上 下
232 / 409

後後106 泉さんよりタチわるいかもなシューレ

しおりを挟む

温泉街!!!
なぜ湖近くは温泉が多いのだろう!!
それはね、湖が火口湖の場合が多いからだよ!!

ここも高地にあるので多分火口湖なんだろーよ。
つまり、硫黄泉?!!だったらあったまるなー、でも特に気候が涼しいわけじゃないからなぁ、、


今はな、昼間だからな。でも港街では夜は涼しかったろ?で、ここ高地って自分で言ってたのにガク、ぼけたのだろうか?
それほど寒暖の差があるのがこの大陸の特徴なのだろう。
なんでかは知らん。
ちなみに植生はガク達の大陸と見た目変わらん。砂漠が多いってわけでもなさそーである。


酒蔵発見!
待ちに来て一番最初に探したのはそこだった。
シューレってば、、、、

「うん、武国は醸造酒が美味いだろう?外に出るとどーも物足りなくって、その分量を多く飲んでごまかすんだが、、」
シューレがなんか言っている。
「持ってくればいいのに」と俺
「ちっちっち!!、魔法はそういうことに使うのは下品だろ?なんでも便利にすればいいというものではないんだぞ?」シューレ

まぁ、人智を遥かに越えたお方の考えは俺らなんぞ、少なくとも俺にはなかなか、、、w

引き戸を開けて中に入ると、樽やら一升瓶やらが奥まった影にある。
「なかなか、、、」
こっちの世界では、酒を表に出すアホウはいない。日陰のしかもなるべく奥、より冷暗所に近い感じの場所に置く。
そ言えば、元の世界でじーちゃんの行く酒屋はそーだったなー。入ったすぐんとこはビールばっかり。
そんなに変わんねーし、すぐ出るからいーんだよ、あっはっは!とか笑ってたなあの酒屋のおやっさん。

そいえばこんなことも言ってたなあ、「道楽でやってるから潰れない」って。酒屋も本屋も飲み屋も、個人経営のは道楽程度でやらんと、潰れる、潰されるよでっかいところに。って。あるいみ、こっちよりよほど厳しい部分もあったんかもなあ。
などと不意に思い出した。

窓際に少し席が在ったんで、そこを占領。うちら人数多いからねw
で、それぞれいろんなのを頼んでちびちび飲んで見る。

「泉さんの時代も、こんな造り酒屋結構ありました?」俺
「ああ、、田舎から江戸に向かった時、時々見たなぁ、、。が、安いのを竹筒に入れてもらうんだが、、湿気た客だみたいな目で見られるんでな、、しかもそこそこの値はする。だから飯屋で飯食いながら一杯やってるほうが好きだったな」泉さん
江戸末期にはもう拝金主義蔓延?

「そんなケチくせー奴等が多かったんですか?」敢えて踏み込む!
「ああ、よほど貧乏人ばかり相手する商売人達以外は、結構そうだった感じがしたな」

「よかったな、こっちに来れて」シューレ
「全くだ、、しかもかなり強くなれたしな。」泉さん
やっぱそっちですか重要なのは、、、

「酒はどっちが?」
「うーん、武国と比べりゃ武国だとはっきり言えるけど、、他の国だと似たようなものか、、、高いものはしらねーけどな。」
一般人酒飲みにはこっちの世界のほうが良い、と。

大田さんはさほど飲まないみたいだし、、、、
と思った側から
「僕には訊かないんですか?」大田さん
「だって、飲まないでしょ?」
「いや、コレでも飲む方だったんですよ?」
・・・・

「大田、おまえ、ガクの半分ほどで潰れてるよな?」泉さん
「・・・・・いや、、あんたらがハンパ無く飲むんだと思います。」
「・・・・泉さんにくっついて行動しているとだね、、こうなっちゃうんですだよ?、、いつの間にか、、、これは、一種の被害?なじゃあないのかな?」俺

んじゃつっくいてこなきゃいーじゃん、とは言えない泉さん。自分が何しでかすかわからん、ってのをわかってて、それを寸前で止めている俺が居ることをもちゃんとわかって酔っている泉さん♪ww
なので、その俺の言い分に複雑そうな顔www

「まぁ、、量を飲めばいい、ってわけじゃないからな、、」シューレ
「でもですね、むこうの世界にはロシア人っていう恐怖が在りまして、、、」俺
「おお!知っているぞ!おろしやってやつだな!」泉
「そーっす。あいつら、お茶や水飲む以上になんか酒を飲むんです、しかも濃いのを、清酒の倍ほどの濃いのを!!」俺
・・・・・・嘘つけ、みたいな顔を一瞬されるが、、

「ああ、いっぺん、被害にアイました、、
海外に行っているとき、現地で会ったロシア人が良い奴で意気投合して飲みに行ったら、かぱかぱかぱかぱかぱかぱかぱかぱ、、、なんかで割るってことを知らないですね?彼ら。生のままどくどくそそいてきてグラスをかちんってやって、そのままぐいいいって、デカイグラスの場合は半分くらいまで一気に。小さいグラスはそのまま開けちゃうんですね、で、すぐに注ぐの、、、怖かった、、、すぐに意識なくなっちゃいましたけどね?」大田さん恐怖談を語る。

「なので、ロシア人と会ってしまったら、弱めのの酒、つまり清酒とかワインとかを大量に用意しちゃうのがいいですね。」俺
泉さん、酒の入っている湯呑み見ながら、弱いのか?コレ、みたいな顔している。

「蒸留酒のことだな?」シューレ
「あたり!!そーっす、、その度数が少なくて40度。多いと90とか。」俺
「バカじゃないのか?!!!90??味なんぞなんかつけなきゃ無いんじゃないか?」
「俺もそ~思いますけど、、飲んだこと無いけど、、、でも酒飲みってそんなんらしいっすよ?」俺
「「いや違うぞ?」」シューレと泉さん

「味がないのは酒じゃない」泉さん
「ああ、酒が美味い不味いっていうだろ?」シューレ
、あ、まぁそうか、、
「でも、彼らがどの部分を美味いと思ってるのか、全く想像もできないんで、、」
ああ、それもそうだな、、、とつぶやくシューレと泉さん

「なんか、うまい、とは思うらしいですよ?あれは買ってくるなよー、とか買いに行くやつに叫んでましたから」大田
「ロシア語で?」俺
「ええ、まぁ、、」
すげぇ、、大田さんロシア語できるんだ、、

「ロシアも旅したんで、一週間もいれば、これいくら?と数字くらいわかるようになるし、一ヶ月もいれば、コレ何?って聞いて、普通のものならわかるくらいになりますよ、だいたい、いいかげんでいいんなら」大田
そんなもん?

「でもチートあってよかったな俺ら」俺
「まぁ、そーだな、随分助かってたはずだよな」いずみん
「・・そうっすね、、、」少し不満げな大田さん

「こういう出来たては、醸造酒のほうがうまい。」シューレ
「ですね、、」大田
ふーん、と泉さん
確かに。若くてもうまく飲めるライ・ウイスキーとかでもできたてはとげとげしているから少し置くし、、

その後、店主に手頃な宿を紹介してもらい、そこに落ち着いてから銭湯に行き、帰りにうまそうな匂いのする飯屋が在ったので入ってしまった。
酒蔵の店主に教えてもらったのは「飯の美味い宿」だったのに、、、

で、そこそこ堪能でき、帰りにまた酒蔵に寄るシューレ。

「泉さんよりタチ悪いんじゃないかな?」俺
うんうん頷いている泉さん。

酒蔵からの帰りは夜も更けていたのもあるが、酔ってたので余計寒かった、、、
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

異世界転生はうっかり神様のせい⁈

りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。 趣味は漫画とゲーム。 なにかと不幸体質。 スイーツ大好き。 なオタク女。 実は予定よりの早死は神様の所為であるようで… そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は 異世界⁈ 魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界 中々なお家の次女に生まれたようです。 家族に愛され、見守られながら エアリア、異世界人生楽しみます‼︎

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...