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後後100 おじいさんは山にひとを狩りに行きました、でも、、臭い猿は人里に勝手に、、

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大半の部隊が出てしまった駐屯地はもの寂しげだ。
残った者達はもっと寂しげだ。

びしっと立っている100体ものロボ達、魔法少女仕様ゴリ達。
もの寂しげ、、に、、みえるわけねーよなあの顔、、

虚空を睨み上げ、いつ敵が来てもそのステッキで物理的に粉砕してやる!という意気込みしか感じられねぇ、、
いまにもウホウホ言い出しそうである。

泉さんは、相変わらず空飛んで楽しそうに、、、エキストラストームサンダー!!ばりばりばりばどっしーーーん!!とかやっている。エキストラってんだんから、その元のがあるんだろうなぁ、、どーせ大田さんが英語名にしてるんだろうけ、、
まぁあの人だから「あとから元のを考えます」とか言いそうだし、、

などと考えながら、少なくなった釣り人たちから獲物をを集め、開いて干す作業を続けている俺。
も一端の干物作りに成り始めている気がする。

厨房の皆も山狩部隊に入って行っちゃったんで、俺ら居残りは自分らで飯作り。
ほかの人たちにご飯炊いてもらってるんで、俺がヒモノを50枚ほど急増のかまどで焼きながら、そばでヒモノを作っている。
今焼いているヒモノは一夜干し。柔らかめで、長持ちしないんで、あまり食べる機会は無いだろう。
なので食べられる今食べるのが良いのだ。

うー、、いい匂いがしてきた、あと2どほどひっくり返せばいんじゃなかろうか?
と、ひっくり返し始めた。

がっさごそ、がさささ、、ごそ、、

街道側の茂みから?けものかな?匂いにつられて?肉食獣?

がささささ!!
ひえっつ!!
飛び退る俺!

真っ黒な、くっさい物体が、大切なひものちゃんたちにっ!!!
ガキンッ!!

俺の小太刀が火を吹く!!吹かないけどさw

ぬぬぬ、、?
く、、、く、、、くせぇ。。
ドゲシッツ!!
腹を蹴り飛ばし、その物体は道の端に飛んでいく、、


「泉さんっ!!」
「おう、任された、、、くっせー、、魔法しかねーな、、こいつをふんじばれぇぇええええマヤコン!!」
きらりん!しゅるるるるぅううう!!!
そこらにあった草が縄に成り、その物体をミノムシのように縛り上げる。

「チッ、、くっせぇ、、、匂い消しぃいいいいい!!」
しゅしゅしゅーーーるぅうーーん!!
一応臭さはなくなった、、ようだが、見た目がくっさいんで、、、、

・・・・
あれ?よく見ると、、見たくないけど、、
「「は?」」俺と泉さん
「にんげん?」
「猿?」

「臭猿、と命名するか?」泉さん
「いいかも、、」俺
真っ黒になった元の色もわからん服を来た猿とか多いしね、、

「め、、めし、、くいもの、、、」草猿

ヒモノちゃんは貴重なので、腰袋から干し肉を取り出し、臭い猿の口元に放ってやった。
臭猿はもぞもぞ動いてそれを咥え、もぐもぐはじめた。そこらにある器に、井戸水を汲み、顔の側に置いてやる。
もぞもぞ動いて飲み始める。

干し肉がなくなると、追加で放ってやる。
食い続けるのをぼーっと眺める俺達、、っと、、いつのまにかギャラリーができていた。
「皆、暇なんだな?」魔女っ子泉
「おう、、」皆

ふう、と、臭猿は一息ついて
「魔法少女、、、」
ぞわわわわーーーと、全身に鳥肌立つ泉さん、俺からでもはっきり見えた!すごいねー

いや、俺だって指名されたくないわ、こんなクッサイ固まりから、、

「燃やすべきだろう?」泉さん、決心したみたい。
「少しまって、聞くべきこと在るでしょう?」
「聞いても何も変わらんと思うぞ?」
「いや、ほれ、その、、領主様への報告とか、、」
「・・・・・仕方がないな、、ガク、お前がやれよ?」
仕方ないと、、、

「おまえ、どっから来た、住所、本名、学校、で、何年何月何日にこっちに来た、言え。」
・・・・
「泉さん、こいつの髪もやして」俺
「・・・臭いだろ?」
そりゃなーくさいよなーでも話を進めたいんですけどっつ!!

