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猛獣との出会い
猛獣の困惑②
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「くっ」
小さく呻いた男は、再び主張を始めた陰茎によって窮屈になったズボンのジッパーを下げた。
解放された陰茎が勢いよく外へ飛び出してくる。
ドクドクと脈打ち熱を持つ陰茎へ手を添え、痛みを感じない程度に握った。
『変になれよ、変になって、もっと俺を欲しがれ』
陰茎が抜け出る寸前まで腰を引き、勢いよく女の膣内へ突き入れる。
ぶちゅりっ、溢れた愛液と中へ入った空気で腰が動く度に結合部から厭らしい音が鳴る。
『あぁっそれ、だめっああー!』
最奥を突かれ小刻みに体を揺らして達した女の膣壁は、精液を絞り出そうと収縮を繰り返す。
襞がうごめき、陰茎を締め付ける気持ちよさに男の眉間に皺が寄った。
『ぐっ、そんなに締め付けるな』
達した状態で数回膣内を擦りあげると、虚ろな瞳で女は声を出せないまま唇を動かして喘ぐ。
限界まで高まった熱を抑えず、先端から迸る精液の全てを子宮口へぶつけた。
『おく、あついよぉ』
胎内に広がる熱に女は下腹部を押さえ、恍惚の表情で男を見上げる。
興奮によって、赤く色づく半開きの唇が旨そうに思えて、男は彼女の唇へ噛みつくような口付けを落とした。
今まで抱いた女に対して、情事中のキスは相手を勘違いさせる面倒なものだと思い、キスだけはしたことがなかった。
今まで抱いた女に対しては理性を失わないようにしていたのに。
組み敷いているこの女を甘やかして、彼女に勘違いされるのは何故かかまわないと思ってしまった。
理性の壁が崩れていき、ただ、この女の全てを味わいたいという欲望だけしか残っていなかった。
「くぅっ、はっ」
数回手を動かしただけで、下半身を快感が走り抜ける。
びゅくびゅく、音を立てて亀頭の先から飛び出てくる精液をウェットティッシュで押さえた。
「くそっ」
射精し終わった男は、荒い息を吐きながら呟いた。
自慰で性欲を処理するなど、少年の頃以来だ。
女には困っていないはずなのに、帰国してからというものどんな女を抱いても満足できない。
玄人の女を呼び、抱けば性欲と勃起は一時的には治まるものの、全てが満たされないのだ。
「は……どうかしている」
頭の片隅に居座る黒髪の女が忘れられないのは、今まで経験したどの女よりも体の相性が最高に良かっただけだ。
精液を拭ったウェットティッシュを袋に入れごみ箱へ放り、サイドテーブルの上に置いてあるスマートフォンを見る。
「あの女、連絡してこないということは、子どもは出来てなかったか」
帰国してからの期間を考えれば、孕んでいるかどうかの結果は出ているだろう。
電話が来ないということは、女は孕んではいなかったのだ。
面倒ごとが一つ消えたという思いと、残念だという気持ちを捨てきれないでいた。
『女って、私は紗智子という名前があります。人に名前を問うのでしたら、まず自分から名乗ってください』
唇を尖らして言う女、紗智子はノーメイクも相まって少女のように、彼女が眠っている間に確認した免許証から算出した年齢よりも幼く見えた。
「紗智子」
名乗られてから今まで、一度も口にしたことが無かった彼女の名前が口からすんなり出たことに、ふっと笑ってしまった。
「行くか」
大股でテーブルまで歩き、スマートフォンを手に取る。
通話ボタンを押し、電話をかけた相手は躾通りワンコールで出た。
「俺だ。今から航空機のチケットを手配しろ」
理由も明かさず用件だけ告げれば、スマートフォンの向こうから焦った声が聞こえる。
「予定? そんなものどうにでもなるだろう。明日の正午には出発だ」
