271 / 409
後後145 老人狼
しおりを挟むその日から、額は老人狼をトリミングするときには、普段どのような食事をし、毎日どのように過ごしているのか聞きながらトリミングをするようになった。
で、
少し多めに老人狼をトリミングするようになった。
こっちに来てから更けた人狼も多い様子だ。
食事とかだけじゃないな、、、とガクは思った。
思い当たったのは、退職後のサラリーマン。退職後、バイトとかすればいいのだが、大した趣味も無く何もしていないと急に老けると聞いたことがある。だから趣味を持て、と。
老人狼チームでも作って、うさぎとかでも狩るようにさせるほうがいんじゃないか?
で、
村長と泉さんと長老も呼んで話した。
「ボケ老人狼村になりますよ?」と。
「「「は?」」」
これこれこーで、シューレには食べ物でお願いしたけど、根本はそこじゃないと。
ちょーろーは、人狼村のときは老人もふらっと狩りに行き、一人でうさぎや山鳥を狩っていた、と。
「多分、野生の勘でしょう。ぼけないように、衰えないように自分をそう活動させていたのでしょう」ガク
「でも、ここに来たら生命の危険はない。ぼけぼけでも食べていけるし、襲われる心配はない。幸せな人生末期を過ごせるのはとてもいいんだけど、でも狼であることを忘れたらいけないんじゃないの?」ガク
「武士でもいるわな、侍になる(仕官する)とデブり始めるとかな」泉さん
「まー、同じですね」ガク
で、うさぎ狩りチームを作ったらどーだろうと提案。
それを売って酒代にしてチームで飲めよ、と。
「いんじゃね?」皆
「で、その指導は?」ガク
「君?」皆
「ふざけんな。俺はモフで忙しい。どんだけ人狼が居ると思ってるんだ?!」
・・・・・
「なので、子供隊からリーダー候補を選んで、何人かやらせてみては?そんなかで一番”やりたい!!”って子をリーダーにすれば?」ガク
まーそれでいいか?
となった。
今の子供隊のリーダーは5子(ロク狼のいっこ上の姉)なので、5子に言って、やってみたいというものを立候補させてね?って。
いなかった。
皆、いやだって。
うざいんだって。
口うるさいだけだから、とか。
泉さんは老人狼を集め、隊を編成していた。
なので、こんな感じなんだけどどーしょーか?と相談。
「そのまま言えば?」薄情泉
言った。
折れて崩れる老人達。
「いや、おまえら、仕方ないだろ?日頃言っていることは正しいかも知らんが、モノは言い様ってだな。」泉
「それこそ、今のもいいようがあったろーがっつ!!」老
「より長く行きているんだぞおまえら、、もっと、こう、、立派になろうとしてくれよ?」泉
これがとどめだったw
年取ったホンモノの狼って孤高でカッコイイの多そうなんだけど、人狼は違うのかな?
「いや、個体差だろ?こいつらだから、こーなんじゃね?」泉さん
しかたねーなー、と、その日から泉さんが尻を叩きながら追い回した。
2週間ほどたったら、少しずつ獲物を持って帰ってくるようになった。
現金なもので、売れて酒代になり始めると、威勢がよくなる。が、それほど伸びない。まぁやる気ないより全然マシなんだけどね。
2ヶ月ほど経ったら、
週に二度ほど、シューレの店の前にテーブル出してもらって、飲み食いできるくらいにまでは稼げるようになった。
この際に、ガクが頼んだ料理が出されている。
その頃から、目立って毛皮のたるみは激減してきていた。
いつの間にか、ガクは陰で「町医者(モグリ)」とかとも呼ばれ始めていた。そのうち省略されてカッコ内だけになった。
ちなみに、うさぎ刈り部隊(どういうカットだよ?)は、陰でボケ狼部隊とか、面と向かってボケ狼部隊とか、言われているとかいないとか。
そう言えば、狼王ぼけろーとかなかったっけ?
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
異世界転生はうっかり神様のせい⁈
りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。
趣味は漫画とゲーム。
なにかと不幸体質。
スイーツ大好き。
なオタク女。
実は予定よりの早死は神様の所為であるようで…
そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は
異世界⁈
魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界
中々なお家の次女に生まれたようです。
家族に愛され、見守られながら
エアリア、異世界人生楽しみます‼︎
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました
Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。
実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。
何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・
何故か神獣に転生していた!
始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。
更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。
人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m
なるべく返信できるように努力します。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる