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後後95 確信できた勝利!!

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それからまたひと月くらい経った。

ガクは呼ばれた。農国騎士団の、東征特別部隊駐屯地に。
転移門でスタリッツァ王宮前騎士団に出て、そこから小館製高速馬車で四半日山の方にいくと、山の中腹、北に広がる高地に、そのばかっ広い練兵場もどきはあった。


でも、その広い敷地やログハウスの馬鹿でかい版3階建て兵舎、その高さ数倍の要塞並みの、でも外見から工場だとわかる建物も、目に入らない。
目に入るのは、、、、というか、、それにしか視線は、絶対に、誰もがそれにしか視線は向かないであろう、、それのみが目に入っていた。

ガクの乗った馬車はまだその敷地まで遠い。馬車降りて走ったとしたら、半日かかるんじゃね?くらいの距離。
そーんな遠くからでも、でっかい要塞並の建物なんぞ全く見ないで、そればかりに目が行く。
・・・・・

「いや、他を見たくても、無理じゃん、、、あれしか見ないじゃん、、、」ガク

そう、
緑豊かな、北国なんで濃緑色大森林のまんなかにどでかく開けたとこに、これまた
どでかい派手派手な、でも大阪や北九のオバハンではない、どちらかと言うと、今はなき(まだあるの?)年末の紅白のトリとして紅組から出てくるおばはんのような目が潰れる、もとい、眩しくて目が潰れるような、、

軍団

が、起立整列しておじゃりました。


そう、
ここに始めてきたものは皆声がない。
が、
その声無き者達の声は響き渡る、、、、

あんじゃこりゃぁああああああああ!!!!

そして思い知るのだ、、

「ああ、敵の、敵の首領は一気に押しつぶされるだろう、、、、その心が。」と。
我らの勝利だ!!、、と。

更に、
そのまえに俺の心は持つだろうか?
とも



兵舎の一階に事務所。
スタリッツァから案内も無く一人出来たガク。「行けばわかる」と。たしかにそーであった。
馬車を降り、事務所の扉を開ける。
ぎぃー、、、

大田、あほーなまほー使いの若者たち、シューレ(朝、先に転移できていた)、を中心に、ここの主だった人達らしく、武国と農国の軍服の人達など、、
皆無言

「あー、そーだよ、君達の期待しているとおりだよ、、俺は確信したよ、君達の勝利を、、、」ガク
だが、歓声は無い。
返答も、無い。

大田さんがよって来て、ガクを肩をぽんぽん、と叩き、ソファーに招く。
側近か、すぐに暖かい茶を出してくれた。

皆がそれぞれの位置に座る。

・・・・
・・・・
・・
「さて、、ガクさんの気持ち、、それと全く同じ気持ちを、この世界で真っ先に味わったのが、私だったのです。だから、、、、、、なんといっていいか、、、、、」
・・
「ああ、、余計な言葉は、いらないな、、、」
「・・・ええ、、、」

これほど折れたのは、いつ以来だろうか、、、
あの漫画、壮大な、、何年も続き、途中、ハンパなアニメにもなったほどのものが、夢オチだった、という時以来か?
いや、、あれでさえも、、今のこの、、

折れてんだがおれてねー他のなんかなんかさっぱりわかんねーよっっつ!!!状態に比べりゃ、、かわいいもんか、、

ひゃっぽ譲って、、、5階建てのビルくらい?の高さの、ピッカピッカの蛍光ピンクピンクのゴールデンなロボは、譲ろう、、
でも、ひらひらミニスカ、必要か?、まぁ魔法少女設定なら必要だろう、、かわいくしなけりゃ、な、、だからステッキもそれなりに可愛くごてごて感出してていいよ、、うん、
・・
「でも、、ゴリ、、って、、なによ?」

最後だけは声に出る。声に出さねばならない、と天が己に訴えているのだ!

「ガクさん、最も重要なことなので、心して訊いてください。冷静になってくださいね・・・。」大田

「あなたのその気持ち、、敵の首領がそのまま持つのです、しかも相手は”自分が敵設定だ”とわかった上で、その気持ちなんですよ?」大田

あ、

・・

・・

あああああ、、、、
心が溶け落ちる、、、、とは、このこと、なのか、、、、氷解、、、


「茶番は、もういいか?」シューレ

「いやだなぁ、、儀式、ってくださいよー」大田
「ええ、我々には必要な、しかも、こんな機会生涯あるか無いと言えばもうゼッテー無い機会なんですからっつ!!!」ガク

「しかも、ほら、みんなだってわかってるみたいだし、、」周囲を手でぐるっと指し示す
一部、うんうん、とか、苦笑いとか、、、

台無しにされたけど、まぁ8割方終わってたからいいや♪満足www(ガク、大田)


で、皆で外に出てロボの性能を見せてもらう。


「今の設定は普通にしてあります。5段階で、普通から出力が上がると、強、大強、下がると、弱、最弱」大田
「・・・なんで最強ではないの?」
「かぶる、から?」大田
「・・・ああ、、、なんとなく、、、」
「わかってもらえて嬉しいですよ、、なかなか、、ねぇ、、」
ああ、だろうなぁ、、


ビーム、ロケットパンチ、キャノン、定番通りだ。いいね。
「でも定番すぎるきらいが、、」ガク
「だと思って、、」大田
「ステッキ行けー!!」大田

「ま”っ!!でぐばぐばばごん”!う”ん”ぢにな”~”れ”~”!!」 きらりん!!しゅりゅしゅるりぃ~んっ!!!☆☆♪♪

標的になっていた小山が、、、見事にとぐろうんこに、、

「・・・えと、、あれ、、何のうんこ?」ガク
「やっぱ最初にそう思いますよねっつ!!!?!!!」大田
嬉しいんか、、、

「消せ!!」
「ま”!!でぐ(略)」
シュン、と僅かに風音を残し、消えた巨大うんこ。
が、先程確かに彼がそこにいたことは、その風に運ばれた臭いが物語っていた

「・・・確かに、インパクト、、すごいっすね、、、魔法はまぁ、ふつーだけど、うんちにしちゃうって、魔法少女と対極ですよね?、
どこのドイツが考え出したんですか?ふつーじゃ思いつかない、無理、絶対。」
「うん、案を募った所、どーでもいいならうんこでいんじゃないか?と、シューレさんが、、」
またシューレか、、

(失礼な!!)シューレ

ロボが魔法を使える仕様にしてくれたのもシューレだという。
100体、あっという間にやってしまったと。

すごいな、、大精霊とかじゃなく、神なんじゃね?(ガク)
あっはっは、まだそこには行っとらんよ、、(シューレ)

行くのか、、、、
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