っていいぞと言うと、ニュッと手が出てきてわかったと返してくれる。
レバーやハツに脾臓旨いところはたくさんあるが、初めて見る鳥の内臓を食べるのは怖い。今回は肉だけでいいだろう。
どこから包丁入れるか腹を触りながら確認し、場所を見極め包丁を入れていく。かなり力がいるな。捌くだけで大仕事だ。血抜きは完璧で内臓も綺麗な色をしている。
ただ、これだけデカいと腕ごと腹の中に入れて内臓搔き出すしかないな。覚悟を決めてシャツの袖を肩まで捲る。捲るけど、スライムの手?の方が早く鳥の中に入っていて、ジュウジュウ内臓消化中。
便利だなお前。
スライムの助けのおかげで、モモ・ササミ・手羽・皮・ナンコツ・ムネ・ボンジリの捌き終わる。うんうん。良い感じに捌けたぞ。1つ1つがデカいがな。
捌けたものをどこに保管しようか。このままでは暑さで傷んでしまう…。
「せっかく来てやったのに、まだ解体途中じゃないか」
「爺さんもう来たのか!?せっかち過ぎだろ!」
「なにを言う。シャッと捌いてチャッと焼けばいい話しを、お前がダラダラしとったんじゃろ」
「ダラダラって、初めて来た世界でシャッとやってチャット焼けるか!」
でもちょうど良かった。これ作った爺さんなら、保存方法聞いたら教えてくれるだろ。へそは曲げてくれるなよ。早く来た爺さんが悪いんだ。
それに水道や電気の動力源も聞かなきゃわかんないからな。今後使えないと困る。
「爺さん、これどうやって保存すればいいんだ?これが入るデカい冷蔵庫なんて置いてなかったぞ」
「アイテムボックスやったじゃろ。その中は時間停止を付けておる。そこに入れればいいじゃろ。要求しといてなんじゃ文句か?」
「俺アイテムボックスなんて言ってないだろ!?」
「保冷庫くれと言ったじゃろ!?アイテムボックスなら、腐らん傷まん溶けん文句ないじゃろ?」
「で、それをどうやって使うんだよ!?くれたなら取り扱い説明してこそ納品終了だろ?」
ワシを業者扱いか!?と言われたけど、わからんものはわからん。爺さんがアイテムボックスと頭の中で思えば出てくるというので試すと
マジか!目の前にブラックホールみたいなの出て来た。しかも調味料や串など消費するものは無限提供。いい仕事するぜ爺さん!
電気・ガス・水道も自動供給。詳しいことはお前に言っても理解できん。言うだけ時間の無駄じゃとさ。無くならないなら良いんだけどね。
――ぺったんぺったん――
「おぉ。無下にされ取らんか?」
「そのスライムも爺さんがくれたのか?」
「そうじゃ。可愛いじゃろう?ワシのタレが魔物や悪意ある人間に取られては敵わん。すこぉし、スライムに力をやっての。タレを守ってくれと言ったのじゃ。ついでにゴミ処理もな」
「悪意ある人間ってなんだよ…。俺の事か!?俺のタレだからなって無視かよ!とにかく爺さん、今から串にさして焼くから食って行くんだろ?」
「当り前じゃ。美味いのを頼むぞ!」
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