3 / 35
麻衣子さん視点
いきなりデンジャラスな展開②
しおりを挟む
昨日の夜、入浴時にシェーバーでムダ毛の処理はしたとはいえ、直に触れられれば伸びてきた毛の存在が分かってしまう。
逃げ出したいのに押さえ込まれて、万全の状態ではない脹脛を撫で回されるのはもはや拷問だった。
羞恥心から麻衣子の瞳に涙の膜が張っていく。
「ひっ」
震える麻衣子をよそに、下方へ移動した斎藤課長は脹脛に頬擦りをし始める。
伸びた脹脛のムダ毛が彼の頬を擦る感触が直に伝わり、羞恥のあまり体を震わす麻衣子の瞳から涙が零れ落ちた。
「いやっ止めて! 触らないで!」
「ああ、思った通り最高だよ麻衣子さん。それに、この俺を拒絶する女がいるなんて。はぁ、嫌がられるのもいいものだな」
興奮して目元を赤く染めた斎藤課長は、ニヤーという効果音が付きそうな厭らしい笑みを浮かべ、震える麻衣子の脹脛に舌を這わす。
観賞用なら部署NO1、女子社員憧れの斎藤課長の信じられない一面を知ってしまった上、息を荒くしながら脹脛を舐めるという気持ちの悪い行為をされて、麻衣子の嫌悪感と危機感は限界点へ到達した。
「いやぁああ!! 変態―!!」
必死で頭の上へ手を伸ばした麻衣子は枕元に置いてあった金属の塊、目覚まし時計を掴むと、脹脛への夢中で頬擦りしている斎藤課長の頭部目掛けて振り下ろした。
ガシャン!!
「ぐっ!?」
目覚まし時計が頭部へ当たる派手な音と、くぐもった呻き声で麻衣子はハッと我に返る。
上半身を起こし右手で持つ目覚まし時計と、麻衣子の股の間へ突っ伏して動かない斎藤課長を交互に見て、全身から一気に血の気が引いた。
「斎藤課長……?」
震える声で呼びかけても、ベッドへ突っ伏した斎藤課長はピクリとも反応を示さない。さらに、目覚まし時計が当たった後頭部からは鮮血が流れ出した。
(ひぃぃ!! 殺っちゃった!?)
片手で持っていた目覚まし時計を落として震えだす麻衣子の脳裏に、『痴情のもつれ!?』『男女関係のトラブルか!?』という新聞の三面記事の見出しが浮かぶ。
混乱のあまりに頭の中の三面記事がグルグル渦巻いていき、大爆発を起こした。
(せ、正当防衛よ!! こんな変態のせいで犯罪者になんてなりたくない!! こうなったら、逃げるしかないぃ!!)
ベッドから飛び下りた麻衣子は、サイドテーブルへ置かれていたバッグとジャケットを掴む。
一度だけベッドで倒れた斎藤課長の方を振り返るが、そのまま部屋を飛び出していった。
ホテルを出た麻衣子は、スマートフォンの地図アプリでホテルの位置を確認し此処が繁華街の中にあるラブホテルが建ち並ぶ一角だと知る。
早朝の大通りはほぼ無人で、目撃者の少なさに安堵の息を吐く。
激しい動悸で吐きそうになりながら、通りがかったタクシーに飛び乗り自宅アパートへ帰った。
(何だったのアレ。それに、私、斎藤課長を殺しちゃったかもしれない)
もつれる足を必死で動かして自室へ戻り、ベッドへ倒れ込んだ麻衣子は布団をかぶって震える。
夢だと思いたいのに、斎藤課長に脹脛を舐められた唾液で濡れた舌の感触は残っていた。
逃げ出したいのに押さえ込まれて、万全の状態ではない脹脛を撫で回されるのはもはや拷問だった。
羞恥心から麻衣子の瞳に涙の膜が張っていく。
「ひっ」
震える麻衣子をよそに、下方へ移動した斎藤課長は脹脛に頬擦りをし始める。
伸びた脹脛のムダ毛が彼の頬を擦る感触が直に伝わり、羞恥のあまり体を震わす麻衣子の瞳から涙が零れ落ちた。
「いやっ止めて! 触らないで!」
「ああ、思った通り最高だよ麻衣子さん。それに、この俺を拒絶する女がいるなんて。はぁ、嫌がられるのもいいものだな」
興奮して目元を赤く染めた斎藤課長は、ニヤーという効果音が付きそうな厭らしい笑みを浮かべ、震える麻衣子の脹脛に舌を這わす。
観賞用なら部署NO1、女子社員憧れの斎藤課長の信じられない一面を知ってしまった上、息を荒くしながら脹脛を舐めるという気持ちの悪い行為をされて、麻衣子の嫌悪感と危機感は限界点へ到達した。
「いやぁああ!! 変態―!!」
必死で頭の上へ手を伸ばした麻衣子は枕元に置いてあった金属の塊、目覚まし時計を掴むと、脹脛への夢中で頬擦りしている斎藤課長の頭部目掛けて振り下ろした。
ガシャン!!
