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後後242 調査に学園に行ってみる 3
しおりを挟む武国王都 学園園長室
そこに園長、領主様、泉、ガク、治五郎、ナノビッチが応接セットに座っている。
「さて、強敵華子と博子のことだ」泉さん
強敵?と治五郎とナノビッチは怪訝な顔
「奴等は他の者達を自分のペースに巻き込み、相手の能力をダメダメにしてしまうのがものすごく旨い。そのせいで将軍様はかなりダメージを受けてしまったことが何度もある。」
へ?と2人。
「将軍様が、魔獣のきぐるみ着て王宮の中でガオーとか言っているのを想像できるか?」泉さん
「「・・・・・・いや、まったく」」
「それをしてしまうのだ。しかも、王妃様もかなりの間気が付かなかった。」
「「へ?あの王妃様が??」」
「怖いだろう?おぬし達なんか数分で這いつくばってゴロニャーン!とか言わされちゃうぞ?」
「いやいやいや、それはないでしょう?」治五郎
「ほう、おぬしは将軍様以上の精神力を持っていると自信あるんだな?」
「・・・いや、無理っす、」
将軍様に一般人達が抱くイメージは鋼の漢だからな!
「ナノビッチ、お前は精神力に自信あるのか?」泉さん
俺と領主様は泉さんを見守る。おもしろそうなので!
「うーむ、、無理です」ナノ
「正直でよろしい。正直で、事実を見つめることができる能力が無いと、奴等に対抗することは無理だ。そこは常に心しておけ。奴等に巻き込まれかけたら、常に思い出して、その時点での事実を把握しろ。いいか?」
「「はい!」」
「お前たちは華子の教育係だ。当然、華子の学友である博子に対しても同様である。お前らの身分は保証されるよう将軍様と王妃様の保証を俺が貰っておく。安心して大上段からその2人を厳しく教育しろ。」
「「はぁ・・」」
「ただ、今までが今までだ。好き放題してきたあの2人。いきなり一日中習い事や勉学に集中しろと言っても不可能なことでもある。なので、苦手なこと、好きなこと、を交互にやらせるとか、2つ終えたらお茶の時間を四半時(30分)ほど入れてやるとかすればいい。休憩の引き伸ばしは一度でもやったらいけない。一度でも奴等に譲歩してはいけない。そんなことをしたら奴等は舐め始める。」
「まるで、聞かない犬をしつけるようですな」治五郎
「そのものだよ。それ以上だと思って、一瞬たりとも気を許すなよ?」
・・・・・・×2
「まあ、泉が言った事、そのものだ。お前たちが今思ってる程度だと不足だろう。現実を見て驚愕するかもな。」領主様。
まじ?という顔になる2人。
「この東武領主殿はわしよりも、というか、将軍様の子供の頃からの親友だ。もし将軍様が国を追われても、この御仁だけは将軍様のために国と闘うだろう。それほどだ。そして、王妃様とも信頼関係は深い。この国でこの御仁以上に王妃様に信頼されている者はいないだろう。
更に、この若い2人。彼等が他国に国替えすると言えば、この武国はとても深刻な問題を抱えることになる。
ここ10年以上の武国の変貌を知っているな?国内お世に他国との関係全ての変貌だ。」園長
こくこく頷く2人。
「全てこの2人が元きょ・・・原因だ。」
ヲイ、今元凶っていいかけたよな学園長?
「おほん、まぁ、当然弊害もあった。その一つが今回の件だ。」園長
「そう、華子だけだったらここまで酷くはなっていなかった。華子と博子、この2人が出会ったことに不幸があった」泉さん
「あれ?博子を見出して華子にくっつけたって、王妃様ですよね?」俺
「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」
「それはそれとして、華子を姫らしく、最低でも上っ面だけでも姫らしくな、したいと」泉さん
「「うんうん」」領主様。園長。
無い事にされた?
「あれじゃないすか?恋でもすりゃー真面目になるんじゃないすか?」治五郎
さすがジゴロ
「まだまだおこちゃまなのだ、それができたら苦労はしていない」泉さん
「ですよねー」俺
しぶい顔のおっさん2人。
「今まで見合いとかしたことある雰囲気ですね?」とそのおっさん2人に訊いてみる。
「ああ、ことごとく・・・」領
「心に傷を負った男子達も少なくなく、」園
「あげくに、影で」
「そう、ハートブレイカーとか」
「メンタルデストロイヤーとか」
「通り名が幾つもついてな・・・」
「それって、博子が来る前ですよね」俺、一応確認
「「そうだ」」
恐るべし華子っ!!!!
改めて華子の力量を知った俺達!!
泉さんも少しびびったようだった。
「あ、国外は?強い微男子?美男子とか多くない?ガラスの精神な奴なんていないし!!」俺
「「「「それだっつ!!」」」」ポン!と手を打つ領主様、園長、ジゴロ、ビッチ
「じゃー方向性をまとめますよ?」俺、なぜか泉さんから仕切りが移行していた
「まず、習い事と躾け、学問、行儀作法など将軍家の姫様らしくなる程度まで、ナノビッチさんとジゴロさんが担当してください。
「治五郎ね?」ぢごろー
「で、将軍様とお后さまの協力を仰いて、周辺各国の手頃な相手を見繕ってばんばんお見合い。これは”現地に赴いてのお見合い”が良いでしょう。アウェイで殺らせるのが良い。気分転換にもなるし」
誰の?、あと”や”が誤変換してない?
「あと、あの2人はとっととここに収監するんですよね?」俺
「監獄じゃないけどね?」園長
「では、領主様の姪御さんとあの噛み付き犬の子、お后様クローンと話をして学友にし、博子の汚染を薄めることが出来るようにしましょう。」
「うむ、善は急げ。今からするか?」領
「おう、そうだな。おーい、だれかいるかー?」園
事務員の人がでてきたので、園長がその3人を呼んでくるよう頼んだ。
領主様を見ると・・・やっぱドキドキしているのかな?落ち着かなくなっている。
「学園長、領主様の姪御さんには言ってあるのですか?」
「え?何を?」
ダメだこいつ。
俺と泉さんはスック!と立って、部屋を出て3階のに向かった。
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