305 / 409
後後179 トリマー冥利に尽きる件
しおりを挟む村長が転移門使って領主様に報告に行った。「アニャータ、自分で小館に来ました」って。
転移門使える!って喜んで自発的に領都に行くそんちょ。珍しモン好きだからな!
ついでに領主様のところのうまい酒を期待してる様子。急ぎの仕事中でなければ、大体「まぁ酒でも飲んでけ」と、いろいろ村の話を村長目線で聞くことをするだろう領主様は。
アニャータは、その3つもあるなんかの名前からして、貴族のようだ。名字もグレゴリーに近いし、王家の枝なのかな?
アニャータはいいけど、、王族関係に入るのは勘弁と思うガク。
そんなこと思いながらアニャータにトリミングしてやっているガク。
気持ち良いのと、ここまでの披露が溜まっていたのと、安心したというのだろう、すやすや眠っている。
泉さんも暇だから見に来ていた。面白がっているのはよくわかる。まーいーけど、、と、自分もしょっちゅう面白がる側だからそこは寛容。
「余程安心したんだなぁ、、」
泉さん、無防備な顔で寝ているアニャータのことだ。
「というか、あの女公爵とグレさんを信用し杉!!」ガク
「あれじゃないか?獣人で猫なんで鼻が聞くんじゃないか?人を見分ける。で、おまえの匂いが安心できるもんだったんじゃねーの?」
・・・・・・そーいや、野良とか猫に挨拶するとき指を鼻先につきつけて嗅がせるよなー、、んでOkされれば、少しさわってもダイジョブとかあったよなー。回顧するガク。日本の猫は警戒心が非常に強い。それでも触れたことが多かったのか!!
「でも、、なんか多くね?」
キャラのことかな?
「まぁ、、ネタ無いのかな?」泉
すざけんなっつ!!!ちがわい!!
ガラッ!!
「そんなあなたにっつ!!!」
日のいずる国王夫妻!!
「超美モフが発生したとのことで参りましたあああーーーーーーっつ!!
と、突進してくるツッコミ姫改めツッコミ妃!!
アニャータに覆いかぶさるように守り、ケツを姫の方に突き出し、尻で防御態勢になる、その間一瞬!!
ドーン!!
ガクのケツに弾かれ、夫の方に弾き返される姫(妃)!!
「ガクのケツ、すげーな?」泉
ガッシ!と妃を抱えた日のいずる国国王(以後、匕王)
「うむ、、ドラゴンの防御には至らないが、普段遣いには十分だろう」
あんだよ普段使いって?(泉)
「うむ、そこだ。普段とは・・
「あーいいから、そこ省略な!」
「ごむたいな、、、」
「そういう名のモグラ、いるぞ?ウチに、今派遣で出ているけど、、」泉
・・・・かわいそうな子?(匕王、匕妃)
遠い目をしながら、
「おう、、役に立つけどな、、、基本、根っこ、、が、かわいそうだな、、ウザイ系」泉
「気の毒に」
「ほんに」
アニャータが騒がしさにも起きないのでホッとしたガク。ブラシをかけながら、
「しーっつ、、疲れた子が寝ているんですから、、おしずかに」と。
(ああ、すまんな、、)
(ほんに)
こいつ、、、(ガク)
(国に帰ってたんじゃないんですか?)
(え?うん、一日おきくらいに帰っているけど、こっちにいとこ達が入り浸ってるからねぇ、、)
そーだよ、この人転移魔法使えるんだよ、、
(マイダーリンと居れば、世界どこでも実質我が家ですね!)妃
こいつ、、、、危険すぎかも、、
匕王の妃はモフ好きで、しかも相手のことを考えない!
ガクにとっては危険なのだ!つか、モフ達にとっては危険なのだ!!
しかも、自分と同系統の匂いを発する者たちしかいない、と言っても過言ではない小館村!!これほど安心して笑って過ごせる場所は他にあろうか?!!!いや無いっ!!
ってんだろうな、だから入り浸り。
そう考えると、将軍様も同系統っぽいんだよなー、、、、人間としてはすんごい強いみたいだけど、、、闘いと政(まつりごと)以外じゃ結構おまぬけだし、、、
それと気が合うドラゴニアの王族達もほぼ全員似たようなもんだし、、、
・・・・・・・・
「泉さん、ここ、この、、小館村、、阿呆の巣窟になってません?」
「今頃気づいたのか?おまえって、、、、」
ーー
かなり毛並みが良くなりそうなので、ドンドン丁寧にトリミングを繰り返し、、かつて無いほど丁寧な仕上げをしてみた。
ほう、、、、俺も、ここまでになったか、、、
善き素材をどれだけ活かすことができるか?が、職人の意地と人生のすべてである!
「すごいな、、」泉、匕夫妻
毛足がかなり長いので、汚れやすいしぼろぼろになりやすい。しかも真っ白の毛。
だが、
逆に言うと、手入れをきちんとすれば、見事なものになるのだ。
寒くは無いので薄い毛布を掛け、クッションを背中側にいくつか当てておく。
猫が飼い主に寄り添って寝るときって、背中当てている場合って多いよね?
まぁ仔猫は上に乗っかってる場合もあるけど。
匕王は、なんかストレージ?から酒瓶出してぐい呑を人数分-1個出して、茶のセット出して、
乾きモノ出して、ケーキ出して、皿とかフォーク出して、
嫁さんにはケーキと茶、
俺ら3人は乾きものと酒、
と、用意してくれた。
「どこに居ても大丈夫だな?」
泉さん、便利グッズを見るような目で匕王を見ている。
「我がダーリンは凄いのだ!おーっほっほっほ!!」妃
まぁ、この夫婦が楽しくやってるみたいで良かったと、生暖かい目で見つめるガク。
・・・・・
ちびドラゴンとか早く見たいかな?
と、
ガクはわざとフラグを建ててみるが、、
そーゆーのはフラグと言えないなー
とてもきれいでかわいい、安心しきって穏やか寝ているモフを肴に、
4人の夜は老けていく
いや、この中で老けるのはガクだけだなー
アニャータも獣人だから寿命はひとに近いかな?
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生少女の異世界のんびり生活 ~飯屋の娘は、おいしいごはんを食べてほしい~
明里 和樹
ファンタジー
日本人として生きた記憶を持つ、とあるご飯屋さんの娘デリシャ。この中世ヨーロッパ風ファンタジーな異世界で、なんとかおいしいごはんを作ろうとがんばる、そんな彼女のほのぼのとした日常のお話。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。
SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。
サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる