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後後232 帰村 というほどでもないけど
しおりを挟むそれからそんちょが領主様から開放され、俺達は村に帰ることになった。
そんちょは領主様の側近たちからなんか叩き込まれていたそうな。
本人曰く「多すぎて覚えられなかった」とのこと。
「でもの、この本を嫁さんに読んでもらえと貰った」と、そんちょはその本を見せた。
礼儀作法国際版
だそうな。
俺も泉さんもシューレも「無理だ」と一瞬で思った。
おっかさんとアニャータはそんちょの実態を知らないのでわからない様子。
「なるほど、手に負えないから本にして嫁さんに丸投げしたんだな?」泉さん
あー、なるほどなー、そんちょ宅女性陣のほうがよほど役に立ちますね?
「今更感もかなりあるが、しないよりマシなことは確かだな。」泉さん
皆そんちょを見て、たしかに、と思った。
今まではなぁなぁで済ますこともできた。が、今後は・・・あれ?、ほぼなぁなぁでいんじゃね?
ドラゴン王たちは、小館のことを”東の領地のガクの村”もしくはガクの村と呼んでるし。この村そういう扱いだし。
農国、北の国はもう軍精鋭の研修先と認識しているし。
南方諸国は遠征時に一緒に行ったけど、それだけで後はあまり交流ない様子だし。
西の大陸は全くかかわらないし。
今のまま以上は特に必要ないよね?
「いやわからんぞ?いつどこでどういうのが来るかわからん。そん時に礼儀作法できませんじゃ済まないからな」泉さん
「確かにそうかも・・」
「いや待った、俺もそーゆーの何も知らないんだけど?」
「うーん、、お前には、というか、おまえはいんじゃないか?」泉さん
「わしもそう思う部分もあるかな」領主様
うん、意味不明。
「おまえ、下手にかしこまると進まない。」泉さん
「うむ、、そういうの知っていたら今までの人脈できなかったんじゃないか?お前と泉は」
やーい!泉さんも一緒だー♪!
むっとした泉さんw
泉さんの場合、礼儀作法とか知ってるかもしれないけど、それを使ったほうがいいのに使わない場面が多いんだと思う。
よほどじゃないと普通の武士言葉とか使ってるし。
日のいずる国の国王に俺お前言葉だし。
「あれは、お前の相方だから同等だろ?」泉さん
なるほど・・・?、そうなのか?
「各国軍のおえらいさんとか、貴族とか?」
「俺のほうが強い」
「・・・・・・」俺、領主様、シューレ
気にしてないのはアニャータと村長とおっかさん
まぁ、泉さんはあれで旨く行ってんだからいいんだ。と、ガクと領主様とシューレは納得した。
で、俺とアニャータはシューレに。泉さんとそんちょはおっかさんに連れられて、小館に転位した。アニエッラは自分でできるみたい。
小館村
「やっと帰ってきた」俺
「2日とは思えなかった」村長
スパルタ教育だったのかな?教育受けたのは一晩だろうけど。
俺とアニャータはモフ小屋に帰る。
シューレとおっかさんは食堂に。
アニエッラはもう消えている。
そんちょは屋敷に帰る。泉さんは面白そうなのでついていくとのこと。
あら!。昨日の朝小屋の看板に「領都に行ってきます。数日休むかも知れません」と張り紙していたのに、小屋の前の縁台い数人が座っていた。
「あら!待ってらっしゃったんですか!?まぁまぁ申し訳ありません!」アニャータ
「いやいや、儂らが勝手に集まって喋っているだけだから気にしないでください」
いつの間にかうちの前は老人のたまり場?
「トリミング行ってくる、って言えば出てこられるからな。」
あっはっはっは!と皆。
皆逃げてきてたらしい。
ココに居る人のつがいは口うるさいのかな?
「私は違うにゃ。はるばるいずみ村から来たからトリミングらないと帰れニャいにゃ。」
といいつつ、食堂から貰ってきたであろうヒモノをかじって茶をすすっているねこ人。
休暇だな?
この村やいずみ村の者達、いや、この世界の者達・・というか俺らの範囲内?の者達は、皆基本的には働き者だ。休まない。
が、休む時は「休むぞ」と、後を気にせずに休む。
なので長い者はそのまま旅に出たり新しくなんかはじめて戻らなくなることもあったりする。それでもいいのだ。休むときの他の者がその仕事を受け継ぐのが当たり前になっているのだ。
帰ったら、それはその時で仕事の振り分けがあったり、新しく仕事を見出したり。
アニャータと俺は昼を遅めにして、その前に2人ずつトリミニングをした。
その後遅めの昼をとりにシューレの食堂に行く。
ガラガラガラ
「昼定食2つくださーい」
俺らは席に着く。
他に客はまばらだ。
「ガクセンセーも昼ずれちゃったんですか」
子熊の弟子だ。
「おう、少しなー、待っててくれた者たちがいたんで」
「ま、嬉しいことなんでしょうけど大変ですね」
「好きなことだからね」
「たしかになー、オレも工房の仕事が好きだから頑張れるんだよなー」
「何?忙しいの?」
「ええ、ここんとこ夜中まで」
「・・・・なんで?」
「子熊の親方がね、
(子熊は結構前から親方になっている。クマは国宝職人級なのでフリーになった。弟子になりたい者達がくっついてってる様子。)
クマ親方みたいになってるんですよ、結構前から。」
は?
「いろんなの考え出しちゃ、試してみて、ってやつ」
なるほど
「で、なんかいいのあったの?」
「まぁ、どうなんだろう?いいのかな?」
・・・・・
「あとで工房に顔出してみるわ。」
「あ、宜しくお願いしまっす!」
「小屋の方は私が見ときますね」アニャータ
出来た嫁である!!
「ありがと!」
昼飯はなぜか牛丼だった。煮込まれてとてもおいしくいただきました。
ちなみにゴム丼ではなく牛丼な?まともでとっても美味しい肉な?牛ではないだろうけど。
牛では無いのにギュードン?と思うだろう。固有名詞なのだ。俺が牛丼って呼んで作ってもらったので、それから何の肉を使ってもこの丼モノはギュードンと呼ばれる。
勿論玉ねぎは使っていない。狼とかねことか犬とかの獣人多いんで、ネギ系はあまり無いのだ。
代わりに似たようなものでネギの中のなんかの成分が入ってない似たようなのがある。
結局和食だって元の世界のを幾分取り入れれば、結構バラエティに富んだ、幅の広いものになるのだ。なっているのだ。
お好み焼きをやったときは最初「ゲロ食うの?」とか言われたが。ポリッジのほうがモロゲロじゃん!!武国にないけどw
「いやいや、そんな言うのなら、明日朝はうまいポリッジ食べさせてあげようかね?」
と、おっかさんがお茶とお茶請けの漬物持ってきてくれた。
「へぇ、食べてみたいです、うまいポリッジ」
「・・・・そんな?だったんかい?」
「ええ、ほぼ全滅。」
「あら、この漬物・・」アニャータ、なんかぷち感動?
え?と思い一つつまんで口にいれる
「おや?いつもより、というか全然違う美味さ・・」
「よかったよ口にあって。さっき思いつきでね」
「「流石だいよーせー」」俺、アニャータ
思いつきで、こんな風味をよく出せるもんだと小一時間・・
しかも、塩味?じゃねーな?醤油でもないし、ナンプラーみたいなもんでもないし、だしじゃあないし、なんだろう臭み無く、単調でもない、・・・
おっかさんの顔を見る
「いや、なんか思いつきでそのままいろいろやったんで、レシピとか無いし、覚えてもいないんだよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・それ、昨日の酒で死にかけた話のと全く一緒じゃん。
一種の迷惑爆弾抱えた大妖精?
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