ぽっ、と火を付けてくれ、50mくらい遠ざかった泉さん

あじじじじじいじじじじじいいい!!
「言う気になったかな?」
「あじじじじじいいいごほうびいいいいいい魔女っ子のひいいいいいい」
・・・・・
ちょいちょい、、と、ギャラリーからごっついおっさん呼ぶ。
「こいつの顔にうんこして」
「へ?」
「いーからすぐに今ココで!!」
・・・・・ももひきをずりおろしはじめるおっさん
「わかった!わかったからっつ!!!」臭猿

「ありがと、またあとで呼ぶからそこにいてね♪」とおっさんを下がらせる。
「すぐに全て言え、次は無い」

臭猿
吉田守16歳。首都圏高校2年。5月のGWに飛ばされた。
東京都世田谷区。

世田谷?と泉さん
「砧とかあるとこです」
「ああ、田舎か」
「田舎とはなんだ!」臭猿
「三軒茶屋当たりが、甲州街道の始まりだ。新宿が江戸に入る宿場だ。そこから先は田舎でしかない」
「世田谷、杉並は新興住宅街、田舎もんが出てきて大手デベロッパーが高級向け開発したのが当たっただけで、そこに住んでいる=田舎から出てきた成金、というのがモロわかりなんですね!先生!!」俺

いや、そこまで言ってないが、、俺の後の時代って、どーなってんだ?(泉)

「地方に居られなくなった田舎モンの逃げる先が都市部っていいますからね」
「ああ、まぁ大体そうだな、、皆なんだかんだ偉そうなこと言ったり言い訳言うが、居られなくなった奴等だな」
泉さん辛辣♪!!!でも江戸時代からもうそーだったんかよ、、

「まぁ、どっちにしても居心地いい場所じゃなかったなぁ、、元の世界は」泉
「そりゃ、こっちと比べちゃうからねぇ、、」ガク

「こっちなんかいごこちなんか、ぜんっぜん良くなかったっつ!!!もとのほうがよかったっつ!!!」臭猿
「ほら、燃やしたほうがいいだろ?こいつ、しにたいんだよ?」
泉さん、くっさいの苦手なようです。元を絶ちたいようですw

「おまえ、有名進学校にいたんだったら、こっちでもっとやりようあったんじゃね?なぜアホウなことばかりしたの?ねぇ?」

「おまえなんかにわからないっつ!!」
「こんな腐ったクッサい猿なんざわかりたくないよ猿」

「魔法少女にやられるんなら本望だ、とっととやれ!」臭猿
・・・・
「誰か、こいつの口と鼻におまえの糞つめこんで窒息させてくれる者、いないか?」泉さん
さすがに底wまでの勇者はまだ出てこない。
んじゃ、指名すっか、、、(泉)

「ま、、まて、、いくらなんでも、、人権が」
「おまえが人権無視してたろ?言い訳は通用しないんだよ、悪党を優先する向こうじゃないんだよココは」俺

「・・んー、、んじゃ、手足もぎ取って海に棄てる?」泉さんわざとらしく可愛げに言う

「まぁ、そのへんかなぁ」俺
「ま、まってくれ、、いっきにたのむ」
「「いやだ」」

「おまえ、官僚になったらもっと酷い政策とか政治家どもに提案し籠絡しやらせてるだろう、手足もぎ取るくらいかわいいぞ?。あ、海よりアリに食わせるほうがいいよ泉さん!!」
「あー、いいなそれ、半月くらい掛けてじわじわ食われてくの、奴等の恨みの一部は晴らせるんじゃねーか?」
泉さん賛成である。

「決まりだな」俺

「あー、でも手足もいだ時、出血で死んじゃうんじゃない?それじゃーなぁ、、」俺
「あ?知らないのか?いらねー剣を真っ赤に焼いて、手足をぶったぎったときに切ったところに当てて焼くんだよ。それで肉も腐ってかないし、いいぜ?」
すげーこと知ってるな、、、何やってたんだ?この人、、、

こいつがどこに現れて、どうやって支配までいったのか訊こうかなとおもったが、どうせ嘘しか言わないだろう。
なので皆が戻ってくるまでこいつが生きていたら、魔法使いにどうにか魔法でそれらを聞き出してもらおうとおもった。
泉さんも、こいつは自分が嘘言っているのかホントのこと言っているのか、自分でもわからなくなってるんじゃねーか?と、魔法使いに頼むしか無いだろ、と賛成した。

猿ぐつわをして、そのまま放置した。
2日に一度、わずかに干し肉を与え、水を与えた。
ホントはこんな奴生かしておきたくない。

他の兵たちの、こいつを見る目を見ても、俺と同じ気持ちなのだとわかる。
領主様と将軍様王様に見せなければならない、とおもっているから手出ししないだけだ。

ここに来た兵の大半は東武領軍。多くはあの難民を見ている。話を知っている。自分の家族がそうされたら、と思っている。そして、自分らが、武国人で、東武国(領)人でよかった、と思っている。
そういう者達だ。


数日後、山狩部隊が戻ってきた。
・・・・
はくじん?
まだ他にいたの?

白人が縛られ連れられていた。
汚ねぇスラングの米語、、

なぜ神チートの翻訳が機能していないの?

「おめぇ、やつと一緒に居たのか?」
衰弱が激しい臭猿は嘘つくのも考えられないほどになっているらしく、
「ああ、奴は英語しか出来ない、、でも、とても強かった、怖かった、、従うしかなかった、、」



結局、奴等が湧いた地点は魔法使い達によって臭猿と白ゴリの脳を探ってもらって特定できた。
そこの周囲10キロほど囲って、猛獣地帯にした。また、そこから「人間が」外に出ようとすると、雷が落ちて気絶する仕様に。気絶の場合獣に食われるだろう。旨く行けば雷に撃たれて死んで獣に食われる。
木の実のなる木は全て伐採。食える草も根こそぎ抜き、毒草をの種を撒いた。
川は無い。沼地は在る。底なし沼になっているし、周囲は草が生い茂り、どこから沼だかわからない。

ゴリの脳を探った時
「主にこいつが人でなしなことを思いついてやっていたようです。臭猿のほうも喜んで従っていたようですけど、、」
で、酌量の余地なしで、
「火あぶりじゃね?」将軍様
「まぁ、そんなところか、、」王様
では、と領主様が用意し、翌日の朝火あぶり開始。
夕方にその死骸を猛獣の多い地帯に捨て、
翌日骨になっているのを確認し、

「全軍撤退!!」

「あ、おまえら、悪いがまた戦後処理たのむな?、今回は大田も付いてけ」と領主様

(((ひでぇ、、、)))

俺と泉さんと小館隊、大田さんとその手下の若手魔法使い達+ロボ部隊、が残された。
ちょうど
わはははは!と現れたシューレ。
「え?撤収?もう終わりか?!!何しに来たんだおまえら!!!」
「いやー、おれらも同じ感想ですけど?」俺

実験にもならんかったじゃん、とかぶつぶつ言うシューレ。
それをキラキラした目で見つめる若手魔法使い達。

「で、どーすんの?おまえら、、」シューレ
「えーと、戦後処理とかなんで、一応王都まで行って、、完全支配してから、どーしよーかな?とか、、」
・・・・・・
シューレ、なんか考えている様子。
おもしろいことならいいけど、こーゆーシュチュエーションの場合、ろくでもないこと言い出すんだろうなぁ、、
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