上 下
253 / 409

後後127 放置フラグの危険

しおりを挟む

誰もガクとヒ王の漫才なんか期待していなかったので、村全体の宴会はテキトーに盛り上がり終わっていった。

翌日、朝食を取るために食堂に行くと、もうヒ王夫妻が来ていた。
「あれ?迎賓館で食べないんスカ?」ガク
「あー、、あっちの食事は軽食とか茶以外は開店休業とかで、賓客の付き添いの者達専用になった様子だな」ヒ王
「仕方ないっすね、この食堂が在る限り。」

ちなみに、
賓客

貧客
間違えそうになるので危険である!  (変換でw)

日本語ってそういう危険な語句、少なくないよね!!


さて、
午前なので幼児たちはガクのお家でお勉強。なのでガクは小学校に見に行ってみた。
なんか後ろからベタベタいちゃいちゃしているアベックが付いてくるのはいいとして。
ドラゴンって番(つがい)の仲が良いって聞いていたけど、ふーん。


・・・・・
学校の裏になんかできてる、、、

小学校(日本の小中高全部)は村の中では後から出来た建物なので、村の外れにある。
魔獣とかの危険性がどーのとか言う出す大人が出そうだが、ここではそういう者はいない。

人間の子供達も、泉さんの朝の鍛錬によって小さい頃から鍛えられ、また、泉さんが暇な時に子どもたちを集めて稽古付けているで、大人でその子どもたちに勝てる者は少ない。
まぁ、そこは人間相手、という程度であるが。
で、人狼。

人狼も、子供部隊つまり子どもたちのほうが大人より強い。特に魔獣相手ではその差が明確なほどだ。
子供部隊の者達は皆小学校に通っている。その殆どが防衛委員でもある。中には強引に給食委員になった子もいるけど。
なので、多分、今のこの村で最も安全な建物は、シューレの食堂か、この小学校だろう。

その学校と森の間に、幾つかの宿舎?みたいのが建っていた。
てくてくと、側まで行く。

「あ、」
中から出てきたもふった尻尾をかくさない獣人。
「あ、、北の国から!」
「じゃじゃじゃじゃあああああん!!」
ちがう、、 らぁーらぁーららららぁあああああっつ!(怒りを込めて)
だろうが、、、と思うガク

それも違うと

「なんだ早かったね!!」ガク
「ええ、そりゃもう、、速攻で親方(大隊長の熊人)に認めさせて、速攻で来ました!もうここに滞在半年です!!」
・・・・・
「・・・・なに?移住?」
「いやだなぁ、、修行に決まってるじゃないっすかあ!」
「山ごもり並の期間だね!」

「いやだなぁ、修行に期間は関係ないでそ?」
あぶねぇなぁ、、、
「修行は、”修める”までが修行ですからっつ!!」
「、、、で、どうなの?修まったの?」

「あっはっは!そう簡単に修まりゃ苦労しませんよ!」
あと何年かかることか、、とぼそりとつぶやくその農国の人狼

「まあ、、でもメシも農国に比べてそれほど悪くないだろ?温泉もあるし、」
「ええまぁ、、特にトリミングが良いです」
「え?・・・どこで?」
「え?あの、、温泉上がったら、そんちょ屋敷でそんちょ女性軍がやってくれてますけど、、」
え?あの人たち、何やってんの?

狼姿に成ってみて、ってなってもらった。
「ああ、などほど、、まぁいい具合に仕上がってるなぁ、、」
「やっぱ神様級から見たらその程度ですか、、、」
なにそのランク付け、、いらないからね?、、

「・・・・あの、たまに、トリミングやってもらいにガクさんとこ行っていいっすか?」
「・・・・折角こっちにいるんだから、仕方ないなー、ほんとにたまにだぞ」
「はいっつ!」わおーーーん!!

いきなり吠える?
わうわうわうわうすんげー狼集まってきたっ!!尻尾振りまくりながらだからもそこらじゅう大変!毛が飛ぶわホコリが飛ぶわ!でもここいらも掃除キチンとされているようなので、木の葉とか草とか飛んでいない。

あ、、
「北の、また来たの?」
「ぶー、5点!!」
いや、ダジャレのつもりは無かったんだが、、むしろ皮肉の、、、

はじめまして!と自己紹介始めたのは日のいずる国の人狼部隊隊長。
3カ国、それぞれ宿舎を1つづつもっているとのこと。
で、奥の方の原野を開拓し、食物を作って肉は森から獲って、自給自足し、余分が有れば村で売っているという。

「開拓団?」
・・・
「私らは、修行部隊と呼んで、呼ばれています」
そのまんまだね、、、

「どう?子どもたちに近づいた?」
「はい!!あと100年もあれば!!」
・・・・・

「おまえら、、寿命100年無いよな?」
「ええ、大半はその前に力尽きます!でも、、私達の子どもたちが意思を継いでくれるでしょう!」
いやなんかちぐわうからっつ!!!

とことことことこ、、
ぽんぽん、、
と、泉さんが来て、俺の肩を叩く。

「多数の放置フラグ回収ご苦労」泉

・・・・・・・・

「なかなかの落ちですね!!」ヒ王
「ああ、俺とガクのコンビは長いからな!!」泉
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ
ファンタジー
異世界グリーンプラネットでの 魔王との激しい死闘を 終え元の世界に帰還した英雄 八雲  多くの死闘で疲弊したことで、 これからは『命大事に』を心に決め、 落ち着いた生活をしようと思う。  こちらの世界にも妖魔と言う 化物が現れなんだかんだで 戦う羽目に………寿命を削り闘う八雲、 とうとう寿命が一桁にどうするのよ〜  八雲は寿命を伸ばすために再び 異世界へ戻る。そして、そこでは 新たな闘いが始まっていた。 八雲は運命の時の流れに翻弄され 苦悩しながらも魔王を超えた 存在と対峙する。 この話は心優しき青年が、神からのギフト 『ライフ』を使ってお助けする話です。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

人間だった竜人の番は、生まれ変わってエルフになったので、大好きなお父さんと暮らします

吉野屋
ファンタジー
 竜人国の皇太子の番として預言者に予言され妃になるため城に入った人間のシロアナだが、皇太子は人間の番と言う事実が受け入れられず、超塩対応だった。シロアナはそれならば人間の国へ帰りたいと思っていたが、イラつく皇太子の不手際のせいであっさり死んでしまった(人は竜人に比べてとても脆い存在)。  魂に傷を負った娘は、エルフの娘に生まれ変わる。  次の身体の父親はエルフの最高位の大魔術師を退き、妻が命と引き換えに生んだ娘と森で暮らす事を選んだ男だった。 【完結したお話を現在改稿中です。改稿しだい順次お話しをUPして行きます】  

神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜

和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。 与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。 だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。 地道に進む予定です。

メグルユメ

パラサイト豚ねぎそば
ファンタジー
シキは勇者に選ばれた。それは誰かの望みなのか、ただの伝統なのかは分からない。しかし、シキは勇者に選ばれた。果たしてシキは勇者として何を成すのだろうか。

処理中です...