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家付きエリオス
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この世界に生を受けて10と2年、前世から人生引き継ぎ20と9年。
精通と同時に、エリオスはようやく一人前の評価を得るに至った。
精通と同時に成人するって言うのもアレな話だが、この世界の、この国では当たり前のコトであり、エリオス自身、別に否やはなかった。
むしろやっとって感じでその時を迎えた。
ちなみに、女の子の成人は初潮と同時に行われ、その日は誕生日に次ぐ記念日として、毎年祝われるコトとなる。
で、今のエリオスの状況だが・・・。
「来たよ、温かいヤツがさ」
ベッドで横になるエリオスに跨がり、余韻すら食い潰すように腰をくねらせる女が、チロリと唇を舐めながら嗤った。
「おめでとうって言うべきかい?」
繋がったまま、強引にエリオスの唇を犯すこの女は、エリオスの母親だった。
「さすがに若いね。一度じゃ満足出来ないってか」
吐息を荒くさせながら、モーリンは再び激しく腰を打ち付けてくる。
この頃になると、モーリンは行為自体に没頭し、その時を迎えるまで止まることがない。
モーリンのなすがままだったエリオスは、女の痴態を眺めながらその時を待った。
モーリンは母親だが、産みの母ではない。
産みの母の名前はエリスと言い、モーリンはエリスのパートナーとして一緒に生活している、この国ではオーソドックスな家族とされる存在だ。
この国、ライオネス女帝国では、大陸最大国家として覇を唱えており、ほとんど人族女種で構成されていた。
そのため、国を支える女と、それを支える女がパートナーとなり、生活基盤を作っている。
家族とはいえ、当然女同士で生殖出来るハズもなく、子供が欲しければ気に入った男を買い、種付けをして得るのが一般的だった。
もちろん子供を選ぶことは出来ず、生まれるまで性別は分からない。
子供が女の子であれば問題なく、家族として二人の母親に慈しまれ、愛されて育成される。
では、子供が男なら?
多くは【男屋】に売られるか、売られないまでも将来利用出来る道具として囲われる。また、生まれてすぐ処理されることも少なくない。
女帝国では男に生存権は認められておらず、存在するのは女の慈悲に過ぎない。
この世界で、エリオスは幸運なコトに、エリスの第一子として生まれたのである。
エリスは女帝国の近衛師団で団長を勤めるエリオット・マリュス伯爵の娘として生まれ、蝶よ華よと育てられた。
母親は女帝クリスティーンの元パートナーで、美少女の誉れ高いクラリスだった。
クラリスは元々クロエの幼馴染みであり、望まれてクリスティーンの寵愛を受けたのだが、男を産んだコトから寵愛を外れ、最終的にはクロエに下賜されるに至った。
クロエのパートナーとして、クラリスはエリスを得た。
怖がるクラリスを説得しての妊娠だったが、出産限度ギリギリで得たエリスは、クラリスに笑顔をもたらした。
しかし、エリスはクラリスが時折見せる憂いを敏感に感じ取り、その理由を知ってショックを受ける。
そして、モーリンとパートナーになったエリスは、エリオスを出産してクラリスの苦悩を理解した。
エリオスを処分しようとしたモーリンを説得し、どのような形であれ、生かして欲しいと懇願した。
エリスに惚れていたモーリンは、渋々エリスの望みを叶え、【家付き】として育成することになる。
【家付き】は囲われた男のコトで、個人所有の性奴隷に近く、有料で知り合いに貸し出されたり、種付けに利用されたりする存在である。
こうして、この世界に転生した柳瀬旭は、クラリスとエリスのお蔭で最初の危機を乗り越えた。
モーリンの屋敷の地下に部屋を与えられたエリオスは、屋敷の下働きをしながら成長し、時折モーリンに弄ばれるようになった。
