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後後211 国境の町再度 なのですが、、あまり関係ないかな? まだ

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紳士氏は
「ご一緒させてもらっていいですか?」
と、許しを請い席についた。

夕飯はと訊かれたのでまだと答えたが、
「よかったら外の居酒屋にでも行きませんか?」
と俺が訊いてみる。
多分、ここの料理は良い値段のそれなりの料理だろうけど、、俺達には合わないと思う。
いずみさんがぶーたれるのがいやかな?ってのがあるし、、
なにより居酒屋のほうざっくばらんに話せるだろう。

「ではそうしましょうか」
躊躇なく返答くれた紳士氏

俺らは通りに出て市場方面にあるく。
「いい気候に成ってきましたね」
「ええ、涼しくなって過ごしやすいですね」
特に農国の夏の終わりから秋は過ごしやすい。前回は雨もなかった。
空気も美味しくなり、食べ物も美味しくなる季節。

「実はこの街には以前一度来たことあるんですけど、2日しか滞在しなくって」ガク
「・・珍しいですね?はじめてで2日しかいないとは、、急いでいたのですか?」紳士
「北の国からお迎えが来てしまい、半強制で連れて行かれてしまいました」
はぁ、、

「でもキャンプブートッチには結構長く滞在しました。あそこはよかった。凄く良かった。でもこの街もとても良い街だと訊きます。どうなんでしょかね?」
「どちらも人気がありますね。また、急ぎでなければいくらでも滞在してしまうような街です。どちらがいいともいいかねますが、、ケーキなど菓子を重視するならば、ブートッチかもしれません。」
「フィジニ、ですか?」

「ご存知で?」
「プチビーレにも行きました」

「ええ、あそこのケーキはフィジニが元だと言われています。」
「ちなみに、、シューレって名、聞いたことありますか?」
「・・・シューレ、、シューレ、、、いえ、無いですね、、」

「・・・・・フィジニの師匠です」
「ほう、、」

「妖精って見たことあります?」ガク
もう話とぶとぶ、、ついて来れてるのだからいいかな?と思ってるガク
「いえ、無いですね。見た者というのも聞いたこと無いです」

「農国には多いですよ」
「・・・・・・」
「この国境の街は、何が美味しいんですか?」
「え?あ、ああ、、えと、魚料理と、、ケーキもそれなりに、、あ、あとグラタンやラザニアなども他より美味しいと人気ですね」

「魚は、養殖ですか?天然ですか?」
「養殖池があります。昔から養殖が盛んですね」
「天然の魚と養殖の魚、料理した場合どちらが美味しいですか?」
「・・・天然ので食べたことありませんが、最も高い、うまいと言われている店でも養殖を使っていますよ」

「んじゃ、多分ですけど、、いますね。妖精。」
「見つけることができるんですか?」
「今まではたまたまでしたが、、傾向は掴んでいます」
「で、今まで会った妖精たちは?」
「皆元気で美味しいもの食べてるんじゃないですかね?」

「そのまま?そのまま別れてしまったんですか?」
「はい。妖精を連れ出そうとか、騙そうとか、そういうのは滅ぼされますよ?大精霊が黙っていません。神とどう違うんだ?くらいに凄いですよ。」

シュン!
「あっはっは!おだてすぎだ!」シューレ登場
「聞いてたのかよ、、」
「いや、自分の噂は気になるだろう?」
そーでもないかな?
「気にしろよ」
めんどくせー
「こいつ、、、。ま、そーゆーことだ!」
シュン!

シューレの消えた空間を目を見開いて瞬きもできずに見つめる紳士氏。

歩みが停まったので泉さんも戻ってきた。
「なんかシューレが一瞬現れたな?」
「ええ、俺のフォローしてくれたみたい、、」
「ああ、見せるのが一番だと思ったんか」
「ですね。アノ人は、、いや、人じゃなく妖精は、、」
「うん、気が回るというか、あれでよく長生きできてるよな」
「逆にあの気がつく所が長生きの秘訣とかねw」
長生きっても千年単位らしいが、、

「・・・・あの、、よく、お会いするんですか?」
「「毎日」」
・・・・・・

何この人達、、もーイヤ!かかわらなかったらよかった!!
とかみたいなくしゃっとした顔になった紳士氏。

「いや、怖くないから。悪党だけだ、シューレを怖がる奴等は。俺らは安心して良い」泉さん
「そーっすね、、悪党相手には笑いながらいろいろしますから見てて面白いっすけどね」
あ、、、
こいつらもまともじゃない!みたいな顔して泣きそうな紳士氏、、、

「おまえ、、言葉を選べ」泉さん
「すんません」俺

で、そのまま紳士氏を居酒屋まで手を牽いていく泉さん。

居酒屋の席に座ってもなんかくしゃった顔が治っていない紳士氏。
「まぁ、頼むか。燗か?冷か?」
「冷で、お願いします・・」紳士氏
「俺も冷がいいっす」
「おう、皆冷だな。」

泉さんは給仕を呼んで冷酒と食い物を頼んだ。何がうまいのか訊き、そこからいろいろ。
「みりん干しのうまいのあるか?」
「ありますよ、うまいっす」
「んじゃそれ大盛りで」
「泉さんナイス!!」俺

酒を持ってきた給仕にグラタンやラザニアの美味しい店を聞いた。更に、「夜もやっている店ってある?」。
「ああ、アノ店ですね」
いや知らんけど、、
「どこにあるの?」
と場所を訊いた。

給仕が行った後に、
「おまえ、妖精狩りにいくのか?」
「不穏なこと言わんでください。見に行くだけでしょ?妖精は愛でるものですよ?」
「からかうもの、の間違いだろ?」
そうかも、、、

挙動がおかしくなる紳士氏に
「大丈夫です、見たら納得しますから、こりゃ面白いって♪」
「ああ、そうだな!そんな感じだな!」泉さん
余計わけわからなくなっている紳士氏

秀才系なのだろう。概念の範囲外の事はきびしいね!みたいな。
でも自分の概念をそこまで広げられれば強い。
現物を見ればうまくいくんじゃないかな?

でも、なぜべらべら言ってしまったのか?別に濁して終わりにすればよかったのだ。
「あれじゃないか?いい人っぽいから?」泉さん
ああ、たしかに、、まじめ、誠実っぽいよな、、頑張ってる感じだし、、
「おまえに似てるんじゃないか?」
そうお?

「ガクは、こっちに来る、というとてつもない異常事態を実体験したんだ、まぁ俺はそれ以上だけどなw
で、それ以外の異常事態なんぞ大したことナイだろ?」
「まぁ、、そうですよね、、大して気にならない、ならなかったかな、、」

「だから妖精だろうとドラゴン達だろうとなんてこと無いって接することができてるだろ?まー俺もだけど」
「まーそーっすね、、そのものよりもそれの個体の性格のほうが気になりますね」
「そういうこった。」
よくわからないけどなんとなくわかった感じ?

「あ、お二人とも外来なんですか、、」紳士氏
「ええ」
「おう、しかも俺はもともと男でおっさんだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・紳士氏

だよな、、掛ける言葉、無いよな、、、

(おう、何言われても少しはムカッと来そうだ)泉さん
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