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後後69 ツッコミ姫は存在するのか?

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強制ボケツッコミの間に、いろいろ話ができた。
というか、途中から
「お前らでてけ」ド
「悪い、他でやって」領
と、俺と日の出国の王様は、ド王と領主様に追い出されてしまった。

「王様、どーしましょ?」俺
「うん、んじゃ、テラスあたりでケーキでも貰おうか、、」
「・・・」
「うん?ケーキ好きじゃなかったかな?」
「あの、ここのケーキ食べたこと在ります?」

「うん!毎回食べているぞ?」
「???あれ???、私ら昨日街で食べたんですが、」
「あー、街のは、まだまだだなぁ、、まだ団子の方が美味いくらいだ」

「よく知ってますね?またお忍びでド王と出歩いているんですか?」
「よくわかるねぇ、、おしいなぁ、、相方にぴったりなのにぃ、、」
「えと、この国でもボケツッコミ大会やったんですか?」
「あー、あの時はいとこ殿に拒否されてなー、彼はいまいちセンスがないというか、、」
「なるほど、、勿体無いですねぇ」

「そう、人生の9割を損しているよな」
「あんたの人生9割がボケツッコミかいっつ!国は1割か!!!」
ほっほっほっほ!!!と喜ぶ王様

「ちっちっち、違うな、今は相方がまだ見つかっていないので、実質ほぼ100%国に人生を注いでいるお?」
「で、相方探しにはどの程度のちからを?」
「うん、99%」
「増えているわ!!!」

あれ?そ~言えば、どっかの姫がツッコミ姫とか言ってなかったっけ?
なんか聞いたような聞かないよな、、、

「どーした?難しい顔は似合わないぞ?」王
「どーせ三枚目ですよ、、いやね、ツッコミ姫って聞いたこと在ります?」俺
「おおう!!何その素晴らしい響き!!甘美な世界を呼びつける姫様?」
「理解不能!!・・まーいーや、、なんかどっかで聞いたような希ガす!!」

この間も俺達はどっかにあるテラスに向かって歩いている。
ちなみにテラスも食堂も客の控えの間も、その在りかを俺は知らない。
なので王様にくっついていく。

・・・・
「行き止まりなんスけど、、」俺
「だねぇ?」王
「僕、ここはじめてだから、食堂なんか何処にあるのかさっぱりしりませけど」俺
「奇遇だな?」王
・・・・・
「スルーの刑」
「殺生なっつ!!!!!」


ーー


一方
真面目な方々のお話は?

順調に話はまとまっていく。
日のいずる国と武国との条件とほぼ同じで、防衛、交易、相互技術協力、人材交流など決まっていく。
「先程の停滞が嘘のようだ。」
「全くです、よほどの存在だったんですな、あの2人は」

「「お互い苦労しますなぁ、あっはっはっはっは!!!!」」

失礼である?

その後、両様は武国の状況を話、持っている周辺国の状況を話す。そして、西の国とのこと、西の国に上陸してからのことを話す。
ド王は、ド国のこと、周辺国のこと、そして、以前あった西の国とのいろいろなこと、を話し終え、

二人で、西の国の状況を想定し合う。

西の国は、この大陸中央部に広がる最大の国であった。
西の国の王都は、国の中央西よりにある。
西の国の西側、大陸沿岸には、かつて小国が多数存在していたが、全て西の国に併合され食いつぶされていったとのこと。ほぼ人間の国だったという。

よって、大陸東沿岸から西沿岸までを支配していた。
北側に獣人をメインとする国が在り、そこは山脈が要害となり、獣人の強兵も相まって、西を撃退していたと。
南には、ドラゴニアを始めとする、中、小国がいくつかあり、西の国に侵略を受けていたが、ド国のように撃退できた国も少なくないとのこと。ただ、あまり付き合いは無いので詳細はしらないという。

「ほかの国と付き合いして国境を開けると、西の奴らも入り込んできて面倒くさいんだ」
そうな。
セコく卑怯でうざい人種らしい。油断すると全て盗まれかねない、という評判が高かったという。
そういうのを評判と呼んでいいのか?
悪名高いだけだなぁ、、と聞いてた領主様

西の国との間の峠に砦を作ってからは、度々襲撃を受け、毎回撃退していた。が、10年ほど前からは山賊みたいなのが多くなり、ここ5年ほど前までは、見た目一般人の集団が襲ってきていたそうだ。

が、そのごピタッと止んで数年。一昨年斥候を放ったら、人気(ひとけ)が全く無くなっていた。なので砦縮小し、国境警備程度にしていたが、去年から見回り程度にしたとのこと。

「どーせ峠を超えてこちら側に入っても、麓の村からすぐ知らせが来るんだ、村の連中だけでも撃退できるだろうから、問題なかろう、と、な。」ド王

あそこの国民性からしたら、救助を乞う、ということはできないじゃないか?
なので、食い物を盗みに入るとか、騙して奪うとか、そういったことしか考えられなかったろう。だからうちの国へも押し入ろうとしてたんだろうな。

なので、他の国に対しても同様だろうから、何処の国だって、あの国の国民を救助したところは無いと思うぞ。
放った斥候によりと、東からどんそん西に逃げていった様子が見えた。とのことだったから、やつら、皆西の沿岸でくたばってるんじゃないかな?
白骨海岸とかになってるんじゃねーの?

王家?王族?ああ、多分、、軍艦に乗っていなかったか?
え?全部撃沈した?
はっはっは!んじゃ捕まえられないな、もう魚の餌だもんなぁ、、

やつら、次は海を渡って武国のある大陸の西海岸を拠点に、食い荒そうとしていたんだろう。
もっと人が居ない場所に行けばいいのに、ひとが開拓したところを奪えば楽だと思ったんだろうよ。

「イナゴの大群みたいな民族だなぁ」領主様

「あー、そのものだな、でも、もっとひどかったわけだな、、土地が死滅していたんだろう?」
「ああ、うちのベテランの百姓達が、あれほどひどいのは見たこと無いと言っていたからな。」
「幾分でもよくなるまで、何十年かかることやら」

結局、西には「もうかかわらない。立ち入らない。」がベストだろう、ということに落ちついた。別に入ったり占領するのは自由だが、畑も作れない死んだ土地に入る者はまずいない。

それよりも、海路を整備し、交易に力を入れるほうが面白いだろ?ということだ。
特に交易をしなければならない理由はない。
お互い、相手を「面白そうだ」と思ったから、してみようか?というだけだ。


で、
領主様一行全員が、滞在許可を貰った。勿論自主的にだが、武具は全部馬車に積んで、街の入り口の衛兵所にあずけておくことにした。

そして、ド王に紹介状書いてもらって、ド国と東側隣国、西側隣国、南側隣国に領主様達が行くことになった。
ド国は内陸国だったのだ。

ーー

「はー、、、やっと落ち着いた、、、」泉さん
武具を全部馬車数台に積んで、衛兵所に預け、俺が部屋を確保したブッチャーまさおの部屋に泉さんは落ち着いた。確保したのはブッチャーまさおとその近隣の宿。

全員の宿を確保しなければならない、となったときに俺が領主さまに聞いた処、今は100人くらいになってるんじゃないか?との返事。
「東武領軍全部じゃなかったんですね?」俺
「ああ、高速馬車が来た時に、普通の馬車を戻すだろ?その時にほぼ全軍港に戻した。司令部の転移門使って、国に戻してもらえるよう将軍様にお願いした。」

もう、戦争にならないからだ。
国の畑も心配だし、こっちの兵站も心配だし。戻せるのならそれに越したことがない。

100人ほど、は、今後の交流を考え、こちらを知った者を東武領に作っておきたいから。
ド王より、ド国王都に東武領の屋敷を持って良いと許可を貰えた。
屋敷を買い、20人ほどと人狼2人ほどを、本格的な領事部要員が決まるまで滞在させて、おいて、その間に現地民とうまく交流しておいてほしい、風習とか近隣情報とかそういう情報も得られれば得ていてほしい、のだ。

でも領主様の目論見のメインは人材育成。
もし外地滞在で目が出る者がいたら、ラッキー!みたいな。

「それはそうと、飲みにくぞ!!」泉さん

あ、
これから発散か!何日続くのやら、、、

まぁいいや、日のいずる国の王様も引き釣り込んじゃえ♪
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