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後後228 宴会村
しおりを挟む公爵は今は匕王の離宮に滞在しているらしいが、というか、匕王に一緒に転位で連れてきてもらったとのこと。
で、農国王からの要請で、この小館村に離宮を作るとのこと。聞いてねーよ?。将軍様と領主様の許可を貰っているとのこと。仕方ないけど、あとで一言いっとかないとエスカレートする件!!
「場所は川向うね?」俺
「・・・わかった」公爵
「匕王様の離宮は、遠慮して向こうにしてくれたんだよ?」俺
「わかったと言っておる」
まぁ、、
「おばさま?」アニャータ
「うっ!、、わかった・・・。」公爵
強ぇな?我が嫁!
(俺も何か言っとくか?)泉さん
泉さんは、己がなんか公爵に強い?と感づいているみたいだ。
(ありがとうございます、でもだいじょぶ、今回はアニャータで押さえられたみたい)
(いつでも言えよ?)
(どうも!!)
精霊2人は生暖かく俺と泉さんを見ている。
「このコンビも面白いよねぇ、、」おっかさん
「ああ、双子の兄弟以上だ」シューレ
ヲッチ対象らしい。
「あれだね、シューレがここに居つくのがよくわかるわ。」
「だろう?」
珍獣動物園?
「コレら意外にも結構おもろいのが多くてだなー、ひと、ってなかなか侮れないものだぞ?しかも獣人達でもなかなかの玉がいてなー」
「ほうほう、、そのうちにおもしろいのみせておくれよ?」
「まかせろ!」
やっぱこいつら”おもしろい”と”おいしい”だけのために存在してるんだ!!
「「あたりまえじゃないかっつ!!!」」
そーですか。
食事を終え、俺とアニャータはモフ達が待つトリミング小屋に戻る。泉さんだけ付いてきた。「今日は暇だからな」と。
シューレはおっかさんを弟子たちに紹介したりそんちょを見学に行ったり、クマを見に行ったりするらしい。やっぱ動物園?
公爵は匕王に案内されてクマの工房に行く。離宮建築の依頼だと。
やっぱメテオで攻撃対象No1だろう、この村。
もともとあのそんちょが珍獣くさいからなぁ、、ここはあれを中心に珍獣たちが集まったり、珍獣に変えられたりしてってるんじゃないか?
モグラとか居つくし。
で、
その日の夕方。
最後のモフを仕上げ終わり、「今日もおしまいー!!」「お疲れ様でした」「アニャータもお疲れ様ー!!」とかやって、
んじゃ晩飯に行こうとなった。
「今日の晩飯はおっかさんと公爵が来たんで、奴等のおごりで飲み会らしい、裏の広場だと」と泉さん
「ほうほう、なかなか粋なはからいを!」俺
「たのしみですねー」アニャータ
風呂に寄ってさっぱりしてから行くことにする。アニャータはこの村に居る時は大体ねこの姿である。本人もそのほうが気楽らしい。獣人は本来の姿のほうが楽なのだ。
風呂の外でアニャータと泉さんを待つ。番台で冷たい飲み物を貰ったので外の縁台に腰掛けて、飲み物を飲みながら。
いつから飲み物配布はじめたんだろ?嬉しいね。もしかしたら冬にはあたたかい飲み物になるのかな?
こっち、東武領はまだまだ冬には遠い、というか秋もまだまだ先だ。
今年は雪が降らないといいなー・ここんとこ2年連続で降っている。勘弁してよ、である。
あ、でも今年はアニャータがいるのであったかだ!!幸せである!!
あ、いつの間にかアニャータと泉さんが来てて、ニマニマしている顔をのぞいていた。
「こほん、さて、行こうか」俺
ぷ!と2人。
俺が先に歩き出すと、2人はなんか話しながら付いてくる。たまにケタケタ笑っている。
「泉はほんとにお前たちの保護者に成るつもりなんだな」
と、シューレがいつの間にか横に居た。
「あんた達の繋がりって、あたしゃ2千年ほど存在したけど、見たこと無いくらいだ。」
「うむ、言うなれば・・、自分と自分以上?」
「なんだいそれ?でもわかるよ。そうだねそれさえも足元だね」
「まぁそうだな」
「「・・・・・・・・・・」」
シューレとグレゴーリナは少し心配していた。ガクは普通の人だ。真っ先に寿命が尽きる。が、ガクの子達とアニャータが残る。アニャータはうまくいけば200年くらい生きる。その間に子たちもつがいになりその子達をもうけるだろう。
だが、泉は”ガクの子たちの保護者として”の使命感のみで大丈夫だろうか?
「ま、どうにかするさね」おっかさん
「そうだな、我々しかいないしな」シューレ
シュン!
シューレが皆を裏の広場に転位させた。
端にできている広い縁台の上に。
「おや?」
「あら!」
わー!!ぱちぱちぱちぱち!!
目の前で座り込んで食事や酒を囲んでる者達、数百人?訓練に来て滞在している北や農国の獣人兵士達も含めると、そのくらいになるのだろう。村の人員全員らしい。
あ、と思い、振り返り見上げる。
ガク先生、アニャータ、結婚おめでとう!!
と書いてある。
アニャータもガクにつられて見ている。
シューレと泉に促され、
「みんな!どうもありがとう!!嬉しいです!!アニャータと幸せにやっていきます!!」ガク
「私、この村に来てそんな経っていませんが、どうかよろしくおねがいいたします!お祝い、ほんとにありがとうございます!!」
アニャータには特に獣人から声援がとぶ。そりゃ獣人の大半はアニャータにトリミングして貰っているし、アニャータがトリミング始めたのでベテランが2人に増えたのだ。
トリミングに対してアニャータほどの本気に成る者は他にはガクしかいないのだ。
宴会は、村長の乾杯の音頭で始まった。
ガクとアニャータは皆の間を進み、挨拶して回る。
開拓村の者達とモグラも来てくれていた。
いずみ村からも何人か来ている。特にねこ達が多い。うさぎとか、まぁ、モフ絡みになってるのは仕方がないw
匕王様夫妻もいるが、普段から村に馴染んでいる。その地位を隠しているという前提でこの村にいるので、皆それに乗っかってあげている。なので堅苦しくない。
匕王様の親戚のドラゴニアの者達は見えない。
「あれ?ドラゴニアの人達は?」
「最近、あまり来なくなった。」匕王
・・・・・
「ダーリンが叱ったんです、4周目に入った時に」王妃様=ツッコミ姫=本名ツッコミーナ
なるほど、延々と続きそうだったんだ
領都や王都からは誰も来ていない。
「王都と領都には来るなよーって言っといた。皆気を使うからな。あっちはあっちでなんか考えているらしい」
と泉さん。
「やばいね?」
「まぁ、頑張れ」他人事泉
「そうなんですか?」アニャータ
「・・農国のあれはごく普通だからな。こっちのは、悪ノリが凄いんだ」解説者泉
「少し、楽しみですね!」
我が嫁は強い!!
泉さんも、最初はポカンと口をあけたが、あっはっは!と笑いだした。
「流石ガクが選んだ嫁だ!あーっはっはっは!!」
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