360 / 409
後後229 領都へ (ブルーならず、七色か土留色か、なんか
しおりを挟む噂をすれば・・
翌日領都から呼び出し。
アニャータと泉さんとそんちょと一緒に領主様の邸に向かう。朝一番で高速馬車使って。
まぁ、道が良くなっているから高速でも揺れはあまり無くなったので酔わないんで済んでるけど・・、なんか怖いほどの速度。
なんだろう?馬車のイメージと全く違うんだけど?御者台側の窓から覗くと、馬が嬉々として走っているのがなんか危ない?うーん、高速トリップしている感じなのかな?おんまさん達。目が逝ってる?斜め後ろから見てもおかしさわかるよ?
「泉さん、ダイジョブですかね?この馬車」
「・・・俺も少し怖いんだけどな」
「私も少しだけだけど危険を感じます」
決定
「御者さん!少し速度落として!!」
「いやー、さっきから頑張ってんだけど、馬がねぇ、言う事聞かないんだよ」
まじっすか?×4
そんちょはこの時はじめて危機を感じた様子。よく今まで生きてきたよな?この世界で。
「餌になんか興奮するようなもの、混ぜたか?」泉さん
「おや?よくご存知で?今時ははやりなんでさー、どんだけ速度出た!とかで、何を食わせると早くなるとか」
ニトロとかそういうのと同じかな?、いや、そーゆーんじゃなくって!!
「昔も戦の時にやるアホウがいたわ」泉さん
「どうしよ?」
「3頭立てだから、先頭の馬を放して見るわ。」
「危なくないですか?」
「ほんの少しだ。問題ない」
まじか?
「いや、ちょっと待って!」
と前の窓から御者台に移ろうとする泉さんを引っ張って戻す。
(シューレー!!たぁあすけてぇえええええ!!!!)心の中で思い切り叫ぶっつ!!!
シュン!
とすん、とアニャータの隣に現れるシューレ
「どうした?緊急事態っぽいな?」
「そうなんっす!!」
「遭難したのか?え?馬車の中で?」
「違うっす!!!馬がトリップして速度出過ぎでやばいんっす!!御者が制御できないっ!!」
「あー、なる。んじゃ、ほれ」
急に速度が落ちる。
「あー、馬が!」
「え?」
と前の窓に首を突っ込む俺と泉さん
あ、馬?酔っ払った?
振り返り、
「シューレさん?」
「おう、酒を少しなー、へらへらにさせりゃ、千鳥足で走るだろ?安全だ!!」
まー、まっすぐ行ってくれれば、の話だけど・・・
「あ、そうか、まっすぐは行かないかもなぁ」
どーすんですか?
「んじゃ、ほい!」
「おお!なんか、馬、ふつーになった?」御者の声
「・・もう、だいじょぶなの?」
「多分。興奮作用のなんかも抜けたし、酒も抜けたし、ごく自然な状態なはずだぞ?他になんかしていなければ、だが」
「御者サーン!餌の他に馬になんかしてないでしょうね?していたら今すぐ言って!取り返しの付かない事に成る前に!」
「あー・・・・、うん、今日は何もしていないや」
きょうわ?
まぁ、今日は助かった、かな・・
「ありがとう!シューレ!!流石大聖霊様!すごいよね!!」
「びっくりです。ありがとうございました!!凄いですね!!なんであんなことできちゃうんですか?」アニャータ
「なんでって、、できるから?」
まぁ、、神に人間の論理が通じるわけがない、って言うよな?
「何にしても助かった。恩に着る。ありがとうシューレ」泉さん流石武士
「いやいや、お前らは私の楽しみだからな!」
あからさまにそう言う?
「・・・・いや、俺はフツーの人間だと思うんだがな?」
「・・・・・・・・・・」俺、シューレ
「そうなんですか?」アニャータ天然!!
「そうなんです?」俺
「今の所、そういうことに」シューレ
「明日もそうだし来年も10年後もそうだ」泉さん
「だそうです」俺
「?、そうですか。?」
うん、今度状況説明してあげよう!
「あ、泉さんにはあーゆーの、できないの?」
「あれかぁ?無理だなぁ、御者台に座ったまま先頭の1頭をぶった切るとかならできそうだけどな」
物騒な精霊級
「あははは!泉はまだまだ経験不足だ。どんどん魔法、、いや、お前らは気と呼ぶのだったな、気を使え。そしたらいつかできるぞ?」
「へぇ?」
「・・・別に、そこまでいらん」
強情というより?やっぱ人間であることを手放したくない?
別にいーじゃん?見かけ人間だし。
「まぁな、でも今のところは人間でいたい」
心読まれてますけど。
・・・・・
「ま、あまり追求するな。私も・・・あれ?覚えてないな?でも、なんだったかな?ああ!そうだ、いつの間にか気づいたら精霊になっていたんだった!!」
おう!驚愕のシューレの秘密!起源!発祥!!
「精霊は湧いてくるんじゃなかったのか?」泉さん
「え?それもあるぞ?一般的だなそっちが。でも泉のように人間がなんかいつの間にか?みたいなのも少なくないのだよ」
「・・まだ人間だし・・・」
「うんそうだな。人間だ。大丈夫だ!」シューレ、ぜんぜん励ましになっていない件
更に落ち込んでいる泉さん
「でも、いま、実際のところまだ精霊にはなっていないでしょう?」俺
「うむ。なっていないな」
「ほら、よかったですね!」
「おう、どうにか、かろうじてな」
少し復活!SFだな!
「そうか、シューレは人間だったんだ・・・・って、2千年前の人間って・・・」
「おう!腰蓑だったぞ!」
「「うそつけっ!!!」」
ケタケタ笑うシューレ
この世界は、少しだけど魔法がある世界。なので文明の進み方は元の世界と違うだろうと思う。
この、中世くらいのが緩やかに永く続いてきたのではなかろうか?
だとしたら、今とさほど違わない世界だったのかも知れないな、シューレが人間で居た頃は。
「懐かしいな」
ポツリと聞こえないほどの声でシューレがつぶやいた。
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
異世界転生はうっかり神様のせい⁈
りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。
趣味は漫画とゲーム。
なにかと不幸体質。
スイーツ大好き。
なオタク女。
実は予定よりの早死は神様の所為であるようで…
そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は
異世界⁈
魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界
中々なお家の次女に生まれたようです。
家族に愛され、見守られながら
エアリア、異世界人生楽しみます‼︎
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました
Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。
実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。
何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・
何故か神獣に転生していた!
始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。
更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。
人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m
なるべく返信できるように努力します。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる