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後後180 泉さん兄になる? おぬいさま

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チュンチュンちゅん!
と、小鳥の声に起こされて、、、

ガクが目覚めると、そこは雑魚寝場だ。
まぁ、、人狼達といるとこんなだし、、変わらんか、、

でもそこに居るのはこの大陸で最も強いドラゴン王と王妃、それらがビビる幼女剣士、である。
「あれ?」
と、ガクは自分の立場に気づく。モブではない、主役である。しかし凡人?極フツーのひとなのだ、チート無し。

まぁ、いつものことだし、と次の瞬間には開き直ってるガク。

あ、と振り返ると、アニャータはまだすやすや寝ている。少し寝返りしたくらいで寝相は良い。
流石(多分)いいとこのお嬢様である!!

でも、、惚れ惚れする毛並みだ。宝石のような、、つか、毛並みって、その生き物が生きているからすごく毛並みがいいんだよね、毛皮になっちゃったら半減以下、ガクにとっては無価値。モフは健康に幸せに生きていてこそっつ!!byガク

ほぼ猫っ可愛がりの飼い主に近い感じだね?

おや?
変な気配に気づく、、
その気配のする窓のほうを見ると、、こそこそとした感じで見えるとんがった耳がいくつか、、
狼の耳。
ちっちゃい耳。

「子どもたち、いいから入っておいで!」ガク
ぴょーん!ぴょーん!ぴょーん!と、3人の子狼が入ってきた。
「せんせー、、なんか毛並みの良いお姫様が来たってー?」
「せんせーのおよめさんにお姫様がきたってー?」
「せんせーすごいねー!王子様になるの?」
・・・・
「ならない、王子様にはならない。センセーはずっとせんせーだし、おまえらにブラシを掛け続けるぞ!」
決意をにじませるガク。

わー!ともふもふもふもふの頭をガクにこすりつける子狼達。
ほわわわわ~んん!!!
天国っつ!

い?
アニャータが物欲しそうにガクを見ている、、、
「あにゃーた、さん?起きたんですか?おはよ、、・・・・・いいよ、来ても」
ひゅんっ!と猫の見えないほどの素早さで子狼達に抱きつき
「あにゃーたですー、よろしくね!あなた達!」
「ひゃー、もふもふぅーー」
「すんげー、、、ふわふわー」
「もふわもふわですわー、雲の中にいるみたいー」

あ、、、いいなー、、この中に入って挟まれたらっ超極楽だろうな、、死んでもいいや、、程な。
うらやましーガク。
その視線に気づくアニャータ。
子供と自分の間を少し空けて、
「どうぞセンセー」アニャータ
「「「どーぞーセンセー」」」

しゅばっ!!と飛び込むガク!!

・・・あー、、なんて、、なんて極楽、、どころじゃねー、、もう天国なんか遥か足元、、、なんだろう、、死んだかな?あの世かな?
創生の世界かもしれない、、、
と、気を失う、というか、、あっちに逝ってしまったガク。

目を開き、よだれを流し、、身動きしないガクにアニャータ達が気づくのは、泉達が起きてからだった。

ーー

「この朝食も、、美味しいです!!」アニャータ
焼き魚定食。シューレが気を利かして猫が好きそうな魚にしよう、と直々に作ってくれた。
うん、今のこの世界で最も美味い焼き魚定食だぞ?

「よかったな。美味しい食事ができるのは幸せだよね」
「はいっ!!」
喜んで食べている。お代わりいくかな?

「お変わりするか?それとも食後のデザートにするか?」
・・・・・・・・
「迷ったら、お代わりしとけ、ここでは大体そうだから。シューレー、お代わりクダサーイ!」
「おう!」
シューレがどんどんおっさんというか、棟梁つか首領つか、に成っていっている件

健康体こそ見事なモフの源泉!!
でもなんでこんな見事な、、女神みたいな、いやさ!女神以上なモフなんだろう?
アニャータは朝起きたままそのままで食堂に来ている。なので猫のまま。
皆、一人残らずアニャータを見る、視線が釘付けになり自らの意思では離せなくなる。
それほどのモフ美!!、美モフではなくモフ美(ビ)だ。桁がいくつも違うのだ!!

なぜかシューレだけは普通。あ、あと泉さんと匕王夫妻も。
というか、人外は大丈夫だということか、、、
ん?泉さん、なぜこっち見るのかな?

食後にケーキを2つ、紅茶で食べて満足したアニャータ。

あれ?騒がしい連中がいない?
「シューレー、ドラゴニアの人達と将軍様は?」
「ああ、今朝は来ていないな?どうしたんだろ?」
「昨晩は居たの?」
「ああ、入れ替わりの王様が来て、また盛り上がって、、そうそう、、離宮で二次会ぃいい!!とか言ってたんで、朝までコースだったのかな?」
・・・・誰だ?
あ、あのごっつい人かな?(ものごっついのは2人ほどいる)

「あれについていけるウチの将軍様、すごいね!」
「俺もそこまでとは思っていなかったな、、ドラゴン並なんかな?」
泉さんも驚きの!


で、その将軍様は二日酔いで唸っていた。お付きの者も薬草で胃薬を作って飲ませることくらいしかできない。
それでも!ドラゴン人の中でも酒に強い者に付き合えただけすごいのだ、ひとの中では!


ガクと泉はアニャータに村を案内した。
子どもたちがたくさん居る学校がお気に召した様子w
また、ガクの屋敷の方の幼年学級を見て、しっぽをぶんぶん振って、いまにも突っ込みそうになっていた。
目の瞳がまんまるく、でっかくなっていたからね!(突撃寸前)

村長屋敷に行って、服を貰う。子供用から大きい子用まで結構揃っている。
アニャータは着たままだったから、昨日来ていた服は洗ってもらう。
服をもらい、人間形態になった。

「泉さんの姉、とか言っても通じるな」
そう思ったのでポロッと口に出すガク

ぼふっつ!!と尻尾を出して振るアニャータ、視線は泉さんに固定、徐々に瞳が丸くでかくなっていくアニャータ
「すんげーわかりやすいね?!」ガク
「俺、狙われているの?」泉
「そうらしいっすね?w」
・・・・・・

かくして、泉さんはアニャータのおもうとになりそうだったが、「兄と呼べっつ!!」と譲らない泉さんに負けて、
「おぬいさま」と呼ぶようになった。

「また泉さんは名前を変えたのか?今度は”おぬい”さんか?」
と、村のもの達は噂した

        ぷw
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