困惑の声を上げる部下からの返答を待たず、男、クロードは躊躇なく通話を終了させた。
小さく呻いた男は、再び主張を始めた陰茎によって窮屈になったズボンのジッパーを下げた。
解放された陰茎が勢いよく外へ飛び出してくる。
ドクドクと脈打ち熱を持つ陰茎へ手を添え、痛みを感じない程度に握った。
『変になれよ、変になって、もっと俺を欲しがれ』
陰茎が抜け出る寸前まで腰を引き、勢いよく女の膣内へ突き入れる。
ぶちゅりっ、溢れた愛液と中へ入った空気で腰が動く度に結合部から厭らしい音が鳴る。
『あぁっそれ、だめっああー!』
最奥を突かれ小刻みに体を揺らして達した女の膣壁は、精液を絞り出そうと収縮を繰り返す。
襞がうごめき、陰茎を締め付ける気持ちよさに男の眉間に皺が寄った。
『ぐっ、そんなに締め付けるな』
達した状態で数回膣内を擦りあげると、虚ろな瞳で女は声を出せないまま唇を動かして喘ぐ。
限界まで高まった熱を抑えず、先端から迸る精液の全てを子宮口へぶつけた。
『おく、あついよぉ』
胎内に広がる熱に女は下腹部を押さえ、恍惚の表情で男を見上げる。
興奮によって、赤く色づく半開きの唇が旨そうに思えて、男は彼女の唇へ噛みつくような口付けを落とした。
今まで抱いた女に対して、情事中のキスは相手を勘違いさせる面倒なものだと思い、キスだけはしたことがなかった。
今まで抱いた女に対しては理性を失わないようにしていたのに。
組み敷いているこの女を甘やかして、彼女に勘違いされるのは何故かかまわないと思ってしまった。
理性の壁が崩れていき、ただ、この女の全てを味わいたいという欲望だけしか残っていなかった。
「くぅっ、はっ」
数回手を動かしただけで、下半身を快感が走り抜ける。
びゅくびゅく、音を立てて亀頭の先から飛び出てくる精液をウェットティッシュで押さえた。
「くそっ」
射精し終わった男は、荒い息を吐きながら呟いた。
自慰で性欲を処理するなど、少年の頃以来だ。
女には困っていないはずなのに、帰国してからというものどんな女を抱いても満足できない。
玄人の女を呼び、抱けば性欲と勃起は一時的には治まるものの、全てが満たされないのだ。
「は……どうかしている」
頭の片隅に居座る黒髪の女が忘れられないのは、今まで経験したどの女よりも体の相性が最高に良かっただけだ。
精液を拭ったウェットティッシュを袋に入れごみ箱へ放り、サイドテーブルの上に置いてあるスマートフォンを見る。
「あの女、連絡してこないということは、子どもは出来てなかったか」
帰国してからの期間を考えれば、孕んでいるかどうかの結果は出ているだろう。
電話が来ないということは、女は孕んではいなかったのだ。
面倒ごとが一つ消えたという思いと、残念だという気持ちを捨てきれないでいた。
『女って、私は紗智子という名前があります。人に名前を問うのでしたら、まず自分から名乗ってください』
唇を尖らして言う女、紗智子はノーメイクも相まって少女のように、彼女が眠っている間に確認した免許証から算出した年齢よりも幼く見えた。
「紗智子」
名乗られてから今まで、一度も口にしたことが無かった彼女の名前が口からすんなり出たことに、ふっと笑ってしまった。
「行くか」
大股でテーブルまで歩き、スマートフォンを手に取る。
通話ボタンを押し、電話をかけた相手は躾通りワンコールで出た。
「俺だ。今から航空機のチケットを手配しろ」
理由も明かさず用件だけ告げれば、スマートフォンの向こうから焦った声が聞こえる。
「予定? そんなものどうにでもなるだろう。明日の正午には出発だ」
困惑の声を上げる部下からの返答を待たず、男、クロードは躊躇なく通話を終了させた。
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