成長するにつれ、エリスに似てくるエリオスは、少女と見間違うほどの美少年となったのが、一番の理由だろう。
形の上では母親だが、モーリンと血の繋がりはないため、行為に禁忌がないのも理由となる。
エリオスが相手出来ないのは、産みの母のエリスと、彼女が産む女の子、あとはエリスの産みの母クラリスくらいだ。
同様に、エリスを孕ませた相手を、彼女が産む女の子は使用出来ない。
これは法律として整備され、遺伝子の劣化を本能的に回避していた。
この屋敷でエリオスを相手に出来るのは、モーリンただ一人であった。
モーリンはエリオスの精通を受け、ある計画を実行する気になっていた。
エリスの血を引く種での妊娠である。
一般的にアルカンターラは妊娠しない。
行為を楽しむコトはあっても、薬による避妊をするのが常識だった。
アルディージャと違い、いつ戦場に赴くか分からない環境にあり、いちいち妊娠していられないというのが、アルカンターラである。
アルカンターラが妊娠するためには、一年間の休暇を申請せねばならず、休暇中の給与は支給されない。
それなりに貯蓄が必要であるし、休暇後すぐは休暇前の環境に戻れない。
休暇後の状態にも拠るが、二階級下からの再開が普通である。
当然その分給与も減るが、これは本人の努力次第でどうにでもなると、モーリンは考えていた。
モーリンの中で、エリスと自分の血を引く子供の出産は決定事項となっていた。
そして、エリオスだけでなく、モーリンまでが待っていたエリオスの精通である。
モーリンはエリスの願いを聞いて良かったと、自分の幸運に感謝した。
パートナーは家族だが、パートナーの子供はやはり自分の子供ではないからだ。
一緒に男を選び、一緒に子供を育てても、どこか子供との間に距離を感じてしまうのだ。
もちろん子供の方にそうした斟酌はない。
ただ、仲良く笑い合うパートナーと子供に、嫉妬しているだけなのだろう。
だが、しかし、エリオスの種を仕込めば、モーリンの子供は同時にエリスの子供でもあるのだ。
エリオスを抱きながら、モーリンはエリスを抱いていた。そしてエリオスが射精するたびに、エリスとの子供を抱く妄想で絶頂に達していた。
精通と同時に、エリオスはようやく一人前の評価を得るに至った。
精通と同時に成人するって言うのもアレな話だが、この世界の、この国では当たり前のコトであり、エリオス自身、別に否やはなかった。
むしろやっとって感じでその時を迎えた。
ちなみに、女の子の成人は初潮と同時に行われ、その日は誕生日に次ぐ記念日として、毎年祝われるコトとなる。
で、今のエリオスの状況だが・・・。
「来たよ、温かいヤツがさ」
ベッドで横になるエリオスに跨がり、余韻すら食い潰すように腰をくねらせる女が、チロリと唇を舐めながら嗤った。
「おめでとうって言うべきかい?」
繋がったまま、強引にエリオスの唇を犯すこの女は、エリオスの母親だった。
「さすがに若いね。一度じゃ満足出来ないってか」
吐息を荒くさせながら、モーリンは再び激しく腰を打ち付けてくる。
この頃になると、モーリンは行為自体に没頭し、その時を迎えるまで止まることがない。
モーリンのなすがままだったエリオスは、女の痴態を眺めながらその時を待った。
モーリンは母親だが、産みの母ではない。
産みの母の名前はエリスと言い、モーリンはエリスのパートナーとして一緒に生活している、この国ではオーソドックスな家族とされる存在だ。
この国、ライオネス女帝国では、大陸最大国家として覇を唱えており、ほとんど人族女種で構成されていた。
そのため、国を支える女と、それを支える女がパートナーとなり、生活基盤を作っている。
家族とはいえ、当然女同士で生殖出来るハズもなく、子供が欲しければ気に入った男を買い、種付けをして得るのが一般的だった。
もちろん子供を選ぶことは出来ず、生まれるまで性別は分からない。
子供が女の子であれば問題なく、家族として二人の母親に慈しまれ、愛されて育成される。
では、子供が男なら?