「ぐっ!?」
目覚まし時計が頭部へ当たる派手な音と、くぐもった呻き声で麻衣子はハッと我に返る。
上半身を起こし右手で持つ目覚まし時計と、麻衣子の股の間へ突っ伏して動かない斎藤課長を交互に見て、全身から一気に血の気が引いた。
「斎藤課長……?」
震える声で呼びかけても、ベッドへ突っ伏した斎藤課長はピクリとも反応を示さない。さらに、目覚まし時計が当たった後頭部からは鮮血が流れ出した。
(ひぃぃ!! 殺っちゃった!?)
片手で持っていた目覚まし時計を落として震えだす麻衣子の脳裏に、『痴情のもつれ!?』『男女関係のトラブルか!?』という新聞の三面記事の見出しが浮かぶ。
混乱のあまりに頭の中の三面記事がグルグル渦巻いていき、大爆発を起こした。
(せ、正当防衛よ!! こんな変態のせいで犯罪者になんてなりたくない!! こうなったら、逃げるしかないぃ!!)
ベッドから飛び下りた麻衣子は、サイドテーブルへ置かれていたバッグとジャケットを掴む。
一度だけベッドで倒れた斎藤課長の方を振り返るが、そのまま部屋を飛び出していった。
ホテルを出た麻衣子は、スマートフォンの地図アプリでホテルの位置を確認し此処が繁華街の中にあるラブホテルが建ち並ぶ一角だと知る。
早朝の大通りはほぼ無人で、目撃者の少なさに安堵の息を吐く。
激しい動悸で吐きそうになりながら、通りがかったタクシーに飛び乗り自宅アパートへ帰った。
(何だったのアレ。それに、私、斎藤課長を殺しちゃったかもしれない)
もつれる足を必死で動かして自室へ戻り、ベッドへ倒れ込んだ麻衣子は布団をかぶって震える。
夢だと思いたいのに、斎藤課長に脹脛を舐められた唾液で濡れた舌の感触は残っていた。
0
お気に入りに追加
450
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
ネカフェ難民してたら鬼上司に拾われました
瀬崎由美
恋愛
穂香は、付き合って一年半の彼氏である栄悟と同棲中。でも、一緒に住んでいたマンションへと帰宅すると、家の中はほぼもぬけの殻。家具や家電と共に姿を消した栄悟とは連絡が取れない。彼が持っているはずの合鍵の行方も分からないから怖いと、ビジネスホテルやネットカフェを転々とする日々。そんな穂香の事情を知ったオーナーが自宅マンションの空いている部屋に居候することを提案してくる。一緒に住むうち、怖くて仕事に厳しい完璧イケメンで近寄りがたいと思っていたオーナーがド天然なのことを知った穂香。居候しながら彼のフォローをしていくうちに、その意外性に惹かれていく。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる