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後後258 祭りを待つ、り、とか言うと昭和のじじぃになるので気をつけるように!

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ガクは泉さんに
「祭りの事は俺らにまかせておけ。お前らはらぶらぶしてりゃいいから」
と言われたので、俺らは日常に戻った

シューレの食堂で朝食後、トリミング小屋を開いて皆をトリミングしていく。
お昼にはまたシューレの食堂で食事をして、午後にはまたトリミングをしていく。
トリミングに来ている人たちの数によるけど、終わると夕食。
トリミングに来る者達はだいたい時間わかるんで、遅くなるなーと思うと帰っていく。
だから最後の者まできちっとやっても、そう遅くにはならないようにしてくれている。

最初の頃はまだ皆もそこまでわからなかったから結構大変だったが、今は皆がちゃんと考えて来れているのだ。

夕食の時は大概泉さんが来ている。泉さんが小屋に遊びに来ていて一緒に夕食に行くことも多いけど。
で、そのまま飲む。アニャータは少し飲める。いっぱい飲ますと結構からむので、アニャータがそれを自覚し始めてからはうまくコントロールしているようだ。

飲んでいると大概シューレも混じってくる。
おっかさんがこっちの食堂に居る時は一緒にまじる。
娘のほうは、最近見えない?放浪癖というか、ひょろっとどっかに行く癖あるからなぁ、、精霊だから大丈夫だけど。

今日もシューレとおっかさんが混じって皆で飲んでいる。

「泉さん、また新しい葉?」
タバコの香りが変わっている。
「おう、またシューレが新しいの見つけてきてくれてな」
泉さんは煙管を使ってタバコを吸う。

「王都にな、タバコ屋が出来ていたんだ、農国の。」シューレ
へぇ?
「いい香りがしたんで入ってみたらタバコやだった」
「へ?何だと思って入ったの?」
「いやしらんよ、いい香りがすりゃ入って見るだろう?」
なんか納得してしまう・・・

「そういや、農国旅していた時、」
「おう、結構良い香り嗅ぐ事多かったわな」泉さん
タバコ吸う本人が気づかなかった件!

「そういや、あっちでは泉さん、タバコの葉を買わなかったの?」
「買ってたぞ?いつものを」
「・・・・・・・・・・・・・・」×4人

「「また、旅したいなぁ」」ガク、泉

「いけばいいじゃないか?」シューレ
「特に何もないんだろう」続けるシューレ
「行ってきな!村も領も国も大丈夫だ、シューレと私がいるんだから!」おっかさん
そりゃ大精霊級が2人いりゃーな、ドラゴン軍団でも二の足踏むわなw

「アニャータ、行ってみたい?」
「もちろん?」
なぜ疑問形?

「祭りが終わったら行くか。」泉さん
「「決まりだな!!」」
なぜか行かない2人が決定する

「おまえらが動くと面白いことが発生するからなぁ」シューレ
なんだろう?この認定?

「主に泉さんが呼び寄せ・・・」ガク
「おまえだろ?」泉
いつものことである。2人が揃うからそういうことに成るんだって気づかない?

ニマニマしなから見ているシューレとおっかさん

ーー

翌日もいつものようにトリミングに励むガクとアニャータ
祭りの後に旅立つのだ、それまで一通り全員終わらせておきたい、なるべく長持ちするようにしておきたい、と思いながらいつもより丹念に行うガクとアニャータ。

泉、シューレ、匕王夫妻、グレーズ公爵、熊、子熊、村長、そして領主様、で、王妃様も加わり、小館の将軍様の離宮でなにやら企てが行われていた。

見る人によってはすごいメンツだろう。が、知る者達によっては、エライメンツだ!危険極まりない!!と驚愕することだろうよ。

おっかさんと娘(グレゴーリナ、アニエッラ)が加わってないだけまだマシかも知れない。
と、思うのはあさはかた・あさかたな?あかさたな・・あは、・・・・・浅はかだ! よく間違えるよな?!!

「というわけだ」シューレ
「というわけだ、ということから始められても、わからん?」匕王
ううむ、そこから説明が必要なのかこれだから人間は・・とかわけわからんことを言うシューレ
儂らドラゴンなんだけど・・・(匕王)

「俺とガクとアニャータは、祭りが終わったらまた旅にでることになったのだ」
「私も行くぞっつ!!」公爵
「却下」泉、シューレ
「なぜだっ?!!!私はおぬし(泉)とアニャータのオバだぞ?!!!」
「おばQってか?」シューレ
あっはっはっは!とわらス泉と匕王夫妻、なぜ知っているのだろう?オタか福ちゃんかも?
そう言えば王宮のどっかの壁にQたろーとOじろーの画が書きなぐってあったな・・・
と思うシューレだが、シューレ自身も福田の落書きを見て福田に教えてもらっていた。

なにやってんだ福ちゃん?考え事しながら無意識に書いたのだろうが、よりによってQとか・・

「実はな、祭りのこともあるのだが、今日呼んだのは他でもなくこの泉とガク夫妻の旅についてだ」シューレ
「ふむ?」泉
皆も興味を持つ

「ちょっとおかしな旅とか、おもしろくないか?」
なんじゃそりゃ?(一同)

「よくわからんぞ?」公爵
「うむ、」とそれを肯定する全員

「言わねばわからぬのか・・これだから・・」シューレ
いや、おまえがおかしいよな?

こっちに来てから結構おかしくなっているんじゃないか?と以前のシューレを知っている泉は思った。
大精霊と言えど、周囲に染まる?いや違う!もともとそうだったのが発露したのだ!!

自分の場所を得た?ってゆーやつ?

まぁそれはどうでも良い。

「船を用意してやろうかな?って思ってな。」シューレ
「危ないんじゃ?」王妃
「うむ、一度遭っているからなぁ」公爵
泉の本体のことを言っているのだ。(8話)

「うむ、私も少し無謀かな?と」匕王
「そうか、、では私が船長になって、デカイ船で」
「そんじゃ俺らの旅の意味が変わるぞ?」泉

「・・・・・んじゃどーしたらいいんだ?」シューレ
「いや、ふつーに旅させてくれよ?」泉
皆うんうん頷く

「・・・それで、面白いか?」シューレ、鋭いところを突く!!
沈黙の一同

「・・・まぁ、な。同じところを回ることになるし、な」泉
「だろう?!」えっへっへ、と我が意を得たり!とばかりにエッヘンなシューレ。

「あのな、ここだけの秘密だぞ?いいな?」
皆こくこく頷く。

「南の海をどんどん南にいくとな、どんどん行くとな?いつの間にか北に着いているのだ!!」シューレ

「・・・この世界の者は、精霊含めてだが、この星が丸いってこと知らないのか?」泉
江戸末期の者でも、知っている者は知っていたそのくらい。

「うむ、知っているぞ?」シューレ
他の者、頷く者、首をかしげる者、それぞれ

「知ってはいるが、どういうことなのだ?」シューレ
意地になってる?まぁいいか、と思う泉。

「この大地はな、平坦ではんかう、でっかいでっかいでっかい丸い玉なのだ。その上に我らの大地がある。」泉
頷く者、かしげる者。

「それじゃ危ないじゃないか!」
当然そう思う。
「それがそうじゃないんだな、都合のよい仕組みがあるらしい。なにか、その星の中心に向かって引っ張られる力が働いているようなのだ」
「出来すぎだろーが!!」

「でないと、皆落ちて、生き物なんぞ生まれてもそのそばから落ちていってしまっていたろう。こうやって生き残って発展してきたのが、その証拠でもある」泉

「むむぅ・・・」なんかと闘っているシューレ。

その後2刻ほど掛けてシューレがなんとなく納得した。

今日の会合の時間は半分をそんなことに費やしてしまった。
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