多くは【男屋】に売られるか、売られないまでも将来利用出来る道具として囲われる。また、生まれてすぐ処理されることも少なくない。
女帝国では男に生存権は認められておらず、存在するのは女の慈悲に過ぎない。
この世界で、エリオスは幸運なコトに、エリスの第一子として生まれたのである。
エリスは女帝国の近衛師団で団長を勤めるエリオット・マリュス伯爵の娘として生まれ、蝶よ華よと育てられた。
母親は女帝クリスティーンの元パートナーで、美少女の誉れ高いクラリスだった。
クラリスは元々クロエの幼馴染みであり、望まれてクリスティーンの寵愛を受けたのだが、男を産んだコトから寵愛を外れ、最終的にはクロエに下賜されるに至った。
クロエのパートナーとして、クラリスはエリスを得た。
怖がるクラリスを説得しての妊娠だったが、出産限度ギリギリで得たエリスは、クラリスに笑顔をもたらした。
しかし、エリスはクラリスが時折見せる憂いを敏感に感じ取り、その理由を知ってショックを受ける。
そして、モーリンとパートナーになったエリスは、エリオスを出産してクラリスの苦悩を理解した。
エリオスを処分しようとしたモーリンを説得し、どのような形であれ、生かして欲しいと懇願した。
エリスに惚れていたモーリンは、渋々エリスの望みを叶え、【家付き】として育成することになる。
【家付き】は囲われた男のコトで、個人所有の性奴隷に近く、有料で知り合いに貸し出されたり、種付けに利用されたりする存在である。
こうして、この世界に転生した柳瀬旭は、クラリスとエリスのお蔭で最初の危機を乗り越えた。
モーリンの屋敷の地下に部屋を与えられたエリオスは、屋敷の下働きをしながら成長し、時折モーリンに弄ばれるようになった。
成長するにつれ、エリスに似てくるエリオスは、少女と見間違うほどの美少年となったのが、一番の理由だろう。
形の上では母親だが、モーリンと血の繋がりはないため、行為に禁忌がないのも理由となる。
エリオスが相手出来ないのは、産みの母のエリスと、彼女が産む女の子、あとはエリスの産みの母クラリスくらいだ。
同様に、エリスを孕ませた相手を、彼女が産む女の子は使用出来ない。
これは法律として整備され、遺伝子の劣化を本能的に回避していた。
この屋敷でエリオスを相手に出来るのは、モーリンただ一人であった。
モーリンはエリオスの精通を受け、ある計画を実行する気になっていた。
エリスの血を引く種での妊娠である。
一般的にアルカンターラは妊娠しない。
行為を楽しむコトはあっても、薬による避妊をするのが常識だった。
アルディージャと違い、いつ戦場に赴くか分からない環境にあり、いちいち妊娠していられないというのが、アルカンターラである。
アルカンターラが妊娠するためには、一年間の休暇を申請せねばならず、休暇中の給与は支給されない。
それなりに貯蓄が必要であるし、休暇後すぐは休暇前の環境に戻れない。
休暇後の状態にも拠るが、二階級下からの再開が普通である。
当然その分給与も減るが、これは本人の努力次第でどうにでもなると、モーリンは考えていた。
モーリンの中で、エリスと自分の血を引く子供の出産は決定事項となっていた。
そして、エリオスだけでなく、モーリンまでが待っていたエリオスの精通である。
モーリンはエリスの願いを聞いて良かったと、自分の幸運に感謝した。
パートナーは家族だが、パートナーの子供はやはり自分の子供ではないからだ。
一緒に男を選び、一緒に子供を育てても、どこか子供との間に距離を感じてしまうのだ。
もちろん子供の方にそうした斟酌はない。
ただ、仲良く笑い合うパートナーと子供に、嫉妬しているだけなのだろう。
だが、しかし、エリオスの種を仕込めば、モーリンの子供は同時にエリスの子供でもあるのだ。
エリオスを抱きながら、モーリンはエリスを抱いていた。そしてエリオスが射精するたびに、エリスとの子供を抱く妄想で絶頂に達していた。
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